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1949-11-29 第6回国会 衆議院 本会議 第20号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十一月二十九日(火曜日)  議事日程 第十九号     午後一時開議  第一 国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案内閣提出)  第二 食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案(第五回国会内閣提出)  第三 復興金融金庫法の一部を改正する法律案内閣提出)  第四 復興金融金庫に対する政府出資等に関する法律の一部を改正する法律案内閣提出)  第五 旧軍関係債権の処理に関する法律案内閣提出)  第六 身体障害者福祉法案青柳一郎君外十名提出)  第七郵便物運送委託法案内閣提出参議院送付)     ————————————— ●本日の会議に付した事件  衆議院議長不信任に関する決議案北村徳太郎君外五名提出)     午後十時四十三分開議
  2. 幣原喜重郎

    議長幣原喜重郎君) これより会議を開きます。  昨日の本会議における石原水産委員長報告中、━━━━━━━━━━━━━━━━━より━━━━━━━━━━━━━━までは、議長において不穏当と認めますから、取消しを命じ、速記録から削除いたします。右御了承を願います。(拍手)      ————◇—————
  3. 山本猛夫

    山本猛夫君 議事日程追加緊急動議提出いたします。すなわち、北村徳太郎君外五名提出衆議院議長不信任に関する決議案は、提出者要求通り委員会の審査を省略してこの際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
  4. 幣原喜重郎

    議長幣原喜重郎君) 山本君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 幣原喜重郎

    議長幣原喜重郎君) 御異議なしと認めます。よつて日程は追加せられました。  本件は議長信任に関するものでありまするから、この際副議長に席を讓ります。(拍手)     〔議長退席、副議長着席〕     〔拍手
  6. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 衆議院議長不信任に関する決議案議題といたします。提出者趣旨弁明を許します。川崎秀二君。     〔川崎秀二登壇
  7. 川崎秀二

    川崎秀二君 私は、野党各派を代表し、幣原衆議院議長に対する不信任案趣旨弁明をいたさんとするものでございます。     〔発言する者多し〕
  8. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 御靜粛に願います。
  9. 川崎秀二

    川崎秀二君(続) 昨日の本会議におきまして、わが国漁業界の改革と発展に重大なる関連を持ちますところの委員長報告にあたりまして、石原水産委員長は、報告の終了に際し、漁民の陳情に言及し、━━━━━━━━━━━━━━━━━     〔発言する者多し〕
  10. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 御靜粛に願います。
  11. 川崎秀二

    川崎秀二君(続) ━━━━━━━━━━━━━━━━、漁民諸君がさしあたる難局に屈せず、不撓不屈精神をもつて御努力あらんことを祈る、というようなことを述べまして、満場を唖然とさせたのでございます。(拍手)  元来委員長報告なるものは、委員会における経過と結果について、その事実を正確に表現すべきものであつて、あくまでも客観的な事実に立脚して本会議場諸君に対し可否の判断を求むる素材となすべきであります。しかるに委員長は、その報告の最も重要な締め括りにおきまして、自己の主観を交えて報告し、あまつさえ、委員会最終意見反対をするような心境にあるかのごとき感を與え、明らかに国会法第五十三條の精神に背反をいたしたのであります。(拍手)その際幣原議長は、当時議長席にありながら、これをそのまま看過いたしましたことは、いまだかつて見ざるところの議員発言に対する無感覚であり、議事運営能力なきものと断定せざるを得ません。(拍手)  さらに、われわれが断じて許すことのできないのは、石原委員長が━━━━━━━━━━━━━━━━ ━という暴言を看過いたした点でございます。     〔発言する者多し〕
  12. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 御靜粛に願います。——靜粛に願います。
  13. 川崎秀二

