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1949-11-08 第6回国会 衆議院 政府支払促進に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年十月二十七日
岡野清豪
君が
委員長
に、
大上司
君、
小峯柳
多君、
澁谷雄太郎
君、
島村一郎
君、
庄司一郎
君、
上林
與市郎
君、
宮腰喜助
君、
河田賢治
君、逢澤寛君 及び
河野金昇
君 が
理事
に当選した。
—————————————
昭和
二十四年十一月八日(火曜日) 午前十時三十三分
開議
出席委員
委員長
岡野
清豪
君
理事
大上
司君
理事
小峯
柳多君
理事
澁谷雄太郎
君
理事
島村
一郎
君
理事
庄司
一郎
君
理事
上林與市郎
君
理事
河野
金昇
君 小金 義照君 小山
長規
君 首藤 新八君 中村 清君 平野
三郎
君 村上 勇君 川上 貫一君 早
稻田柳右エ門
君
委員外
の
出席者
総理府事務官
川田
三郎
君
大蔵事務官
伊原
隆君
—————————————
本日の
会議
に付した事件
政府支拂促
進に関する件
—————————————
岡野清豪
1
○
岡野委員長
これより
会議
を開きます。
政府支拂促
進に関する件を議題といたします。本件につきましては第五
国会
中の
特別委員会
におきまして、
皆様
の慎重な御調査をいただきましたのでございますが、
審査
を終了するには至らなかつたのでございます。第六
国会
における本
委員会
の
運営
につきしては、
委員長
といたしましては、第五
国会
の
委員会
の
方針
を踏襲して行きたいと存じます。
皆さん
の御
意見
はいかがでございましようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
岡野清豪
2
○
岡野委員長
御
異議
ないと存じますから、その通り進めて行きたいと存じます。 もう
一つ
申し上げておきたいことは、第五
国会
中に
法律制定
の小
委員会
を開きまして、
法律
の成案ができたのでございますが、ただいま
関係方面
へ提出して、
審査
を受けております。いずれ近いうちに御回答があると思いますが、ありましたら、同時に
皆様
にお諮りしまして、
法律
の
制定
に、もう一度御
意見
を伺いたいと存じます。これは
関係方面
からの通告によりまして、あらためて公報をも
つて
御通知申し上げますから、さよう御了承願いたいと存じます。 本日は本年並びに来年三月、すなわち本
年度
末におきまして、
政府支拂い
の
見込み
につきまして、実は
大蔵省
の
理財局長
並びに
特別調達長
の
川田経理部次長
から、
お話
を伺うことにいたしております。まず
特別調達庁
の
川田三郎
さんに
お話
を伺いたいと存じます。
川田三郎
3
○
川田説明員
ただいま
お話
のございました本年末の
特別調達庁関係
の
支拂い
の
見込み
でございますが、これは昨年に比しまして、幾分
支拂額
が減少するのではないかという懸念を持
つて
おります。と申しますことは、第一昨年は年末に対しまして、特別に
契約額
の三〇%の
前渡金
を、
一種
の
金融措置
として、
契約業者
にお
支拂い
をいたしました。ところが本年末は、この
措置
を特に講ぜられないということに、
政府
の
方針
がきまりまして、その旨
大蔵省
の
所管局
であります
理財局
から、その
委任支出
をいたしております
特別調達庁
に対して、非公式ではございますが、
会議
の形によ
つて
伝達されております。結局年末
資金
を引締めるという行き方ではないかと想像されるのでありますが、もう
一つ
これに
法律
上できないという別の要素が加わ
つて
おるので、もし年末に、昨年同様の
金融措置
的の
前渡金支拂い
をいたすとしますると、現在の
予算決算会計令
の
特別扱い
を特に策定しなければならない、こういう
関係
がある。つまり
財政
的な面と
財政
法的な面、この
二つ
