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安部委員(安部俊吾)
○
安部委員
その点に関しまして、
占領治下
にあるのでありますから、一応それを
世界赤十字社
なり、あるいは
万国キリスト教青年会
とか、そういう
団体
に呼びかける前に、やはり
関係当局
と懇談いたしまして、何かの便宜を與えてもらうというような
方法
をとることを
條件
としたいと思うのであります。
kokalog - 国会議事録検索
1949-12-22 第7回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十四年十二月二十二日(木曜日) 午後二時
開議
出席委員
委員長
中山
マサ君
理事
安部
俊吾君
理事
玉置
信一君
理事
冨永格五郎
君
理事
受田 新吉君
理事
坂口 主税君
理事
竹村奈良一君
理事
天野 久君
理事
山手
滿男
君 足立 篤郎君
池見
茂隆
君 小川 平二君
門脇勝太郎
君
小西
英雄君
並木
芳雄君 柳原 三郎君
柄澤登志子
君 ————————————— 本日の
会議
に付した事件
海外
同
胞引揚
に関する件 —————————————
安部委員長代理(安部俊吾)
1
○
安部委員
長代理 これより
会議
を開きます。 先ほど
参議院並び
に
衆議院
の
海外
同
胞引揚
に関する
委員
の
懇談会
がありまして、いろいろ議論がありましたが、まずその後の
運営方針
につきまして、お諮りしたいと思うのであります。皆さんの御
提案
なり、あるいは御
意見
なりを承らしていただきたいと思います。
玉置(信)委員(玉置信一)
2
○
玉置
(信)
委員
ただいま
委員長
の申されたことく、
参議院
と
衆議院
の
合同打合会
におきまして、いろいろと今後の
引揚げ対策
について、
意見
を交換いたしましたうちの、第一番に取上げていただきたいと思うことは、
引揚げ促進
に関する
決議案
を、本
会議
に明日提出していただきたいということであります。その
決議案
の
内容
は、申すまでもなく従来とは少しく
情勢
が異な
つて参
つて
おります。すなわち昨日の対
日理事会
における
状況等
も勘案いたしまして、今度の
決議案
は、世界的な、いわゆる国境を越えての人類の
運動
として取上げていただきますために、
世界赤十字社
、あるいは
世界人道協会
、あるいは
国連等
に対しても、わが
国民
の
熱望
、
国会
の
意思
が反映する
方法
を加味いたしましたところの
決議文
をつく
つて
いただきまして…… 〔
安倍委員長代理退席
、
委員長着席
〕 これを明日本
会議
で決定していただくようにおとりはからいを願いたいのであります。その
文案等
につきましては
委員長
に一任をすることに私からここに
動議
を提出いたしたいと思います。
中山委員長(中山マサ)
3
○
中山委員長
玉置委員
より
動議
が出ましたが、それに御賛成の方ございますか。
安部委員(安部俊吾)
4
○
安部委員
玉置委員
の御
提案
に賛成します。
決議案
の
起草委員
を
委員
中より指名するか、あるいは
委員長
において適当にこれを草案するようにしたい、こう考えます。
池見委員(池見茂隆)
5
○
池見委員
私は全面的に賛成いたします。同時に
参議院
との緊密なる連絡のもとにや
つて
いただきたいと思います。
安部委員(安部俊吾)
6
○
安部委員
その点に関しまして、
占領治下
にあるのでありますから、一応それを
世界赤十字社
なり、あるいは
万国キリスト教青年会
とか、そういう
団体
に呼びかける前に、やはり
関係当局
と懇談いたしまして、何かの便宜を與えてもらうというような
方法
をとることを
條件
としたいと思うのであります。
竹村委員(竹村奈良一)
7
○
竹村委員
実はその起草される
内容——引揚げ
についてもちろんそういう
決議案
に対しては問題ないのですけれども、今どなたか言われたように、
占領下
にある、このことははつきりしておるわけです。従
つて
問題は、全般的に、先ほど言われたような
国連
とか、そういうようなところへ出されるということについても、われわれは
占領下
にあるという点から、やはり十分考えなければいかぬ。
従つて個々
の
国々
、たとえばソ連、中共、あるいは