    川崎秀二君(続) ただいま議長発言によれば、当時議長は、委員長報告が低声で聞きとれなかつた、委員長発言内容の点は、これを取消すべく削除を命じたと言われておるが、議長席でさえ聞きとれないなら、議場全体にはどうして聞きとれるか。なぜその時注意をされなかつたか。(拍手)これは四囲の情勢、今日の院内を含むところの大きな態勢に圧せられまして今日に至つてつた跡始末でございまして、詭弁もはなはだしいものといわなければならません。(拍手)  諸君━━━━━━━━━━━━━━━━━とは、そもそも一体何事でありましよう。(拍手一体国会は、新たに生まれ出んといたしますところの漁業法案を通じ、かつその通過の際、何ゆえに━━━━━━━━をしなければならぬのでありましようか。(拍手)ことに漁業法案の場合、委員会結論は、数箇月にわたりまして全国各地水産地域を視察し、この法案を受入れる漁業の実際面を勘案したる結論であつて賛成反対立場は別といたしまして、委員会は、今日の段階においては、これを最良の法案と信じて、その結果を出したものと思うのでございます。またそうでなければ、今日国会運営方式は重大な変更を加えなければならぬのでございます。もし石原委員長の言明のごとくであるならば、水産委員会は、昨日衆議院を通過したる漁業法案を、━━━━━をしなければならぬほどの不備な法律であり、惡法であると信じつつ委員会の議を終了したことになるのでありまして……。     〔発言する者多し〕
  14. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 御靜粛に。
  15. 川崎秀二

    川崎秀二君(続) 矛盾撞着、これよりはなはだしきものはないのでございます。(拍手)この委員長報告議長が看過し、何らの措置をも行わなかつた責任は、断じてこれを許容するわけには参りません。もつとも、石原委員長の━━━━という言葉の裏には、確かにその言を吐かしめる背景があるのであります。それは、漁業民主化をはばまんとするボス的勢力への言い訳でございます。(拍手)  元来民主自由党には、かかる時代的感覚がしばしば党の性格として露呈して来るのでありまして、たとえば幣原議長国会開会式における式辞の手違い事件なども、民主国会の真髄を把握し得ず、常にその脳裡には帝国議会のなごりがあつて、そのために新憲法精神による日本の主人公の地位を錯覚しているということが、この手違い事件などにおいても明らかになつているものといわなければなりません。(拍手)昨日委員長が誤つたる報告をなしたる際、わが党の内部において、議長委員長報告は誤つている、━━とは何事であるかという発言を、その方の席上から数回にわたつて連呼いたし、野党側諸君からも、しばしばこれを連呼いたしましたにかかわりませず、議長はこれに取合わず、強引に議事を進捗せしめたることは、議会権威を失墜させ、委員会意思を蹂躙、默殺したものと言わなければならぬのであります。(拍手)  私は、幣原衆議院議長が多年外交界に籍を置き、国際的自由主義者として活躍せられた過去の業績に対しましては、深き敬意を表するものでありまするが、終戰後憲法政治の本流を目ざして選良を志されたものの、議会政治に対するふなれによつて、しばしば議事を澁滯させ、ときにこれを混乱させ、心ある者をして、今日の困難なる国会運営の衝に当るの、あまりの痛々しさを痛感させていたのでございます。(拍手)加うるに、今国会冒頭より手違いを生じまして老齢その任にたえざることは、衆目の見るところ、ひとしく認むるところでございます。(拍手)  私は、この不信任案を出します以前におきまして、民自党の賢明なる幹部諸公が、何ゆえ幣原議長をして勇退させ、かつて世界の大勢を洞察して歴史に残る軟弱外交の名誉を守つたこの老先輩をして有終の美を飾らしめる行動に出なかつたか、深くうらみとするものであります。(拍手幣原喜重郎氏は、老練かつ達識政治家ではございまするけれども、今日の国会運営する議長としての能力を欠いているものと断定せざるを得ません。(拍手)  諸君二百七十名は、だてではございませんでしよう。諸君の中には、大予算委員長として自他ともに許しておられる植原悦二郎氏のごとき先輩もある。また、当選すでに十一回、各種の委員長の経歴を経たところの星島二郎先輩のごとき達識の士もあるのでありまして、あえて幣原氏の老体にむちうつの非礼を民自党幹部諸君がしなければならぬ何らの理由もないと思うのでございます。(拍手)もつとも、幣原さんがやめられれば、その後任のために党内がごたごたする。ワンマン・パーテイの威力を示すためには、むりをしてもこの際議長はかえないというのが、先般の議長失態の際にとられた民自党幹部諸君の御方針だそうでございまして、まことに幣原さんにはお気の毒にたえない次第でございます。  これを要するに、議長国会法精神に背反したる水産委員長報告を看過して、国会権威国民の前に喪失をし、日本はまだ民主的国会運営について、そのいろはさえ知らないというような誤解を海外に與えることは、われらの断じて默過し得ざるところでありまして、何とぞ民自党諸君におかれましても、われらの政治家としての幣原さんに対する敬意を了とせられまして、この際満場この不信任案賛成せられんことをお願いいたします。(拍手
  16. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 討論通告があります。これを許します。江崎真澄君。     〔江崎真澄登壇
  17. 江崎真澄