の面から、年末の
前渡金拂い
ができない、こういうことにな
つて参つたの
であります。
財政
法的の面を、御
了解
のいただけるように申し上げますと、昨年までは
支拂出負担行為制度
というものがございませんでした。本年からその
支出負担行為制度
というものができまして、これをつづめて申しますならば、
契約
のための
予算配賦
、こういうことが行われるように
なつ
たのでございます。それが十二月は、
ちようど
一
年度
を
四半期
ずつに区切りました場合、第三・
四半期
と第四・
四半期
の境目に当ります。そういたしますと、十二月で
前渡金
を
支拂
おうといたしますると、第三・
四半期
中の
契約
についてだけのみ、
前渡金
が拂えるのでございまして、節四・
四半期
、すなわち一月から三月までの
契約
につきましては、十二月中には、いわゆる
支出負担行為
と申すことができないのであります。それで第三・
四半期
中に、そういう
契約予算
を特に
配賦
をする、こういう手続を
財政
法的にやらなければならないのでありまして、この点について、現在は私
ども
できるという特別の
指示
を受けておりません。それで昨年は
法律
的にもできたが、今年は
法律
的にむずかしいということが
一つ
ございます。 それから昨年の年末
支拂い
をいたしました結果を
考え
てみますると、これは必ずしも
業者
にと
つて
も、またそこに働いている
社員
にとりましても、よい結果を与えたとばかり
考え
られない節がございます。なぜかならば、
業者
としては、やほり昨年も
相当
の
資金難
でございました。そこに年末の
前渡金
として
相当
の金が入る。
社員
はいわゆる
もち代
を要求しておりますので、
会社
といたしましては、
あと
あと
の
資金繰りいかん
にかかわらず、
相当
の
資金
が官庁から入れば、これをと
つて
会社内部
に留保しておくことはできない。人情として、どうしてもそれを支給しなければならぬ。
会社
としては給与の
方面
にそれを多く使
つて
しまいまして、今度
年度
が迫りましてから、
前渡金
のことでありますので、
支拂い
額からそれを
差引
かれると、
事業資金
の方にただちに困
つて
しまいまして、その
前渡金
の返納、ないしは
差引
の
緩和方
を
政府
に陳情して参ります。
政府
の方も、
年度処理
の
関係
上、それは非常に困ることでございますが、そのために、
会社自身
は非常な
経営難
に陥る。それであるから、本年末に
相当
の
前渡金
を出す、いわゆる
契約
上の
一種
の
金融
をするということは、ひいても
つて
、そのときの年末の
資金繰り
には、たいへん一時的にはよろしい
状態
になるのでありますが、
あと
あと
の
会社内部
の
経営状態
にも悪影響を残すし、また
政府資金
の
運営
の上から行きましても、非常に困難を招来するのであります。そういう点で、私
ども
も必ずしも年末の
資金難
を緩和するために、
前渡金
を
支出
をすることがいいとばかり
考え
られませんので、現在は昨年と異なりまして、年末の特別の
支拂い
措置
はしない。当然
支拂い
ますところの十二月中までの
契約
に対しましては、
前渡金
を出します。また一方において、それまでに
事業
が完成しておりましたものの
部分
的な
支拂い
、この
方面
は大いに
促進
をいたしたいと思
つて
おります。ただ現在の
請求状態
からいたしますと、私
ども
が要
支拂
と
考え
ております
金額
に対して、
請求
が、
件数
の比例で六割
程度
しか出ておらぬ。これはむしろ奇異に感ぜられるのでございます。それで年末には特別の
金融措置
はしないということを、現在
業者
の間に浸透するような
方法
をとりまして、掲示をいたしますとか、個々の
業者
と接触いたします場合に、これを理解させるとかいたしまして、むしろ現在までの
履行分
に対する、
請求
の
促進
をいたしたいと思
つて
おります。これは年末における
支拂い
措置
の昨年と異なる点を申し上げた次第であります。 それから本年の現在までの