南方方面
にも残
つて
いるというような実情から、その
個々
の
国々
にお願いするというような点が問題になるのであ
つて
、昨日の新聞を見ましても、そういう国際的な関連の中に、われわれが
衆議院
としてすぐそこに持
つて
行くというようなことは、どうかと思うので、その点
内容
については十分検討していただきたい。
玉置(信)委員(玉置信一)
8
○
玉置
(信)
委員
私が申し上げたのは、そうした国際的な
団体
にこの
決議文
を差上げてお願いするという
意味
でなくして、
決議文
の中に、われわれ
日本国民
のあげての
熱望
のあること、
国会
としてのこの
運動
に対する
希望等
が反映するような
意味
を取入れるということでございます。ただいまの御
発言
の当面の
個々
の
国々
に対する反映ももちろん必要である。従いまして、案文の作成につきましては、相当愼重にやること、もとより必要であろうと思うのであります。
並木委員(並木芳雄)
9
○
並木委員
決議案
の問題ですが、ついこの間本院では
決議案
を出した。そうしてわれわれの
決議案
は、あくまでもやはり
行政部
に対する
決議案
である。
行政部
をスキツプして
対外関係
においての
決議案
というものはないわけです。形の上においてわれわれはああいう強烈な
決議案
を出して、縛られておるのは
行政部
である。
内閣
の方からあの
決議
に基いた
経過
なり、そういうものが一応正式の
ルート
を
通つて
われわれに
報告
されて、しかる上に再び
内閣
に対する
決議
というものが行われるのが、ほんとうの道なんです。われわれはつまり
内閣
との
関係
において、あるわけです。それを今そういう正式の
報告
も受けず、また十分の理由づけがなくて、いきなり何かそこに飛躍した
決議案
というようなものを出すことは、これが院外の
運動
ならいざ知らず、
国会
における
一つ
の行動としては、そこに何かまた
手続
上欠けているような気がするのです。たとえば
緊急質問
か何か出して、情報によるとこういうふうだけれども、どうな
つて
いるかということを、
政府
について答弁を求める、こういう
段階
が
一つ
ほしいのではないですか。私はそういうふうに感ずるのですが、いかがですか。
柄澤委員(柄澤登志子)
10
○
柄澤委員
神山委員
が、
委員
ではございませんけれども、
委員外
の
発言
を求めておりますので、
皆様
にお諮りを願います。
中山委員長(中山マサ)
11
○
中山委員長
皆様
にお諮りいたします。
安部委員(安部俊吾)
12
○
安部委員
委員外
の
発言
は必要はないと思います。
玉置(信)委員(玉置信一)
13
○
玉置
(信)
委員
ただいま
並木委員
から第六
国会
における
決議案
に対し、
政府側
のその
決議
に対する態度、あるいは
方針等
の
報吉
がないままに、重ねてこれをやることはどうかという御趣旨の御
意見
でございましたが、私はこれは何ら
国会運営
の面において違法ではないと思います。話合いでどうな
つて
も、これは私は固持いたしませんが、しかし
情勢
が
情勢
であるがゆえに、重ねて先ほど申しました
意味
の
決議
をするということは、先刻
衆参両院
の
懇談会
において、今後さらに熱烈な
国民運動
を展開するその第一
段階
として、まず
国会
がこの
意思
を表明するという
申合せ
の点から行きまして、これは当然やるべき筋合いのものでないかと思いますので、
一言意見
を申し述べます。
並木委員(並木芳雄)
14
○
並木委員
ちよ
つとお断りしておきますが、私は違法だと申し上げた覚えはないので、つまり妥当でないというふうな
意味
にと
つて
いただかないと、われわれは困ります。
手続
上われわれは
国会
という最高の権威の上に、
行政府
を通じてこの問題をや
つて
いるわけでしよう。そのために、
行政府
の方から当然われわれの方へ、こういう
緊急事態
のときには、何らかの
中間報告
があ
つて
しかるべきである。ですから、そういう
手続
をふんで、しかる上にやらないと、何か正当の
ルート
以外のものでわれわれが動かされて、またその
決議
が宙に浮いて来て、それがちつとも
内閣
を縛
つて
おらないというようでは困る。こういう
意味
で申し上げたのですから、その点誤解のないようにお願いいたします。
