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小林証人 はい。それで二十三年の十一月末日付をも
つて、食品局長からその回答をいただきました。その回答の要旨は、
大豆増産奨励施策費は検査院の言われる通り、当然国の
予算に計上してやらねばならないものであることは
了承しておるが、従来
予算に出しましても、
予算がなかなか通過いたさない実情にありまして、一方食糧施策の点から、現実の
増産関係を放任するわけに行きませんものですから、
大豆の消費者
価格の中に織り込みまして、便宜的の処理をいたしましてこれを
大豆協会にやらしめておる。しかし二十四年度におきましては、
予算に計上すべく策定をしておる。また検査院といたしましては、
油糧配給公団法の十五條から考えますと、
油糧配給公団にこの経理業務に当らせるということは、十五條の業務外ではないかという点も質問したわけでございます。それに対しまして、
油糧公団は一手買取りの性絡上、集金的な業務の面のみに対しまして、これは附帯業務と認めるという食品局長からの回答がございました。これに対しまして上司の方にその回答を出しまして、上司の方から、政府も
予算に計上して合規の経理処理に
向うというならば、二十四年度
予算の計上の状況とをしばらく見合せよ、回答の趣旨は二十四年度の
予算計上の状況と経理処理の是正状況の結果をま
つて処置しようということで、検査院の方といたしましては、その回答の処置をしばらく見送
つていた次第でございます。ところが二十四年に至りまして見ましたところが、二十四年度の
予算への計上は遂に至らずいたしまして、従来のような便宜的な経理処理が継続いたしておりまするのみならず、
大豆増産奨励、または分解、硬化油用というようなものの積立金が相当多額に上
つて参りましたので、検査院の検査第一局長名をもちまして、本年の八月四日付で、かような経理処理を継続することは、合規の会計経理とは認めがたいばかりでなく、左記の会計経理がとかく不明朗に陥るおそれもあるから、すみやかにひ
とつこれは合規の会計経理に改めてほしい。これに対するところの御意見なり、あるいは今後の措置方針はいかようになさるつもりであるかという照会を、本年の八月四日付で今度は食糧庁長官に対しまして発した次第でございます。ところがその回答が、たびたび督促はいたしているのでございますが、いまだに回答がございませんので、その回答の着き次第、本件の経理処置に対しまするところの院内の判定
機関の御判定をいただく
手続は、回答を待
つて二十三
事業年度の
油糧配給公団の合規の決済
承認と同時に
手続をいたしたい、こういう考えでただいまいる次第でございます。