支拂い
において、なぜ
請求
がおそいのであろかということを、第二として申し上げます。これは現在その筋において
予算
上の
措置
について、ある問題がございます。一例は、役務と申しておりますが、たとえば自動車の
修繕
、それから
修繕工事
、そうしたものの
支出
について、現在その筋においてある
指示
が出ております。
岡野清豪
4
○
岡野委員長
ちよ
つと
速記
をとめて…… 〔
速記中止
〕
岡野清豪
5
○
岡野委員長
速記
を始めてください。
川田三郎
6
○
川田説明員
その他の
支拂い
につきましては、年末に際して
不動産関係
の
支拂い
を、いかにして早くするかという点につきまして、申し上げたいと存じます。現在
不動産関係
は一・
四半期
が終了いたしましたことにその
あと
で、軍から
接収報告書
という、それだけの
不動産
を使用した
実績
に対する受取りが出て参ります。これに基いて、基礎の
契約
の中のいわゆる
支出負担行為
ということをいたします。つまり
不動産
は年間お借りしてあるのでありますが、三月ごとに使用した
実績
に基いて、借りた
不動産
の
支拂額
を
決定
して行く、こういう組織に
なつ
ております。それが現在いつまで拂われているかと申しますと、本年の六月分までが
支拂
われている
状態
でございまして、七、八、九については、まだ軍からの受取りが参りません。それでこういうものは、その借入れをしました当初の月から見れば、四箇月ないし五箇月後に拂われるということになるのでありまして、年末に何とか従来以上に早く拂う、この
方法
をとらなければならないと思いまして、現在私
ども
が
一つ
の案を持
つて
大蔵省
にも協議し、実現したいと思
つて
おりますことは、まず第一
請求書
に基かずに拂う、これはたくさんの
所有者
でありますので、一々
請求
させることはたいへんでありますから、
銀行
が代理している部面も、
東京
において約半数ある。それから
地方
においては、大
部分
の
地方
は、そこの局の
所管
のほとんど全部が、
銀行代理事業
に
なつ
ております。しかしこれもただいま申しました
支出負担行為
が済みました
あと
で、その
金額
を
銀行
に示し、
東京
で言えば、半数は一々個人の
請求
にまつというのでは、とかくその間に遅滞が起こりますので、一方的に
政府
が
支出額
を決議いたしまして、これをお
支拂い
する。この点はただちに
法律
一七一号に抵触して参るのでございます。しかしこの点は
大蔵省
の
理財局
において、
法律
一七一号の
一つ
の
運用方針
といたしまして、あるいは救われるのではないか、
運用方針
を活用することによ
つて
、
請求書
は不要ということになるのではないかという御
意見
もありますので、その線で
請求
をまたずにお拂いするということ、これは
日本政府内部
においてできることであり ますから、できればこの
方法
をとりたいと思
つて
おります。 それからもう
一つ
、ただいま軍から
借用実績
の受取りが来ると申しましたこの受取り、すなわち
接收報告書
というものは、現在の
支拂い
に対するG・H・Qの命令であります。スキャップ・インの一八七二号、この覚書によりまして、どうしてもそれによらなければならないのでありますが、このスキヤツプ・インを修正していただきまして、
不動産
に関する限り、三箇月分の
前金拂い
を認める、これができますれば、たとえば、十、十一、十二につきまして、もう十月の月に入れば、年末までの分を一応お
支拂い
することができる。この点は私
ども
も、
接收解除
ということが存外
件数
としてはあるのでありまして、その間の精算が非常に複雑になるという点で、いささか疑点を持
つて
おりますが、一応G・H・
Q関係
に
大蔵省
を通じて出していただきたいという
考え
を持
つて
おりまして、目下
大蔵省
と協議中でございます。こういう
二つ
の面、
請求書
はいらないということ、
接收報告書
が来ないでも
前渡金
ができるという
方法
