○小泉秀吉君
只今から
請願並びに
陳情の小
委員会における審査の結果を御
報告いたします。
請願第五号、
小名浜海上保安署を
保安部に昇格の
請願、この
請願の要旨は小名浜港は
東京、塩釜間の唯一の避難港であり、商港、漁港として、又海難救助基地として重要性を有するために現機構を拡充して
保安部に昇格せられたいということであります。
政府当局の
説明によりますと、本港は
海上保安業務の地位が頗る重要であることは認めているが、速急な昇格は困難である。併し配属
船舶の充実、通信施設の新設等については実現するように努力したいということであります。審議の結果、願意は妥当であると認めました。
次に
請願第二十二号、網代岬観音島燈台新設に関する
請願、及び同第二百四号、
陸中黒崎に
燈台設置の
請願、これらの要旨はいずれも海難防止のための燈台新設であります。
政府当局の
説明によりますと、網代観音島及び黒崎に航路標識の
設置については
昭和二十五年度に新設の計画を以て予算を要求中であるが、それが認められた上、早急に実施するどのことであります。審議の結果、いずれも願意は妥当と認めました。
次に
請願第四十五号、
郡山市に
測候所設置の
請願、この要旨は当市は特に地形上から気象の変化が著しいため速かに測候所を
設置されたいが、予算
関係で実現困難の場合は簡易測候所なりとも
設置されたいということであります。
政府当局の
説明によりますと、本年度は
相当程度の予算、人員等の削減をしたために早急な
設置はできかねるが、將来予算の事情が許されるならば、その趣旨に副いたいということであります。審議の結果、財政の許す限りにおいて施設すべきものとして願意は妥当であるものと認めました。
次に
請願第五十九号、
松阪港
改修工事施行に関する
請願及び第六十二号、塩釜港の第一種重要港湾認定等に関する
請願、
陳情第六十五号、
宮津港湾修築に関する
陳情、この要旨はいずれも目下第二期修築工事施行中であるが、此の機に徹底的に改修工事を断行せられたいとのことであります。尚塩釜港においては第一種重要港湾認定により、同港の機能を最大に発揮し得るように講ぜられたいということであります。更に
陳情第六十五号の要旨は、戰時中より数次の災害にま
つて港湾荷役もできない状態で、地方開発のためにも速かに修築工事を施行されたいということです。
政府当局の
説明によりますと、
松阪港、塩釜港いずれも重要港湾で、港湾の改良整備を必要とするが、
昭和二十五年度は港湾
関係公共
事業費が大幅に削減される慮れがあるので、いずれの港湾も目下のところ実施は困難であるが、
松阪港と塩釜港は引続き浚渫をのみ実施するということであります。尚塩釜港の第一種重要港湾認定については、目下立案中の港湾
法案において種別はなくなるので、新らしい方法により格付したいということであります。審議の結果いずれも願意は妥当なるものと認めました。
次に
請願五百十八号、
機帆船燃料割当増加等に関する
請願、この要旨は、燃料割当量が減少し、
石炭船が失業するに至り、その上
船舶運営会の
貨物運賃が低率
運賃であるのに対して機帆船
運賃が採算
運賃のため公正な自由
競争がなし得ないので、速かに
運賃を是正されたいというのであります。
政府当局の
説明によりますと、燃料割当増加は目下のところ困難であるが、でき得る限り努力しだいとのことであります。審議の結果、願意は妥当であると認めました。
次に
請願第六号、
郡山駅舎改築促進に関する
請願、この要旨は、
昭和二十年二度の爆撃のため、駅の本屋並びに待合室が破壊され、応急
措置がとられていたが、更に過般のキテイ台風により甚大な被害を受け野天同様の状態にな
つている。尚、市の復興都市計画
事業も駅舎が未完成のために進捗せずにいるから、駅舎の改築を急いで欲しいというのであります。小
委員会におきましては、
郡山市の地理的
條件並びに現在の駅舎の状態よりして願意を妥当と認めました。
請願第十五号、吹田駅北出口地下道掘
さく工事促進に関する
請願、この要旨は、吹田駅北出口地下道掘さく工事は戰時中に三分の二を完成したまま中止され現在に至
つているが、旧亀岡街道が狭隘のため非常な混雑を呈するので、
昭和二十五年度に是非完成して欲しいというのであります。小
