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1949-11-22 第6回国会 衆議院 決算委員会 第7号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年十一月二十二日(火曜日) 午前十時四十二分
開議
出席委員
委員長
本間
俊一君
理事
川端 佳夫君
理事
藤枝
泉介
君
理事
松田
鐵藏
君
理事
井之口政雄
君
理事
金子與重郎
君 中馬 辰猪君 二階堂 進君 福田
喜東
君
前田榮
之助君 有田 喜一君
出席政府委員
(
管財局長
)
大蔵事務官
吉田 晴二君 (
会計課長
)
厚生事務官
高田
正己君
委員外
の
出席者
厚生事務官
鶴田 寛君
会計検査院事務
官
志村
博君 專 門 員
大久保忠文
君 專 門 員 岡林 清英君 十一月十九日
委員風早
八十二君辞任につき、その
補欠
として
井之口政雄
君が議長の指名で
委員
に選任された。 十一月二十二日
理事
田中織之進君及び
風早平
八十二君の
補欠
と して
八百板正
君及び
井之口政雄
君が
理事
に当選 した。 ————————————— 本日の
会議
に付した
事件
理事
の互選
昭和
二十二
年度
一般会計歳入歳出決算
、
昭和
二 十二
年度特別会計歳入歳出決算
国有財産法
第四十五條の規定による
国有財産総
類別表
—————————————
本間俊一
1
○
本間委員長
これより
会議
を開きます。 この際
理事
の
補欠
についておはかりいたします。
理事
二名が欠員に
なつ
ておりますので補充をいたさなければなりません。この
理事
の選任に、先例に従いまして私から指名することにいたしたいと思いますが、御
異議
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
本間俊一
2
○
本間委員長
御
異議
なしと認めて私から指名いたします。
八百板正
君、
井之口政雄
君を
理事
にお願いいたします。 —————————————
本間俊一
3
○
本間委員長
次に時間の
関係
がありますので
予定
を
変更
いたしまして、
厚生省
の
審議
をいたしたいと思います。
昭和
二十二
年度
歳入歳出決箕
並びに同
年度特別会計歳入歳出決算
を議題といたします。
井之口政雄
4
○
井之口委員
ちよ
つとその前に、この間の第五
国会
のときに
資料
の
要求
をしたのがそれきりに
なつ
ているのがあるのであります。第一番に出しましたのが五十万円以上の
所得税
あるいは
勤労所得税
の滯納に
なつ
ているのが大分ありますので、その五十万円以上の分についてお調べの上、
政府
並びにそれをまた確認する立場である
会計検査院
の方からの調書を出してもらいたいということを申し上げておりましたのですが、その後これが出て
参つて
おりません。最近は税の方の
監察官
も活動しているような
状態
でありまして、非常に重要な問題でありまするがゆえに、至急これを
全国
にわた
つて
調査
して、本
委員会
に提出されんことをお願いしておきます。 もう
一つ特殊物件
の
処分
につきまして、その單価の
状態
、それからいつどういうふうにしてこれを放出したかということの詳細の
報告
も
要求
してあ
つた
のでございますが、それも出ておりません。この点も今後引続いてやりますについては非常に重大な問題となり、
特殊物件
の方はもう二十二
年度
におきましても、やはりこれが未整理のままに残
つて
おる
状態
でありますから、そういう問題をも解決する
意味
において、この
資料
が早急に必要と
なつ
で
参つて
おるりであります。この点もひ
とつ
出していただきたいと思う次第であります。 なお
臨時議会
も
あと日にち
がございません。それで大至急いろいろな
資料
の
要求
もいたしておきたいと思うのでありますが、
戰時補償特別措置法
によ
つて戰時補償特別税
が
徴收
されるのも、
あと
しばらくのことで切れるのじやないかと思います。その点、
戰時特別税
の
徴收状態
がどう
なつ
ておるのか、それについての
資料
をひ
とつ
政府
並びに
会計検査院
の方から出していただきたい、こう思
つて
おります。これだけの点を始まる前に提出いたしておきたいと思います。
本間俊一
5
○
本間委員長
資料
の御
要求
は、恐縮ですがどうか
書面
でもう一度御提出願いたいと思います。
特殊物件
の件につきましては、近く
会計検査院
の方から、今週になりますか来週になりますか、適当な機会に詳細な
説明
を聞くことにいたしておきましたから、その点どうかお
含みおき
を願いたいと存じます。
井之口政雄
6
○
井之口委員
この点は
書面
をもちまして第五
国会
のときに出してありまして、それが出て
参つて
いないのであります。
本間俊一
7
○
本間委員長
どういう
事情
に
なつ
ておりますか、お調べした上でできるだけ御希望に沿うようにいたします。 それでは
厚生省
の
所管
につきまして
審議
を進めて参りたいと存じます。
高田正己
8
○
高田政府委員
会計検査院
の
検査報告
の百二十ページ二百六十八番から、百三十一ページ三百七番までの
説明
を申し上げます。第一は、
厚生省
が
昭和
二十一
年度
及び二十二
年度
におきまして、
都道府県
に配付いたしました
DDT
及び
ワクチン等
の
徴收
すべき
金額
が、
昭和
二十三年七月末においてもなお三千七百三十七万三千九百十一円の
收納未済
と
なつ
ており、薬品の
売拂代金
の
徴收
が
遅延
したものとして
批難
を受けたものでございます。当時の
状況
を申し上げますれば、
発疹チブス等
の
急性伝染病
が発生いたしますと、
伝染病予防法
に基く
都道府県知事
及び
市町村長
は、その
責任
において、
一定区域
の
DDT撤布
あるいは
予防接種
