○鈴木國務大臣 今朝の一部の新聞に出ておりました
数字、あれに似たような
方法でも
つて、安本当局と目下
数字を検討中なのは事実でございます。しかしまだ両者でも
つて意見が一致して、これというところには—ごく近い将来に行くと思いますけれども、完全にそういうところまでは行
つておりません。けさ私も
ちよつと見ましたけれども、全然方向違いのことを書いておるようでもありませんけれども、正式に発表したはずはもちろんありませんし、私自身があの
数字はまだ
政府として決定した
数字だとは考えておりませんから、この点につきましてはそう遅れないうちに、おそらく臨時国会の審議が始まるまでには十分間に合う
程度に、
数字は固ま
つて来ると思いますけれども、本日までのところではそういう
状態にありますので、私から責任のある決定的な
数字を申し上げることは差控えたいと存じます。
それから二十四
年度から二十五
年度にかけての
失業者の出て来る
見通しという問題は御
承知のように現在の
日本の持
つておる
調査力におきましては、きわめて困難な問題でありまして、この前の国会にも、前提を置いて推定すればこの
程度ということを、しばしば申し上げて来たつもりであります。その後の実際出て来ておる
数字というものを見ておりますると、大体著しい相違はないような形でも
つて推移して来ておるように思います。
それから決定的の
数字は申し上げられませんが、よく双方でも
つて誤解の起きる点は、たとえば五十万、六十万の
失業といたしまししても、われわれの
数字は二
通りにわけてつくるのでありまして、一方では
失業者が出て来る。一方ではいかなるときでももちろん雇用があります。差引してどこの雇用の面にも入れなか
つた、最終に残
つたところの
失業者をさして申し上げる場合がありまするし、いわゆる
失業者と申しますよりも離職者、つまり職を離れ、すぐ翌日から
就職する人もあり、一箇月後に
就職する人もありますけれども、そういう場合に職を離れる人が全体でどれだけあるかということを、その人たちがどのくらい
就職するかということを確定せずに発表する場合と、二
通りございます。あとの場合には非常に数が多くなるのでありますけれども、そういうような
状態でありまして、あの四、五十万という数は—もちろんその数自身も決定的なものではありませんが、考え方はごく狭い意味でも
つて失業者がたくさん出て来る。一方でも
つて就職、雇用というものがある。けれどもその
就職、雇用に応じ切れずに、最後にある段階に
失業者として残る。こういう人たちの推定をしつつあると思うのでありますが、いずれにしてもその数は開きがあるわけでございます。
それから来
年度どれくらい出るであろうかという問題も、実は非常に困難な仕事であると同時に、いろいろな
関係等がありましてこの席上から今ごく大ざつぱな私の
見通しを申し上げることは、差控えさしていただきたいと存じます。但しわれわれの持
つておるところの
資料その他は別個にお届けして、あるいは違う機会にこの
委員会で申し上げてもよろしゆうございますけれども、もう少し固ま
つたものを、いろいろな
関係の方面とも考慮しまして申し上げたいと存じます。漫然と今来
年度の
見通しというものを申し上げるには、私自身も少し無責任のように存じますが、この点御了解願いたいと存じます。