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説明員(
藤田巖君)
肥料と書いてございませんので、(「書いてあるよ」と呼ぶ者あり)これは
昭和二十四
年度の
肥料公団がその事業を
運営いたします上に必要な
資金計画でありまして、
肥料公団は、現在御
承知のように、硫安、
石灰、窒素、過
燐酸石灰、硝安、
加里等、
肥料の重要なものをすべて扱
つておるわけでありまして、相当厖大な
資金が要るわけであります。大体二十四
年度の
借入金額を推定いたしますと約四百六十億、四百六十億の
資金が要るわけであります。それをこの表で御
説明をいたしますと、大体四、五、六、七、八、九この時期は
肥料の、何と申しますか、
出廻期であります。
從つてこれは
收入もございますので、この時期におきましては大体
借入金もなしに済まして行けるわけでございますけれども、十月以降になりますと
生産はどんどん毎月
上つて参りますけれども、不
利用期になりますので、
公団が
手持をして抱えて置かなければなりません
関係上、その
借入金がここにございますように十月には三十二億七千三百五六千円、それから漸次、
借入金残高のところを御覧頂けば分るのでありますが、十一月には五十四億、十二月には五十九億、一月には六十七億、二月には七十四億、三月にはこれは
基本金といたしまして三十二億七千八百万円が計上されましたので、
借入金は五十倍で済むわけであります。
資金といたしましては大体この時期に七十億ぐらいの金が要るというふうなことにな
つておるわけであります。從来こういうふうなものは預金部からの
借入金によ
つて賄
つて来たわけでありますが、最近かくのごときものについてもインデペンデントリー・フアイナンスというような建前からいたしまして、その必要な部分についてはこれをむしろ
借入金でなく
基本金によ
つて賄うことがよわベターになるというような
関係からいたしまして、これを
基本金と、そのうち三十二億七千八百万円を今回
基本金として認められることに相成つたのであります。それでこの三十二億七千八百万円がどういうふうなことから出たかと申しますと、先程
ちよつと御
説明いたしましたように、二十四
年度の総
借入金額が約四百六十億であります。四百六十億でありまして
公団が工場から
肥料を買いましてからそれが農家に渡り、代金が回收いたされるまでに平均四十五日ぐらいかかると
考えております。從来の
実績から
考えまして十五日ぐらいはかかるわけでありますが、毎月大体十日目ごとに工場から出荷された分についての決算をや
つております。十日目十日目の決算でありますので、工場から出荷されました途端に金を拂うのじやありませんので、十日目十日目で決算いたします
関係上、約十五旧の余裕、これは拂わなくて済むという余裕があるわけであります。そうして
從つて四十五日から十五日を引きました三十日分、この三十日分についての
資金を
考えなければならんのでありますが、これは十月から認証手形が預金部
資金に振替わりに相成りまして、代金が支所から直接日銀に拂込まれるようになりました
関係上送金
日数が短縮いたしまして、それで四日ぐらいの短縮が可能になりましたわけであります。
從つて三十日から四日を差引きました二十六日、これが
公団の純ランニング・ストツクの期間であるわけであります。
從つてこの四百六十億というその一年の総
借入金額に対しまして二十六日分、つまり三百六十五分の二十六というものを掛けました
金額、これが大体三十二億七千八百万円、かように相成りますわけであります。