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1949-11-29 第6回国会 衆議院 議院運営委員会 第21号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年十一月二十九日(火曜日) 午後二時二十四分
開議
出席委員
委員長
大村
清一君
理事
石田
博英君
理事
今村 忠助君
理事
佐々木秀世
君
理事
福永
健司君
理事
山本 猛夫君
理事
椎熊
三郎君
理事
神山
茂夫君
理事
坪川 信三君 江崎 真澄君 大石 武一君 大橋 武夫君
岡延右エ門
君 岡西 明貞君 倉石 忠雄君
田中
元君 田渕 光一君 塚原 俊郎君
福永
一臣君
淺沼稻次郎
君
田中
織之進君
松井
政吉
君 園田 直君
長谷川四郎
君 土橋 一吉君
寺本
齋君
吉川
久衛
君
中村
寅太
君
岡田
春夫
君 北
二郎
君
委員外
の
出席者
議 長
幣原喜重郎
君 副 議 長 岩本 信行君 議 員 佐竹
晴記
君 事 務 総 長
大池
眞君 十一月二十九日
委員土井直作
君、
島田末信
君、
河口陽一
君、竹
山祐太郎
君、
玉井祐吉
君及び
中野四郎
君
辞任
に つき、その
補欠
として
田中
織之進君、
寺本齋君
、
中村寅太
君、
吉川久衛
君、
岡田春夫
君、及び北
二郎
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 同日
委員松井政吉
君
辞任
につき、その
補欠
としてて
土井直作
君が
議長
の
指名
で
委員
に選任された。 ————————————— 本日の
会議
に付した事件 本日の本
会議
の
議事
に関する件 —————————————
大村清一
1
○
大村委員長
これより
会議
を開きます。 まずお諮りいたします。
委員中野四郎
君
辞任
、
北二郎
君
補欠
の届出が出ておりますが、
中野
君は
公正倶楽部
の一員として参加されておるのでありますから、
無所属
の北君がその
補欠
になることにはいささか
疑義
がありますのでいかが
取扱つて
いいかお諮りをいたします。
岡田春夫
2
○
岡田春夫
君 北君の問題つきましては、昨日も
農林委員会
の問題で、
事務
的にこれを
取扱
うということにな
つて
おりますので、
そり先例
に
従つて
お認めを願いたいと思います。
石田博英
3
○
石田
(博)
委員
北君は昨日もお
見え
にな
つて
おりますりで、よもやお忘れないと思いますが、
各派
の振合いというものは、
原則
としてもとより
所属
に
従つて
兼務いたしておるのであります。昨日の
農林委員会
における
委員交替
は、相手方である
共産党
の方で承諾をせられたことが
一つ
の
理由
、いま
一つ
は北君の
所属
しておられる
農民党
という党の性格から、
農林委員会
においてこのたびの
食糧法
について特に
発言
したい
質疑
もしたいという御希望があ
つて
、きわめて
異例
としてこの
委員会
において一応
了解
を与えて、しかも昨日一日だけという話で
事務
的に
取扱
つた
ことは各位も御
承知
の
通り
でありまして、これはあくまで
異例
な
取扱い
であります。しかもただいま申しました
よう
に、北君が
所属
しておられる党の特殊な
立場
に立
つて
の
お話
もあ
つたの
で、そういう
取扱い
をしたのであります。ところがこの
運営委員会
は文字
通り
各派
の
代表
によ
つて
、いわゆる
運営上
の折衝をするために設けられておるのであります。
従つて運営委員会
の
構成
も純粹に
各派
の
所属議員数
だけで割振
つて
参りますと、
公正倶楽部
にも、あるいは
社会革新党
にも、
労農党
にも行かないことになる。それでは
各派
の
代表
という
意味
で折衝するこの
委員会
の仕事の上に支障を来して来るからという
意味
で、
公正倶楽部
、
社会革新党
及び
労農党
という院内の
団体
に対して振当てられた
委員
であ
つて
、それを
農林委員会
の
先例
もあるからということで他
会派
とかえられることは、はなはだ心外である。私
ども
といたしましては
農林委員会
の場合はきわめて
異例
でありまして、
運営委員会
は
農林委員会
と
違つた性質
を持
つて
おりますので、この際そういう
異例
を重ねて行くことは
承認
して行くべきでないと思います。
岡田春夫
4
○
岡田春夫
君 ただいま
石田
君の
お話
もありましたが、
農民党
であるから
農林委員
にしたのだということは
理由
にならない。
議員
であれば
議会運営
に特別な
関係
があるから
委員
にしていいという
原則
と同じである。だからこういう点は
理由
にならない。
従つて
第一の
理由
に
反対
。第二にきのうは
公正倶楽部
と
共産党
と
了解
があ
つた
からということですが、これは私は事実は知らないけれ
ども
、
公正倶楽部
と
了解
あ
つて
の話なら、昨日の
先例
をそのままここでお認め
願つて
いいのではないかと思います。
石田博英
5
○
石田
(博)
委員
この問題は
議論
の余地はないと思う。
議員
であればみな
先例
に
従つて
や
つて
いいという御
議論
はとんでもないことである。それから
議員
であればみな
運営委員
になれる。これは違
つて
おる。各
委員
は
各派
の
代表
という
意味
で出ておる。私
ども
はこれ以上
議論
する必要がないと思います。
田中織之進
6
○
田中
(織)
委員
ただいま
岡田
君の賛成、
石田
君の
反対意見
の開陳がございましたが、これは
公正倶楽部
と
農民党
の北君の方で
話合い
の上で、おそらく
公正倶楽部
と北君を含めた
意味
において、
運営委員
である
中野
君と北君が交替するという問題であろうと思いますので、この際他の
委員会
の
委員
の場合と同じ
よう
に、
事務
的に御
承認
を願える
よう
にしてや
つて
いただきたい。この際
中野
君の方に新たに
委員
を追加するという問題でなくして、
委員
としての
中野
君と交替するというのであるならば、その間
公正倶楽部
との間にも、
十分話合い
がついておることと存じますので、この際了承される
よう
にお願いいたしたいと思います。
佐々木秀世
7
○
佐々木
(秀)
委員
今
田中
君からも
お話
があ
つたの
ですが、先ほど
石田
君から言われた
通り
、
議院運営委員会
の
立場
というものは
各党
の
議員数
によ
つて割当
つた
ものである。ことに
公正倶楽部
に割当てた
経過
から見ましても、与えられなか
つた
ものを、われわれの方で
譲つた
という
立場
にあ
つて
、そうして
公正倶楽部
を
代表
する
中野
さんということに認めたのである。だから北君はきのうの
前例
があると言われるけれ
ども
、北君自身御
承知
の
通り
、おれは
農民
の
代表
だ、しかも
農民党
である。またいまだか
つて
ない
食糧法
が
審議
されるからというので、北君
個人
の
立場
を尊重して
承認
をしたのである。それを
前例
があるからと言われることは、われわれ了承することができない。今後こういうことが繰返されるならば、
議院運営委員
の
構成
というものは非常に困難になると思います。きのうの北君の場合は、
ほんとう
の特例でありますから、本日これをただちに認めることについては賛成いたしかねます。
淺沼稻次郎
8
○
淺沼委員
これは問題をこだわらないで解決していただきたい。
原則
から言えば、
各派
に割当られておることは間違いない。ただ
各派
に割当られた場合においても、渡らない場合には
員数
をふやしたこともあるし、
員数
をふやさないで、よけい持
つて
おる方から渡らない方へや
つて
おるということもや
つて
来たことであります。
従つて中野四郎
君と
北二郎
君と、
個人的話合い
でこういうことが出て来ることは認めることは不可能だと思いますが、たまたま
中野
君の
代理
として、
公正倶楽部
の方から
北二郎
君と
中野四郎
君の名前で書類が出てきておりますから、これを認めることになれば、ある
意味
から言えばよけい持
つて
おる方が、他
会派
にわけてや
つた
と同じ
よう
に、
無所属
には
二名渡つて
お
つて
も
運営委員
が当
つて
おらないこともあるから、き
よう
の
運営委員会
において
自分
の
意見
を述べたいということであれば、そうこだわらずに、き
よう
のところはということで認めて行かれることがいいのではないかと思います。
佐々木秀世
9
○
佐々木
(秀)
委員
実は淺沼さんからの御
意見
もありましたが、私
ども
は
公正倶楽部
、新
政治協議会
、
労農党
という
よう
