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1950-03-28 第7回国会 衆議院 建設委員会 第19号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十五年三月二十八日(火曜日) 午後零時十一分
開議
出席委員
委員長
淺利 三朗君
理事
内海 安吉君
理事
江崎 真澄君
理事
田中
角榮
君
理事
内藤 隆君
理事
天野
久君
理事
砂間
一良
君
理事
笹森
順造
君 大西 弘君 越智 茂君
瀬戸山三男
君 高田 弥市君
宮原幸三郎
君
田中
織之進君 八百板 正君 小松 勇次君 増田
連也君
寺崎
覺君
出席政府委員
特別調逹庁長官
根道
廣吉君
委員外
の
出席者
專 門 員 西畑 正倫君 專 門 員
田中
義一君 三月二十八日
委員前田榮
之助君辞任につき、その補欠として
田中
織之進君が議長の指名で
委員
に選任された。
—————————————
三月二十七日 釜石市
特別都市計画
による
火防線街路
の
幅員縮
小に関する
請願
(
淺利三朗
君外一名
紹介
)(第 一八六五号) 膽澤川
改良工事継続施行
の
請願
(
志賀健次郎
君
紹介
)(第一八六九号)
住宅金融
に関する
請願
(
村瀬宣親
君
紹介
)(第 一八七四号) 同(
園田直
君
紹介
)(第一八七五号) 同(
佐藤榮作
君
紹介
)(第一九〇三号) 同(
吉武惠
市君
紹介
)(第一九〇四号) 同(
青柳一郎
君
紹介
)(第一九〇五号) 同(
角田幸吉
君
紹介
)(第一九〇六号) 同(
安部俊吾
君
紹介
)(第一九〇七号) 同(佐々木更三君
紹介
)(第一九〇八号) 同(
原田雪松
君
紹介
)(第一九〇九号) 同(
福永一臣
君
紹介
)(第一九一〇号) 同(
坂田道太
君
紹介
)(第一九一一号) 同(
松野頼
三君
紹介
)(第一九一二号) 同外一件(
受田新吉
君
紹介
)(第一九五二号) 同外二件(
受田新吉
君
紹介
)(第二〇〇七号) 小田原、
熱海
及び
伊東間
県道を国道に
編入並び
に
舗装整備促進
に関する
請願
(
畠山鶴吉
君紹 介)(第一九三三号)
伊東国際観光温泉文化都市建設
に関する
請願
(
畠山鶴吉
君
紹介
)(第一九三四号) 奈井江、浦臼両村間の石狩川に
架橋促進
の
請願
(
小平忠
君
紹介
)(第一九三九号)
生活協同組合住宅建設資金融資
に関する
請願
(
上林與市郎
君外二名
紹介
)(第一九四三号)
鈴鹿川水系
諸
河川上流
に
砂防工事施行
の
請願
(
水谷昇
君
紹介
)(第一九四五号) 多
西村管生地内鯉川砂防工事継続施行
の
請願
(
並木芳雄
君
紹介
)(第一九七三号) の
審査
を本
委員会
に
付託
された。
—————————————
本日の
会議
に付した事件 小
委員
及び小
委員長
の選任に関する件
連合審査会開会
に関する件
連合国軍人等住宅公社法案
(
内閣提出
第一二二 号)
特別調逹庁設置法
の一部を
改正
する
法律案
に関 する
説明聽取
—————————————
淺利三朗
1
○
淺利委員長
これより
会議
を開きます。
連合国軍人等住宅公社法案
、
内閣提出
、第一二二号を
議題
といたします。これにつきましては、前会において
質疑
を終了いたしております。ただいま
瀬戸山委員
より
原案
に対する
修正案
が提出されております。この際
提案者
の
趣旨説明
を求めます。
瀬戸山委員
。
瀬戸山三男
2
○
瀬戸山委員
ただいま上程にな
つて
おります
連合国軍人等住宅公社法案
に対して私は
修正
をするものでありますが、まずその
修正
の案文を朗読いたします。 〔朗 読〕
連合国軍人等住宅公社法案
に対する
修正案
連合国軍人等住宅公社法案
の一部を次のように
修正
する。 第
七條
に次の一項を加える。 2 都道府県、市町村その他これらに準ずるものは、
公社
に対し
地方税
を課することができない。但し、
鉱産税
、
入場税
、
酒消費税
、
電気ガス税
、
木材引取税
及び
遊興飲食税
、これらの
附加税
並びに
遊興飲食税
