○川田
説明員 内容は省略いたします。そこでその七百二十八億に対しまして、現在支出済に
なつておりますものが、百八十八億、二五%に当ります。詳しくは二五・八であります。非常にこの予算の進行
状況が少いようにお感じになると思います。けれども例年の行き方から申しまして、
調達要求が出ますのが大体七月であります。現在におきましても、出そろ
つたという感じがございませんので、今後のこの
資料におきます九月三十日位後の
調達の命令が出て来る
状況、及び請求の年末にかけての殺到、これがありまして、支拂額はさらに年内において三百五十億
——十月以降三百五十億が、事業費中労秘費を除きました面において行われるのではないかと思
つております。特調が直接支出いたします労務費は、
政府負担の健康保険分担金でございますが、府県が特調の委任によりまして支
出しております労賃、これが月額約三十億円ございます。それを加えますと、年末の特調
関係の
政府資金の支拂いというものは十月以降十二月末までの間で約四百四十億ないし五十億と推定されております。それから当
委員会に御
関係のあります面を
考えてみますと、この科目で申しますならば、上から四段目の工事費、その次は維持費でございます。これを本年のすでに支出いたしましたものは、二十三年度分の繰越しに当るものが五十五億あります。しかし新年度
関係のものは、ごらんの
通り三千八百万円の工事費、それから十七億六千八百万円の維持費でありまして、予算額に対しては非常に少ないパーセンテージを持
つておりますが、現在までにおいて新年度になりましてから支拂われましたものは比較的少ないのであります。しかし今後工事がどの
程度に出て来るかということにつきましては、私どもも実際は、これは軍の方針に基くものでありまして予測はできないのでありますが、おそらく本年度において九十一億という工事費を全部使いきるかという点にについては、従来の経験をも
つてすると、必ず使いきるとは予測できないのであります。しかし昨年度の例から
考えまして、工事費というものが五十七億
程度、本年に既定
調達費の形で繰越されております。その詳細を申し上げることを
ちよつと
ただいま留保いたします。それで本年の全体から見ました予算の執行
状況が、支出額において約二十五パーセントであるということ、これは契約高に対しましてその支出額は七六%に当
つておりますが、契約といたしましてもまだ履行の済まないものもございますので、その他二四%全部がいわゆる支拂いの遅延の状態にあるとは言いきれないのであります。とちらかと申しますと、本年の請求
状況は至つ緩慢であるという感じがいたしました。私どもは請求の促進という方面に今努力をしなければならぬ。もつともこれは請求すべくして請求しないのではございませんので、
法律百七十一号の書類の非常な困難、または軍の
調達受領書の取付の困難、これは業界に対してわれわれが
ただ請求書をま
つて拂えばいいという態度を捨てまして、いかにせば業界の請求が容易にできるかという面に向
つて努力しなければならないと思いまして、促進監督部、経理部、そういう方面の
事務機構を活用いたしまして、請求が容易にできるようにわれわれは努力したいと思
つております。二十四年度の予算状態から申しますと、結局年内にどれだけ拂うかということを、もうすこし詳細に申し上げたい。昨年は年末の支拂いが、十二月において二百十一億、十一月が八十五億ございました。本年は従来からの請求状態から見て、これがもう少し重
なつて来ると
考えております。十月には百億、十一月には百五億他、十二月に百四十億。これは労務費の支拂いを含んでおりません。これは三百四十五億という
数字が出て来るわけでございます。そのほか、昨年度は予算経理の上で許されましたので、年末の融資的の前金拂いを
ただいま全国で推定いたしました
数字が、十億前金拂いしております。本年は経理調度、財政法上の制度がかわりましたために、年末における前金拂いを昨年のごとく特にやることができなくなりました。御承知の
通り、支出負担行為制度ができまして、一月以後の負担行為を十二月にするということができない。
従つて従来までの概算の支拂いを促進すること、また十二月中における概算拂いを促進する、こういう方面に努力をしたいと
考えてあります。
なお二十三年度の点につきましても、蛇足を加えたいと思いますが、二十三年度の
資料には、工事であるとか維持費であるとか、こういう面の細目が記載されてございません。これは私どももはなはだ不都合に感じるのでありますが、この点は予算書に現われていない
数字は、
委員会において発表できないという軍からの命令でありますので、一応こう
出してございますが、もし細目についての御
質問がありますれば、速記をとめて、い
ただいてお答えいたしたいと思います。