○大森
委員 私がお尋ねするのは、ここに「
周東農林大臣は四千万円の
支出を
山下に約束し、それを
木炭会計より
支出すべく決意した模様」であ
つた。あなたの言われるのは「模様」であ
つた。それでそれを林野
長官に命令をした。林野
長官は最初はこれになかなか賛成しなか
つた。しかしながら数回にわた
つて某所へ案内して、そうして一室で話をした。そして
強要した。遂にその一千万円を出すことに決意した。こういうことを書いてあるのでありますが、あなたは、これらに対しては、「安定
本部内の一室で」とあるのだから、大体おわかりになるでしよう。どういう一室であるか。それから「数回にわた
つて某所」へ案内をした。こういうことで、遂にはやむを得なくて賛成することにな
つた。
三浦長官も賛成することにな
つた。こういうことにな
つておりますが、これはどうですか。あなたが安定
本部の一室というのは、どこか。そしていつどういう人と
会つたのか。こういう点をはつきりしておきたい。ここまで言う以上は「数回にわた
つて」とまであるのでありますから、これを御存じないということになると、あなたの言われることは全部
うそだということになります。そういうことではあなたせつかく書いたものは全部
うそだ、空書だということになるとたいへんであります。これは何月何日、どこそこにおいて、何回
強要したなら
強要したということを、はつきりしておく必要がある。それなら私どもはこの問題に対しても双手をあげて賛成し、そして現内閣の問題、自由党の大問題として取上げる。しかしながらあなたの今
言つていることには、そういうことは
一つもない。私ども聞いてお
つて実に遺憾に思う。しかも共産党の党員であり、しかも執行
委員であるというなら、いつもあなた方はそういう空白な
事件を壁新聞に書きつけているから、こういうことを書くのだろうと思いますが、はつきりしなさい。