な、まとま
つた
政党の形や、
交渉団体
の形にな
つて
おるところなら一応相談に応じることもあるけれ
ども
、
無所属
で二人しかない。
無所属
という
個人
々々の自由な
立場
において、
ただ室
が便宜上
一緒
であるというだけの話で、
代表権
という
立場
にな
つて
いないと思う。そういう点から考えても、北君の今回の申出は妥当と認められない。
大村清一
10
○
大村委員長
いろいろの御
議論
もありますが、き
よう
は重要な
議案
がありますから、この問題に
保留
にしてはいかがですか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
11
○
大村委員長
それでは
保留
に決しました。 —————————————
大村清一
12
○
大村委員長
この際
議長
から
発言
を求められておりますので、この際お許しいたします。
幣原喜重郎
13
○幣原
議長
この際一言申し上げておきたいことがあります。昨日の
石原委員長
の
報告
の
発言
中に、
議長
の席からは十分聞きとれなか
つた
が、あとから
速記録
を調べてみますと、いかにも不穏当と認められる言葉があ
つたの
であります。この点は
議長
は
速記録
から削除したいと思いますので、御了承置きを願いたいと思います。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
神山茂夫
14
○
神山委員
今の問題につきましては、
議長
が特に
職権
で削除されるということなら、これはおのずから別問題でありますが、しかし
議長席
で
水産委員長
の
報告
を聞いておられて、あの場合の
空気
は決してやかましい、喧騒にわた
つて
おるというふうな
空気
でもなか
つた
と思うのであります。それで、その直後に今おつしや
つたよう
なことで
釈明
をなさるならわれわれも
了解
するにやぶさかでありませんが、今日にな
つて
あなたからそういう
釈明
があ
つた
からとい
つて
、われわれは
了解
することができない。
従つて
この問題については、
議長
として独自のお
立場
をおとりになると同時に、われわれとしてもわれわれの
意見
を
保留
したいと思いますから御
了解
願いたいと思います。
椎熊三郎
15
○
椎熊委員
ただいま
議長
の
お話
がありましたが、
速記録削除
の問題は本
会議
で
発言
せられません。
従つて削除
になりません。ただいまの点はご
あいさつ
として、なおその事実が残
つて
おるということだけを申し上げます。
幣原喜重郎
16
○幣原
議長
議長
は
取消し
を命ずるつもりであります。そうでないと自然的に削除されることにはなりませんから、
取消し
を命じて削除いたすはずであります。
石田博英
17
○
石田
(博)
委員
ちよ
つと
事務総長
に法律的なことを
伺い
ますが、
議長
が
職権
をも
つて
取消し
を命じた場合においては、
本人
の
意思
として
議長
の
取消し命令
に抗することができますか。
大池眞
18
○
大池事務総長
取消し
を命ずる前に勧告することもありますが、
議長
が本
議場
においてはつきり
取消し
を命じた場合においては、
本人
の
意思いかん
にかかわらず、はつきり削除することになります。
田中織之進
19
○
田中
(織)
委員
社会党
といたしましても、
議長
のただいまのご
あいさつ
は一応お
伺い
いたしておきまして、これに対する
社会党
としての態度は
保留
しておきたいと思います 私は本
委員会
の
議事進行
について
発言
のお許しを願いたいと思います。それは本日の
審議日程
の第二に、
食糧確保臨時措置法
の一部を改正する
法律案
が
議題
として載
つて
おるのであります。これは私
ども農林委員
でございますが、多分
委員会
の
審議
を終了したものについてここに
日程
として掲げられておるものだと思うのであります。しかし
農林委員会
の今朝までの
経過
におきまして、
食糧確保臨時措置法
の一部を改正する
法律案
は、同じ
農林委員
といたしまして議了したことはございませんので、この際
食糧確保臨時措置法
の一部を改正する
法律案
の
審議
の状況について
経過
を明らかにいたしまして、これを本日の
議題
から削除する
よう
にしていただきたいという
動議
を
提出
いたします。 その
理由
といたしましては、この
食糧確保臨時措置法
は、前
国会
からの
継続審査
にな
つて
お
つた
ものでございますが、
会期切迫
とともに本院の
審議
を促進する見地から、
農林委員会
の
審議
が連日続けられたものであります。ところが昨日になりまして
委員長
の方で本院の
審議
を非常に急がれまして、この間われわれ
野党側
からの多数の
質問
に対しても、時間
制限
、その他いろいろの
制限
を加えられ、またたびたび私からも、本
会議
には
記名採決等
の
重要法案
が上程せられておりますので、その本
会議
の
重要議案
の
採決
に参加するため、
委員会
の
休憩
を二回にわた
つて
要求したのであります。それがいずれも多数をも
つて
否決せられることになり、七時五十分ごろ一応
質疑打切り
を強行せられたのであります。これについても
議論
あるまま
休憩
になり、八時十分に再開したのであります。当然
委員長
は
討論
に入る
予定
であ
つた
ろうと思いますが、それに関して
社会党
の
井上委員
より、
本案
の
審議
について重要な
関係
にある
参議院
から回付して参りました
食糧増産基本法
という
重要法案
、これは
食確法
と
表裏一体
をなす
関係
から、これの
審議
を並行的に進められることについての
緊急動議
が出たのであります。しかるに
委員長
はこの点について何らの
釈明
もせず、ただちに
採決
して、これまた多数をも
つて
打切るという暴挙をあえてしましたので、われわれ
議員
としては、
食確法
が前
国会
において
参議院
で先議いたしまて衆議院に回付するにあたりまして、
参議院
の
議員提出
といたしまして、
表裏一体
の
関係
において提案されました
食糧増産基本法
の
並行審議
を、そうした形において全然認めないという
委員長
のお
取扱い
につきまして、絶対に信頼できないという建前から、
委員長不信任案
を
提出
いたしたのであります。この
不信任案
の
審議
に入りまして、
山村理事
が
代理委員長
になられて、
山村代理委員長
のもとに
小笠原委員長不信任
の
趣旨弁明
が行われ、
山村代理委員長
より
討論
に入る旨の宣告をされたのであります。われわれ
委員
としては民自党の
八木委員
の
発言
は、当然
委員長
の宣言された
討論
であると
了解
しておりましたところ、あにはからんや
議事進行
に関する
動議
の
提出
でありまして、しかも
山村代理委員長
は、ただちにその
動議
を
採決
する
処置
に出ましたために、再びわれわれは
山村代理委員長
の
不信任
を表明せざるを得ない
よう
な
事態
になりまして、やむを得ず
休憩
ということに相な
つたの
ですが、その間
不信任
をされた
山村代理委員長
の
業務遂行
の問題について、第五
国会
における
内閣委員会
の場合の
先例等
もありまして
質疑
を生じましたので、当時
委員部長
もお
見え
にな
つて
おりましたから、いろいろ
法規
の解釈、その他について
種々話合い
をいたしたのであります。しかしいつまでた
つて
もらちが明きませんので、
大池事務総長
の
出席
を
委員会
として求めることに相なりまして
事務総長
が
出席
をせられたのであります。
委員会
として正式に
事務総長
の
発言
を聞く
予定
でございましたが、今申しました
よう
に
小笠原委員長
が
不信任
をせられ、その
不信任案
の
議事
の
過程
において、
山村代理委員長
に対する
不信任
が
提出
せられるということで、
委員長
なき
委員会
という結果になりましたので、
大池事務総長
よりこの
委員長代理
に対する
不信任案
の
取扱い
に関する所見を伺うにあたりましては、
委員一同
としては
懇談会
の形においてこれを伺うことにいたしたのであります。そこで私
農林委員
でありました
関係
から、
大池事務総長
に御
質問
を申し上げて、
事務総長
から一応の御
答弁
がありました。さらに私から
質問
を申し上げて、
大池事務総長
の
答弁
最中に、
委員会会場
が喧騒にわたりまして、私が
大池事務総長
の
答弁
を待
つて
おる間に、いつの間にか
大池事務総長
は退席せられるということになりましたので、私に非常に憤慨いたしまして、
質問者
に対して一言の答えもせずに、中途で
事務総長
が退席せられるということの不当をその場に居合せた
