○
田中(織)
委員 共産党から出された
国会審議権に関する
決議案、これは私は一片の
決議案で処理すべき問題ではないと思います。これは先般も
緊急質問に関連して、私からも
意見を申し上げたのでございますが、たとえば
国会審議権の確保の見地から、
修正案等の
手続についての簡素化の問題、あるいは自主性の回復の問題並びに最近の
ように占領軍との
関係において出て参りまするところの
法案もたくさんあるのでありまして、そういう場合に政府に対して事前に相当の連絡があるわけでありますが、われわれとしては直接占領軍との間の連絡は、従来からも持
つておらないのであります。当然
国会の
審議権を政府において尊重するという意味において、政府側から
国会の
審議に必要な資料として、たとえば
関係方面との連絡折衝の
経過等については、資料
提出の形においても、相当の連絡をと
つてもらいたいと私は信ずるのであります。これは党派を越えて、立法府としては機能を十分発揮する上において、本
委員会において、われわれはさらに掘り下げて成案を得て、直接
関係方面との折衝によ
つて、われわれの希望するところを実現する方途も、残されておるのじやないかと思います。これは先般
緊急質問の
取扱いに関する小
委員会においても、同様な
意見が出たわけでありまするが、この問題は
決議案をただちに
上程してどうこうというよりもさらに本
委員会において掘り下げて、また具体案をわれわれが得ると同時に、並行的に
関係方面との折衝を通じて、われわれの希望の実現する
ような努力をすることの方が、私は効果的ではないかと考えまするので、これをひとつ継続
審議に付していただきたいと思います。