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伊藤憲一君 これは共同
提案にな
つておるのでね。そういうことを言うと、共産党はオーケーを取るためには共同すると言つたですけれどもね、ずるずるべつたりに共同
提案者にな
つておるけれども、若し
小杉委員の言うふうなことでは共同
提案者から除外して貰いたいと思います。どうであろうとも実際上はこれは
身体障害者の少しでも福祉になるようにこの
法案を改良して行く方向に持
つて行く方が必要じやないかと思います。先程も
小杉委員が
運賃の問題についても
身体障害者でも貧乏人とは限
つていないと言
つておられるけれども、ちやんと政令で
身体障害者と
規定してある。鈴木仙八君とか、橋本龍伍君など代議士で
身体障害者であるけれども、こういう者は政令で除外すればいい。だからそういう特別な場合を除いて、一応身体が障害しておるといろいろの生活に不便でありますから、これはいろいろな
予算その他の
措置の
関係もありますけれども、一般的にでき得る限り
身体障害者の福祉になるような、文字通り福祉になるような方向で少くとも我々議員としては共同して行きたいと思う。そうであれば、我々としてもこれに賛成することができるけれども一若し
小杉委員の言うようなことで、おまけに一億円
程度の
予算で以てこういうことをやるというならば、実際問題として
身体障害者の福祉に名を借りて、世間で言うように選挙運動をするというような結果にな
つて、意図がどうであろうとこうであろうと……ですからこの審議会においては、殊に共同
提案にな
つておるようなことでありますから、こういう方向に進んで貰いたいと思う次第であります。(「議事進行」と呼ぶ者あり)続いて質問したいのですが、
身体障害者審議会というのがありますが、これが單なる諮問
機関でありまして、各條項に亘
つて大体において厚生大臣並びに都府県知事の権限が非常に拡大されておるのでありますが、これは当然普通の人間でも役所に行つたり、殊に大臣だとか、都府県知事の権限ということになりますと、これを直接担当するのは官僚ということになりますけれども、普通人でもこの官僚というのは手を燒いているのです。況んや
身体障害者が非常に手を燒くので、これは常にいろいろな、例えば
身体障害者手帳の交付、返還についての
規定、それから
身体障害者の
範囲を決めるための審議、それから福祉司を任命するときは大体大臣及び都府県知事はそれぞれ
意見を聞いて任命するというようなことにな
つておりますが、これは承認を経てやるというふうに、これは非常に拡大される必要があるのじやないかと思うのですが、どういうふうにお
考えにな
つておるか。
それからもう
一つは更生であります。更生事業にタツチしておるとか、学識経験者とか、或いは
身体障害者、労働者、こういうものを雑然と並べて、その割振りが言われておらないのですが、この割振りをどうするかということが必要です。それからもう
一つは、これもやはりこの審議会の議員が任命されることに、大臣並びに都府県知事によ
つて任命されることにな
つておりますが、これでは非常に非民主的だと思う。これまでこういつたものの審議会なんかの方行を辿
つて見ますと、例えば米穀審議会がいい例と思います。任命した審議会が審議したことを無規して、別にもつと低い
状態で糸価を決めておる。或いはこれは非常に多い例でございますけれども、労働
委員会なんかでもこういう問題が多いわけです。これは是非身体障害になる可能性のある職務、例えば最近非常に工場災害が起きておりますけれども、労働者なんかは直接の
関係がある、こういう労働者の団体、それから
身体障害者の直接の
意思が反映するようにするためには、これは選出、或いは当該団体の推薦というふうな、民主的な方法に改められる必要があると思いますけれども、これに対してどういう
考えでこういう
規定をされたか、これを伺
つて置きたいと思うのです。
ついでに申上げますが、こういうことの自然的な結果として、費用の
負担について地方
財政が
負担することにな
つているのですが、これはどうしても本当に実際のことを
考えるような中央審議会がこれを運営して行く、そういう
建前からすれば、
国家が
全額負担をして、地方に
財政の
負担をさせない、即ち都府県知事の権限を及ぼさないようにするためにはそうさしたい。況んやこれは十分の一とか八分の一とかというように非常に少い額でありますから、尚更そういうことが必要だと思うのですが、その間の事情を
一つお聞かせ願いたい。