委員部長
になじ
つたよう
な次第でありますが、後ほど承るところによりますと、
不信任
をされておりました
山村代理委員長
から、もう用は済んだから
帰つて
よろしいという話があ
つたの
で、
大池事務総長
の御
意思
でなく、
山村代理委員長
の
発言
によ
つて
退席せらたということがわか
つたの
であります。そういう
過程
におきまして、
山村代理委員長
に対する
不信任案
の
取扱い
についての、
委員会
並びに
理事会等
の
意見
が明確にまとまらないままに、
議場
が
混乱
を続け、遂に昨夜の
農林委員会
は終了いたしたのであります。われわれ十時過ぎまで
委員会室
にお
つたの
でありますが、終始
混乱
のるつぼにありました。この間われわれ調べましたところ、
山村代理委員長
から
小笠原委員長
の
不信任案
に対する
採決
を強行し、そこでわれわれは
採決
には参加いたしておらないのであります。
山村代理委員長
が、その資格が不明確なままに、
小笠原委員長
の
不信任案
の
採決
をいたし、
小笠原委員長
が
委員長
として
食確法
の
討論採決
を行
つたよう
な
速記録
ができ上
つて
おるということでございました。そういう事実から、この
食確法
の一部を改正する
法律案
の
審議
に当りましたわれわれ
野党側
十三名の
委員
は、昨夜の
山村代理委員長
の
不信任案
に対する
取扱い
問題が、
事務総長
の退席によりましても明確にならずに、
委員会
としても何らの
結論
を得ないままに、
懇談
のうちに
食確法
について、記録の上では
小笠原委員長
が
委員席
について
議事
を進めた。それがどうも
委員会
で議了したということに、おそらく
議長
に対して
報告
せられたことだろうと思うのでありますが、本日の本
会議
の
日程
に載せられておりまするので、これが載せられておるということになりますならば、われわれは昨夜の
農林委員会
において
食確法
を
採決
いたした事実はございませんので、これを撤回していただきたい。またこれが昨夜
混乱
のうちに
議決
され、それが堂々と
委員会
の
議決
を経たという形において、本
会議
の
日程
に載せられたということでありますれば、そういう非合法的な
委員会
の
議決
に対しては、無効であるということをわれわれは確認してもらいたい。こういう
意味
におきまして、この際これを本日の
議題
からはずして、同時に
農林委員会
におきまして、
本案
の
審議
をすみやかに完了する
よう
に
議事
を進めていただきたい。また同時にこの問題に関しましては、
懇談
の
過程
におきましても
速記者
も
見え
てお
つたよう
であり、
衛視
も
混乱
の収拾のために多数
出席
しておりましたので、当日
混乱
中の
農林委員会
に参りました
速記者
並びに
衛視
を——これは
責任者
でけつこうです。それから立ち合いました
委員部
の
方々
、それから
小笠原農林委員長並び
に
代理委員長
になられた
山村委員
、及び
各党理事等
を本
委員会
に招致いたしまして、この間の
事情
を明らかにしておいていただきたいという
動議
について
処置
していただきたいと思います。
石田博英
20
○
石田
(博)
委員
一、二
事務
的な点をお
伺い
申し上げたい。
食糧確保臨時措置法
の一部を改正する
法律案
を、本日の
議事日程
に入られた
事務
上の
手続
についてお
伺い
をいたしておきたい。
大池眞
21
○
大池事務総長
食糧確保臨時措置法
の一部を改正する
法律案
を、本日の
日程
に入れました
理由
は、昨日
農林委員長
よりの
報告
が
議長
の手元に正式に届いておりますので、従来の
先例
によりまして、各
委員長
の
委員会報告書
に基いて、
審議
が終了したものとして
議事日程
に入れてあるわけであります。
石田博英
22
○
石田
(博)
委員
そうすると
農林委員長
は、
自分
の権限と
責任
において
報告書
を出された。その
報告書
を出される途中の
事務
的な処理にあた
つて
とられた
手続
について、ただいまいろいろな点から
決議
無効という御
議論
がありましたが、
決議
を無効にすべき
よう
な、あるいは
手続
上の誤りがある
よう
な
事態
はお感じになりませんでしたか。
大池眞
23
○
大池事務総長
その点私からお答えを申し上げる前に、昨夜
農林委員会散会
後、十時四十分ころでありますか、
野党各派
の
代表
の方が私のところにお
見え
になりまして、き
よう
の
農林委員会
の
決議
は全然無効であるということについて、るる私にきつい
申入れ
がありまして、この向きは
事務総長
が確認しろという
最初
の
お話
でありましたが、確認のいたし方がありませんので
申入れ
は
申入れ
としてお
伺い
をしておいたわけです。その際この
申入れ
については、
議長
並びに
運営委員会
にも、
事務総長
から
報告
する
よう
にということであ
つたの
であります。その
申入れ
の
内容
は、ただいま
田中
織之進
委員
が話されたことでほとんど尽きておりまして、もしただいま
田中委員
から特に御
発言
を求められて、その点の御説明がなければ、私から概略私に対する
申入れ
を当
委員会
にも御
報告
する
予定
でありましたが、ただいま
田中委員
が申されましたので、これ以上私からさし加えて申し上げることはいたしません。
議長
には
報告
しておきましたから御了承願いたいと思います。
椎熊三郎
24
○
椎熊委員
ただいま
事務総長
の
お話
も
田中
君の
お話
も
伺い
まして、昨夜の
農林委員会
の
議事
の
運営
と結末について、多大の疑問を持
つて
おります。
従つて
この
真相
をもう少し具体的に調べ上げまして、はたして無効の
決議
であ
つた
か、あるいは
決議
がなか
つたの
か、あ
つたの
か、そういうことを
確め
たいと思います。ただいま幸いにして
農林委員長
も
見え
られた
よう
でありますから、
農林委員長
の
出席
を求めて
証言
を得たいと思います。
ひとり農林委員長
だけでなく、その当時
農林委員会
に出ておりました
衛視
の
責任者
、
速記
の
責任者
、傍聴をしてお
つた代議士
の
方等
、
真相
をきわめるために多数お
呼び出し
を
願つて証言
を求めたいと思います。
石田博英
25
○
石田
(博)
委員
今までの御
審論
を承
つて
おりましたが、これは
農林委員会
において
審議
された
経過
の
内部
に属することであ
つて
、それが非合法、あるいは
合法的決議
か、無効であるならば、
農林委員長
は
農林委員長
の
責任
でされたことでありまして、これは
農林委員会内部
でや
つて
いだきたい。そうして
農林委員長
の
責任
において
報告
されたものを
日程
として載せることはあたりまえだと思います。ただ今ここに
昭和
二十四年十一月二十八日、
農林委員会
における
決議
無効に関する
決議案
というものが、
鈴木茂三郎
君他七名の
共同提案
で出されることにな
つて
おります。これはおそらく
決議
の無効を確認するための
議決案
であると思われますが、これは同一の
議題
でありますから、この
決議案
の
取扱い
を
議題
として、その
決議案
の
取扱い
に
従つて
、
処置
されんことを望みます。
椎熊三郎
26
○
椎熊委員
ただいま当
委員会
で問題にな
つて
おるのは、
田中
織之進君の
発言
によ
つて
、昨夜の
農林委員会
の
事情
を明らかにするため
証人
の出頭を求めて、その
証言
を得たいということが問題にな
つて
おる。
従つて
そういう
決議案
が出ておるかいないかは問題にな
つて
いない。
最初
から論議されておる問題について
審議
を進めていただきたい。
石田博英
27
○
石田
(博)
委員
こういうものは
事務
的に成立しておるものでありまして、これは
議事課
から出されたものを拝見したわけであります。ま
つた
く
田中
君の
発言
と同じものでありまして、これは別にするよりも
一緒
に解決し得るものと思います。
椎熊三郎
28
○
椎熊委員
趣旨
がま
つた
く違う。
そり決議案
は
農林委員会
の
決議
を無効にする
決議
である。私の言うのは、無効であるかどうか、と実相を調査するためのものであります。
従つて
それはまだ当
委員会
の
議題
にな
つて
いない。よ
つて
私が今申し上げた
方々
を
証人
としてお
呼び出し
を願いたい。
石田博英
29
○
石田
(博)
委員
各種
の
委員会
において
審議
を終了し、それについて
議決
をいたしまする場合に、もちろん多数少数にわかれる場合も往々にしてあることは当然である。またその
審議方法
について