の
実施等
、
防疫対策
の万全を期することに
なつ
ておるのでございますが、これを行うには、まずこれら
薬物
の現物の配付が先決となりますので、
価格
の
調定
は事後に
措置
することとなりますことと、当時は特に
価格
の
変働
が非常に著しくございまして、
従つて
その
調定
に
日時
を要したのであります。またその
価格
が相当多額でありましたために、
市町村
財政困難な
現状等
から、
徴收遅延
と
なつ
た次第でありまして、まことにこの点申訳ないことと存じますが、今後はかかることのないよう十分
努力
いたしたいと存じております。なお
昭和
二十四年九月末現在におきまして、二千四十六万三千二百六十六円が
收納済み
と相なりました。
残額
につきましても早急に收納すべく
努力
中でございます。 第二番目は、
厚生省
が
連合軍拂下げ自動車
六百五台を
地方公共団体
、
私立病院等
に貸付け、これが
貸付料
を
徴收
しなか
つた
ものとして
批難
されたものでございます。
連合軍拂下げ自動車
は、
貿易庁
から
暫定価格
で
購入
いたしましたが、
現行価格
の
決定
するまでは
貸付料
の算定が確定しなか
つた
ことと、
自動車
の引受けに際しましては、
全国
のモーター・プールより整備
完了
したものから逐次受領して、その引渡しも運送の円滑を欠きましたために、
登録運行開始
までには相当の
日時
を要しましたので、
貸付料徴收
の
起算日
を判定いたすのに困難であ
つた
ような
事情
でございまして、なお右未
徴收額
は
昭和
二十三年十一月二日に
徴收決定
をいたしまして、
昭和
二十四年九月末現在におきまして、六百四十五万三千七百二十六円九十六銭
收納済み
に相なりております。残余も早急に收納いたすべく
努力
中でございます。 第三は、
国立名古屋病院
ほか七箇所が
收納金
を所定の
期日
内に日本銀行に拂い込まず、
收納金
を
経費
に一時使用したものとして
批難
されたものでございます。当時の
状況
を申し上げさしていただきますれば、
批難
された八箇所は、旧
軍病院
二箇所、元
傷病軍人療養所
二箇所、元
日本医療団療養所
四箇所でございまして、これを全般的に見ますと、
終戰後
の
過渡期
であり、
物品購入等
に
現金取引
でなければ人手できない
実情
でありましたことと、新たに
施行
された
財政法
の不
理解等
によりまして、かような不始末を生じたもので、まことにこの点申訳ないことに存じます。将来かかることのないよう十分
監督
いたしたいと存じております。なお一時使用いたしました
收入金
は、それぞれ
返納済み
に相
なつ
ております。 第四は、
国立療養所村松晴嵐荘
で
貨物自動車
四台を十八万五千円で拂下げしておきながら、二万三千八百十円で売
拂つた
ごとく
処理
し、差額をも
つて
自動車修繕料
に充てていたため、
歳入歳出
を混同したものとして
批難
されたものでございます。本荘は不便な土地にありまして、
自動車
によらねば
患者
の入退所、
医療品
、
食糧品等
の
購入
に著しく困難を生ずる
状況
でございまして、たまたま
自動車
の破損が著しく、これが
修繕
は相当
金額
に上り、加うるに
修繕料
の
令達予算
は僅少でありますので、
療養所
の運営上、やむを得ずかかる
措置
をと
つた
わけでございますが、御
指摘
の
通り
まことに遺憾なことに存じております。今後かかることのないよう
監督
を嚴にいたしたいと存じます。なお
手持残金
七千百五十円は
昭和
二十三年十一月に
歳入
に納付いたさせました。 第五は、
厚生省
で
昭和
二十三年五月、
船員保險特別会計失業保險勘定
へ、
失業手当金支出
の財源として一千三百九十九万九千円を繰入れたものでございますが、その
支出金
がま
つた
くないのに繰入れたことが、
措置当
を得ないものとして
批難
されたものであります。当時の
状況
を申し上げさしていただきますれば、
失業保險勘定
が設置されましたのは
昭和
二十二年十二月でありまして、
事務担当者
の
不慣れ等
のため法の解釈を誤まり、
受給者
の有無にかかわらず、
予算
に計上された繰入金は当然
特別会計
に繰入れるべきであるとして、
昭和
二十三年一月に繰入れの
手続
をいたしましたが、その
決定
が相当遅れまして、同年五月にようやく
決定
を見た次第でありまして、かような結果を生じたことはまことに遺憾に存じます。なお
本件
の
処理
につきましては、本
年度
中に調整いたしたいと存じております。 第六は、
国立筑紫病院
で
外来診療病棟模様
がえ
工事
が
完了
しないにもかかわらず、
請負代金
を
支出
したことを、
経費
の
年度分
を乱したものとして
批難
されたものであります。同
病院
の
外来診療病棟
は相当
遠隔地
にあ
つた
ので、
患者
にと
つて
はなはだ不便でありましたので、
薬物倉庫
を
模様
がえして
外来診療病棟
に充てて、この事を除こうといたしまして、
年度内
に
工事完了
の契約のもとに実施したのでありますが、諸
資材
の
入手
不円滑と、
存庫
中の
薬物
の移転に
予定
以上の
時日
を費したので、
竣工
が遅れまして、かかることと
なつ
た次第でありまして、まことに遺憾に存じておるわけであります。今後もちろんかかることのないよう
十分注意
をいたしたいと存じております。なお同
工事
は二十三年の七月に
完成
をいたしております。 第七は、
東京
都ほか四県で
昭和
二十二
年度
災害救助費
の
国庫補助
が、県の
支出
より
過大補助
となり、また
精算返納
が遅れ、
補助金
の
交付
にあたり
措置当
を得ないものとして
批難
されたものでございますが、当時の
状況
を申し上げさしていただきますと、御
承知
の
キャサリン台風
によりまして、
東京
都ほか
群馬
、
栃木
、
埼玉
、
岩手
の各県が受けました
被害状況報告