によりまして、従来の
支拂い
より約三月早く
支出
ができる、今年末には少くも
請求書
はいらないという面だけでも、
不動産関係
の
支拂い
を
促進
いたしたいと存じております。 第三点は、現在
業者
の
請求
が緩慢であるということでございます。大体
東京
の
実績
で
考え
ますると、一日百件以上の
請求書
の受理がなければならないのでありますが、現在までの月間の平均はわずかに六十四件でありまして
ちようど請求書
が六割四分にしか当
つて
おらぬということはどこに
原因
があるかと申しますと、先ほどのように、
向う
の
内部
における
事情
も
一つ
はございますが、やはり何とい
つて
も、
法律
一七一号の
計算書
をつくるのに
手数
がかかるという面もありましよう。それから
向う
の
内部
における
PR
と申しまして、その
履行
の
証明書
、これのとり
つけ
に
手数
がかかるのではないか。
特別調達庁
におきましては、その方の
所掌部局
であります
促進監督部
というのがございます。その、
促進監督部
においてこの
PR
のとり
つけ
を援助してやる。また
PR
をとり
つけ
ますまでには、やはり
監督部
がその
履行
の
内容
を
審査
いたしまして、
PR申請案
を下見をいたします。これによ
つてPR
が申請されるのでありますから、その
事務
も急いでやる。また援助して積極的にや
つて
やるということによりまして、
業者
を一日も早く
請求
の段階に入らしめるようにする。この
方法
しか現在のところないわけであります。出ましたものが査定を受けますのに、複雑なものは二箇月もかかりますが、簡単なものは現在五日で済んでおります。それが私
ども
の
経理部
に入りましたら、長くても五日、早ければ二日で現に拂われておりますので、まず
業者
の
PRとりつけ
を
促進
するということが
一つ
、それから
内部
の書類の動きを早くすることが
一つ
、こう
考え
ておりますが、私
ども
も、なぜ今日
金詰まり
と申されているのに、
請求
が少いのかという点について、なお一層の
事情
の検討をし、
業者各位
の不便を取除くように努力したいと思
つて
おります。この点は
促進監督部
においても、特に全国の部長を呼びまして
会議
をやり、その
方面
のことの、みについて対策を
練つた
くらいでありまして、年末に対して特に
支拂い
が片寄らないように、できれば十一月中から大いに
請求書
が出て来るように、督励をいたしたいと存じております。
一般
の
支拂い
金額等
につきましては、ここで特に申し上げられるような問題もございませんので、以上の三点を申し上げまして、一応私の御
説明
といたします。
岡野清豪
7
○
岡野委員長
何か御
質問
ございますか。
——
御
質問
もないようでございますから、次に
伊原理財局長
から、今年末の
政府支拂い
の
見通し
について伺いたいと思います。
伊原隆
8
○
伊原説明員
政府
の
収支
を
中心
にいたしまして、今年末の
通貨
の
事情
をごく簡単に申し上げたいと思います。 まず、第一に、今までの
政府支拂い
の
状況
につきまして申し上げたいと思います。本
年度
におきまして、まず第一に
——ちよ
つと数字を今日お配りするだけ持
つて
来ませんでしたが、
歳出歳入
の
支拂い
超過
、
引上げ超過
の
部分
だけを申し上げますと、第一・
四半期
におきましては、
一般会計
におきまして百一億の
引上げ超過
ということに
なつ
ております。
特別会計
におきましては、百七十三億の
散布超過
でありまして、第一
四半期
は七十一億の、
特別会計一般会計
を通じまして
支拂い
超過
ということに
なつ
ております。七月、八月、九月の第二・
四半期
におきましては、
一般会計
におきまして二百二十七億の
引上げ超過
、それから
特別会計
におきまして四十一億の
引上げ超過
で、結局二百六十八億の
引上げ超過
ということに
なつ
ております。それから十月でございますが、十月は本日できましたところの速報によりますと、十月だけで