意見
の相違が出て参
つた
場合、
最終的結論
はやはり
採決
によ
つて
決して行かなければならぬ。その
採決
の
方法
あるいは
取扱い
、その他について
異議
がある、あるいは異論があるからとい
つて
、一々そこでその
委員会
がその
内容
にまで立り入
つて処置
をすることに
なつ
たら、
議事
の
進行
はできない。
従つて
こういう例を残すことは、非常に
議事
の迅速、適格な
進行
を妨げるものであります。もしこの
議決
が違法であるという
理由
をも
つて
論ぜられるならば、院の
最高決定機関
である本
会議
において、最終的に
議決
せられるがよかろうと思います。それでもさらに御不満であるなら、その他の
行政訴訟
の
措置
も残されておるので、
各種委員会
の
審議
について、
委員長
以下
速記
の
責任者
、
衛視
の
担当者
という
よう
に、純
事務
的な
人たち
から
証言
を求めてやる
方法
は、私
ども
は
反対
であります。
椎熊三郎
30
○
椎熊委員
これは
食確法
が本日の
日程
に上
つて
いなければもとより問題にならない。
従つて日程
に
上つた
ということに
疑義
を持
つて
おる。 それからあなたは
議決
したとおつしやるが、われわれが
議決
しておらないという主張である。それで
議決
しておらなければ、
日程
に載せてあることは不当である。
従つてほんとう
のに
意味
おける
議決
ができたのかどうか調査しなければ、
運営上
この案の
取扱い
のし
よう
がない。
石田博英
31
○
石田
(博)
委員
ちよ
つと
法規
上のことで
伺い
たいと思います。
議決
の当否を決する権限が
運営委員会
にあるかどうか
伺い
たい。私
ども
は
議決
をしたものと考えておる。そうして
事務
的にも
議決
をしたものとして
取扱
われておる。
淺沼稻次郎
32
○
淺沼委員
今
石田
君からいろいろ
議論
が出ておりますが、
食確法
の一部を改正する
法律案
が、本日の
議題
に供せられたのは、
農林委員長
から
農林委員会
の結果について
議長
まで
報告
があ
つて
、それに基いて
事務
当局は
手続
をとられたものに違いないと思います。従いまして
事務
局のと
つた
処置
は問題はない。ただ問題になるのは決定に至るまでの
経過
について
異議
がある。それを
出席
しておりました
委員
は
議決
していないと言われておる際に、はたしてそれが
議決
されておるかいないかについて、
運営委員会
としては、これは本
会議
に
提出
して
審議
しなければならないのでありますから、
疑義
があるものを出すわけに参らぬ。そこで
疑義
があるかないかについてひとつ調べてもらいたい。こういうことを提案するのは当然だと思う。これが行われなければ、結局どこでも多数の力でも
つて
やれば、何でもできる結果になる。であるから今申し上げた人々の
証言
を求めたいというならば、当然当
運営委員会
はその
手続
をとるべきだと思います。
石田博英
33
○
石田
(博)
委員
各
委員会
の
運営
は、自主的に
委員長
にまかせられておる。その各
委員会
の
運営
について、本
委員会
があたかも上級裁判所的
立場
にあるとは考えない。さらにもしもそういう
疑義
が生じた場合におきましては、私
ども
としては本
委員会
がそういう調査をし、
証人
の出頭を求めた場合に、いかなる法的根拠において
証人
の出頭を強要することができるかどうか。もし
証人
が出頭を拒絶した場合はどうなるか。そういう点の問題を一応伺
つて
おきたい。
椎熊三郎
34
○
椎熊委員
出頭を要求して拒絶した場合には、おのずから対策を持
つて
おる。この際は仮定によ
つて
それを明確にするわけに参らぬ。
石田博英
35
○
石田
(博)
委員
私
ども
はそういう調査をする場合に、法的根拠なくして調査をすることは、それこそ仮定の上に立
つて
の
議論
であると思う。
椎熊三郎
36
○
椎熊委員
どの
委員会
でも、必要とあれば必要な人物を召喚することが許されておる。現に総理大臣さえ
出席
を要求するではないか。
神山茂夫
37
○
神山委員
ただいまの問題につきましては、
椎熊
君、淺沼君から出されました人々に
出席
してもらう必要がもちろんあると思いますが、そういうふうに言わざるを得なく
なつ
た根拠については、昨晩の現実を見ていた
委員
諸君、及び傍聴者であ
つた
議員
諸君がおられる。また
速記
の問題でありますが、たとえば
社会党
の加藤君、新
政治協議会
の
吉川
君、またわが党の加藤君をお呼びくだされば、
委員長
の
発言
がま
つた
く他に聞えなか
つた
だけでなく、
速記者
に十分書けなか
つた
事実さえはつきりわか
つて
おる。一方では
委員長
を取巻いて喧騒の最中に、
委員部
の者にこういうふうに書けと言
つて
おる現場を見たという代議士もおるとのことですから、こういうことになれば大いに喜んで進んで
証言
をする人もある。だからこういう人々を呼んで
真相
をはつきりして、その上で、本日の
日程
に載せるかどうかきめることが必要であると思います。
椎熊三郎
38
○
椎熊委員
私
ども
はここで院内における最高裁判所みたいなことをやろうというのではない。この案が
運営委員会
の手に渡
つた
以上、これをいかに処理するかという
責任
を持
つて
おる。
従つて
この案をわれわれはただちに処理しなければならぬ
立場
にあるが、この
取扱い
にあた
つて
、当
運営委員会
にこの案が来るまでに、暴力的行為があ
つた
、
決議
の無効があ
つた
というなら、これを明らかにしなければならない。そういうことが証明せられなければ、ここで
取扱
う必要がなくな
つて
来る。だから私の要求を入れて一刻も早く
証人
をお
呼び出し
願いたいと思います。
岡田春夫
39
○
岡田春夫
君 ただいまの問題ですが、き
よう
の
議題
として
日程
に上げるためにも、
証人
を出していただかなければ
議題
にならないわけであります。そういう点は
委員長
十分おわかりだろそう思いますので、躊躇逡巡せられることなく
証人
のお
呼び出し
を願いたいと思います。
石田博英
40
○
石田
(博)
委員
ただいま
田中
君から調査をするため
各種
の
証人
を本
委員会
に呼び出すべしという提案が出ておりまして、それについて
議論
をしたわけでありますけれ
ども
、私
ども
といたしましては、
田中
君が今まで申された
事情
、及びその他の諸君の申された点については、了承いたすわけに参りません。私
ども
といたしましては、本
委員会
は各
委員会
の自主的
運営
について干渉する権限がないと考えますし、またそれについての調査をする必要がないと思います。従いまして
田中
君の提案に対してこの際
採決
を願います。 〔「横暴々々」と呼び、その他
発言
する者多し〕
大村清一
41
○
大村委員長
静粛に願います。
採決
をいたします。 〔「横暴々々」と呼び、その他
発言
する者多く、
議場
騒然〕
大村清一
42
○
大村委員長
この際
懇談
に移ります。
速記
を止めて…… 〔
速記
中止〕
大村清一
43
○
大村委員長
では
速記
を始めて……
お話
がまとまらぬ
よう
でありますから
懇談会
を解きまして…… この際
ちよ
つと申し上げます。さきに問題になりました
北二郎
君は、正式に
公正倶楽部
に入会せられまして、世話人の世耕君から
委員
更迭の届出がございますので、北君を
委員
として御
出席
願うことを皆さん御了承願いたいと思います。(拍手) 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
石田博英
44
○
石田
(博)
委員
懇談会
におきまして種々御協議を遂げたのでありますけれ
ども
、どうも
了解
点を得るに至らなか
つたの
であります。
従つて
私
ども
といたしましては、ここで
議論
が両方にわかれておると思います。一点は先ほど
田中
織之進君から提案された
よう
に、
事情
聴取のために
委員長
ほか
速記
、
衛視
その他昨日の
農林委員会
に
出席
された諸君を呼んで、
事情
を聴取すべしという提案であります。私
ども
の方はその必要がないと考える次第であります。
従つて
意見
が両方にわかれておりますので、その両方について決定をいたさなければなりません。従いまして
田中
君の御提案に対して賛否の御
採決
を願いたいと思います。
動議
を
提出
いたします。
大村清一
45
○
大村
委員
…… 〔「横暴」と呼び、その他
発言
する者多く、
議場
騒然、聴取不能〕
大村清一
46
○
大村委員長
……退場を…… 〔「
委員外
の退場を命じた」と呼び、その他
発言