池見委員(池見茂隆)
15
○
池見委員
ただいま
並木委員
の
発言
も、しごくごもつともとは思いますけれども、第六
国会
においての
決議案
も、少くとも現下においては、その
状況
なり、その
内容等
においては、
国民
はよくこれを了解しておると思いますが、少くとも昨日の対
日理事会
における
状況
というものは、従来われわれが引揚促進
委員会
において考えておつたことが、きわめて明確に現われて来て、ここに
情勢
はいわゆる急転回をしたと思う。この場合において、
国民
に対して、
国会
がこの
決議案
を新たに
提案
して、も
つて
決議
するということは、当然やるべき義務だと考えております。この
意味
において私は
玉置委員
の
提案
に賛成します。
中山委員長(中山マサ)
16
○
中山委員長
私もここで
委員長
としてでなく、一
委員
として
発言
させていただきますが、ああいう
決議案
を出しましたのは、第六
国会
であつたと記憶しております。第五
国会
におきましても、あの
決議案
を上程いたしました。だから各
国会
に一度ずつ上程することは、かまわないのじやないかという気持が、今いたしておりますのですが………。
並木委員(並木芳雄)
17
○
並木委員
それはよくわかる。ですから、この場合の
決議案
に対して、対
日理事会
というものが開かれたというような報道もあるし、そういう形をとらなければおかしいというのです。本来ならば、
内閣
の方から当然その
経過
について正式な
報告
が来ることにな
つて
おるのですが、そういう方式をふむべきだということを言
つて
おるのです。だから私は、
決議案そのもの
に対する反対という
意味
じやないのです。それを出すには、十分われわれが
国会
として基礎を持ち根拠を持つた
手続
をふんでやらないと、あとから困るようなことが起るのじやないか、こういうふうに私は考えております。ですから、当然この間の
経過
に対して、
内閣
の方から
報告
があるわけなのですから、その
報告
を緊急に求めるというような
質問
が行われてしかるべきだと思うのです。あるいは
内閣
の方から進んで
発言
を求めて、そして本
会議場
なら本
会議場
で、先般御
決議
になりました点についていろいろや
つて
みたところが、最近こういう
情勢
にな
つて
来たというような
報告
があ
つて
、初めていよいよわれわれの次の
決議
というものが正式に発動して来るのじやないか、こういうふうに私は考えるのです。
中山委員(中山マサ)
18
○
中山委員
これまでそういう例を私は存じませんのですが、第五
国会
でも、私自身
提案
いたしまして、その後何ら
政府側
からは、しかようなものは本
会議
で承
つて
おりませんので、これをや
つて
も大してさしつかえないのじやないかというふうに考えますが……。
並木委員(並木芳雄)
19
○
並木委員
通常、
決議案
に対する
報告書
というものは、文書で来ているのです。ですから
ちよ
つと気かつきませんけれども、本来ならば本
会議
で
報告
しなければならないのです。ところが、
事態
がこういうふうに急になりましたから、われわれが進んで求めるということはいいと思う。
中山委員長(中山マサ)
20
○
中山委員長
けれども、返事が来ているのだつたら、それで一応一段落ついているのじやないでしようか。
並木委員(並木芳雄)
21
○
並木委員
今度の対
日理事会
に対する
経過
などというものは、正式にはわれわれは受けていないでしよう。だから、これをまず受けたらどうかと言
つて
おるわけです。
中山委員長(中山マサ)
22
○
中山委員長
それでは
決議案
の
内容
とか、そういうものにつきましては、一応
休憩
いたしまして協議いたしたいと存じますが、いかがでございましようか。
小西(英)委員(小西英雄)
23
○
小西
(英)
委員
私、
神山
君の問題ですが、共産党の方からも、
りつぱな委員
の方がお見えにな
つて
いるし、そしてまたこういうふうな場合に、
委員
以外の者が飛入りをやるということは、非常にわれわれ
委員
として困るので、私は反対しておきます。
中山委員長(中山マサ)
24
○
中山委員長
それでは
休憩
を宣します。 午後三時十九分
休憩
————◇————— 〔
休憩
後は開会に至らなかつた〕