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逢澤寛君 まず
国道二号線のことをお話申し上げたいと思います。御承知のように
国道二号線は、日本の
道路の中で一番重要なところであります。それが
兵庫県と岡山県の境界にたまたま
なつておりまする舟坂峠は、歴史的にも非常に有名なところであります。それだけにまた難関なのでありますが、これはこの
国道の二号線が
開設以来何らの手をつけていない有名な難所なのであります。この
地方には三石町と言いまして窯業の盛んなところがありまして、もつぱらこの窯業に対しましては、鉄道の輸送を唯一の輸送機関といたしておるのでありますが、しかしこの
地方は三石町と赤穂町を中心といたしました
地方産業も非常に盛んな所なのであります。開くところによりますと、この
地方の
国道改良も、だんだん進んでおるのでありまするが、この舟坂峠だけが残されており、ほかの所はそれぞれ手がつけられておる。
地方といたしましても、この舟坂峠の
改修を非常に要望しております。そこで地元といたしましては、
建設省の
地方機関である出張所——広島建設局と言いますか、この方とも連絡いたしまして、最も工事の簡易にできるというような方法も研究しております。従つて一般に考えているような、そうした難工事でなくてやつて行けるというようなことも研究いたしておりますので、さらに
建設省といたされましても、一層の研究を進めていただいて、急速にこれをやつていただきたい。すでに
建設省におかれましても、相当御研究くださつておるということは承知しておるのでありまするが、施工の実施をすみやかにおやりくださらんことをお願いいたしておきます。つきましてはどういうような御計画がありまするか、ありますれば、その計画の様子を拝聴いたしたいと思います。
次に
委員長の方から御指示になりました
国道第十九号線なのでありますが、これは岡山、津山、さらに鳥取を経由する岡山県の縦貫
道路と言つていいのであります。この十九号線も建設以来、岡山を出発点といたしまして、金川までの二十一キロというものは、明治初年の建設以来いらつていない
道路であります。なかんずく岡山から辛香峠までの十五キロほどの所は、一回も手をつけていない。明治初年の建設以来
一つも手をつけていないという所です。そこでこの
交通量も、数回
道路局の方にも出しておりますから御承知でありましようが、
国道第二号線を除いては
交通量が一番多い。一日の
交通量が
自動車だけでも千六百三十七という記録を残しておる。しかも道巾が非常に狭くすれ違いに困難な所がある。岡山県といたしましても、すでに省の方に対しては、岡山県内の
交通最の一番多い所で、しかも道の一番悪い所だから、急にやつてくれということを要望しておるのであります。県の土木部の方からも要望しておるのでありまするが、今まではどういう都合かちつとも手がつけられていないのでありまするから、この点は全部とは申しません。金川までやつていただきたいのでありますが、第一次は岡山を起点といたしまして辛香峠までの十五キロの間、これをどうしても急にやつていただかなければならないところなのであります。一応御調査を願いまして、この岡惜を忠とし、かついろいろの生産地帯から、先ほど申し上げましたように、一口に千六百台もの
自動車が利用しておる。こういうような実情を見ていただきまして、急速に
地方民の要望にこたえていただきたいと思うのであります。そこで政府として、はこれらのことに対してどういうようなお考えを持つておられるかということを、お願いかたがたお尋ねを申し上げたいと思います。