する者多く、
議場
騒然〕
大村清一
47
○
大村委員長
……(聴取不能)なお念のためにもう一ぺん申し上げます。ただいまの
議事進行
中、
速記
の妨害をしておる者があるので…… 〔「だれがや
つた
」「名前を言え」と呼び、その地
発言
する者多く、聴取不能〕
大村清一
48
○
大村委員長
今の退場命令は
取消し
ました。
椎熊三郎
49
○
椎熊委員
暫時
休憩
の
動議
を出します。
大村清一
50
○
大村委員長
暫時
休憩
の
動議
が出ておりますが、これに賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
大村清一
51
○
大村委員長
少数。 〔「何が少数だ」と呼び、その他
発言
する者多く、
議場
騒然〕
大村清一
52
○
大村委員長
反対
の諸君の挙手を願います。 〔
反対
者挙手〕
大村清一
53
○
大村委員長
多数……(聴取不能) 〔「よく勘定してみろ」と呼び、その他
発言
する者多く、
議場
騒然〕
大村清一
54
○
大村委員長
採決
が徹底いたしませんでしたから……
証人
を呼び出すことに賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕 〔
発言
する者多く、
議場
騒然〕
大村清一
55
○
大村委員長
反対
の諸君の挙手を願います。 〔
反対
者挙手〕
大村清一
56
○
大村委員長
多数。よ
つて
呼び出さざることに決定いたしました。(拍手) 〔「多数横暴」「そんなことで天下の目をごまかせるものでない」と呼び、
発言
する者多く、
議場
騒然〕
大村清一
57
○
大村委員長
申し上げます。
大村委員長
不信任
の
動議
が出ております。私はここで退席いたします。
石田
理事
に席を譲ります。 〔
委員長
退席、
石田
委員長代理
着席〕
石田博英
58
○
石田
委員長代理
大村委員長
不信任
の
動議
が
提出
せられております。
従つて
委員長
は退席せられました。
指名
を受けまして私が
委員長
の度を汚します。御了承願います。 木村
委員長
不信任
の……
椎熊三郎
59
○
椎熊委員
石田
博英の
不信任
動議
を
提出
いたします。 〔「退席々々」と呼び、その他
発言
る者多し〕
石田博英
60
○
石田
委員長代理
さらに
代理委員長
不信任
の
動議
が
提出
せられました。これは
運営委員
長の
不信任
の
動議
が
提出
せられまして…… 〔「退席々々」と呼び、その他
発言
する者多く、聴取不能〕
石田博英
61
○
石田
委員長代理
重ねて申し上げます。……(聴取不能)
発言
を求めます。 〔「退席々々」と呼び、その他
発言
す者多く、
議場
騒然、聴取不能〕
石田博英
62
○
石田
委員長代理
田中
織之進君に
伺い
ます。
提出
…… 〔
発言
する者多く、聴取不能〕
石田博英
63
○
石田
委員長代理
発言
をせられる
よう
…… 〔「君の
不信任
が出ているではないか」と呼び、その他
発言
する者多し〕
石田博英
64
○
石田
委員長代理
静粛に願います。
椎熊三郎
65
○
椎熊委員
じ
よう
だん言うな。君自身に対する
不信任
が出ているじやないか。
佐々木秀世
66
○
佐々木
(秀)
委員
今
石田
代理委員長
が、はたして効力があるかないかということに対する話をし
よう
。私の見解では……
石田博英
67
○
石田
委員長代理
大村委員長
の
不信任案
…… 〔
発言
する者多く、聴取不能〕
石田博英
68
○
石田
委員長代理
……再三再四
発言
を求めましたけれ
ども
、
提出
者から
発言
がありません。よ
つて
大村委員長
の
不信任
の
動議
は……(
発言
する者多く、
議場
騒然、聴取不能)
反対
の方の挙手を願います。 〔
反対
者挙手〕
石田博英
69
○
石田
委員長代理
……(
発言
する者多く、聴取不能)
大村委員長
の
不信任案
は…… 〔
発言
する者多く、
議場
騒然〕
田中織之進
70
○
田中
(織)
委員
発言
しないじやないか。
発言
できる状態じやなか
つた
じやないか。 〔
石田
委員長代理
退席、
委員長
着席〕
椎熊三郎
71
○
椎熊委員
趣旨弁明
の
発言
がないのに、どうして
採決
できるか。 〔「
動議
の
趣旨弁明
をやらせない
採決
があるか」と呼び、その他
発言
する者多し〕
大村清一
72
○
大村委員長
不信任案
は否決されました。
椎熊三郎
73
○
椎熊委員
動議
の
趣旨
弁外明に入
つて
いない。そんな
採決
があるかい。そういう乱暴なことを言うな。
佐々木秀世
74
○
佐々木
(秀)
委員
き
よう
の
議事日程
を相談するのだから、小
委員会
にしますか。
神山茂夫
75
○
神山委員
委員長
不信任
の弁明をやれ。
田中織之進
76
○
田中
(織)
委員
ぼくの
発言
は済んでいない。
代理委員長
のおらぬところで
発言
できるか。
椎熊三郎
77
○
椎熊委員
それじや二人とも退席なさい。
大村清一
78
○
大村委員長
私の
不信任案
に対して、…… 〔発する者多く、
議場
騒然。聴取不能〕
大村清一
79
○
大村委員長
私のはもうすでに終
つて
おります。
田中織之進
80
○
田中
(織)
委員
終
つて
おりません。
椎熊三郎
81
○
椎熊委員
君がそこにすわ
つて
いて、どうして
趣旨弁明
ができるかい。
大村清一
82
○
大村委員長
五分間
休憩
いたします。 午後四時十七分
休憩
————◇————— 午後六時三十二分
開議
大村清一
83
○
大村委員長
休憩
前に引続き
会議
を開きます。
田中織之進
84
○
田中
(織)
委員
先ほどの
委員長
不信任
の
動議
に対しまして、私の
趣旨弁明
に関する
発言
の許可を、
代理委員長
の
石田
博英君からいただいたのでありますが、
代理委員長
に対しまして再び
不信任案
が出ましたために、この問題に対する解釈が明確でないため、私は
議場
の静まるのを待
つて
おる間に、
代理委員長
はそのまま、私の
趣旨弁明
に関する
発言
がないものと独断いたしまして、
採決
を行われたのでございますが、私はこの点に関する私の主張と、
大村
運営委員
長に対する
不信任
の
動議
の
理由
を、これは
速記録
に明確に残しておかなければならぬという
意味
において、これから
発言
いたしたいと思うのであります。 まず
大村委員長
の
不信任
の
理由
といたしましては、私らはこの重要案件の山積しておりまする第六回
国会
の議院
運営
にあたりまして、
大村
氏の平素行われておりまする
運営委員
長としての職責に対しましては、少からざる敬意を表しておるものでございますが、たまたま本日問題になりましたところの
食糧確保臨時措置法
の一部改正
法律案
に対しまする
農林委員会
の
議決
に関する問題につきまして、先ほどの
委員会
におきましても、私から特に冒頭に
発言
を求め、また昨夜われわれ野党が、
農林委員
を初めとするところの
野党各派
一致の申し入れは、
事務総長
からも本
委員会
の席上に
報告
せられたのでありまして、この点に対しましては当然
大村委員長
も
事務総長
からの
報告
は、受けておられるし、また
議長
においても、
事務総長
よりの
報告
に基いて、十分われわれのこの抗議に対しまする調査は、現在までに行われておらなければならないのであります。それが何ら
報告
されてないために、われわれはこの席上に
不信任
せられましたところの小笠原
農林委員長
、
代理委員長
の山村
議員
並びに
各党
の
理事
、あるいは
委員部長
あるいは
委員会
に勤めましたところの誤記の
速記者
、
衛視
の
責任者
等を招致いたしまして、
事情
を聴取することの提議に対しまして、十分これを取上げるだけの
委員長
としての職務を果さなか
つた
ものでありまして、また
委員長
といたしまして、当然
事務総長
からの連絡を受けた
委員長
としての態度も表明しなければならない。さらにこの問題が
石田
委員
の
動議
によりまして
採決
に入られ
よう
とするにあたりましても、その前に長時間にわた
つて
懇談会
が開かれて、とりあえず
石田
君の方から小笠原
農林委員長
をこの席に呼ぶことにし
よう
じやないかという線に沿うて、ほぼ
懇談会
の
意見
がまとまらんとしているやさきに、掌を返すがごとく
懇談会
打切り
動議
の
採決
に入るというがごとき、こうした
石田
委員
の
発言
要求に対しましても、
大村委員長
の盲目的にこれを認めるかごとき態度は、われわれのそれこそ
運営委員
長としての
大村
氏に対する敬意をま
つた
くぶちこわしまして、われわれはここに
大村
氏に対する
不信任案