    江崎真澄君 私は、ただいま上程せられましたる幣原議長不信任案に対しまして、民主自由党及び民主党連立派を代表いたしまして、徹底的に反対意思を表示いたすものであります。(拍手)  ただいま提案者趣旨弁明を承つたのでありますが、昨二十八日の本会議議場においてなされたる石原水産委員長報告をめぐり、国会を侮辱するがごとき言辞があつた。これに対して議長が何らの措置に出なかつたことは、同様に国会を侮辱し、軽からしめたという論拠と拜聽いたすのでありますが、石原委員長がここにおいて発言いたしました言辞そのものと、議長幣原氏の立場とは、おのずから別個の問題であります。(拍手)のみならず、議長は、本日の議院運営委員会冒頭において、はつきりと、石原水産委員長発言は不穏当であることを認めまして、議長職権に基いてこれを取消すべきことを発言せられておるのであります。(拍手)また、現在この本会議議場におきましても同様の発言をせられておるのでありまして、すでにこの石原委員長言辞については、事態は解決したものであるという解釈がなされるのであります。(拍手)今日この本会議議場において、石原委員長そのもの言辞を大きく取上げ、しかも不信任案理由の一部にこれを加うるがごときは、まさに根拠なき不信任論拠であると言わなければならぬのであります。(拍手議長は、あくまでこの議場におけるところの議員発言を尊重するものであることは言うまでもないのであります。しかしながら、その発言において、その発言議会の品位を傷つけ、あるいは不穏当でおると認めました場合には、本人に対して取消しを命じたり、あるいは職権に基いて取消すことがあること、これまた当然であります。  かく考えて参りましたときに、昨日の本会議議場の様子を顧みますときに、議場はこの漁業法案をめぐりまして賛否両論にわかれ、まさに反対派中心とするやじは、あたかも本会議場喧騷の極に陷れた。(拍手)のみならず、たまたま委員長報告の責に立つたところの石原委員長演説は低声であつて、しばしば喧騷をきわめる議場においては、この論旨を聽取するに困難であつたことは、ひとしく満場の諸君が認めるところであります。(拍手従つてその不穏当とおぼしき箇所が、議長席において聞き取れなかつたという議長言辞は、まさに嚴然たる事実として認めらるのであります。(拍手)  このような場合に、本会議場におけるところの発言に対して尊重すればするほど、速記録あり方を見てその取消しを命ずるというのは、けだし議長愼重なる立場として当然の措置であります。(拍手)のみならず、もしも議長扱い方に不当があつたり、あるいは発言者発言においてきわめて不穏当な言葉があるとしたならば、われわれは、この本会議場においてしばしば経験するがごとくに、たとえば議場内交渉係の何がしなり、あるいは議員何がしなりが、何のゆえをもつて、ただちに議長注意を促すなり、演壇の委員長に対して注意を促さなかつたのであるか。これは、われわれの議場におけるところの常識であります。  のみならず、なおかつ奇怪千万なる事実は、水産委員長委員長説明が終りましたあと、各派討論通告に基いて、ただいま議長不信任案趣旨弁明に立たれた民主党野党派において、明らかに水産委員林好次君がこの壇上に出でて、何ら委員長のこの報告に対して疑義をさしはさまざるのみならず、この本会議において堂々と賛成演説をするに至つては、まさにいずれに議長の責任ありやと言わざるを得ません。しかるに……。     〔「その通り」と呼び、その他発言する者多く、議場騷然
  18. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 靜粛に願います。——靜粛に願います。
  19. 江崎真澄

