○
内村清次君
只今の
本多国務相の
事情説明ではまだ私納得のできない点が一二点あるのでありまするが、すでに十月の一日に
地方委議を
決定をするというような
空気に際しては、すでに
地方においてはその
受入態勢を整えてお
つたということでありまするが、この点と
国会の
開会が大体九月二十五日頃から、そういう
空気があ
つたのが段々
国会の
開会が先きに延長されてしま
つたというようなその点の
食違いの点でありまして、先程の弁明によりますると、九月二十五日以降に
国会が
開会せられるならばその
国会を待
つて、そうしてもうすでに十月の一日頃には
地方の
態勢はその
準備が大体完了しつつあ
つたから、
国会に諮
つた上でする
気持であ
つたけれどもというような点が含まれておるように感ずる、それが今回の
国会に諮らずに、十一月の一日にすでに
地方へ移すことが完了されたという点につきましての申訳のように存じておりまするが、問題は十月のいわゆる中旬頃までもかかりましても、
地方がすでにその
受入態勢というものが確立しておるかどうかという点です。その点がこれは現実的な問題といたしましては、勿論県の
議長会議、即ち
県会議長の
会議はこれは十一月頃に
大臣に
陳情をしたことはこれは事実であります。勿論
知事会議もそういうような
お話があ
つたことはそうでありまするが、実際その
陳情したところのその
知事の
人達と、それからその外の即ち県におけるところの
状態というものは、それはそう
態勢が本当に完了してお
つたというようなことは、これは我々はそれを直ちに受入れることは困難だと私は思います。その点はやはりどうしてもその間におきましては、やはり
政府の方での即ちお
考え方が強く動いておるというような点は、これは我々が直接この経過を見守
つて来したものといたしましては、もう強く感じてお
つたわけでありまして、これは各
方面とも接触しました
関係からしましても、
運輸省自体においては、この問題はこれは再三の
閣議において
困難性を訴えてお
つたことは私達は十分認めておるわけでありまするが、併しながらこれはやはり早くそのときの
状態におきましても、
国会の
空気はどうしても險惡であるからして、それで
国会の即ち
開催前に早く
手続をして置かなくてはいかんというような、即ちもう
言葉におきましても、行動におきましてもそういうような点を我々は常に耳にしてお
つたわけでありまして、この点はどうも
只今の御
説明とは少し
食違つたように私は
考えまして、又聽取りまして、この点においてどうもまだ納得行かない点があります。この点につきまして本当に率直なところを一つ御
説明を願いまして、これは我々のみでなくして、そのときには御
承知のごとくもう
全国のこの
関係の業者の
人達も恐らくこれは
大臣の所、
運輸大臣の所へ
あたりも、もう机の上に山のような
陳情が来てお
つた事態もよく知
つておられると思いますからして、こういうような点から
考えまして、率直にその当時の
状態を披瀝して頂きたい、かように思う次第であります。