割については、この限りでない。 第十
七條
中「
連合国軍最高司令官
の
命令
に基き」を削る。
附則
第十一項を削る。
修正案
についての
趣旨
を簡単に御
説明
申し上げます。すなわち本
法案
の
附則
第十一項は、
地方税法
の一部を
改正
するということにな
つて
おるのでありますけれ
ども
、ここに予定されております
地方税法
は、ただいま
衆議院
に提出されて
地方行政委員会
において
審議
中であります。そこで本
委員会
にかか
つて
おります本
法案
によ
つて
、いまだ成立いたしておりません
地方税法
の一部をこれを
改正
するということは、論理上非常に不都合を生じますので、この十一項を削り、第
七條
の第二項に、ただいま読み上げました一項目を附加した方がよろしい、こういう考えからこの
修正案
を出したのであります。 さらにまた第十
七條
のうちに、「
公社
は、第一條に掲げる
目的
を逹成するため、
連合国
の
最高司令官
の
命令
に基き
内閣総理大臣
の定める
計画
及び
指示
に従い、
住宅
の
建設
並びに
当該住宅
の
連合国軍人等
への
賃貸
及び
賃貸料
の
徴收
の業務を行う。」かようにな
つて
おりますけれ
ども
、
わが国
の
法律
の建前からこの「
連合国軍最高司令官
の
命令
に基き」という
字句
は適当でない、かように考えます。さらにこの
字句
がなくても、この
法律
の
運用
には支障がない、かように考えますので、この
字句
を削除した方がよろしい、この点につきましては、民主党の方からもお申出がありましたので、私この
修正案
を提出いたしたわけであります。何とぞ御
賛成
をいただきたいと思います。
淺利三朗
3
○
淺利委員長
連合国軍人等住宅公社法案
中、
瀬戸山三男
君よりただいま提出された
修正案
は、
目下地方行政委員会
において
審議
中の
地方税法案
と密接な
関係
がありますので、すなわち
地方税法
が
改正
になれば当然本
修正事項
も再び
修正
を要するのであります。これについては
特別調逹庁
においても、
地方行政委員会
と協議いたしております。なお
地方行政委員会
においても
地方税法案
の
審議
にあたり、
連合国軍人等住宅公社
に対しては
地方税
の課税を行わないよう当然
考慮
されるものと思
つて
おりますが、当
委員会
よりもその点について同
委員会
に連絡をいたしております。
政府
においても責任をも
つて
修正
することにな
つて
おるのであります。ただいまの
修正案
に対する
関連事項
として一応御
報告
申し上げておきます。 これより
政府原案
並びに
瀬戸山委員提出
の
修正案
について
一括討論
を行います。通告によ
つて
順次これを許します。
田中角榮
君。
田中角榮
4
○
田中
(角)
委員
政府提出
にかかる
連合国軍人等住宅公社法案
の
原案
に対しましては、ただいま
修正案提案者瀬戸山
君が申し述べられました
條項
に対し多少の疑問を持
つて
お
つたの
でありますが、この
修正案
が出されました以上、
修正案並び
に
修正部分
を除いた
原案
に対して、
自由党
を代表いたしまして
賛成
の意を表します。
淺利三朗
5
○
淺利委員長
天野久
君。
天野久
6
○
天野
(久)
委員
議題
とな
つて
おります
連合国軍人等住宅公社法案
について
賛成
をいたすものであります。ただここに一言つけ加えておきたいことは、第九條におきまして
公社
のこの費用が国から支出される。こういうことにな
つて
おりますが、この点については他の
公社等
がこれに対して
影響
を及ぼすことのないように
考慮
を願いたいという
意見
をつけ加えて
賛成
をいたします。
淺利三朗
7
○
淺利委員長
田中
織之進君。
田中織之進
8
○
田中
(織)
委員
私
日本社会党
を代表いたしまして、本
法案
並びに
修正案
に対しまして、強い
希望條件
を付しまして、
賛成
の意を表するものであります。 まず今回の
立法
によりまして、従来
日本側
の建物が
連合国軍人
によ
つて
使用されておりました分が解除されまして、それだけ
日本
の
国民
の
利用率