委員会におきましては、現地の事情を考慮して願意を妥当と認めました。
請願第四十三号、紀勢東線始発駅を
松阪駅まで延長の
請願、この要旨は、紀勢東線は開通以来三重県の地方
産業、
経済と交通、文化の向上に偉大なる貢献をし、殊に資源の豊富な紀州の宝庫を開発する上には重要たる役割を果して来たが、現在本線の起点が相可口駅にな
つているために不便が多く、沿線の開発にも支障を来しているから、本線を延長して起点を
松阪駅にして欲しいというのであります。小
委員会におきましては、
政府当局の
説明を聽取しましたところ、現に五本列車が
松阪駅を始終点として直通運行している事実もあり、願意を妥当と認めました。
請願第七十五号、様似、広尾両駅間に
鉄道敷設の
請願、この
請願の要旨は、資源開発のため日高、十勝を結ぶ動脈として、又幌泉地方の文化向上のため、冬期及び雨期に欠行する不安定な現在のバス、トラックの交通機関の代りに、日高線の終点様似から幌泉村を経て十勝国広尾町に至る日勝
鉄道海岸線を敷設して欲しいというのであります。小
委員会におきましては、本線が予定線であり、沿線にニッケルその他の地下資源も多く、且つ林産、水産資源も豊富であり、又十勝、日高の運輸連絡上も必要であるので、願意を妥当と認めました。
請願第百二十四号、
請願第三百二十八号、
遠別、
築別両駅間に
鉄道敷設の
請願、この要旨は、北海道西北部の重要資源開発のために、北海道羽幌町
築別より天塩郡
遠別町に至る天塩沿岸
鉄道を速かに完成されたいというのであります。本区間は運輸系絡並びに拓殖上の必要と、沿線における
石炭その他の資源開発を
目的として第六十九議会において建設線に編入され、一部羽幌、
築別間約七キロはすでに開通を見、その残りの区間であります。小
委員会におきましては、未開地の開拓、沿線の農産、鉱産、水産資源の開発及び道内交通網の完成を期する点から願意を妥当と認めました。
次に
請願第百二十五号、
請願第四百六号、
国有鉄道用品購買制度改正に関する
請願、この
請願の要旨は、従来
国有鉄道用品の購買は中央及び地方調達の二方法がとられ、
相当程度の物品が地方において購入されていたため、地方においても
鉄道用品納入者が少くなかつたが、今回購買制度が改められ、購入物品の約八割を中央調達とし、且つすべて公開入札制と
なつたため、地理的
條件に惠まれない地方
産業に甚大な
影響を及ぼすに至つたから、中央購買制度の物品のうち
相当程度を地方購買制度のものに
改正して欲しいというのであります。小
委員会としましては、
政府当局者より
現状を聽取し、審議の結果、新制度が実施されたばかりだから、
当局の側において尚
検討の上善処されたいという結論に達し、願意を妥当と認めました。
次に
請願第百二十六号、
大越駅名の
呼称訂正に関する
請願、この
請願の要旨は、福島県田村郡大越町所在の磐越東線、
大越駅名の呼称は現在「おおこえ」と清音で呼ばれているが、同地名は古くから「おおごえ」と濁音で呼ばれているから駅名の名称も、「おおごえ」に訂正されたいというのであります。小
委員会におきましては、地名は、その土地の呼称によるべきであるという趣旨から願意を妥当と認めました。
次に
請願第百四十三号、野沢、萩野両
駅間新駅設置の
請願、この
請願の要旨は福島県登世島村尾登部落及び山郷付揚津部落は山間僻地にあるため交通が不便で、厚生施設も医療施設もなく、農林産物をはじめ優良なる石材を豊富に埋蔵しているが、搬出に不便を感じている。又
日本発送電の山郷発電所は昨年の洪水のため発電不能になり、需要資材の運搬困難のためその復旧工事が遅れているような状態であるから、盤越西線野沢、萩野両駅間尾登地内に中間駅を
設置して欲しいというのであります。小
委員会におきましては、
当局の現地調査の事情を聽取し、審議いたしました結果、現地の事情を考慮し、願意を妥当と認めました。
次に
請願第百六十八号、草軽
電気鉄道株式会社営業路線縮小反対に関する
請願、この
請願の要旨は、草軽電気
鉄道株式会社営業
路線は上信越国立公園一帶の唯一の交通機関であるが、同社が今回右営業
路線の十分の六に
相当する新軽井沢・上州三原間
路線の撤廃を決議したことは、
我が国の観光
事業及び沿線三町一村の交通運輸の上に重大なる