を
提出
せざるを得なか
つたの
であります。ことにこれに関連いたしまして、私の
発言
がきわめて不規則に、今ここに行われなければならないというこの
事態
は、昨夜の
農林委員会
における小笠原
農林委員長
の
不信任
、並びにこの
不信任案
を
処置
するために
代理委員長
となられました
山村理事
に対する
不信任案
の問題と、ま
つた
く軌を一にするのでありまして、われわれは昨夜の
農林委員会
におきましても、この点は第五
国会
における
一つ
の
前例
がございまして、
代理委員長
に対する
不信任
が出た場合には、
委員会
には副
委員長
という制度はなくて、
委員長
の職責は
理事
がこれを行い得る、
理事
は多数おるのでありまするから、昨夜の
農林委員会
の場合においても、
山村理事
に対する
不信任案
が出ましたならば、さらに別の
理事
に席を譲りましたならば、昨夜の
農林委員会
のその後の
運営
は、必ずや円滑に行
つて
おることとわれわれは確信するのであります。このことが本日の
大村委員長
に対する
不信任案
の
提出
の
過程
におきましても、ま
つた
くその
通り
再現せられて来ておるという点が、まだ明確にならないのであります。昨夜の
農林委員会
の
混乱
の際のことについて、
大池事務総長
は本
会議
における
議長
、副
議長
の例をと
つて
申されましたけれ
ども
、現にこれは第五回
国会
の
内閣委員会
において、当時の
運営委員
長が
不信任
をせられ、小河原
理事
が仮
委員長
に就任したのでありまするが、
採決
の寸前に再び
不信任
せられ、やむを得ず池田庄之助
理事
が
代理委員長
になりまして、そこで初めて
理事
会を開き、
委員会
の
懇談
の結果、円滑に話が進んだという実例があるのでありまして、私は
大池事務総長
の本
会議
における
議長
、副
議長
の場合と、
委員会
において
委員長
一人しかなくて、あと
委員長
を補佐する者としては
理事
が多数おられるという場合は、これは根本的に違うという見解を持
つて
おるのであります。
大池事務総長
の見解が正しいか、私の見解が正しいかということは、これはいまだいかなる有権的な解釈もされておらないのであります。こういう形において、しかもその問題について明確なる決定がなされないままに、その後
混乱
のるつぼにおいて、
農林委員会
の
食糧確保臨時措置法
に対する
採決
か行われたということが、そもそも本日の
運営委員会
における
一つ
の紛糾の大きな原因であり、またこれが
大村委員長
に対する
不信任
の
理由
にな
つて
おるということをこの際明記していただきたいのであります。 私はこの機会に、昨夜の
食糧確保臨時措置法
の一部改正
法律案
に対しまする
議決
が、これはわれわれ当然
委員会
という正常なる形——多少の
混乱
はありましても、たとい
委員長
の資格に一応問題外にいたしましても、
委員長
としてだれが起立してお
つて
、だれが
反対
である、そういうことが全然見きわめきれない状態において、しかも
速記者
が四名おります中で、ほとんど四名の
速記者
とも同一の記録をとり得ない当時の実情において、われわれが今朝調査いたしますと、りつぱな
速記録
ができておる。こういう形において
採決
を強行したということに対しては、これは
法規
に
従つて
運営
さるべき議院
運営
とは言いがたく、またそうした
混乱
の
過程
において行われたところの、一応形式は整えておりましても、それは事実に相違するところの、不当不法なる
議決
であるという見解は、歴然たる事実であります。当日
農林委員会
に出ておりましたところの坂本
衛視
も、これが
委員会
という形において行われておる状態ではなか
つた
、だれが
委員
であるのか、だれが
委員
でないのか、ま
つた
く
混乱
の中に
委員会
が成立してお
つた
ということは、昨夜私らが
大池事務総長
に抗議に参りましたときに、ことさらその事実を確認してもらうために、われわれが立合いを要求して、はつきりそれを認めておる事実でございます。
従つて
この問題は、先ほど
山村委員
長の
不信任
の
理由
をわれわれが開陳せんとする中においても、
石田
代理委員長
が再びこの
農林委員会
における場合と同様のことを繰返しておるのでありまして、これが
国会
の各
委員会
の
運営
の模範ともいうべき
議院運営委員会
の
運営
振りであるかどうかということを、まさに表明したものだと考えるのであります。以上申し述べましたところの
大村
議院運営委員
長に対する
不信任
の
理由
は、これはわれわれが本日
議院運営委員会
の問題にいたしておりまする、
農林委員会
の昨夜の
食糧確保臨時措置法
における、あの不当なる
採決
とま
つた
く軌を一にするものでありまして、断固として、真に衆議院規則、
国会
法等の
法規
、並びに過去における慣例に基いて、秩序正しく
運営
されておる
国会
の
運営
の上に、大きな汚点を残したものであ
つて
、その見地において、われわれは
大村委員長
に対して、遺憾ながらこうした
運営
が行われたという事実、また今後こうした汚点を改めるという点についての、明確なる
大村委員長
の態度の表明と、その実行、また与党の
理事
の指図のままに、はたして
委員長
の職責が、
委員会
の公平無私なる
立場
において
運営
されておるかどうかということを疑わしむるがごとき、そうした態度を合せ非難いたしまして、
大村委員長
に対する
不信任案
を
提出
いたした次第であります。
岡田春夫
85
○
岡田
委員
簡単に申し上げますが、ただいま
田中
君の
お話
になりました
よう
に、
委員長
の
取扱い
方において、きわめて不手ぎわなことが多々あ
つた
ことは、申し上げるまでもないのでありますが、それに関連して、特に重要なる問題といたしまして、先ほどの
運営委員会
が始ま
つて
から暫時
休憩
をいたしますまでの
委員会
における
委員長
の
運営
の仕方において、
委員長
の
発言
というものは、全然われわれに聞取り得ないまでの状態にあ
つたの
であります。しかもその
混乱
の途中の
委員長
の
発言
が、
速記録
の上に残
つて
おるかどうか、きわめて疑わしい点がわれわれとして明確に感ぜられます。この点を特に私強調して申し上げますのは、先ほど
田中
織之進君からも言われた
よう
に、
農林委員会
におけるきわめて
混乱
した状態の中にもかかわらず、四人の
速記者
の諸君が、全然記録されておらないにもかかわらず、本日においては突如としてその
速記録
が明確な形で残
つて
おる。こういうきわめて悪例がありますだけに、先ほど
議院運営委員会
において、
委員長
が
混乱
の中に
発言
されましたその記録が、はたしてどの程度、記録として残
つて
おるかどうか、この点は
議院運営委員会
というものが、議会の
運営上
模範的な
運営
をしなければならぬだけに、この際明確して、
委員長
として今までの
速記録
をここにお示しを願いたいと思います。そうでなければ、たといいかなる決定をされても、私たちは明日にな
つて
、
発言
したことがないことが記入されてお
つた
り、あるいはいろいろな形でわれわれの信頼できない形の記録が残されるということがあ
つて
は、今後の
運営上
悪例を残すことになるのでありますから、
大村委員長
は、明確に
速記録
をお示し願いたいと思います。これが第一点で、第二の点は、先ほどの
採決
の問題について、一体どういうことを
お話
しにな
つたの
か。たとえば
小笠原委員長
が
出席
するかしないかということについて、多数をも
つて
出席
しないことに決定いたしました。こういう席でありますけれ
ども
、それではその多数という根拠は、具体的に何名が多数で、どう
なつ
たかということは、
混乱
の中で全然わからないままにおきめにな
つて
おるのであります。こういう点、先ほど
委員長
自身が御
発言
に
なつ
た点等についても、もつと詳細この機会に御
発言
願いまして、今後に悪例を残さない
よう
に、明確にお願いいたしたいと思います。その他の点で申し上げたい点もありますが、
議事
の点きわめて重要な点でおりますから、この点を特に
大村
運営委員
長から、
速記録
の点と、先ほどの
発言
の点を明らかにされる
よう
にお願いいたします。
神山茂夫
86
○
神山委員
運営委員会
の
運営
が、日ごろいろいろ問題になることがありますが、ことに今日は残念ながら、われわれ敬愛する
大村委員長
を
不信任
せざるを得なか
つた
。続いて出られた
石田
委員長代理
を、これまたすぐ
不信任
せざるを得なか
つた
。
ちよ
つと考えると非常に異様に聞える、あるいは異様に考えられるが、これには
理由