がふえるわけでございますので、われわれはこれには
賛意
を表する次第でございますが、こうした形において従来
連合国軍人等
の
住宅
の問題につきましては、
予算
の面におきましては、一方において
終戰処理費
の
関係
で従来も処理されて来てお
つたの
であります。今日
予算面
における
終戰処理費
がなお相当多額に及んでおるのでありますが、そうした中に、この
連合国軍人
の
住宅建設関係
のものが含まれておらずに、今回対
日援助見返り資金
の
特別会計
の
資金
の
運用
によ
つて
、これらの
住宅
が
建設
されるということでございますが、われわれはこれは根本的に申しまするならば、
終戰処理費
との
関係
において、さらに調整しなければならない問題が
予算面
において残
つて
おるのではないかという点が考えられるのであります。そういう点から、われわれはこの点について
終戰処理費
の
予算
の執行にあたりまして、特に
政府当局
において留意しなければならないという点が一点でございます。ことに
見返り資金
の
運用
によ
つて
、こうした
連合国軍人
の
住宅
が
建設
せられることに相なるのでありますが、根本的にこの
見返り資金
は本来
日本
の金でございまするが、
運用
の面における
自主性
がきわめて乏しいのではないかと思われるような節々が多々あるのであります。そういう
意味
において
見返り資金
の
運用
の
自主性
の確保ということにつきましては、
政府
において、これは特に
大蔵当局
の
関係
でありますけれ
ども
、
十分自主性
を確保するような
方向
に向
つて
、一般の努力をしなければならない。われわれはその
意味
において、今回の
国内法規
に「
連合国軍最高司令官
の
命令
に基き」云々の文字が入
つて
おるのを削除することになりました
修正
に対しましては、その
意味
からも
賛意
を表するものでございます。 なおただいま
委員長
から
地方税
との
関係
における
報告
がございましたが、これは
現行法
の
地方税
につきまして、全面的な
改正案
が別の
委員会
に提出されておるのであります。
従つて
これがまだ確定しない間に、一応四月一日
実施期
の
関係
がありますから、
現行法
を
修正
いたしまして行われることに相
なつ
たわけでありますが、今出ております新しい
地方税法
においても、この点が当然生かされなければならないという点で、どちらかといえば
手続
上われわれは多少の
疑義
を持たざるを得ないのでありますが、今申し上げましたように
実施期等
の
関係
もありまするので、以上
三つ
の点についての強い
希望條件
を付しまして、
本案
に
賛成
するものであります。
淺利三朗
9
○
淺利委員長
次に
砂間一良
君。
砂間一良
10
○
砂間委員
私は
日本共産党
を代表いたしまして
本案
に対する見解を申し上げます。 まず
最初
に、先ほどの
瀬戸山委員
の
修正案
についてでありますが、この
修正案
につきましては
賛意
を表するものであります。この十
七條
の「
連合国軍最高司令官
の
命令
に基き」という
字句
を削除するという点についてでありますが、こういう
言葉
が
国内立法
の中に入
つて
来るということ自体に、私は
日本政府
が
自主性
を欠いておるという
一つ
の大きな問題があると思うのです。昨年の第五
国会
におきまして、
米国
対日援助見返
資金特別会計法案
が提出されましたときに、やはりその
條文
の中にこれに似かよつたような
言葉
がありまして、そうして当時非常に問題にな
つて
削除されたのでありますが、それと同じようなことが、またこの
国内立法
の中にこういうふうに出て来るということは、これは決して偶然の行きがかりではありません。これは今の
自由党
の
吉田内閣
の
性格
というものが一貫して現われておるように考えられる。こういう点につきましては、これは單なる
字句
ではありますけれ
ども
、しかし今の政治全体を貫く、
吉田内閣
の
自主性
のない
性格
というものが、
はつ
きり現われておるというような点におきまして、この
修正
は非常に重要な
意味
を持
つて
おると思います。
従つて