一般会計
におきまして六十一億の
引上げ超過
、
特別会計
におきまして百九十億の
散布超過
、従いまして十月は約百三十億の
散布超過
ということに
なつ
ております。これを四月から十月まで全部通じてみますと、
一般会計
におきまして三百九十億の
引上げ超過別会計
においては三百二十二億の
支拂い
超過
、結局におきまして約六十七億の
引上げ超過
ということに
なつ
ております。 これを念のため昨年と比べてみますと、実は昨年は四月から十月末までで、
一般会計
、
特別会計
を通じまして、
政府
と
金融界
との
関係
では三百八十五億の
支拂い
超過
、今年は約七十億の
引上げ超過
でありますから、四百五十億ほど、四月から十月まででも、
民間
に入
つた金
が少く
なつ
ているという
現象
が出ております。これは後ほど申し上げますように、大
部分見返り資金
にこの金が入
つて参つた
というような
現象
に
なつ
ております。 それから十一月、十二月の
予測
でございますが、これはなかなか
予測
が立ちませんけれ
ども
、ただいままでの私
ども
の
予測
では、
一般会計
におきまして約百六億くらいの受取り
超過
、
特別会計
では四百五十五億くらいの
散布超過
、合計いたしまして約三百五十億の
散布超過
というふうに
考え
ております。昨年はこの十一月、十二月で約一千億の
支拂い
超過
をいたしておりますから、十一月、十二でも、昨年に比べまして約六百億ほど
民間
に落ちる金が少いという
計算
に相なるわけであります。 これらの金が昨年と比べてどこへ行つたかという問題でありますが、これは
見返り資金
に今四百八十億の金が
たま
つて
おりますのと、
食糧
の供出が一月
——
三月にずれました
関係
で、末の
支拂い
超過
が少い。それから
租税
の
歳入
の伸びが、今年は昨年に比べて非常にいいのでありまして、昨年は年末までで四九%の
租税
をと
つて
おりますが、本年は六〇%を越えているだろうというような、三つの
原因
から、こういうふうに昨年に比べまして、四月から十月、または四月から十二月末までの
政府
から出る金の
散布超過
が少いという
現象
に
なつ
ているのであります。 これに対しまして、ただいま
特別調達庁
の
次長
から御
説明
がありましたように、毎年のことでありますが、
政府
としましても十月の三十日に、
次官会議
で第三・
四半期
の
政府支拂い
の
調整
という問題の決議をいたしまして、何とかして
政府
の
支出
が年末に片寄らないようにしよう、十一月おそくとも十二月上句までに、
政府
の
支拂い
をなるべく
促進
して、十二月になりましたら、むしろその
政府
の金が
企業
に入り、それが再び
産業資金
に使われるようにという
配意
で
——
これは毎年のことでありますが、
政府支拂い
調整
の
次官会議
の
決定
をいたしまして、各省に通牒をいたしております。
特別調達庁等
におかれても、ただいまの
お話
のように、できるだけ早い機会に
政府
の
支拂い
をして、十二月末に片寄ることを避けるという
方針
で進んでおられるわけであります。 通過の
発行高
につきましてはいろいろな
見通し
がありますけれ
ども
、大体のところ私
ども
は三千五、六百億といわれておるところになるのではないか、またそうしなければならないというふうな
見通し
で進んでおります。問題はただいま
たま
つて
おります
見返り資金
、どのくらい
政府筋
に金が
たま
つて
おるかと申しますと、
見返り資金
が四百八十億くらい、
預金部
で使えないで
食糧証券
を買
つて
おるような金が二百五十億くらい、それから
復金
が、これも回収した金で使えない金が約百億くらい、それから
閉鎖機関
に、これも回収してまだ返さない金が八十億
見当
ございまして、
相当程度
の金が
政府
ないし準
政府
的な
機関
に
たま
つて
おるわけでございます。
通貨
の
見通し
といたしましては、三千五六百億ということでございますが、この
財政
による
資金
の
引上げ
、
財政