影響を及ぼし、国策に反して上信越国立公園一帶の観光地帯を荒野とするものであるから、観光
事業の発展を図り、沿線地方の交通維持のため右
路線の維持存続を図られたいというのであります、小
委員会は本
請願の審査に当
つて、
政府当局より草軽電気
鉄道株式会社の状態及び一部
路線の撤廃決議等につき
説明を求めたところ、現在のところ未だ正式に廃止認可申請は提出されていない旨の答弁がありましたので、正式に廃止認可申請書が提出された場合には、監督官庁である運輸省において善処されたいという意味で採択しました。
次に
請願第二百八十一号、相生、西大手両駅間に
鉄道敷設の
請願、この
請願の要旨は、兵庫県相生駅より岡山県西大手駅附近に接続する赤穂線は工事中止中であるが、すでに路盤の一部は完成しているから、地方
産業開発のため速かに建設工事に着工して欲しいというのであります。赤穂線は第六十九議会で建設線に編入された
路線で一部着工し、路盤工事も竣工した区間もありますし、地方の
産業開発と
輸送系路上の見地から小
委員会におきましては十分審議しました結果、願意を妥当と認めました。
次に
請願第二百三十八号、湯の元駅に
急行列車停車の
請願、この
請願の要旨は、鹿兒島本線湯の元駅は南九州観光地帯の一環をなす温泉地帶に位し、鹿兒島駅より二十八キロ九の地点にあるが、急行列車の停車がないため、本線乗降客の不便が著しいばかりでなく、観光
事業発展の面からも是非
東京始発第一列車を湯の元駅に停車するよう取り計らわれたいというのであります。小
委員会におきましては、審議の結果第一列車の停車は妥当なものと認めました。
次に
請願第二百六十三号、久之浜駅に、
こ線橋架設の
請願、この
請願の要旨は、久之浜駅の乗降客は一日数千人を数えるがこ線橋がなく不便且つ危險であるから、至急架設されたいというのであります。小
委員会におきましては、願意を妥当と認めました。
次に
請願第二百六十五号、板橋駅
旅客ホーム改造に関する
請願、この
請願の要旨は、旅客ホームは構造が極めて危險な
現状に上あるので、至急改造して乗降客の危險を防止されたいというのであります。小
委員会におきましては、
政府当局より
現状の
説明を聽取しました結果、願意を妥当と認めました。
次に
請願第二百七十五号、要田駅確認に関する
請願、この
請願の要旨は、磐越東線要田駅は地方民の要望が達せられて本年八月開業したが、乗降客も予想外に多く、今後の地方
産業振興に大きな役割を果すものと期待されているから、遠距離乗車券の発行及び小荷物の取扱いができるよう速やかに本駅確認されたいというのでおります。本
請願事項につきましては、目下
日本国有鉄道で手続を進めている旨の
当局からの
説明あり、願意を妥当と認めました。
次に
請願第二百八十三号、中村、新地両駅間に駒ケ嶺駅
設置の
請願、この
請願の要旨は、常磐線中村、新地両駅間の距離は九キロあり、附近の住民は中村駅か新地駅を利用するほか
鉄道の便はなく、又
貨物の点についても米穀、薪炭、
木材その他の産出も多く、殊に相場塩業会社の発足により集散物も増加しているから、中村、新地両駅間に駒ケ嶺駅を
設置して欲しいというのであります。小
委員会におきましては、審査にあたり
政府当局の見解をも参酌し、審議の結果、現地の事情を考慮し、願意を妥当と認めました。
次に
請願第二百八十六号、大垣駅、
樽見間鉄道敷設に関する
請願、この
請願の要旨は、
昭和十一年に樽見地方の無盡蔵な地下資源開発のため
鉄道敷設工事が着工され、工事も進展していたが、その後戰時中資材不足等のため敷設された鉄路も、又巨万の費用を投じた揖斐川鉄橋を取り除かれるに至つたが、本線の必要性は旧に倍するものがあるから、速かに本
鉄道を復旧開通せしめられたいというのであります。本
鉄道線は予定線に編入されているものであり、延長三十五キロのうち約十五キロは路盤も完成し、一部は工事に着工し、残部は設計も済んでおる状態でありますので、奥地の開発上及び交通網の完成上から小
委員会におきましては、願意を妥当と認めました。
次に
請願第三百二十七号、福島県脇田、
中久原間に
国営バス運輸開始の
請願、この
請願の要旨は、福岡市と
石炭の宝庫である築豊炭田とを結ぶ最短
路線である国営バス直方—脇田線と、博多—久原両線の中間には、脇田—