この点を削除するということにつきましては、私は全面的に
賛成
するものであります。 次に第
七條
の
修正
についてでありますが、この
地方税
との
関連
における個々の
修正
は、先ほど来他の
委員
の方からも申されましたように、
手続
上の問題でありまして、この点については大した問題はないと思います。この
修正
についても
賛成
であります。 さて
本案
全体についてでありますが、本
法案
は、
占領軍
の
需要
に応ずるために、
連合国軍人
住宅公社
なるものをつく
つて
、
見返り資金
からの借入によ
つて住宅建設
を行おうとするものでありますが、この
見返り資金
をこういう
方面
に
運用
するという点につきましては、私は多分に
疑義
を持つものであります。と申しますのは、
米国
対日援助見返
資金特別会計法案
の第一の
目的
のところにも
はつ
きりうた
つて
ありますように、
見返り資金
というものは先ほど
田中委員
も申されましたように
日本
の金でありまして、そうして
日本
の
経済
の復興あるいは平和的な
目的
のために使うということが
はつ
きり
規定
されてあるのであります。そういう性質の
資金
がこういう
方面
に
運営
されるということは適当でないように思います。もちろんこの
住宅
を建てるためには、これはたとえば
終戰処理費
なりそういう
方面
から支出されてしかるべきではないかというのが、私
ども
の考え方であります。それからさらに本
法案
によりますと、
公社
の
性格
がきわめてあいまいであります。すなわち
公社
の
役職員
は、すべて
特別調逹庁
の
役職員
が兼ね、それは
国家公務員
ではありますけれ
ども
、その給料は
公社
からは支拂わない。
公社
はまた
基本金
を持
つて
おらない。
見返り資金
からの
借入金
によ
つて
すべてをまかな
つて
行くということにな
つて
おりますが、ただしかしこの
借入金
は
住宅建設
のためのみに支出せられるのでありまして、
住宅
の
維持費
であるとか、あるいは
調度費
であるとかいうようなものは
終戰処理費
から支弁され、また
公社
の
事務費
は
特別調逹庁
の
庁費
から、その他の
運営
は国の
予算
からという、
経理
の面におきましても
一貫性
を欠いておる。またこの
見返り資金
からの
借入金
の限度あるいはその
償還方法
についても、何ら
はつ
きりした
規定
が法文に書いてありません。
内閣総理大臣
の
計画
、
指示
でいくらでも増額拡張できるような仕組みにな
つて
おるのであります。かように
公社
は
公社
としての
独立性
をまつたく持
つて
いないと
言つて
もいいと思うのであります。従来この
占領軍
の
需要
に対しては、
特別調逹庁
が
終戰処理費
をも
つて
調達支弁して参
つたの
であります。国の
予算
は
国会
に対してその内容を明らかにすべきが当然でありますが、
終戰処理費
はその点においてはなはだ明確でないところがあるように思われます。今年はこの
終戰処理費
は一千九十億に上り、
実質
上は昨
年度
よりも増額されておるのであります。しかるに
性格
の
はつ
きりしないぬえみたいな
公社
をつく
つて
、わざわざ
見返り資金
からの
借入れ
をや
つて住宅建設
をやるという
意図
が、
国民
には
はつ
きりわからないのであります。
政府
は
終戰処理費
から支出すれば
国民
の
負担
が増すから、
見返り資金
の
借入れ
によ
つて
まかなうのだというふうに
説明
しておるのでありますが、この
見返り資金
にしても、
阿波丸協定
の
了解事項
にもありますように、将来
国民
が税金をも
つて
アメリカ政府
に返済しなければならない有効な債務になるといたしますならば、
国民
の
負担
となるという点においては何らかわりはないのであります。してみれば、この
見返り資金
からの
借入れ
による
住宅公社
の設立ということは、直接
国民
の
負担
になる
終戰処理費
の厖大さを隱すものと言われてもしかたがないと思うのであります。
公社
の本
年度
の
住宅建設
はさしあた
つて
は二千戸でありまして、その
資金