またはこれに準ずるものの
資金
の
引上げ
を、今後どういうふうに処理して行くかということが、
金融政策
の
中心
をなすものである。今後どうこれをさばいて行くかということが、非常に大事な問題であるというふうに私
ども
考え
ておるわけであります。 ついでに
見返り資金
のことを申し上げますと、
見返り資金
につきましては、御存じのようにただいままで入りました金は、十月末日現在で六百六十八億三千五百万円であります。このうち百八十五億使
つて
おります。主として
鉄道
と
通信
でございますが、
鉄道
に百億、それから
電気通信
に八十二億、それから
私企業投資
が許されましたのが一億七千万と、それから海運の二億、
差引余裕金
が四百八十三億ございます。これは大
部分食糧証券
に
運用
いたしておるわけであります。
見通し
といたしましては、これもなかなか
見通し
は困難でございますが、十一、十二の間に直接
投資
に約百億くらい使いたい。それから
復金債
の
償還
に十一、十二で二百二十四億使うことに
なつ
ておりますが、このうち
市中
に入ります金が約百億、日銀に百二十億入るわけでございます。従いまして
見返り資金
の
関係
では
予定通り
というか、推測通り行けば、直接
投資
の百億と、それから
市中銀行
の手持ちの
復金債
を返します金が百億、約二百億、このほか
鉄道
と
通信
に十一、十二で五十億近くの金を出すつもりでありますから、二百五十億
程度
の金が、
見返り資金
の方からは落ちるであろうと
予測
を立てております。
政府収支
の方からは、ただいま申し上げましたように、大体今年のド
ツジ予算
というのが、
引上げ超過
になるような仕組みができておる
予算
でございますので、昨年に比べますと、非常に大ざつぱに申し上げまして、四月から十二月までの
一般会計
、
特別会計
を含めまして、昨年の
散布超過
に比しまして、今年は千億近く少いという
計算
が現われるわけであります。きわめて簡単でありますが概要御
説明
申し上げました。
岡野清豪
9
○
岡野委員長
何か御
質問
ございませんか。
島村一郎
10
○
島村委員
実は先ほど
川田経理部次長
からの御
説明
によりまして、あるいはわれわれの聞き方がはつきり聞きとれなかつたために、
見当
が違うのかとも存じますが、一応御
説明
の
内容
について、もう一ぺんお尋ねいたしたいと思います。これは
政府支拂
が遅れてお
つて
、昨年末においては、遅れておる
契約高
の三〇%だけは、
金融措置
的な
応急措置
を講じて
支拂い
をして来た。しかし今年末においては、
支出負担行為制度
の実施に
伴つて
、
財政
法的にこれが許されないというような
お話
がございましたが、そういうように
了解
してよろしいのでありますか。
川田三郎
11
○
川田説明員
さようであります。
島村一郎
12
○
島村委員
その御
説明
のうちに、あるいは年末
資金
の引締めのためにも、これが押えられたというようなお言葉のように
承知
いたしましたが……
川田三郎
13
○
川田説明員
さようでございます。
島村一郎
14
○
島村委員
そういたしますと、それは
経理部次長
からの御
説明
より、
理財局長
から御
答弁
をいただいた方がいい、かと存じます。御
承知
のように現在の
金融
の
梗塞状況
は、申すまでもなく
皆さん
よく御
承知
のことでありますが、ここまで
支拂
うべきものが遅延しておる。それまでを押えて行くことが、現在の
金融政策
として、はたして当を得ているかどうかというような気がいたします。これにつきましは
次長
さんでも
局長
さんでも、どちらでもけつこうでございますから、御
答弁
を願いたいと思います。
伊原隆
15
○
伊原説明員
私
川田次長
の
お話
を伺
つて
おりませんでしたが、おそらく
政府
全体として、決して
支拂
うべきものを
支拂
わないという
考え
はございません。むしろ
次官会議
の
決定等
で、
支拂
うものは早く
支拂
うべきである。いわゆる今年は、
予算
の仕方が認証の