に基いて
補助
いたしたものでありますが、これが
人心
に及ぼす
影響等
を考慮いたし、迅速適切なる
措置
が必要でありましたことと、
被害
が広汎な地域にわたりました
関係
上、
被害程度
の推定がすこぶる困難でありましたので、かかる結果と相
なつ
た次第であります。また
精算
の
遅延
いたしましたのは、
市町村
におきまして
災害復旧
に忙殺され、
精算書
の提出が遅れ、かつ都及び県の
財政状態
が著しく切迫しておりましたので、多額の
金額
を一時に返納できなか
つた
ためでございますが、かような
事態
に相なりましたことに、まことに遺憾に存ずる次第であります。これらの
金額
は、
東京
都におきましては今年の四月三十日、
群馬
県におきましては三月二十五日、
栃木
県におきましては四月五日、
埼玉
県におきましては四月七日、
岩手
県におきましては三月八日、それぞれ
返納済み
に相
なつ
ております。 第八は、
北海道
ほか十県で
生活保護法
の
施設費
を
補助
したのでございますが、
年度内
に全然
事業
に着手しなか
つた
ものに対し
補助
しており、
措置当
を得ざるものとして
批難
せられたのであります。当時の
状況
を申し上げさせていただきますれば、
引揚者
、戰災者、
生活困窮者
のための
收容施設
並びに
保護施設
を急速に設置することが、当時の
社会情勢
上喫緊の要務でございましたので、各
府県
より
申請
のありましたものを
調査
し、
補助
したわけでございますが、それぞれの
敷地
の
変更
、
請負者
の棄権、諸
資材
の
入手難
、
物価高騰
による業者の
破産等
、当時の
社会経済状態
が反映いたしました諸積の障害が発生いたしまして、
年度内
に
完成
の
予定
より遅れたものでありまして、かかる結果を生じましたことはまことに遺憾と存ずる次第でございます。今後かかることのないよう十分
監督
し、また
本省
におきましても
注意
をいたして参りたいと存じております。 第九は、
東京
都ほか三県で、
国民健康保險組合
に対し、
医療施設費
の
補助
として三百九十六万四千七百円を
交付
いたしましたが、
年度内
にほとんど着手せず、
補助
にあたり
措置当
を得ないものと
批難
されたのでありまして、
本件
も第八とほぼ似かよ
つた事案
でありまして、まことに遺憾千万であります。
補助指令
をなした当時といたしましては、あくまで
年度内
に
完了
の
予定
で
補助
をいたしたのでありますが、第八と同様に
敷地
の
変更
、
買收
に際し前
所有者
の立退き
遅延
、
資材
の
入手難等
のためかかる結果を生じたことは、はなはだ遺憾に存じております。これらの
施設
はそれぞれ
東京
、山形、福岡におきましては二十三年六月、千葉におきましては十月に
完了
いたしております。 第十は、
静岡
県で
兒童相談所創設費
として
補助
したものでありますが、これも前二者同様、
年度内
に
工事
が
完了
せず、
補助
の
交付
が当を得ないものとして
批難
せられたものでございます。
兒童福祉法
の
施行
に伴いまして、本
施設
の必要を痛感し、
静岡
県についても当
兒童相談所
の新設を認め、
補助
をしたものでございましたが、
事業
の
運行
上困難であることが判明し、さらに県費の
追加計上
をなし、理想的な施段をなすべく、設計の
変更等
をいたしましたような
事情
もございまして、これも前のものと
同様年度内
に
工事
が
完了
せず、かかる結果と相
なつ
た次第でございます。なおこれが
工事
の
竣工
は
昭和
二十三年十一月三十日でございます。 第十一番目は、
宮崎
県で
中央保健所復旧費
として
補助
いたしましたが、これも前のものと同様、
年度内
に
工事
に着手せず、二十二
年度
に
補助
する必要のないものを
交付
した
措置
が当を得ないものとして
批難
されたものでございます。
保健所
の
重要性
に近来とみに増大しておりまして、これらの
措置
も当時としては十分な
措置
としてや
つた
次第でありますけれども、
予定
より遅れまして、かような結果と相
なつ
たわけであります。これにつきましては
建築予定地
の
変更
とか、県の
措置改正
による
主管課
の
変更
とかいうようなごく詰らないことでございますが、
事務
上の手違いなどのありましたために、かような結果に相
なつ
たのでございます。まことに遺憾と存ずる次第でございます。
工事
は七月二十二日に
竣工
をいたしております。 第十二番目は、
東京
都、
北海道
ほか三県で、管内の
地方公共団体
に対しまして、二十一
年度
におきまして
生活保護費
の
補助
をなしたが、それが概算過大に失し、また
精算
がされているものとして
批難
されたのでございます。当時の
状況
を申し上げさせていただきますれば、
ちようど生活保護法施行
直後でありますとともに、一方インフレはいよいよ増進し、また海外よりの
引揚者
及び町に浮浪するような人々はその数を増し、これが救済は一刻もゆるがせにできないような当時の
実情
でございましたので、各
府県
の
申請
に基きまして
補助
いたしました次第でございますが、
地方公共団体
におきまして、
施行
直後であります
保護法
の
事務
に精通をしなか
つた
ために
精算書
が
遅延
いたしまして、かかる御
指摘
を受けましたような結果に相
なつ
た次第でございまして、はなはだ遺憾に存じております。
超過額
に関しましてはすでに
返納済み
であります。 第十二番目は、
和歌山
県ほか三県で、
昭和
二十一年十二月の
南海地方震災補助
のため
交付
した
補助金
が、
目的
に沿わぬものに
支出
し、それが
返納措置
をとらないものと
批難
されたものでございます。御
承知
のように
南海震災
は
終戰後最初
の大
震災
でありまして、その
被害
も相当大きく、
人心
の動揺もはなはだしか