があることでありまして、平素の
石田
委員
の言動は間はないとしても、今日の
委員長
に対する態度は、民主自由党の首席
委員
であり、副幹事長であり、ある場合
委員長
と連絡をとれるということは大いにあり得るところで、私たち
了解
するのでありますが、しかし
田中
君の言われる
よう
に、一方的な
運営
を決定して、
石田
君が
委員長
の袖をひつぱ
つて
いろいろ話をされたり、あるいは書いたものを押付けたり、あるいは
速記
の方へ聞える
よう
にしたりしたこと、そういう
よう
な言動は、若干行過ぎていて、実際上の
運営委員会
の
意思
を剥奪して、
委員長
は単なるロボツトの
よう
に感ぜられて、まことに遺憾である。しかも先ほど取消されましたが、
委員長
が
委員外
の
委員
に向
つて
退席を命ぜられる場合に、
石田
君は立上
つて
、仁王様の
よう
な顔をして退席を促し、
衛視
何をしておるかと言われるがごときは、これはま
つた
く若干行過ぎではないかと思うのであります。平素のことは申しません。今日の
議事
が円滑に
運営
される
よう
に、
石田
委員
は大いに自粛自戒されることを一言申し上げておきます。
大村清一
87
○
大村委員長
岡田
君の御
発言
に対して申し上げます。
速記録
は反訳ができ次第後刻
報告
申し上げます。次に
採決
の
関係
が不明確であ
つた
ということでありますが、遺憾ながら
議場
が騒がしか
つた
ために、十分に皆様は確認が困難であ
つた
と思いますが、しかし
証人
の
出席
要求を可とする点に挙手をされた方は、十三あ
つた
と記憶しております。さらにそれに
反対
の諸君の挙手を求めた場合に、挙手された方は十四人と記憶しております。それで挙手を確認して…… 〔「それは
速記録
を見なければわからぬ」と呼ぶ者あり〕
北二郎
88
○北
委員
委員長
はまだ
速記録
ができ上
つて
いないと申されたが、先ほど
速記
してからの時間をみますと一時間ばかりにな
つて
おります。これはできておるのです。また見た人もあるのです。これをできておらぬと言われるのは非常に不親切に思われるが、今
岡田
さんの言われる
よう
に、
議事
の
運営上
重大なことでありますので、早急にこれを取寄せて見せてもらいたいと思います。
大村清一
89
○
大村委員長
反訳がで次第御
報告
いたします。
佐々木秀世
90
○
佐々木
(秀)
委員
もちろん
議事
運営
について
速記録
を重要視することは今さら論をまちません。しかしさつきの
採決
は、皆さん大衆監視の中において、
委員
が十三名賛成したという事実だけは、あなた方も見なくちやならぬと思う。なぜならば、わが党の
委員
と与党の
委員
で十三名おるのですから、この事実を無視してあなた方がどうだこうだということは、事実を無視する行き方だと考えます。 —————————————
大村清一
91
○
大村
委員
本日の本
会議
の
議事
の
取扱い
の件を
議題
として御協議願います。
土井直作
92
○土井
委員
本日の
議事
の
取扱い
に関してでありますが、わが党としては、先に
提出
しております
議長
並びに副
議長
の
不信任
決議
を上程する。言うまでもなくこれは
国会
の
構成
上先議権を持
つて
おる問題でありまするがゆえに、これをどういうふうに上程するかについて御決定願いたいと思います。これはOKが来ておりますから、ぜひその
取扱い
方をお願いいたします。
石田博英
93
○
石田
(博)
委員
私
ども
は正副
議長
に対する
不信任
のその
理由
はないと思いますけれ
ども
、正規の
手続
をも
つて
上程せられておるのでありますから、その上程についての
取扱い
を協議していただきたいと思います。
大池眞
94
○
大池事務総長
議長
並びに副
議長
の
不信任案
が
提出
せられて、そのいずれもOKが来ております。本日これが上程方を
取扱つて
もらいたいという御申出であります。これにつきましては、御
承知
の
通り
先例
もありまして、優先的に
取扱
われます。先に
議長
の
不信任
を片づけまして、次に副
議長
の問題、こういう順序になろうと思います。それをいかに
取扱
うかということを御協議願いたいと思います。
中村寅太
95
○
中村
(寅)
委員
議長
副
議長
の
不信任案
が
提出
されておるということですが、それを読んでいただきいと思います。
大池眞
96
○
大池事務総長
それでは
議長
不信任
に対する
決議案
を朗読いたします。
提出
者は北村徳太郎君、
鈴木茂三郎
君黒田寿男君、川崎秀二君、
吉川久衛
君、佐竹
晴記
君であります。本文は衆議院
議長
不信任
に関する
決議
、本院は
議長
幣原喜重郎
君を信任せず。右
決議
する。
理由
といたしましては、去る二十八日本
会議
における石原
水産委員長
の漁業法案並びに漁業法施行法案に関する
報告
中「
国会
を通じて全国の漁民に陳謝する」旨の
国会
を侮辱する
発言
に対し、
議長
はこれを黙過し、何らの
措置
をなさざるは、明らかに
議長
みずから
国会
の権威を冒涜するものはなはだしく、その職にたえざるものと認め、信任することができない。こういうのであります。
中村寅太
97
○
中村
(寅)
委員
副
議長
の
不信任
もまだ配付にな
つて
いないので、
審議
する上に必要でありますから、読んでいただきたい思います。
大池眞
98
○
大池事務総長
岩本副
議長
不信任
決議案
を朗読いたします。
提出
者は
田中
織之進君外四十六名にな
つて
おります。
内容
は「本院は、剛
議長
岩本信行君を信任せず」
理由
は「副
議長
岩本信行君は、
議場
整理の誠意を欠き、党派的にして不公平な態度により事ごとにその
措置
を誤り、衆議院の品位を汚すこと大である。よ
つて
われらは、同君が副
議長
として不適当であるから、これを信任しない。」こういう
理由
であります。
土井直作
99
○土井
委員
不信任案
に対する
取扱い
の
方法
でありますが、これは言うまでもなく
不信任案
の
趣旨弁明
をして、それに対して賛成、
反対
それぞれの
討論
があるはずであります。
従つて
そういう
事務
的な
取扱い
を
運営委員会
でやるか、あるいは従来の慣例によると、小
委員会
で御決定になればよろしいと思いますが、要するに議院の
取扱い
法に準拠して、この問題を
処置
していただきたいということを要求いたします。
石田博英
100
○
石田
(博)
委員
土井君の御
発言
きわめてごもつともであると存じます。現在まだ両案については
議案
の印刷もできておりませんし、配付も終
つて
おりません。
従つて
先ほど新
政治協議会
その他の諸君から御
発言
もありました
通り
、
議案
がまだ行き渡
つて
おらないので、わからない。
議案
の配付の
手続
を待
つて
、小
委員会
に移されたらいかがと私は考えます。
土井直作
101
○土井
委員
議案
の配布がまだないから、小
委員会
に移してもらいたいということについては必ずしも
反対
ではありません。ただ御
承知
の
通り
不信任
をしております正、副
議長
のもとで
会議
を進めるということだけは、不可能でありまするがゆえに、この問題を
審議
する場合において、き
よう
の
議事日程
の劈頭に上程して
審議
していただきますならば、小
委員会
にこれを回付して、
事務
的な
方法
の
取扱い
をすることについては必ずしも
反対
ではございません。
大村清一
102
○
大村委員長
ただいま土井君から提議がありましたがその
よう
に
取扱い
まして御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
103
○
大村委員長
それではその
よう
に決します。 —————————————
大村清一
104
○
大村委員長
他の
議案
の
取扱い
を
議題
といたします。
大池眞
105
○
大池事務総長
議事日程
に入る前にただいまの
不信任案
を上程することをおきめ願
つたの
でありますが、これが済みますれば、
議事日程
が第一ないし第七まで載
つて
おります。これ以外にも本日上る
議案
が相当ある
よう
に思いますが、時間の
関係
上、全部ができないと思いますので、ただいまの
議事日程
に上
つて
おるものを順序
通り
やるかやらぬかということをおきめ願います。つきましては、第二に載
つて
おります
食糧確保臨時措置法
の上程にあたりましては、これに対して別な
議決案
が出ております。これを
議題
とする上の先決的な要件は、相当あるやに思いますので、その附帯した
決議案
の
取扱い
についても願いたいと思います。その
決議案
というのは、
昭和
二十四年十一月二十八日
農林委員会