    江崎真澄君(続) しかるに……。     〔発言する者多く、議場騷然
  20. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 靜粛に願います。——靜粛に願います。
  21. 江崎真澄

    江崎真澄君(続) しかるに、当日石原水産委員長のその直接の演説に対しては、一人として壇上にかけ上つて抗議を申し込む者もないのみならず、民主野党派においては堂々と賛成演説をしながら、今日この期に及んで、あえて議長不信任を言うがごとき、まさしく議長に対する難くせであるといわざるを得ません。(拍手)しかしながら、あえて細心愼重なる幣原議長は、石原委員長の言動に対して一応の考慮を拂い、愼重を期し、速記録を取寄せて、これを精査いたしましたところが、明らかに不穏当な言辞として、昨日の閉会後より一番早い機会たる今日の議院運営委員会において、正式にみずから発言を求められて、この不穏当なる言辞取消しを命じたのに、一体議長の何の手落ちぞやと言いたいのであります。(拍手)今日、この正当なる議長態度難くせをつけ、あえて不信任というがごときは、何か他に目的を構え、議長不信任案をして議場かけひきの物の具に供したものであるとして、断じて糾彈しなければならぬと思う。(発言する者多し)  諸君、過般の補正予算採決をめぐりまして、社会党及び共産党を中心とするところの大多数の諸君は、あえて立場を同じくして反対をしている演説者をそのまま置去りにし、国民の貴重なる一票による多大の負託によつて獲得したところのその審議権をあえて放擲し、議場を退場するの暴挙に出たものではないか。     〔発言する者多く、議場騷然
  22. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 靜粛に願います。
  23. 江崎真澄

    江崎真澄君(続) 一体、みずから投票によつて選良たりとしてここに選ばれながら、あえてその選良が、まのあたりに棄権奬励の手本を示したのみならず、あえて貴重なる審議権を放棄し、そしてこの議場をかけひきの具に供したということは、われわれのまざまざたる現実の記憶であります。かかるあり方において、この暴挙をあえてしたところの諸君が、今日わずか手続上の瑣末事をとらえ、議長不信任などとは、まさに兒戯にひとしいものであると糾彈したいのであります(拍手)  諸君、当然の措置をいたし、何らの手落ちもなく、はつきりとした議事運営をしたところの議長をとらえて、議長不信任というがごときは、むしろその行動こそが、あえて国会権威を失墜し、国権の最高機関としての誇りをみずから踏みにじるところの行為であると断じていいのであります。(拍手)口に民主主義政治の高揚を言いながら、民主主義政治の確立を諸君は言いながら、さきには貴重なる、神聖なる審議権を放擲し、今また、いたずらなる言いがかりをつけて議長不信任などとは、少くともこの議場をして政治的かけひきの場といたしたものであるといわなければならぬのであります。(拍手)かかるかけひきの存します限り、断じて民主主義政治は育ちません。  少くとも、今日この不信任案の上程というものは、あらゆる報道機関を通じて、明日は国民一般に徹底するでありましよう。そのとき、国民のこの議会に対する、反対派諸君に対するところの憤激は、翕然として加わるはずであります。(拍手)さりながら、あえて理由なきを理由といたし、あえて完璧なるを不完全となし、そうして諸君がこの暴挙に出でられたあり方というものは、ややもすれば、円滑なる議院運営と、法案審議を旨とせるわれわれ多数党を含めてのこの国会全体というものが、何か国民に疑惑を與えるのではないかということを心配するんだ。かく考えて参つたとき、われわれは、どうしてもこの兒戯に類するところの暴挙少数横暴のこの挙動に対しましては、断じて抗議しなければならぬと思うのであります。(拍手)  諸君、われわれは、この権威なき、理由なき、また力なき不信任案に対しましては絶対反対意思を表明しますとともに、われわれは幣原議長絶対信任態度を明らかにいたしまして反対討論といたします。(拍手
  24. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 佐竹新市君。     〔佐竹新市登壇
  25. 佐竹新市