つた
のでございまして、
厚生省
といたしましては一日も早く
補助金
を
交付
して
救助
に遺憾なからしめることに念でありましたことと、また県におきましては
復旧
に莫大な費用を
支出
したければなりませんので、
災害救助費
を広義に解釈いたしまして、
地方負担
の
経減
をはかろうとしたこと、
返納手続
を怠
つた
ことによりまして、かような結果を生じました次第でございます。当時
本省
より係官を派遣監査せしめました結果、
和歌山
県につきましては剩余金として金百十九万七千六百三円六十四銭を本年十月十七日返納せしめまして、他県のものにつきましては
救助
の実態を
調査
檢討した結果、血を得ないものにつきましては、今後かかることのないよう
嚴重
な
注意
を與えて来たわけであります。 第十四は、
県復員残務処理部
で、
石油配給公団広島支部
から
重油
ほか五
品目
を
購入
いたしましたが。同
公団
に
重油
ほか三
品目
を反対に拂い下げておりましたので、差引の分を
支拂い
まして、
歳入
、
歳出
を混同したものとして
批難
されたものでございます。
財政法
に対する認識不十分からかかる結果を生じましたので、
事務指導
の足りなか
つた
点を深く反省いたし、将来かかることのないように
十分注意
をいたしたいと存じます。 第十五は、愛知県
民生部生活課
、
大分地方世話部
、
宇品上陸地連絡所
の職員の犯罪によりまして国に損害を與えた
事項
でありますが、御
指導
の
通り
でありまして、かかる
事態
を生じましたことはまことに遺憾に存ずる次第でございます。 以上申し上げましたごとく、かかる
事態
を生じましたことにつきましては、
当該責任者
に対しましては、それぞれ司法上あるいは
行政
上の
処分
をいたしたのでありますが、今後一層
監督
を嚴にいたしまして、将来かような御
批難
を受けることのないように極力
努力
をいたしたいと存ずる次第であります。
本間俊一
9
○
本間委員長
厚生省所管
の
決算
につきまして、何か御質疑があれば……。
井之口政雄
10
○
井之口委員
この二百七十三の
経費
の
年度区分
をみだ
つた
ものの中に、
外来診療病棟
の
模様
がえのために金を
支出
しているのでありますが、五十一万円出しております。これがただ單にこうした場合に
年度区分
を
間違つた
というだけでなくして、こういうことが起る場合には、
支出
された
金額
と、それからでき上
つた
ところの建物との間に、明確な
価値関係
において正しい代価が拂われているかどうかというふうなことが、やはりからんで来るのではなかろかと思うのであります。それでこういうときに
檢査
に行かれた
会計檢査院
の方の、この
檢査
に対するところの何か
報告書
というふうなものはないものでございましようか。
会計檢査院
でそうした
報告書
というようなものをつけて出していただくと、この問題はこれだけでありませんで、ほかにもたくさんそうした似通いの問題がある。たとえば
和歌山
県の
震災
の場合に、金の使い方が
目的
をはずれているような御
指摘
もあ
つた
ようでありますが、そうしたような
調査
をされた方の
調査報告書
というようなものが、
会計檢査院
にございませんものでしようか。そうしたものを一ぺん見せていただきますと、
内容
が非常に明らかに
なつ
て来るのではなかろうかと思います。ただ單に
支拂い
の時期が遅れたというふうなことが、非常に
嚴重
にここに
指摘
されておりますが、支拂われた
金額
と、でき上
つた
結果との間に、齟齬がなか
つた
かというふうなことに対する取調べの方が、
会計檢査院
ではもつと親切にやられなければならぬのではなかろうかと思いますが、この点について
会計檢査院
の御見解を一応承
つて
みたいと思います。
志村博
11
○
志村説明員
局長
がおりませんので、私かわりに御
説明
いたしたいと思います。ただいまの
年度区分
につきましての
関係書類
を、
ちようど
こちらに持
つて
参りませんでしたので、
報告書
の
内容
につきましては詳しく御答弁できかねるのでありますが、
報告書
の
内容
について
お尋ね
になりたい
主眼点
を伺いまして、それによ
つて
また御答弁申し上げたいと思います。
井之口政雄
12
○
井之口委員
この
和歌山
県ほか二県で、
南海地方震災權災者救助
のために出された
補助金
が過大に失したというような
批難
でありますが、これについての詳しい
調査員
は、だれが行
つて
調査
していたのでございましようか。
志村博
13
○
志村説明員
ただいまの
お尋ね
にお答えいたします。ただいまのは
宮崎事務官
と
中野事務官
が行
つて
おります。
井之口政雄
14
○
井之口委員
一応そういう方々の
調査報告書
を見てみたいと思うのでありますが、それは
会計檢査院
におかれまして保存されておりますか、どうですか。
志村博
15
○
志村説明員
保存してございます。
井之口政雄
16
○
井之口委員
それを拜見することはできますですか。
志村博
17
○
志村説明員
それではさつそく取寄せましてごらんに入れたいと存じます。
井之口政雄
18
○
井之口委員
きようは忙しいことでもありますからして、なおきようこの全体の
厚生省関係
のもので二、三もつとそうした現地の
調査
の
内容
について知りたい点もあるのでありますが、
あと
でこの問題にまとめまして
会計検査院
に
要求
することにいたします。
前田榮之助
19
○
前田
(榮)
委員
ちよ
つと簡單に
会計檢査院
の方に
お尋ね
申し上げておきたいのですが、この
批難事項
の、
災害
の際における
補助金
が過大に失して、
従つて精算
が非常に遅れたものを
批難事項
としてあげられておりますが、
災害
の際における
行政庁
といたしましては、できるだけ
国民
の不安を除去するためには、多少
補助金
が過大になる