における
決議
無効に関する
決議案
というのでありまして、これは
鈴木茂三郎
君外野党の
代表
者の名前をも
つて
出ております。
内容
は
昭和
二十四年十一月二十八日
農林委員会
における
食糧確保臨時措置法
の一部を改正する
法律案
の
議決
は、
国会
法及び衆議院規則に反する違法なる
審議
手続
を経ているから無効である。」こういうのであります。
椎熊三郎
106
○
椎熊委員
今の
農林委員会
の
決議
無効に関する
決議案
は、
日程
第二に優先して
審議
を進むべきものだと思います。そこで本日は今朝来
日程
第二の問題でこれほ
ども
んで来たのですから、今の
議長
に関する問題が第一優先、その次に
農林委員会
の
決議
無効の
決議案
を上程して、そのあとに
日程
を変更して、
食糧確保臨時措置法
の一部改正法案を
審議
したらどうです。
石田博英
107
○
石田
(博)
委員
けつこうです。
土井直作
108
○土井
委員
その問題に
ちよ
つと
異議
があると思うのであります。大体
議事日程
の第一に、国有鉄道運賃法の一部改正
法律案
が出ております。
従つて
これを順序
通り
や
つて
行くということがよいのでないかと思います。特に
日程
を変更してやる必要はない。
椎熊三郎
109
○
椎熊委員
それなら
日程
第一をまずや
つて
次に
決議案
をやる。
大村清一
110
○
大村委員長
だんだん御
意見
がありましたが、
日程
は
予定
通り
まず第一をやります。次に
決議案
、それから第二に移る。これについて御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
111
○
大村委員長
それではその
よう
に決します。 —————————————
大村清一
112
○
大村委員長
お諮りいたしますが、大体これで本日の
日程
の
取扱い
の大綱はきま
つた
と存じますので、あとは慣例によ
つて
小
委員会
で御
審議
を願
つた
らいかがですか。
淺沼稻次郎
113
○
淺沼委員
小
委員会
に移すことは賛成ですが、
食糧確保臨時措置法
に関する案件は重要案件であります。時間の
制限
をしない
よう
して、それぞれ
討論
者に時間を与える
よう
に、小
委員会
で
取扱い
を願いたいと考えます。
石田博英
114
○
石田
(博)
委員
十分なる
討論
をしていただく
よう
に
取扱
うという
原則
については異論はございませんが、会期がきわめて切迫をいたしております。
従つて
この会期の中に、私
ども
としては
参議院
にも
審議
をすべき時間を残しておかなければなりませんので、本日のうちにこれらの
法律案
が
審議
を終了するという見通しのもとに、十分なる時間をと
つて
いただくことをお願いします。
土井直作
115
○土井
委員
小
委員会
のことは一応念を押しておきたいのでありますが、第五
国会
における当時、岩本副
議長
の行
つた
行為を私は知
つて
おります。
国会
法を無視した
よう
な
議事
の
取扱い
方というものをや
つたの
であります。これはどういうことかと言いますと、
事務総長
から正式な
手続
きによ
つて
出されております案件、これを馬車馬的にほおかむりして、前方しか
見え
ないかつこうをして、
事務総長
から書類が出ておるにもかかわらず、それを見ずに
決議
をして、初めてそれを
承知
したいという
よう
な、正式な
手続
きによ
つて
行うべく
国会
法によ
つて
規定されてある事項までも無視した
事態
があるのであります。この際私
ども
としては、正副
議長
は
不信任
ですから、
代理
議長
を立てられるかどうか、これは別でありますが、あとで御決定願えると思いますが、少くとも
国会
法によ
つて
、あるいは衆議院規則によ
つて
正式に
提出
された書類が、
事務総長
から
議長
まで伝達がスムーズに行かない。しかもそういう事柄についてあらかじめ予想されて、馬車馬的に無理押しをやるということは、これは
国会
の威厳の上においても、あるいは
国会
法を守る上から言
つて
も、きわめて不適当な
処置
だと考えておるのであります。
従つて
小
委員会
に移ります前に、
国会
法を無視しないということだけはこの際明確にしていただきたい。特に
事務総長
はそういう場合における書類の
手続
、またそれを処理すべき議院の態度、
国会
法を無視してよいのかどうか、もちろんよいはずはないはずでありますが、そういう
よう
に作為的に無視した行為が、過去においてあ
つたの
であります。こういうことのない
よう
にしなければ、議会の
運営
というものはうまく行かないと私は考える。この点念のために
事務総長
の見解をお聞きしておきたいと思います。
大池眞
116
○
大池事務総長
御
承知
の
よう
に
議事
はあらかじめ
運営委員会
なり、小
委員会
で御決定になりました順序に基いて進める場合は、
議事
順序等もできておりますので、
議長
の職を持
つて
おられる正副
議長
としては、順当に進めますから、ただいま御指摘の
よう
な場合が起り得ないのであります。ときに急激に、あらかじめ私
ども
の方へ何ら申出のない
発言
が、にわかに出た場合に、私
ども
の方として、即刻その
措置
に対して
議長
に他言をいたすのでありますが、そこに急激なことでありますので、あらかじめの
議事
順序等もできておりませんので、その
手続
上の時間のずれ等がありまして、
最初
きめました
議事進行
に
従つて
行わずに行くことが起り得ると思います。しかしこれはあらかじめ
発言
通告等が申込みにな
つて
おるのを、急激に、直接に私の方へ持
つて
来る
よう
な場合になりますので、そういう行違いがかりにあるとすれば起り得ると思います。
発言
通告等については、事前に参事の方へ届けていただいてから私の方へ参ります。その間に
議事
順序等の次第ができるのでありますが、急激な臨機の場合には、行違いというものも起り得ると思いますが、
議長
としては、もちろんただいま土井さんがおつしや
つたよう
に、
国会
法並びに議院規則に
従つて
、成規の権能も行
つて
おるのであります。
従つて
できるだけそういう行違いのない
よう
に、私
ども
も進めますし、もちろん
議長
の職を持
つて
おる方は、それに
従つて
や
つて
おることと信じております。
神山茂夫
117
○
神山委員
先ほど
石田
君の
発言
の中で重大な問題が
一つ
残
つて
おる。それは
各党
の
発言
を十分尊重する
よう
にということを
淺沼委員
から特に
申入れ
たのに対して、
石田
君は
原則
として尊重したいという
よう
に言われた。これはまことにけつこうであります。しかしその
原則
を実際に行うにあた
つて
、今日中にこれだけの
議案
を全部上げてしまえということを言われておる点に問題があろうと思うのであります。今七時十七分でありますが、これから
各党
の代議士会が開かれますならば、大体本会の開会は八時になると思います。その点を十分考慮に入れておられるかどうか、この点だけははつきり聞いておきたいと思います。
石田博英
118
○
石田
(博)
委員
できるだすみやかに時間をと
つて
行きたいと思います。そうしてできるだけ
発言
の時間に余裕を持たして行きたいと考えます。ただ私
ども
は、
参議院
にせめて一日の
審議
期間を与えることのために、あしたの朝
参議院
の
会議
が開催される時刻までに
議案
を回さなければならぬと考えております。現在七時二十分であることはよく
承知
しております。
神山茂夫
119
○
神山委員
今の
発言
を私はそのまま拝聴して、先ほど言われた今晩中ということは別か、同じか、別として
了解
しますから、その点
石田
君はお忘れのない
よう
に、特にお願いしておきたいと思う。
土井直作
120
○土井
委員
これは臆測でありますから、臆測をも
つて
論議することはどうかと思いますが、本日新聞を見ると、
参議院
の方では会期を二日間延長するという
よう
な記事が載
つて
おります。
事務
的に何か政府なりあるいは
参議院
の方の
関係
で、
事務総長
あるいは
運営委員会
の方に、あるいは正副
議長
でもけつこうでありますが、それらの方面にそういう
お話
があ
つた
かどうか、お聞きしたい。
大池眞
121
○
大池事務総長
事務総長
の方へは、何ら政府側から会期延長の問題についてただいままで来ておりません。
参議院
の方からも何らこれを聞いておりません。
従つて
正副
議長
にはそういう点について御
報告
申したことはございません。
大村清一
122
○
大村委員長
なお申し上げますが、
運営委員会
にも何ら話がございません。それでは散会いたします。 午後七時二十分散会