○關谷
委員 運賃法の一部
改正につきましては、ただいま
提案理由の
説明を受けましたばかりで、
質問は次に譲りたいと思
つておるのでありますが、先ほど
サービスの点につきまして、いろいろ
坪内、満尾両
委員から要望なり御
質問があつたようでありますが、私今朝出て参つたばかりでありますので、
ちようど痛切に車内で感じたことなのでありますが、この寒いときでありますのに、車内のスチームが前半夜は通
つておりましたのに、後半夜は何ら通らぬということで、乗客がみな不平を
言つておつたのであります。そうして耐えかねて、本朝の二時ないし三時ごろであつたと思いますが、車掌に交渉をした。車掌はそんなことがあるのかというようなことで、来てみて実際寒いので驚いたというふうなことで、よく調べてみますと、これは電気機関車にな
つておりましても、スチームの分だけは石炭をたいておる。こういうわけで、なるほどとこれはうなずけたのでありますが、この節約によ
つて生じたところの余剰
経費というものは、これを
従業員のいわゆる年末賞與その他の特別賞與のようなものに振り当てた
関係から、こういうことで節約することが最も手取り早い方法だというようなことで、
サービスということを忘れて、自分の賞與その他のことに頭を置いて、こういう結果ができたのであろうと私は推察するのでありますが、車掌の言うことをよく聞いておりますと、大体五キロ半なければ、この最後部の
車両まではスチームが通らない。しかるに行
つてみると、一キロ半しかなかつた。これではとうていできないというので、やかましく言うたのだ。最初に乗客の方から機関士の方に交渉したときには、十分送
つてあるのになぜ届かぬか、ふしぎだ、こう
言つておりましたので、両方の
言つておることが相一致しませんので、よく車掌に聞いてみますと、今のような状態であつたということですが、こういうふうにいろいろ節約というようなことを
通り越して、乗客の迷惑も
考えず、
サービスというようなことを考慮に入れなくしてやるというふうな場合が、往々あるのではないかと思われます。これは現実に私が乗
つてお
つて、そういうふうなことに遭遇をいたしております。けさのことでありますので、私が大阪発十九時の
列車で、こちらに五時四十五分に着いたのであります。その間のできごとでありますので、事実を調査していただくとよくわかると思いますが、そういう行き過ぎによ
つて、節約ということが徹底し過ぎて、
サービスということが没却されるということがないように、よく御
注意をしていただくと同時に、車掌と機関士の間に連絡がとれておらないということを、現実に目の前に見せつけられたのでありますが、こういうふうなことはどういうふうにして監督をしておられるのか、その点伺いたいと思います。