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國務大臣(
小澤佐重喜君) 先ず、行政
整理と本
法案に基いて自然に生ずる人員の
整理とはどういう
関係があるかという問題が中心のようですが、それは結果においては或いはこれと関連を持つかも知れませんけれども、行政
整理をやるという問題と、行政
整理の一環としてこの問題ができたのじやないのです。この問題は今提案
趣旨で御
説明申上げたように、本來もこうしたことをいつまでもや
つておるということが、
國家的に見ても、又
預金者に取
つて見ても大した利益でないという見地から、こうすることがいいという
意味で、勿論
独立採算制には
関係がありますけれども、や
つたのであ
つて、こういうものを集めて、その結果行政
整理三万八千人という結論が出たのでは全然ないのであります、ないのでありまするが、例えば九月末日までに
整理をする、九月末日までにこの
法律の成立によ
つて自然
事務の方で簡素化されるというような場合におきましては、勿論その中へ入ると思います。これも同一に計算されると思います。そういう場合において、余剰人員がどういうような形で
整理されるかというような問題は、これは
一般の逓信從業員と同じことでありまして、別にこの保險の方であるからどうこうというようなことは、特段の何か開きを持
つて参えてはいません。いませんが、今お話の一点にもあ
つたように、私の考えとしては、自分の意思に反して職を失うというようなことは人間の中の一番不幸なものであると考えておりますから、できるだけそうした人を少くするということが一番の目標であります。でありますから、たびたび話したように、私は非常に
郵便事業の完全な運行から見れば、可なり不自由しておりましようし、又見ようによ
つては、その一部の人間の労働強化というか、まあ労働強化とは言えないでしようが、そういうことも言えば言えないことはないような状況で、三人の定員を二人でや
つておるということが現在あるのであります。結論においては一人でもいわゆる自分の意思に反して退職する人がないようにという考え方、又労働組合の方でもそうした
措置に対しては、むしろ協力する姿で現在おるのであります。でありまするから、私の考えとしては最終的には一人でも少なくするという考えの上に臨んでおりますから、今お話のように、仮に
貯金事務が少なくな
つて、ここから五百人でも三百人でも節約できればその方に向けて、同時にそこに新らしい定員に基いて欠員がないというような場合においては、できるだけ余剰人員を配置転換で行く、こういう場合に直ちに起る問題は住宅問題であ
つて、同時にその職員の住宅問題というものは重大な問題で、東京の眞の中にある
事務所に余剰人員ができたから、これを名古屋に持
つて行くというようなことは事実上困難でありまして、
本局、本省に余剰があ
つた場合には、どうだ麹町の
郵便局、四谷の
郵便局に空きがあるからこつちの方へ行
つて呉れないか、こういうように了解を得てそつちの方へ廻
つて貰い、又特に本省に、或いは
本局に未練があるというような場合には、本省、
本局に欠員が生じた場合には優先的に元へ戻してやるというようなことで配置転換をしようと思
つておりますし、これに対しては全逓の幹部の諸君も了解されて、今後盡力することを誓
つております。でありまするから、私の氣持はどこまでも一人でも少なく、本人の意思に反した行政
整理がないことを望んでおります。その結論において現実に何人できるかということは今予想ができませんが、最終
目的はそういう氣持で進んでおります。