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神山委員 共産党としましては、この問題が出ましたときに私が最も強調しました
ように、また今
椎熊君もおつしや
つたように、労働者大衆並びに国民大衆が一日も早く、のどから手を出さんばかりに求めておる問題でありますから、この処置を早くするためにこそ、
本件がも
つておるところの欠陷、社会党や民野党から
指摘された欠陷を、早く直して解決したいと
思つてお
つたが、残念ながら
政府側に力がないのか、
政府側が無
責任なのか、そういうことのためにま
つたく体をなしていないものを出して来たばかりでなく、今日に至るもますます体をなしていない。こういう
状態でありますから、われわれとしてはこれに対してもちろん反対でありますが、さらに強調したいのは、すでに理論的な反対は
土井君、
椎熊君からも言われましたが、私は角度をかえて、先ほど
増田君の
説明によりますと、
裁定案の九千円のうち、かりに三千六百円を
国鉄の経理によ
つて支出すれば、残りの債務を負わない、この点について仲裁
委員会の
裁定を無視するというがごときは、ま
つたく法治国の精神に反するというよりも、人道を無視したる傍若無人のものである。こういう
意味において絶体にこれは反対せざるを得ない。われわれがこれを反対するのは、一日も早く問題を円満かつ急速に、労働者諸者の納得の行く
ように解決するために、残念ながら反対するのでありますから、この点は十分に了解していただきたい。