中久原間十四キロの未開通区間があるが、沿線には豊富な森林資源を有し、又観光地も多いから、速かに右未開通区間に国営バスを運転して欲しいというのであります。本件の審査に
当りましては、国営バスの民営拂下問題も多い
現状に鑑みまして愼重に審議し、
当局が今日まで営業を行うに至らなかつた理由を質しましたところ、本区間は
昭和十年すでに予定線に編入されておりながら種々の事情で今日まで運輸開始が延びているものであるとの
説明がありましたので、これを促進せしめる意味で採択することといたしました。
次に
請願第四百九号、朱鞠内、羽幌両駅間に
鉄道敷設の
請願、この
請願の要旨は、名羽線
鉄道敷設については沿線町村の永年の要望の結果、名寄町、朱鞠内間はすでに工事を完了し資源開発に寄與しているが、朱鞠内、羽幌間は未だに完成しないため、沿線の鉱産、林産資源開発は一部を実施しているのみであるから、北海道北部資源開発のため、朱鞠内、羽幌両駅間に
鉄道を敷設せられたいというのであります。本線敷設につきましては、
当局としてはその必要は認めておりますが、現在の状況では早急に実現は困難だということでありました。小
委員会としましては、未開地の開拓、鉱産、林産資源の開発及び道内交通網の完成を期する点から考慮して、願意を妥当と認めました。
次に
請願第四百三十三号、大橋、足ケ瀬両駅間に上有佳駅
設置の
請願、この
請願の要旨は、釜石線大橋、足ケ瀬両駅閥に上有住駅
設置の既定方針が今回変更され、普通駅より信号所への格下と決定した由であるが、本駅は岩手県気仙郡における唯一の北玄関口であり、附近の林産、鉱産資源の開発、地方交通の利便と三陸沿岸の釜石、大船渡の陸上連絡地として重要であるから、本駅の
設置を図られたいというのであります。小
委員会におきましては、現地の事情を考慮の上、願意を妥当と認めました。
次に第四百三十六号、岐阜駅
改築工事促進に関する
請願、この
請願の要旨は、岐阜駅の第一期改築工事は
昭和二十四年四月に完了したが、本工事は事務室及び待合室のみであるから、観光都岐阜駅の完成のため引続き第二期工事を促進して欲しいというのであります。本
請願につきましては、
政府当局より
説明を聽取し、審議しました結果、願意を妥当と認めました。
次に
請願第四百九十七号、
北陸線増設工事完成に関する
請願、北陸線の増設工事は
昭和十三年十一年着工以来、戰時中の
物資並びに労力不足の難関を克服して八割
程度の完成を見たが、
経済九原則の履行によ
つて中止される由であるが、木工事を中止すれば、最難箇所の五キロ余に及び深坂トンネルは工事未完成のため落盤に次ぐ崩壊により地下水が数百石の湧水となり、工事を続行する以上の
経費と労力を消費することになるから、是非本工事を完成せられたいという願意であります。本工事は第一期が
昭和十三年着工、同十九年中止、第二期工事は二十一年三月に着工されて二十三年三月に中止にな
つており、平均六十パーセントは完成しており、深坂トンネルも四十パーセントはコンクリート巻も完成している状況で、小
委員会も願意を妥当と認めました。
次に
請願第四百九十八号、浜松、
米原両駅間および
米原、姫路両
駅間鉄道電化促進に関する
請願、この
請願の要旨は、新
日本の建設と
産業の復興には
鉄道の電化が最も必要である。殊に東海道線の電化こそ現在最も緊要とするところであるが、本区間には延長四・二キロに及ぶ東山、逢坂の両トンネルがあり、炭質の低下等のために事故が頻発し、人道上一日として工事の遅延は許されない現況であるから、対日援助
物資金中から電化工事費を優先的に充当して、浜松、
米原間を速かに完成し、
米原、姫路間を明年度に完成して欲しいというのであります。小
委員会におきましては、
石炭の消費
節約及び
輸送力の増進等の点を考慮しまして、願意を妥当と認めました。
次に
請願第五百六十五号、堺港
臨港線完成促進に関する
請願、この
請願の要旨は、関西線八尾加美より木津川及び堺港に至る臨港線は、
昭和十一年国土計画交通
委員会において計画を見たまま放置せられていたが、今回運輸
当局において本計画の半である八尾加美、阪和線杉本町間をいよいよ着工せられる由でるが、本工事を更に堺港まで延長し、四国、淡路、大和及び河内方面の旅
貨物の交流
輸送に資せられたいというのであります。小