    佐竹新市君 私は、ただいま議題となつておりまする議長不信任案に対しまして、野党各派を代表いたしまして賛成意見を申し述べるものであります。(拍手)  まず議長は、私が申し上げるまでもなく、党籍を離脱して、公平無私態度をとらなければならないことが、原則となつておるのであります。しかるに、民自党諸君に考えていただきたいのは、あの石炭国管案がこの議場に上程されたときに、前の松岡議長とつ態度は、諸君はつきりと知つておられるでありましよう。あのときに、商工大臣水谷氏も、あの議長公平ぶりでは、この国管案が通過することは困難だというくらい、松岡議長は実に公平な態度とつたのであります。(拍手)しかるにもかかわらず、この幣原議長とつたところの態度——一体これだけのやじがあつても、副議長も何ら制御していない。まつたく民自党の多数の横暴そのままを許しておるということは、国会議長でなくて、民自党議長であるといわざるを得ないのであります。(拍手)  現在問題になつておりますところの石原委員長報告に対して、石原委員長━━━━━━━━━━━━━言つたこの裏面には何があつたのであるか、これが問題であります。昨日私が、この所におきまして討論をやりましたごとく、五月の国会より、この国会継続審議となつて上りました議案が、民自党のある一部の人々によつて、まつたく原案より、漁村ボスの利益を代表するがために修正された。ところが、突如としてこの議案に対して修正案を通してはいけないということになつた。そこで、参議院の修正したものをそのまま、わずか二日間でこの本会議にかけたのではないか。この裏面には、かような農村ボスをつくるところの——いわゆる漁村民主化にあらずして、その反対立場をとる一部のいわゆる漁村資本家を温存するがごとき修正案反対だという強き関係方面要求があつたので、にわかに撤回したものである。(拍手)  ここにおいて、これは石原氏の單なる失言ではない。なぜ━━━━━━━━━━━━━━法案を決議したか。絶えず民自党——供出補正のときに、森農相は、全国の農民の要求を押えるために関係方面の指示であるという言葉を出す……。     〔発言する者多し〕
  26. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 靜粛に願います。
  27. 佐竹新市