制度
ができたために
——支出負担行為制度
ができましたために、すでに債務が起
つて
お
つて支拂
わない、いわゆる
ほんとう
の
支拂い
遅延というのは、ほとんどなく
なつ
て来たじやないかと思
つて
おります。従いまして
支出負担行為
の
運用
上、どれだけ実際金が出るかということが
相当
の問題でございますが、
次官会議
の
決定
にございますように、できるだけ十二月上句までに金を出しておきたい。それが
企業体
に入り、
企業体
から
金融機関
に還流して、再びそれが年末に
産業資金
として使われるようにしたいという
考え
でございます。
大蔵省等
の
支拂い
の
計画
でも、十一、十二月はできるだけたくさんに見込んでおる次第であります。
島村一郎
16
○
島村委員
それからもう
一つ
は、ただいまの問題とは
関連性
がないのでありますが、私
ども
ただいままで伺
つて
おりましたところによりますと、大体年内に
見返り資金
の
散布額
が、四百億ということを、か
つて
申されたような
記憶
がございますが、もしその
記憶
が
ほんとう
であるといたしましたならば、ただいま散布されている額は、それに遠く及んでいないのだろうという気がいたしております。でき得ることであれば、
関係方面
との御
了解
を
願つて
、できるだけこの
散布方
をお願いすることが、現在として
政府
にと
つて
いただきたいところではないかと思うのであります。これに対しましての御所見をお伺いいたしたいと思います。それから今散布されております大体の額を示していただければ、なお仕合せと思います。
伊原隆
17
○
伊原説明員
ただいまのお尋ねに対しまして詳細に申し上げたいと思います。ただいままでの散布いたされておりますのとは、先ほどのことを多少繰返すようになりますが、
鉄道
に対しまして百億、それから
通信事業
に対しまして八十二億、
私企業
で直接
投資
が
日窒
の一億七千万、飯野海運にすでに二億一千九百万が許可に
なつ
ております。これらを合計いたしますと百八十五億
程度
に相なります。それらのほかに十一、十二で
予測
されておりますものが
復金債
の
償還
といたしまして二百二十四億、それから
資金計画
には、
あと
百億
程度
の直接
投資
が、解除されることが望ましいという
考え
で、
資金計画
に入れてございます。そのほかに
鉄道
、
通信
に対して四十八億、十一月、十二月中に合計全体で五百五十億
程度
ー四月から十二月末までに
見返り資金
の動きますものは、五百五十億
程度
というふうに見込んでおります。
岡野清豪
18
○
岡野委員長
速記
をとめて…… 〔
速記中止
〕
小山長規
19
○小山委員 年末
金融
に
関係
しておりますが、今度
見返り資金
の中から
市中
に散布されるうちで、百億の
復金債
、これはいいといたしまして、
私企業
の百億、これは新たなる
資金
の追加になりますか、それともすでに
金融機関
が前も
つて
貸しているやつであ
つて
、その回収に充てられるというような形になりますか。その辺はどちらになりましようか。
伊原隆
20
○
伊原説明員
ただいまの百億と申し上げましたのも、日本側の希望でございますので、その点はお含み願いたいと思いますが、お尋ねの点は新しい
金融
ということに相なります。実はすでに融資をしてあります分につきまして融資をいたします場合については、むずかしい問題があつたこともありますので、全部新しい
金融
というふうに
考え
ております。
小山長規
21
○小山委員 これはお答えは
速記
をとめてでもよろしいのでありますが、電源の開発についていろいろ言われております。それは主として日発でありましようが、その電源開発に対する
見返り資金
の年末までの使い方について、もしおわかりならば
お話
願いたいと思います。
岡野清豪
22
○
岡野委員長
速記
をとめてください。 〔
速記中止
〕
岡野清豪
23
○
岡野委員長
ほかに御
質問
ございませんか。
——
それでは今日はこれで散会いたします。 午前十一時二十八分散会