程度
までやらなければ、
十分手
が届かないのは当時の
状況
としてやむを得ぬことたと思うのであります。ただ問題は、この
精算
が、この
批判事項
の中にあるものでも翌年の十一月まで
回收
が遅れている、
時日
が非常に
遅延
しているのに不当だ、こういう
批難
のように思いますが、その点は確かにあると思うので、私はそういう点について疑義をはさむものではございませんが、それならこの点を何月までにや
つた
らいいか。つまり八月では遅いではないか。四月ならよろしいのか。あるいは三月ならよろしいのかというような問題で、そこは
程度
の差があ
つて
、こういう点をむやみに
批難事項
として
行政庁
を苦しめるということになりますと、
行政庁
の方ではこうした
災害等
のとき、
国民
の非常な不安の
救助
を積極的にやらなければならぬ
事項
を、あるいは消極的に終らしめるというような結果になりはせぬかと思うわけですが、その
程度
をどういうところに基準をおいてこの
批難事項
にあげられたか。こういう点を
会計檢査院
の方からひ
とつ
御意見を伺
つて
おきたいと思います。
志村博
20
○
志村説明員
ただいまのところを御答弁いたします。ただいま御質問になりましたように、
災害
の
補助金
に相当莫大でございますし、全体の
被害
も相当莫大でございますので、
報告
の方も多少遅れがちになるということに、
検査院
といたしましても考えておるのでございますが、なるべく
精算
につきましては、
年度
末までに
報告
するようにということを、あらかじめ
本省
から各
関係府県
に通達いたしてございますので、
本省
といたしましては少くも
年度
末までには
——年度
末過ぎましてそう遠くないうちに
報告
が来ることを期待しておるのでございますが、ただいま御
批難
にあげられましたような件につきましては、相当
報告
が
遅延
しておりまして、
精算
を急いだならばもつと早くできるのではないかと思われる節がございます。
災害
にかかりましたときは、一生懸命に
なつ
て各
府県
ともや
つて
おるのでございますが、いよいよ跡始末ということになりますと、何と申しますか、非常に熱意が薄くなりまして、とかく
精算
が遅れがちになる。
従つて
その後に、ときには
不正事件
が起るというようなことがないでもないというような
事態
もございますので、
検査院
としてはなるべく早く結末をつけていただきたい。そういう
意味
からここにあげたような次第でございます。
前田榮之助
21
○
前田
(榮)
委員
厚生省
の方に
お尋ね
いたしますが、こういう場合において、各
府県
に対して早く
精算
して、
精算
の
残額
は早く返納しろということに対して、
期日
を指定してそういう
指令
、または
通逹
をされたのかどうか。大体において
災害地
は非常な混乱を来してお
つた
り、いろいろな
事情
が当然起るわけですが、その指定した
期日
をいたずらに
遅延
せしめて、いわゆる怠慢の
状態
になるならば
批難
してもよろしゆうございますが、その点どういうような処置を現在と
つて
おるか、お聞かせ願いたいと思います。
鶴田寛
22
○鶴田
説明
員
厚生省
といたしましては、
補助金
を
交付
いたします場合、その
指令
を出すときに、大体の期限、いつまでに
精算書
を出してくれと書いて出すのもありますし、また中には、
年度
計画はただちに
精算
してこの結果を
報告
しろ、という行き方もございまして、この今の
和歌山
の件につきましては、その
内容
を見ないとはつきり申し上げられませんが、大体の行き方としては、期限をつけて
報告
指令
を出すのが普通に
なつ
ております。
井之口政雄
23
○
井之口委員
和歌山
県の
災害
の場合ですが、警察電話
復旧
に使用したのが約十万円、それから
震災
後六箇月を経過して乘用
自動車
を
購入
した、それから知事以下県職員に手当として支給しておる、それから新宮市においては市営住宅
復旧
のために使用した
経費
が七十万円、こういうのを不当としてあげられております。ま
つた
くこれに不当な扱い方であることは明らかでありますが、この乗用車は一体だれが乘
つた
ものか、それからだれがこういう命令を出して警察電話の
復旧
などを
厚生省
の
関係
の資金をも
つて
や
つた
ものか、この
責任
者はだれであるか、いかなる
責任
を負うたものであるか、この点を
政府
にお聞きいたします。
鶴田寛
24
○鶴田
説明
員 ただいまの御質問に対して御回答申し上げます。
自動車
の件でございますが、だれが乘
つた
かということは、私たちもそこまで
調査
しておりませんので、この席でに申し上げかねます。それからその次の件につきましては、すべて県の
行政
に関することは知事の
責任
においてなされたものと私たちは解釈いたしております。
井之口政雄
25
○
井之口委員
当時の知事はだれであ
つて
、いかなる
責任
をとられたものであるか。
鶴田寛
26
○鶴田
説明
員 ただいまこの席上に調書を持
つて
参りませんので、御返答申し上げかねます。
井之口政雄
27
○
井之口委員
この間九州に参りまして、デラ台風の
被害
を見て来たのでありますが、そういう場合にまつ先に復興するものに、警察電話を復興しておる。電通省なんかでも、まつ先にこれを復興するのであります。電通省の方に、その
予算
を組んであるといたしましても、
厚生省
の方において、警察電話の
復旧
まで費用を出すというふうなことに
なつ
て来れば、これはまことに
行政
官として大きな
責任
だと思う。そうしておそらく乘用車だろうと思いますが、高官の方でなければ、そういう
自動車
に乘
つて
歩かれない。そういう高官の方が自分で
自動車
へ乘
つて
歩くために、四十二万円から
支出
してや
つて
おる。そうして知事以下県職員に手当をまず第一に出しておるというふうなやり方、こういうふうなことは