    佐竹新市君(続) かつまた一方、強く関係方面から、この法案に対して、これではいけないと言われると、にわかに豹変して、わずかの間にその修正案をかえるがごとき態度都合のいいときには関係方面を出す、都合の惡いときには関係方面に対して反骨の態度とつたというこの意思表示は、石原氏の昨日の言外に漏れているのであります。(拍手)かかることを議長において整理せず、これを注意しなかつた、今日においてその惡かつたことを注意したということは、明らかに議長の無能を暴露する以外の何ものでもないのであります。(拍手)  以上の点によりまして、私は野党各派の提案しておりますところの議長不信案に対して絶対に賛意を表するものでございます。(拍手
  28. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) これにて討論は終局いたしました。  本案につき採決いたします。この採決記名投票をもつて行います。本案賛成諸君白票反対諸君青票を持参せられんことを望みます。閉鎖。  これより氏名点呼を命じます。     〔参事氏名点呼〕     〔各員投票
  29. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 投票漏れはございませんか。——投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖開匣開鎖。  投票を計算いたさせます。     〔参事投票を計算〕
  30. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。     〔事務総長朗読〕  投票総数 三百六十七   可とする者(白票)  百三十四     〔拍手〕   否とする者(青票) 二百三十三     〔拍手
  31. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 右の結果、衆議院議長不信任に関する決議案は否決されました。(拍手)     —————————————     〔参照〕  衆議院議長不信任に関する決議案を  可とする議員氏名    足鹿  覺君  青野 武一君    赤松  勇君  淺沼稻次郎君    井上 良二君  猪俣 浩三君    石井 繁丸君  石川金次郎君    稻村 順三君  今澄  勇君    受田 新吉君  大矢 省三君    岡  良一君  加藤 鐐造君    勝間田清一君  上林與市郎君    川島 金次君  久保田鶴松君    佐々木更三君  佐竹 新市君    坂本 泰良君  鈴木茂三郎君    鈴木 義男君  田中織之進君    田万 廣文君  堤 ツルヨ君    戸叶 里子君  土井 直作君    中崎  敏君  成田 知巳君    西村 榮一君  福田 昌子君    前田榮之助君  前田 種男君    松井 政吉君  松尾トシ子君    松岡 駒吉君  松澤 兼人君    松本 七郎君  三宅 正一君    水谷長三郎君  門司  亮君    森戸 辰男君  八百板 正君    山口シヅエ君  米窪 滿亮君    荒木萬壽夫君  有田 喜一君    稻葉  修君  小野  孝君    川崎 秀二君  北村徳太郎君    小林 運美君  河本 敏夫君    坂口 主税君  笹山茂太郎君    志賀健次郎君  椎熊 三郎君    清藤 唯七君  園田  直君    高橋清治郎君  千葉 三郎君    床次 徳二君  中島 茂喜君    中曽根康弘君  並木 芳雄君    長谷川四郎君  畠山 重勇君    藤田 義光君  増田 連也君    宮腰 喜助君  村瀬 宣親君    柳原 三郎君  井之口政雄君    池田 峯雄君  江崎 一治君    加藤  充君  風早八十二君    春日 正一君  上村  進君    柄澤登志子君  川上 貫一君    河田 賢治君  苅田アサノ君    木村  榮君  聽濤 克巳君    今野 武雄君  志賀 義雄君    砂間 一良君  田島 ひで君    田代 文久君  田中 堯平君    高田 富之君  竹村奈良一君    谷口善太郎君  土橋 一吉君    中西伊之助君  梨木作次郎君    林  百郎君  深澤 義守君    山口 武秀君  米原  昶君    飯田 義茂君  石田 一松君    今井  耕君  岡田 勢一君    金子與重郎君  木下  榮君    吉川 久衛君  小平  忠君    小林 信一君  河野 金昇君    笹森 順造君  寺崎  覺君    内藤 友明君  中村 寅太君    羽田野次郎君  船田 享二君    松本 瀧藏君  三木 武夫君    水野彦治郎君  山手 滿男君    石野 久男君  岡田 春夫君    黒田 寿男君  玉井 祐吉君    松谷天光光君  衞藤  速君    大石ヨシエ君  小林  進君    佐竹 晴記君  早川  崇君    浦口 鉄男君  北  二郎君  否とする議員氏名    阿左美廣治君  安部 俊吾君    青木 孝養君  青木  正君    青柳 一郎君  澤香 忠雄君    淺利 三朗君  麻生太賀吉君    天野 公義君  有田 二郎君    井手 光治君  井上 知治君    飯塚 定輔君  池田 勇人君    池見 茂隆君  石田 博英君    石原  登君  稻田 直道君    今泉 貞雄君  今村 忠助君    岩川 與助君  宇田  恒君    宇野秀次郎君  内海 安吉君    江崎 真澄君  江田斗米吉君    江花  靜君  遠藤 三郎君   小笠原八十美君  小川原政信君    