委員会におきましては、
政府当局の
説明を聽取し、審議しました結果、
請願の趣旨を妥当と認めました。
次に
請願第百六十六号、
観光事業振興緊急対策に関する
請願、この
請願の要旨は、観光
事業は、国際親善の増進に資すると共に、見えざる
輸出として外貨を獲得し、
経済再建に大なる寄與をなすことは多言を要しないところであ
つて、特に
輸出不振の
現状より見るときは、観光
事業により獲得する
貿易外收入の果す役割は極めて重大である。然るにこれに対する国内の受入体制、特に道路、宿泊設備その他諸施設の
現状は、質、量共に甚だ貧弱であるから、速かに本
事業に対する根本的な
振興策を講ぜられたいというのであります。小
委員会におきましては、審議の結果、願意を妥当と認めました。
次に
請願第六百二号、
陶磁器の
貨物運賃通算制実施に関する
請願、この
請願の要旨は、愛知県知多郡地方は、瀬戸物の産地として有名な特殊
産業地帯であり、終戰後貿易再開を控えて
事業に邁進しているが、
運賃が地方
鉄道と
国有鉄道の併算制によ
つているため、過重な
負担をすることとなり、当地方
産業の発展上大きな支障とな
つているから、
運賃改正に際しては、
運賃通算制を採用せられたいというのであります。小
委員会におきましては、
産業の性質並びに地理的環境を考慮し、願意を妥当と認めました。
次に
請願第六百六十六号、酒田港の
国有鉄道用石炭陸上輸送切替に関する
請願、この
請願の要旨は、
国有鉄道用炭の陸上
輸送移転は全国中継港において
海運界崩壊の危機として叫ばれているが、全扱量の四四%を
鉄道用炭に依存していた酒田港においては鉄甲用炭取扱皆無となる場合は、港湾
経営に壊滅的
打撃を受け、
海運業界の崩壊は必定であるから、
鉄道用炭の
海上輸送を陸路
輸送に切替を強行されないように処置して欲しいというのであります。小
委員会におきましては、酒田港の発展の経緯並びに裏
日本の地理的、気象的
條件を勘案し、願意を妥当と認めました。
次に
陳情第一号、
山形、北
山形両
駅間府県道大曽根街道山形停車場踏切に
こ線橋架設の
陳情、この
陳情のの要旨は、
山形市を縦断する奥羽線の西側は兵営、練兵場であつたため、東側との交通量も従来は少かつたが、終戰後各種工場や学校、住宅等が急に増加したため東西の交通は頻繁となり、現在両者を結ぶ交通路は府県道大曽根
山形停車場の踏切のみで日に三万二千六百余の歩行者及び四千三百七十余の車馬の交通量に多大の不便を感じておる。それに加えて最近列車の運行が増加し、東西の交通の遮断される回数が日に百六十四回にも及ぶから、速かにトンネル又はこ線橋を設けられたいというのであります。小
委員会におきましては、
政府当局より
説明を聽取し
現状を確認しまして、願意を妥当と認めました。
次に
陳情第五号、多治見、名古屋両
駅間鉄道電化に関する
陳情、この
陳情の要旨は、中央線多治見、名古屋間の沿線は、我国
陶磁器の主要生産地で、名古屋との
関係は極めて密接なものがあり、一方戰災疎開による沿線居住民の大部は名古屋への通勤者であるため、唯一の交通機関たる中央線の交通量は毎列車定員の数倍に達し、殊にトンネルの多い
路線のため通勤者の不便と危険は言語に絶するから、
国鉄電化の線に沿い、多治見、名古屋間を速かに電化せられたいというのであります。小
委員会におきましては、
現状を考慮しましてその願意を妥当と認めました。
次に
陳情第七十一号、浜原、備後十日市両
駅間鉄道敷設予定
路線中一部
変更等に関する
陳情、この
陳情の要旨は、三江線浜原駅から江川に沿い、浜原村大字信喜都賀行村、都賀村、阿須郷村、口羽村を経て備後十日市駅に連絡する線が予定せられているようであるが、江川沿岸の地質、地勢及び江川ダムの建設計画等を十分に考慮されて、浜原駅から東に向い沢谷村を経て、都賀行村で予定線に合するよう変更せられ、又同時に沢谷村地内の
物資の集散を円滑にし、村民の利便を図るために同村に停車場を
設置せられたいとの
陳情であります。小
委員会におきましては、
政府当局より
説明を聽取し、審議した結果願意を妥当と認めました。
以上
請願三十五件、
陳情四件は小
委員会におきまして審査いたしました結果、採択して内閣に送付するを妥当と認めました。以上御
報告申上げます。