は一応五十二億五千六二百万円を予定しているとのことでありますが、しかしこの金額は
設計変更等
の場合、
予算
を超過して支出することが許されておりまして、将来いくらでも増額できるようなことにな
つて
おります。しかもこの
借入金
の
償還計画
について
はつ
きりした
計画
がない。
政府委員
の御
説明
によりますと、
賃貸料
をと
つて
将来十二箇年間にわた
つて
元利を償還して行くという
計画
でありますけれ
ども
、しかしもしその間に
平和條
約ができて、
占領軍
が
日本
から撤退して
行つた
という場合におきましては、この
家賃收入
というものは一応なくな
つて
しまうわけであります。そういう場合に、この
公社
の
経理
をどうするかということにつきまして、何ら
計画
もなければ、対策も立てておらない。
政府委員
の御
説明
を聞きますと、いずれそのときにな
つて
考えたらよかろうというような、まつたく
行当りばつ
たりで、一貫した
計画
がない、そういう点においても非常に欠けるところがあると思うのであります。 また本
年度
の
建設計画
は二千戸ということにな
つて
おりますけれ
ども
、
外国通信
によりますと、
シヤーマン米海軍作戰部長
は、今後二年間に四千戸の
住宅
を
日本
に
建設
すると発表しているそうでありますから、
明年度
以降におきましても、引続き
建設
が進められると推測される節があるのであります。
占領軍住宅
をいずれの地点に
建設
するかということは、公式にはまだ発表されておりません。しかし二月二十一日の読売新聞に載つたところのINSの
ジヨン・リツチ
氏の
報道
によれば、三澤、横田、立川、板付の
重要空軍基地
、神奈川県の
座間等
の
米軍高射砲部隊
、横須賀の
海軍基地等
があげられております。
ジヨン・リツチ
氏はさらにこういうことも
言つて
おります。
東京
の
米軍住宅
は不足しているにもかかわらず、
最初
の二千戸の
計画
中に
東京
が含まれていないということはきわめて
意味
深いものがある。すなわちこれらの
報道
によれば、本
法案
はまことに重大な意義を持つものであると考えざるを得ないのであります。しかもこういう
重要法案
でありながら、
委員会
の
審議
はきわめて不十分でありまして、これを先週の木曜の夕方
提案
されまして、翌日金曜日の日に、わずか一時間か二時間くらいしか
質疑
がされなかつた。そうしてあと今日の
討論
に
なつ
たわけでありますが、
実質
上の
審議
の期間はきわめて少い時間しか與えられていない。これほどの前要な
意味
を持
つて
おる
法案
でありながら、こういうふうな点につきまして十分な
審議
も盡されなかつた結果、本
法案
の詳細については、
国民
が相当の疑惑の目を向けるのは当然ではないかと思われるのであります。今日
日本国民
は、
ポツダム宣言
に基いて
日本
を非軍事化し、これによ
つて
世界平和に貢献することを衷心から
希望
しておるのであります。このときにあたり、
国会
が
国民
の
希望
に反するがごとき
報道
のある本
法案
を、十分な
審議
も盡さずに議決しようとすることに対しまして、私は絶対に反対するものであります。
淺利三朗
11
○
淺利委員長
次に
笹森順造
君。
笹森順造
12
○
笹森委員
私は
国民協同党
を代表いたしまして、ただいま
議題
とな
つて
おります
連合軍軍人等住宅公社法案
を、これに対する一部
修正案
の通りとして簡單に
賛成
の意を表したいと思います。
講和條
約締結前の
わが国
の置かれておりまする
現状
に照し、
わが国
家屋の
様式
と
連合国人
の
生活様式
との
状況
にかんがみまして、その
必要上本法案
の提出せられた
意味
に対しては、私も
同意
をしなければならぬと思うのであります。さらにまた
終戰直後
の
冷嚴
なる
占領政策
の方針が、漸次平和的なる
民政的面
へと移行して参りました
一つ
の現われとして、この
法案
が具現せられる
方向
にあるものと認めるものであります。こういう
意味
において、対
日援助見返り資金
がこの
公社運営
の
收入
の面にあてられて来たことに対しては、一面において私
ども
