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政府委員(牛島辰彌君) どうや
つて五十万三千七十二という
数字を出したかという御
意見にお答えいたします。この問題は頃常にむずかしい問題でございまして、大局的な
数字を算定してそれが実際の作業に合うかどうかという問題でございます。
只今大臣から
お話のありましたワイモンドという人の
方法によりましてやり得る費目と申しますか、作業もございます。ワイモンドと申しますのは
一つの費目の中で稼働的な
部分と不変的の
部分と二つに分けまして、その割分によりまして出して行く
方法でございます。併し全般のことになりますと、そういう
方法によ
つてはできない部面もございます。收益勘定と申しておりますのは、普通の経営に当てる勘定でございますが、こういう面におきましてはそのワイモンドの
方法によ
つてやり得るものもございます。併し研究所の費用であるとか、或いは又教習所の費用であるということになりますと、不要不動というようなことはございませんものですから、必ずしもワイモンドだけではいけないというようなことになります。私共の方としましては、やはり單位として
考えますときは輸送の人キロ、輸送のトン・キロ、人一人を一キロとしまして運輸單位を決定しております。輸送人キロ或いは輸送トン・キロというものを基準に
考えておるわけであります。その外列車が走ります列車キロというようなものを使
つております。そういうものについては、お手許に差上げました資材の中にも、確か昭和十一年だつたと思いましたが、それ以降はどういうふうな割合にな
つて殖えておるか、それと人との
関係というような
資料も差上げてございます。從いまして輸送人トン・キロ或いは列車キロ或いは鉄道の実際の営業キロというようなものから算定いたしまして、ワイモンドの
方法によ
つて出たものとの比較檢討をいたしまして決めておるわけであります。今回決めましたのは大体労働生産性と申しますか、作業能率を昭和十四年
程度のものにまで引上げるということを前提といたして、國有鉄道におきまして五ケ年計画を立てておりますが、五ケ年計画において昭和二十五年において想定いたしておりますところの輸送人キロ輸送トン・キロ、列車キロ、それから営業キロというものを完遂するという建前で收益勘定の
数字を出したのであります。併しながら昭和十四年に至りますと、そこには労働
條件の緩和とか或いは労働基準法の
関係の
人員が出て参りませんものですから、やはり約二十%に当るところの
人員をそこに更に附加いたしまして收益勘定を作りまして、或いはその他に鉄道の勘定は工事に必要な工事勘定がございますので、そういうものは本
年度予算の見地からこれを算出いたしました。それから中間勘定いわゆる清算勘定と申しますか他の勘定に品物を賣つたり買つたりする中間の勘定でありますが、そういうものは
從來の鉄道の実績に基ずきまして、これを推定して出しておるわけでございます。