○神山
委員 土井君の
意見がありましたので実ははつきりいたしましたが、二十五年勤続という問題は非常にけつこうな問題かもしれない。しかし二十五年の継続ということについて昨日疑義を述べたのでありますが、これを表彰するとすれば、現在刑事事件の審理が進行中である。この場合に田中萬逸君の二十五念勤続について別個な問題だと言いますが、表彰するということになれば、その結果が
国民大衆に与える影響というものを
考えなければならい。私はこれは当然法の判決に影響するというようなやぼを言うのじやありませんが、
国民に与える影響も
考えなければならぬ。この場合名前を言うことは、はばかりますけれ
ども、この前の昭和電工事件その他に
関係された方が、
国民の指示を得て、多数この
国会に見えておる。こういうふうな場合は地元で一種の審判をしたことになりますから、これはこれとして
成立ちますけれ
ども、しかしそれで集まつた
国会が、
国民の付託を受けて国政の
運営に当
つておる。
国会が刑事事件
関係の者を表彰するということに、あなた方の目からは全然別個の問題であると見えても、これの与える影響は決して別個のものじやない。一定の政治的影響を与えるということを十分考慮してもらいたいと思う。
従つてこの問題については昨日
中野君の御
意見もありましたが、きようどうしてもやるということになれば、わが党としても
中野君の申出
通りに、納得できないということを言わざるを得ないのだ。
従つてこの点ではむしろ表彰したいという気持があなた方にあるのだつたならば、こういうふうな論議が出ないような機会にや
つてもらつたらどうかと思うのだが、あくまできようおやりになるということであれば、われわれとしては遺憾ながら態度を保留せざるを得ないということを申し上げておきます。