小澤佐重喜君  小高 熹郎君   小野瀬忠兵衞君  小淵 光平君    尾関 義一君  越智  茂君    大石 武一君  大泉 寛三君    大内 一郎君  大上  司君    大澤嘉平治君  大野 伴睦君    大橋 武夫君  大村 清一君    大和田義榮君  岡延右エ門君    岡崎 勝男君  岡田 五郎君    岡西 明貞君  岡野 清豪君   岡村利右衞門君  押谷 富三君    鍛冶 良作君  角田 幸吉君    風間 啓吉君  柏原 義則君    片岡伊三郎君  甲木  保君    門脇勝太郎君  神田  博君    川西  清君  川野 芳滿君    川端 佳夫君  川村善八郎君    川本 末治君  河原伊三郎君    菅家 喜六君  木村 公平君    北川 定務君  北澤 直吉君    金原 舜二君  倉石 忠雄君    栗山長次郎君  黒澤富次郎君    小金 義照君  小平 久雄君    小玉 治行君  小西 寅松君    小山 長規君  河野 謙三君    近藤 鶴代君  佐久間 徹君    佐々木秀世君  佐瀬 昌三君    佐藤 榮作君  佐藤 重遠君    佐藤 親弘君  坂田 英一君    坂田 道太君  坂本  實君    志田 義信君  篠田 弘作君    澁谷雄太郎君  白井 佐吉君    庄司 一郎君  周東 英雄君    鈴木 仙八君  鈴木 善幸君    鈴木 正文君  瀬戸山三男君    關内 正一君  關谷 勝利君    千賀 康治君  田口長治郎君    田嶋 好文君  田中 角榮君    田中 啓一君  田中 重彌君    田中  元君  田渕 光一君    多武良哲三君  高木  章君    高木吉之助君  高木 松吉君    高田 弥市君  高橋 英吉君    高橋 權六君  高橋  等君    高間 松吉君  竹尾  弌君    玉置 信一君  玉置  實君    中馬 辰猪君  塚原 俊郎君    土倉 宗明君  辻  寛一君    圓谷 光衞君  坪丙 八郎君    苫米地英俊君  冨永格五郎君    奈良 治二君  内藤  隆君    中川 俊思君  中村  清君    中村 幸八君  中村 純一君    中山 マサ君  仲内 憲治君    永井 英修君  永田  節君    二階堂 進君  丹羽 彪吉君    西村 英一君  西村 直己君    根本龍太郎君  野原 正勝君    野村專太郎君 橋本登美三郎君    橋本 龍伍君  幡谷仙次郎君    畠山 鶴吉君  花村 四郎君    原 健三郎君  樋貝 詮三君    平井 義一君  平澤 長吉君    平島 良一君  平野 三郎君    廣川 弘禪君  福田 篤泰君    福田  一君  福田 喜東君    福永 一臣君  福永 健司君    藤枝 泉介君  渕  通義君    淵上房太郎君  船越  弘君    降旗 徳弥君  星島 二郎君    細田 榮藏君  本多 市郎君    眞鍋  勝君  前尾繁三郎君    前田 正男君  牧野 寛索君    増田甲子七君  益谷 秀次君    松井 豊吉君  松木  弘君    松田 鐵藏君  松永 佛骨君    松野 頼三君  松本 善壽君    丸山 直友君  三池  信君    三浦寅之助君  三宅 則義君    水田三喜男君  水谷  昇君    南  好雄君  宮幡  靖君    宮原幸三郎君  武藤 嘉一君    村上  勇君  村上 清治君    守島 伍郎君  森 幸太郎君    森   曉君 藥師神岩太郎君    柳澤 義男君 山口喜久一郎君    山口六郎次君  山崎 一猛君    山村新治郎君  山本 猛夫君    山本 久雄君  吉田 省三君    吉田吉太郎君  吉武 惠市君    龍野喜一郎君  若林 義孝君    渡邊 良夫君  亘  四郎君    犬養  健君  大西 正男君    奧村又十郎君  金光 義邦君    小松 勇次君  島田 末信君    鈴木 幹雄君  田中伊三次君    田中不破三君  田中  豊君    橘直  治君  坪川 信三君    与太  齋君  永井 要造君    長野 長廣君  原   彪君    保利  茂君  山崎 岩男君  早稻田柳右エ門君     —————————————
  32. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 明三十日は午前零時二十分より本会議を開きます。明日の議事日程は参事をして報告いたさせます。     〔参事朗読〕  議事日程 第二十号   昭和二十四年十一月三十日(水曜日)     午前零時二十分開議  第一 岩本副議長不信任決議案(田中織之進君外四十六名提出)(委員会審査省略要求事件)  第二 国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案内閣提出)  第三 昭和二十四年十一月二十八日農林委員会における決議無効に関する決議案鈴木茂三郎君外七名提出)(委員会審査省略要求事件)  第四 食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案(第五回国会内閣提出)  第五 復興金融金庫法の一部を改正する法律案内閣提出)  第六 復興金融金庫に対する政府出資等に関する法律の一部を改正する法律案内閣提出)  第七 旧軍関係債権の処理に関する法律案内閣提出)  第八 郵便物運送委託法案内閣提出参議院送付
  33. 岩本信行

    ○副議長岩本信行君) 本日はこれにて散会いたします。     午後十一時三十五分散会