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勝間田委員 その問題に関連いたしまして
委員長及び
農林及び
安定本部の方に、私はお願いまた
質問をさせていただきたいと思いますが、
食糧政策が非常に困難な
段階に立
つておるように私は思うのでありまして、たとえて申しますれば、
価格政策の上においても、
肥料政策の方から行けば、むしろ
補給金を撤廃する
政策が一面いいと思います。他面から行きますれば、どうしても
食糧の内地産の
価格は上
つて行かざるを得ないと思うのであります。そういう
事態のところへ、今度は
国際小麦協定の参加が若干許されるのではないかという報告が伝えられております。短い目で見れば、あるいはそれもうまくミートするかもしれませんが、しかし長い目で見ると、相当
矛盾が生ずるのではないかという
感じがいたします。そこへ持
つて来て、最近は永久という言葉は
とつたそうでありますが、
関税の問題が出て来ております。その
関税政策をどうと
つて行くかという問題は、またこれは非常に重大な問題を提供するわけでありまして、しかも最近は、今
安本政務次官のおつしやる
通りに、非常に
食糧輸入が旺盛であります。しかも
肥料の方の
輸入も最近はあるいは四十二万トンと言われて、少くとも二十六万トンは入るだろうと言われる。しかもそれは
硝安だけでなしに、
硝安と同時に硫安も入るということである。そういう点も考えられまするし、それから
一つは、一体それがどう指導されておるのかわかりませんが、
貿易協定との
関係が相当あろうかと私は思うのであります。そういう
政策を考えてみますと、
一つ一つが解決されるのではなくて、
日本の
食糧政策というものをどういう形に持
つて行くかという統一された形でなければ、その
一つ一つはおそらく解決つかぬのではなかろうか。そこにかたがた現在の
政府の基盤である自由党の諸君は
統制撤廃を言われ、
公団廃止を言われ、あるいは伝えられるところによると、
米券制度等のことも言われておる。これらのおのおの異
なつた
立場において、またおのおのの
條件の上においてそれぞれ主張されていることが、私はどう統一されて行かなければならぬかということは、非常に重大な問題であると考えるのであります。もちろんこの
日本の
農業保護政策をとるかとらないかという問題もありましようし、それから産業、物価に及ぼす
影響とい
つたような、あるいは
商工業中心の
立場もいろいろありましよう。けれどもここにひ
とつはつきりと
食糧政策をと
つておかないと、
農業恐慌期に入
つた農業政策は、ほとんど混乱するのではなかろうかという
感じがいたしますので、急に
政府がこれを統一しろと
言つてもなかなかむずかしいだろうと思いますが、ごく最近、十四日にもう一ぺん
安定委員会を開かれるそうでありますので、それまでには少くとも
政府の方も
相当程度まで研究を遂げていただいてそうしてひ
とつ本
委員会におきまして
大蔵大臣となり、
農林大臣なり、
安本長官なり、あるいは
通産大臣も私は
貿易協定と
関係があると思う。そういう
人たちからこの
食糧問題を
中心とした
総合的政策についての討議を遂げて行く、そうして国民の意のあるところがここに集結するように、はか
つて行く必要があるのではないかという
感じがいたしますので、
委員長においてどういう
はからいをしていただけるか、それから
農林、
安本両省ちようどおいでになりますから、そういうことがお願いできるかどうか、関連させて一言申し上げたいと思います。