災害
のどさくさまぎれに、いろいろなところに起
つて
おる。こういうものを
会計検査院
においては、もつと徹底的に
内容
に立入
つて
調査
していただきたいものであります。これは非常にいいことを
調査
されたと思
つて
おるのでありますが、もつともつとこのくらいのものじやないと思うのであります。そうしてこうした
災害
の場合に、人民が苦んでおることをまつ先に取上げて、人民救済ということを一眼として
厚生省
などはやられなければならない性質のものだと思います。今社会党の
委員
の方からも仰せられた
通り
でありまして、小さな問題よりも、こうした根本的の問題を取上げてや
つて
もらいたい。この
調査
の
内容
は、
会計検査院
から現地に行
つて
調査
されたもつと詳しい
報告
を、知らしていただきたいものだと思
つて
おります。
本間俊一
28
○
本間委員長
大体この
程度
にいたしまして大蔵省の方へ移りたいと思いますが、いかがでしよう。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
本間俊一
29
○
本間委員長
それではさようにいたします。 —————————————
本間俊一
30
○
本間委員長
それでは
国有財産総
類別表
というものが
委員会
に提案になりましたので、これの
説明
を聽取いたしたいと存じます。
吉田晴二
31
○吉田
政府
委員
ただいま議題となりました
国有財産総
類別表
について御
説明
申し上げます。 さきに制定せられまた
国有財産法
は、
昭和
二十三年七月一日から
施行
に
なつ
たのでありますが、この法律におきましては、旧法における国有財産の分類を改めまして、これを合理的にかつ実際に適合するように規定したのであります。すなわち
国有財産法
第三條におきまして、従来の用途別の分類法を一層明確にいたしますために、国有財産をまずその性質により大別し、国が
行政
の用に使用するものを
行政
財産とし、その他のものを普通財産といたしまして、さらに
行政
財産を公用財産、公共福祉用、財産、皇室用財産及び企業用財産の四種類にわけたのであります。 以上のように
国有財産法
第三條において国有財産が新しく分類されたのでありますが、この新分類による国有財産の全貌を明らかにする趣旨をも
つて
、
国有財産法
第四十四條において、各省各二庁の長は、その
所管
に属する国有財産を
国有財産法
第三條の規定による分類及び種類に従い類別して
類別表
を作成し、これに基いて大蔵大臣は
国有財産総
類別表
を作成すべきことが規定されたのであります。しかして本表はこの規定によりまして、
昭和
二十三年七月一日現在において調製いたしたものであります。 次に本表中の
価格
について御
説明
申し上げます。まずその総額は、
昭和
二十三年七月一日現在の台帳
価格
にしまして、
行政
財産四百六十一億一千六百九十三万余円、普通財産三百二十四億九千七百十三万余円、合計七百八十六億一千四百七万余円であります。次にこれを各会計所属別に申し上げますと、一般会計におきましては、
行政
財産四十四億六千七百三十二万余円、普通財産二百六十五億二千三百九万余円、合計三百九億九千四十二万余円になります。
特別会計
におきましては、
行政
財産四百十六億四千九百六十一万余円、普通財産五十九億七千四百四万余円、合計四百七十六億二千三百六十五万余円であります。 さらに
行政
財産をその種類に申し上げますと、一般会計所属
行政
財産におきましては、公用財政四十二億三千一百六十八方余円、公共福祉用財産一千八百十五万余円、皇室用財産二億一千七百四十七万余円、合計四十四億大千七百三十二万余円、
特別会計
所属
行政
財産におきましては、公用財産二十億七千三百三十七万余円、公共福祉用財産二十五万余円、企業用財産三百九十五億七千五百九十八万余円、合計四百十六億四十九百六十一余円であります。 また財産の総額を区別に申し上げますと、土地百二十八億五千六百三十九万余円、立木竹百四十一億八百六十六万余円、建物八十五億三千九十万余円、工作物百三十億九千十一万余円、機械器具八十九億一千九百三十四万余円、船舶十三億八百二十一万余円、地上権、地役権、鉱業権、砂鉱権その他これに準ずる権利六百七十七万余円、特許権、著作権、商標権、実用新案権その他これらに準ずる権利三万余円、有価證券その他百九十七億九千三百六十三万余円、合計七百八十六億一千四百七百七万余円であります。 なおこの
国有財産総
類別表
には、道路、港湾、河川、堤等の公共物につきましては、これを掲上してありません。これは
国有財産法
第三十八條の規定によりまして、国有財産台帳を調製しなくてもよいことに
なつ
ておりますので、本総
類別表
にも掲上しないのであります。また神社、寺院、教会用地及び
地方公共団体
の公園用財産につきましては、
国有財産法
施行
細則第七條の規定によりまして、その面積のみを掲げ、
価格
は掲上してありません。 なおこの
国有財産総
類別表
は、
国有財産法
第四十四條第二項の規定によりまして、国有財産調整
審議
会の
審議
を了したのでありまして、ここに
国会
の議決を経るため提出した次第であります。 何とぞ御
審議
の上すみやかに御承認あらんことをお願いいたします。
井之口政雄
32
○
井之口委員
この
会計検査院
の
報告
にも、国有財産に対するところのいろいろな
注意
事項
が総括的に述べられております。第一に終戰
処理
費支弁によ
つて
取得した国有財産の大部分は
調査
未了の
状況
であるということを述べておりますが、その点に終戰
処理
費支弁によりまして、取得した国有財産の大部分も、この
調査
の中に入れておりますかどうか。
吉田晴二
33
○吉田(晴)
政府
委員
この国有財産の
類別表
の中には、一応
調査
のできておりますものは全部入
つて
おるわけであります。
井之口政雄
34
○
井之口委員
調査
