○
砂間委員 本
請願の
趣旨は、
さんまの
解禁の
漁期を一箇月遅らせて、十月二十日にしてもらいたいというのであります。近年日本の
沿岸漁業は打続く
不漁でございまして、今年は
さんまの
漁期が切迫するとともに、
不漁に苦しんでいる
漁民の
人たちは、
さんま漁を目あてに非常に意気込んでお
つたわけでありますが、ところが九月二十日の
解禁ということになりますと、小さい船ではあの
北海道の
はてまでなかなか出かけて行けないのであります。大きな船は十分な用意をして出かけて行くことができるのでありますが、小さい船ではとても
北海道の
はてまでは出かけて行けません。また今年は
ソビエト領へ越境するという
事件も相当数起
つているようであります。これは今後海区、
漁区の
拡張という点とも関連いたしまして、
国際関係にも非常に重大な
影響を持つ来る。むしこの
解禁の
漁期を一箇月遅らせますならば、油のの
つた非常に肥えた、おいしくな
つたさんまがごく近海でとれることになりまして、そうすると小さい
漁船でも、だれでもがこの
さんまの漁に出ることができるわけであります。遠くまて危険を冒して出かけて行くこともなしに、また油も節約できまして、そうしてと
つたさんまも非常に新鮮なものを水揚げできることになるのでありますが、九月二十日の
解禁ですとどうしてもまだ
さんまが北方に片寄
つておりまして、南下して来ないものでありますから、どうしてもむりをいたしまして非常な危険を冒して、あるいは越境したり、あるいはと
つたさんまも幾日もかか
つて品物をいためるということになるわけであります。一箇月遅らせたからとい
つて、別に
北海道の漁師が
さんまの漁ができないわけではないのでありますから、ぜひともこの
解禁日を一箇月遅らせるよう、本
請願を
満場一致御
採択あらんことを切望する次第であります。