は
希望
的な
方向
へと来ておるものと納得をするのであります。しかもまたこの
公社
の
経理
が、
最終段階
においてやはり相当なる
考慮
が拂われて、有利なる結果を見るような心組みが、
最初
からその
家賃等
において
收入
せられるという
意図
に置かれておりますることについても、やはり私
ども
は
同意
を表しなければならぬと思います。対
日援助見返り資金
の
資金
をいかなる
方向
に用いることが、
わが国
の今後の
財政運営
について、あるいはまた
国家経済
について
影響
を及ぼすかということについては、いろいろ
意見
もあるようであります。またこれに対しては、私
ども
が
国会
として主張すべき
方法
が、別に残されておることはもちろんであります。しかしこの
段階
において、ただいまこの
法案
の出たという
状況
においては、これを私
ども
は
賛成
することが適当であると思います。 以上の理由によりまして、この
提案
に
賛成
をするものであります。
淺利三朗
13
○
淺利委員長
次に
寺崎覺
君。
寺崎覺
14
○
寺崎委員
私は
農民協同党
を代表して、本
法案
は
日本
の
現状
においてはやむを得ない措置として
修正案
に
賛成
をいたすものであります。
淺利三朗
15
○
淺利委員長
お諮りいたします。こにて
討論
は終局をいたすに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺利三朗
16
○
淺利委員長
御
異議
なしと認めます。よ
つて討論
は終局いたしました。 採決いたします。まず
瀬戸山委員提案
の
各派共同修正案
について採決を行います。
修正案
に
賛成
の
諸君
の御
起立
を願います。 〔
総員起立
〕
淺利三朗
17
○
淺利委員長
起立総員
。よ
つて修正案
は可決せられました。 次に
修正部分
を除いた
政府原案
につき
賛成
の
諸君
の御
起立
を願います。 〔
賛成者起立
〕
淺利三朗
18
○
淺利委員長
起立
多数。よ
つて本案
は
修正
議決せられました。 お諮りいたします。
本案
に関する
報告書
の作成並びに
提出手続等
につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺利三朗
19
○
淺利委員長
御
異議
がなければさよう決します。
—————————————
淺利三朗
20
○
淺利委員長
次に
連合審査会開会
に関しましてお諮りいたします。ただいま
内閣委員会
に
付託
にな
つて
おります
北海道開発法案
、
大蔵委員会
に
付託
にな
つて
おります、旧軍港市
転換法案
、及び
昭和
二十五
年度
災害復旧事業費国庫負担
の特例に関する
法律案
に関しましては、当
委員会
といたしましても、かねてより関心を有しておる案件でございます。つきましては、
衆議院規則
第六十條により、
該委員会
にそれぞれ
連合審査会開会
を申し入れたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺利三朗
21
○
淺利委員長
御
異議
がなければさよう決します。
—————————————
淺利三朗
22
○
淺利委員長
次にただいま
特別調逹庁
の長官が御
出席
にな
つて
おりますので、ただいま
内閣委員会
に
付託
にな
つて
おります、
特別調逹庁設置法
の一部を
改正
する
法律案
について、
説明
を聽取いたしたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺利三朗
23
○
淺利委員長
御
異議
がなければさよう決します。それでは
本案
について、
当局
より
説明
を願います。
根道廣吉
24
○
根道政府委員
特別調逹庁設置法
は、昨年の六月一日から
施行
に
なつ
たものでありますが、その後多少の情勢の変化がありましたので、本
改正
を必要とするに至りました次第でありまして、その概要を申し上げます。 第一は、
審議会
に関する
規定
を設けた点でありまして、
特別調逹庁
には従来五つの
審議会
がありましたが、これを
三つ