未了の
状況
にあるものはどうなりておるのでありましようか。
吉田晴二
35
○吉田(晴)
政府
委員
ただいま
調査
のできておる現状で入
つて
おるわけであります。
井之口政雄
36
○
井之口委員
そうすると
調査
未了の分はそのままほ
つた
らかして、この計算の中には入
つて
いないとおつしやるのですか。
吉田晴二
37
○吉田(晴)
政府
委員
終戰
処理
関係
の財産につきましては、いわゆる各省各庁の庁である特別調達庁から大蔵省へまだ
報告
がございませんので、その
意味
においてはこの中に入
つて
おらないと思います。
井之口政雄
38
○
井之口委員
会計検査院
の方においては、それは適法であるとお考えになりますでしようか。少くも国家の財産でありながら、しかも
国民
の注目の的と
なつ
ているこの終戰
処理
費の
支出
によ
つて
獲得された国有財策が、どう
なつ
ているかわからぬ、まだ
報告
が何にもないから、大蔵省の方においてわからないというような建前に、日本の法律が
なつ
ているのでしようか。
本間俊一
39
○
本間委員長
井之口さんに私から答えいたしますが、
国有財産総
計算書の方は関連があるそうでありますが、国有財産
類別表
は大蔵省へ
報告
が行
つて
いるものだけで扱
つて
おるので、これに関しては
会計検査院
は
関係
していないそうでありますから、その点どうか御了承願いたいと思います。なおただいま
会計検査院
が
ちよ
つと席におらないものでありますから、もしそれとの関連で御不審の点があるようでしたら、次会にでも
会計検査院
が出席しておりますときに、どうか御質問を願いたいと思います。御了承願います。
井之口政雄
40
○
井之口委員
それではその部分は
あと
まわしにいたしまして、一つ
お尋ね
いたしたいことは、伊勢神宮の所有地の樹木が非常に伐採されている。盗伐されているというふうなことを新聞などで報じておりますし、地元でもそういうふうな声を聞きます。さらにいろいろな
委員会
などにおいても、これは問題になりつつあると思うのでありますが、この点に対して、
政府
は十分なる
監督
をしているのであろうかどうか。なおあそこでは、農地調整法によ
つて
国家が買い上げた部分もあるだろうし、そういうふうな点がここに現れているかどうか。
吉田晴二
41
○吉田(晴)
政府
委員
ただいまの御質問の点は、これには入
つて
おらないと存じます。
井之口政雄
42
○
井之口委員
どういう理由でございますか。この伊勢神宮の財産は、今度全部国有に
なつ
ているし、前からも国有の部分がある。だから当然これになければならぬはずでありますが、どういうわけでそれが入
つて
おりませんか。
吉田晴二
43
○吉田(晴)
政府
委員
先ほど
ちよ
つと御
説明
の中で申し上げましたように、神社とか寺院、教会用地というようなものに貸しつけてある国有財産につきましては、ここに面積を掲げまして、
価格
は計上しないことに
なつ
ておりますので、
従つて
ここに計上していないという
意味
であります。
井之口政雄
44
○
井之口委員
その立木一切のものについての評価が、ここに載
つて
いるようでありますが、その中に入
つて
いないのでありますか。
吉田晴二
45
○吉田(晴)
政府
委員
ただいま申し上げました神社とか、寺院用のものについては、
価格
を計上しないということで、入
つて
ないのであります。
井之口政雄
46
○
井之口委員
それは神社、仏閣
関係
のもので、国有に
なつ
ているものはどういう取扱いを受けておりますか。
吉田晴二
47
○吉田(晴)
政府
委員
ただいま申し上げましたことは、つまり国有財産台帳にはそういうものは法律上載せない建前に
なつ
ておる。ただこれには出て来ないということなので、もちろんこれにつきましては社寺に対する別の法律がございまして、これを寺院に譲與するか、あるいは別にこれを時価で拂い下るげかというような問題につきましては、ただいま
審議
中であるのであります。
井之口政雄
48
○
井之口委員
そうすると、それは別個の取扱いで今現に算定中で、まだ整理がついていないというお答えでございますか。
吉田晴二
49
○吉田(晴)
政府
委員
まだ現在
調査
中の
事項
でございます。
井之口政雄
50
○
井之口委員
そのような
調査
はいつごろ終りますか。そしていずれこれはやはりここに提出されて来るのでございますか。
吉田晴二
51
○吉田(晴)
政府
委員
ただいま申し上げましたように、この
類別表
の中にはそういうものは入
つて
来ない。ただ国有財産の売拂い額とかいうような中には、あるいはそういうものは出て来ることになるかもしれません。一々の事案についてに、これは審査会に諮問いたしまして、
政府
だげで
処理
することに
なつ
ております。
井之口政雄
52
○
井之口委員
それはなおひ
とつ
われわれも研究することにいたしますが、今度六月一日から国有鉄道の財産が分割されて、公社に移るのではありませんか。そういうふうなものの取扱いはどう
なつ
ておりますか。
吉田晴二
53
○吉田(晴)
政府
委員
鉄道の
関係
は、鉄道公社法だ
つた
と思います。私
ちよ
つと今名前を忘れましたが、国有財産を鉄道公社に出資するという法律が別にあるわけであります。その中の規定によ
つて
出資されるわけです。これは御
承知
の
通り
、二十三年七月一日現在でできておりますので、この中には一応当時の国有財産として載
つて
おるわけです。
井之口政雄
54
○
井之口委員
この国有財産が今日公社として新しい開発をするについては、全部計算されて、そうして欠損その他いろいろなものが明らかになるだろうと思いますが、そういう方面も——これは二十三年七月ですからまだそれには達していませんでしようが、これがいずれ基礎と
なつ
て、新しくみな算定されなければならぬと思います。そういう方面の
調査
