○倭島
政府委員 お答え申し上げます。いわゆる
在外公館の借上命というものの
調査は、
政府の方で持ち合せておる材料がまだ総括的でないと思
つております。これはある地方によ
つては、参考資料なり基本資料をいただいておりますが、欠けておる地方が相当ございます。
従つて従来私
どもの存じておる資料はどれくらいな割合に当りますか、とにかく一部分である。こう存じております。それでその一部分でも従来の
調査の点を申しますと、借入れが行われた機関でわれわれが今承知しておるのは百六箇所でございます。これはおそらくまだずつとふえるだろうと思います。それから口数、これもやはりわれわれの現在わか
つておる口数でございますがもそれの集計は現在までのところ十九万四千七百八十七口であります。これは御承知の
通り、いわゆる満洲から南方諸地域にわたりまして、各地域にわかれておるのでありまして、しかもこの金の表示は各地ばらばらであります。法幣だとか儲備券だとかから始まりまして各国のにわかれております。この
関係も目下実は整理中でございまして、一応わか
つてはおりますが、一々それをこまかいところまで今申し上げた方がいいのでございまし
ようが、実は今申し上げました
ようにその口数なり、それから件数から言いましても、また貨幣表示の単位なんか、実は種々さまざまで、どこにはつきり入るか、今
調査中のものもございますが、大体のところを申し上げますと、百六箇所とそれから今申しました約二十万件
程度わか
つておるということで、一応御了承願えれば、さらにごく近くと申しますかも間もなく
調査しました全貌を明らかにしたいと思
つておりますが、まだ総括的になりにくい
関係にございます。
それから
在外公館等借入金整理準備審査会法というのに基きまして、審査会が成立いたしまして、それでその
委員並びに幹事の会合の第一回を一月三十一日に開催せられました。実は今申し上げました
ように件数が、われわれの承知しておるのでも二十万件ございますが、昨年の十月ごろからその二十万件につきまして個人別、件別にカードを整理いたしまして大体できております。まだ一部分は整理中でございます。何しろ件数が多いものでございますから、昨年の十月ごろから整理にかか
つておりますが、約八十人の人がかかりましてどうやら整理ができかけた状態でございます。
なおこの一月三十一日に
委員会が開かれましたのは、
委員会に対して、従来の整理状況を報告しまして、今後の審査会の運営その他について御協議願つたわけであります。現在のところ約千件外務省に確認要求が出ておりますが、それの
取扱い方も、現在のところは、従来できた
調査及び原本等と引合せ中でありまして、あと十日かそこらで第一回の照合を一応終りまして、そうして
委員会で実際的に審査を始める段取りになります。それで実は従来の
調査もそうですが、いろんな態様、いろんな
関係書願の
不足等もございまして、その第一回の審査会にかけますまでにも、これからまだ出て参りましたものについて、十日ぐらい準備がいるという
程度でございます。この前の第一回審査会では、大体の各地方の借上金の借り上げられた状況だとか、その状況が各地方でいろんなふうに違
つております。それをある
程度審査会法に定められておる
方法によ
つて審査を進めて行くわけでありますが、それにいたしましても、その審査をする
手続その他が、形式がいろいろ違
つておるために、さらにこれをある
程度の標準を設ける必要もございまして、そういう
ような
手続の問題についての相談を第一回の審査会でいたしました。さらにそれについても目下研究中のもございます。大体そういう
ようなことで遅れたわけでございますが、
ようやくすべり出して事務を急いでおる状況でございます。樺太の
関係につきましては大蔵省の方から御
説明いたします。