に整理して、今度
設置法
に入れることにいたしたわけであります。 第二は、来
年度
から
終戰処理費
の
所管
が、
大蔵省所管
から
総理府所管
に移ることになりましたので、これに応ずる
規定
を各部の
所掌事務
中に
規定
したことであります。 第三は、
東京
の
特別調逹庁
を
調逹
に関する
企画立案
、及び
地方局
の
指導監督
に専念する
本庁
と、
調逹
の
現業
を行う
東京調逹局
とに分離したことであります。 従来
特別調逹庁本庁
は、全国の約四割にわたる
調逹
の
現業
と、
地方局
の
監督
とをあわせ行
つて
おりましたが、
本庁
が多量の
現業事務
をみずから行うことは、適当でないと認めまして、
本庁
の従来の五部制を四部制に圧縮して、
企画立案
と
地方局
の
指導監督
に専念する簡素強力な
機構
とし、別に
東京
の大
部分
の
職員
をも
つて
、
現業
に専念する
東京調逹局
を置くこととしたわけであります。 第四は、従来
附則
に
規定
してあつた
地方局
の
管材部
の名称を
管財部
に改めて、これを第十六條中に移し、
接收不動産事務
、特に
解除不動産補償事務
と
解除財産処理事務
に万全を期することとしたのであります。 第五は、
附則
に旧法による
特別調逹庁
の
職員
で、
特別調逹庁設置法
による新
機構
に引継いだ
職員
の、
勤務年月数
を
恩給年限
に通算することとしたことであります。 以上大体の御
説明
を申し上げたわけであります。
淺利三朗
25
○
淺利委員長
ただいま
当局
よりの御
説明
によ
つて
、
本案
は当
委員会
として、特に
合同審議
を申し込む必要はないかのように存じますが、このまま
合同審議
を申し込まぬことにいたしまして御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺利三朗
26
○
淺利委員長
御
異議
がなければ申し込まないことにいたします。
—————————————
淺利三朗
27
○
淺利委員長
次に
田中委員
より発言を求められております。
田中
君。
田中角榮
28
○
田中
(角)
委員
かねて当
委員会
に
付託
せられ
審議
中でありました、
熱海
、
伊東温泉都市建設法案
につきましては、さきに別府温泉都市
法案
の
衆議院
通過に際しましても、この種
法案
の整理について、基準法のごときものを設けることが至当であるとの
意見
が多数であ
つたの
であります。よ
つて
当
委員会
といたしましては、同
法案
審議
に対しましては、ただに温泉都市のみにとどまらず、国際文化観光都市
建設
基準法ともいうべき
法案
の起草を行うため、国際観光文化都市に関する小
委員会
を設置せられ、愼重かつすみやかに
審議
せられんことを願います。
淺利三朗
29
○
淺利委員長
ただいま
田中委員
より、国際観光文化都市
建設
法に関する小
委員会
設置の動議が提出せられました。 お諮りいたします。本小
委員会
を設置するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺利三朗
30
○
淺利委員長
御
異議
なければ小
委員会
を設置することに決しました。 なお小
委員
の数並びに
委員
の選任及び小
委員長
はいかがとりはからいましようか。
田中角榮
31
○
田中
(角)
委員
委員
の数は十一名となし、
委員
並びに小
委員長
は、前例により
委員長
において指名せられんことを望みます。
淺利三朗
32
○
淺利委員長
田中
君の動議に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
淺利三朗
33
○
淺利委員長
それではさよう決しました。 それでは指名申し上げます。
瀬戸山三男
君 淵上房太郎君
田中
角榮
君 内海 安吉君 江崎 真澄君 淺利 三朗君
天野
久君 小松 勇次君
上林與市郎
君 砂間
一良
君
笹森
順造
君 以上十一名にお願いいたします。小
委員長
は
瀬戸山三男
君にお願いいたします。 それでは、本日はこれをも
つて
散会いたします。 午後零時四十八分散会