が十分に行届いておりますかどうですか。
吉田晴二
55
○吉田(晴)
政府
委員
これは運輸省
関係
でや
つて
おられることでありまして、私の方ではまだ詳細なことはわか
つて
おりませんが、最初の出資のわくに、台帳
価格
で一応や
つて
おく。さらにその後に、時価によ
つて
評価がえをするというような
措置
に
なつ
ておるかと思います。
井之口政雄
56
○
井之口委員
国有財産の総
類別表
をきめるに、数量、面積等の点については動かないから算定がたやすいものでありますが、
価格
の点の算定については、一般的に今日のインフレその他のものを参酌して、どういうふうな処置をと
つて
おいでになりますか。
吉田晴二
57
○吉田(晴)
政府
委員
この点につきましては、これは台帳
価格
を載せるということに
なつ
ておりますので、この台帳
価格
そのままをと
つて
来る。
従つて
大体においていわゆる取得
価格
に
なつ
ておりますので、財産そのものによりましては、昔に取得したものは非常に
価格
が低く
なつ
ている、新しく取得したものについては
価格
が高く
なつ
ておるというような
関係
がございますが、一定のときの標準をと
つて
おりませんので、その点については、いわゆる今の時価というものと比べますと、大体においで低いものが出ておるという
関係
に
なつ
ております。
井之口政雄
58
○
井之口委員
これが台帳
価格
に
なつ
てお
つて
、そうしてそれがその時代々々の取得されたときの
状態
がまちまちなのである。そういう点で、もし国有財産が拂い下げられる場合とか、いろいろな
事件
が起
つて
来たときに、これの評価額というものが非常に重大な意義を持ちます。不当に安く拂い下げられたり、あるいは買い込む場合に不当に高く買い込まれたり、いろいろな不在が行われて来がちであります。ところが今のお話によりますと、取得したときの台帳面だけをただ計算するというふうなお話でありますが、そうすると、これもこうした数字としてわれわれの前に出されて来る場合、ま
つた
く何の
意味
もなく
なつ
てしま
つて
、これが数字の上で、現物を実際に判断するのに非常に苦しむのであります。そういう場合には、
会計検査院
はきようは来ておりませんが、どういうふうな……。
吉田晴二
59
○吉田(晴)
政府
委員
その点はいろいろな考え方はあると思うのでありますが、これはとにかく法律の規定によ
つて
こういうふうにつく
つて
ありますので、法律の規定がそう
なつ
ておるものを、ただそのままにや
つた
というだけのものであると私に思うのであります。
井之口政雄
60
○
井之口委員
その点をもつと合理的にやるような法律制度をつくられるような希望は、大蔵省なりにありませんか。
吉田晴二
61
○吉田(晴)
政府
委員
これは法律によりまして、各省各庁の長が五年ごとに三月三十一日の現況で総合評価をすることにに
なつ
ております。その場合には、いわゆる時価というものは別に算定されるわけであります。ただ台帳
価格
そのものは直しませんが、台帳
価格
と総合評価、両方の
価格
がはつきり出て来るということになりますので、おそらく御趣旨に沿うような結果の数字が出て来るのではないかと思います。
井之口政雄
62
○
井之口委員
その時期々々に評価がえされた財産の総
決算
表というふうなものはありません。そういうふうなものを大蔵省においてお持合せでありましたならば、われわれは拜見したいと思います。
吉田晴二
63
○吉田(晴)
政府
委員
これは相当たいへんな仕事なんであります。これは法律によりまして
昭和
二十七年三月三十一日現況によ
つて
最初の総合評価をやるということに法律の規定が
なつ
ておりますから、そのときに総合評価をやることに
なつ
ております。
井之口政雄
64
○
井之口委員
これは
国民
の全財産でございますから、この
国民
の財産が非常に安く評価されるということは、いろいろな弊害をかもす大もとになると思います。それで二十七年の三月にそれが評価がえされるというのでありますが、こうした尨大な大財産の評価につきましては、一朝一夕にできるものではない。それで大蔵省においては、ぼちぼちそういう方面のやり直しも今から準備されているかどうか。
吉田晴二
65
○吉田(晴)
政府
委員
もちろん最近におきまして、一般の最評価の問題もございますし、全体の評価ということについては、大蔵省としては漸次準備しているわけであります。
井之口政雄
66
○
井之口委員
そういう点に対する大蔵省の方針を、何かまとめて文書にでもして、今やりつつある
状態
を知らせていただきたいと思います。これに大きな問題でありまして、
特別会計
の方面においても、最近独立採算制で評価のやりかえが起
つて
来ているし、私企業においても起
つて
来ている。このインフレの全体の終結の結果、当然
政府
においてもやらなければならぬ性質のものだろうと思いますので、そういう方面をや
つた
、またやりつつある
事業
の
内容
をまとめて何か
報告
していただきましたならば、非常にけつこうだと思います。
本間俊一
67
○
本間委員長
それでは質疑を打切りまして、討論を省略して採決をいたしたいと思います。議題にいたしておりました
国有財産総
類別表
を承認することに賛成の諸君の御起立を願います。 〔賛成者起立〕
本間俊一
68
○
本間委員長
起立多数。よ
つて
承認すべきものと
決定
いたしました。 なお議長あての
報告書
は私の手元において作成することに御一任願いたいと思います。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
本間俊一
69
○
本間委員長
御
異議
なしと認めます。 次会は二十四日午後一時から開きまして、運輸省と労働省この両省
所管
の
決算
について
審議
を進めたいと思います。 本日はこれで散会いたします。 午前十一時五十七分散会