○石野
委員 私はこの法条に対しまして、條件付て賛成いたしたいと思います。
本
法案は非常に今期の切迫した時期に、しかも厖大な内容を持つものを提出されておりまして、ほとんど
審議が十分に行われていないのは事実であります。しかもこの
法案の
目的とする
港湾の
開発、
利用及び
管理、運営等に関しまして、いろいろと検討を加えなければならないものがたくさんあるのであります。そのことは昨日等にあける
委員会及び
関係の諸君との
懇談会においても、
はつきりしておるところでございます。にもかかわらず払のこの
法案に対して賛成する
理由は、ただいまのこの法の
目的に沿う
港湾の
開発、あるいは
利用、
管理等に関しまして、現在行われておるいろいろな操作と、この
法案によ
つて不十分ではあ
つても切り開かれて行くという点のにらみ合せにおいて、若干の進歩性を認めるからであります。問題は
中央政府におきまするところの一元的な
行政に、われわれは全的に依存したいのでありますが、しかし実情から言いますと、それは非常に困難な面がある。むしろ
各地域におけるところの
ポート・
オーソリテイー等における運営が、将来に一元的な
港湾行政としてなされなければならぬということを
考えつつも、それができない現状におきまして、しかも今日この
法案において
規定されるような形のものができて行くならば、少くともその地域におけるところの
港湾、特に
地方港湾等におきまする不備を是正する面が、下部から盛り上る事態をつく
つて来るのであろう、こういうふうに私は
考えるのであります。このような観点から、私はこの
法案に賛成するものでございます。但しこの
法案の実施にあたりましては、すでに第四條及び第三十三條におけるところの各
関係地域における繋争等が、非常に大きな問題としてわれわれに懸念を残しております。この点は昨日来各党の
委員諸君が十分に
政府にもたたし、しかも大きな條件として、次の臨時
国会においては、大修正するであろうということさえも言われておるのでございまして、このいう観点から見まして私は、第四條及び第三十三條に関する
政府当局の処置の問題、特に官側のこの
法案に帯する将来の
地方公共団体に対する公的な圧迫等を、形式的になされないようにしていただきたいというこの條件は、ぜひ今日この
法案を通すにあた
つて必要なものであると思うのでございます。
従つて本法を通すにあた
つては、本
委員会といたしまして、この三十三條に対する
所係地方団体の
要望を、特に附帯條件として入れた上で成立せしむるように
要望いたしたいのであります。この
要望を傑作といたしまして、私は本法に賛成するものであります。