○
岩間正男君 先程の
藤田委員の
質問と連関するのですけれども、
文部省は
地方の
教育委員会がそのような問題についてはタツチするのだからして、
文部省としては
余り連絡を持たないというような
答弁であ
つたように思うのでございます。併しこれはこの前の
文部省の
設置法案のときにも、私も
質問したのでありますが、
文部省は非常に重要な、どうしてもこれは指導すべきであり、それからその問題に当然タツチすることが必要であるというような問題については、案外そういうところは
自分の責任じやないと
言つて逃げを打
つているようなところが見えている。而も今の
お話のように余りタツチする必要もないというような問題についてタツチしているというようなことが起
つておると思う。これは例を挙げればはつきりすのでありますが、
秋田師範の問題でありますが、
秋田師範の
卒業生でやはり
思想云々というような問題は、表面にこれを出し、或いは又裏面的な
説明で以て、そういうような生徒が卒業してから就職できないというような
條項にな
つていることを
教育委員会で決定することができなくて、そこでこれを
文部省に
質問した。これに対して、確かに
学校教育局長のこれに対する
一つの
見解が出された。そしてその
見解が非常に有力なものとな
つて、そういうようなものを楯として事実が進められているというような
実情が、我々の
東北教育視察團の
東北視察の際におきまして明らかにされたのでございます。
從つてこういうような今の全然そういうものにはタツチしないのだというような
方向を取
つておられるのだが、
文部省でその必要、不必要を適宜に判断してこれにタツチしているというような
実情があるように思うのですが、今
秋田の例などを含めてこれに対してどういうような
態度を從前取
つておられたか、今度どういうふうに
考えておられるか、承りたいと思います。