○
吉川證人 余談ですけれども、
保釈取消しのときに、特別審査局の吉橋総務課長が私らと同僚でありますから、私の所に來まして、君かや
つた事件でこういうのがあるだろう、これが何か連合軍で解散団体にしろという話だ。それで俺の方で
調べた結果、
保釈を取消せという話だという話なんですよ。それは今高等
裁判所にあるから直ぐ連絡しましようと言
つたところが、それは月曜日でしたが、土曜日の日に、進駐軍が見えて直ぐ取消せと言われて、高等
裁判所で慌てて、判事はもういないので、検事の方は直ぐ取消
申請を出した、
理由が
ちよつと
はつきりしない。そうしたら判事の方は何か土曜日にや
つたので、つむじを曲げたかどうか知りませんけれども、連合軍の最高司令官の命により本件はこれを取消すということが報告があ
つた。あんなまずいことは……その必要がなくて幾らもその後
暴力團体に指定にな
つて、それで、そういうのを泳がすということはよろしくないという
理由を出せばよか
つたのですれども……。