○
政府委員(
原田富一君)
只今政務次官から
提案理由の御
説明を申上げたのでありますが、特別に私から申上げることもないのでありますが、この「
新生」の
太巻を作りましたことは
一般の
嗜好がやはり
細巻よりも
太巻の方が
喫味の
点等から
考えましてもいいようでありまして、漸次
太巻に直したいという
考えで進んで來たのでありますが、
太巻にするにいたしましても、
機械の構造を少し変えるところがありまして、急にするわけにはいきませんし、又
太巻にいたしますと多少目方も違いますので、
原料等の
関係も一遍にやると多少は影響がありますので漸次改善したいと思
つておりますが、
機械も
相当変
つて参りましたし、この際「
新生」の
細巻は止めまして
太巻にいたしたのであります。今後も漸次
太巻を
増加するようにいたすつもりでおります。「
新生」の包装はこれまであ
つた細巻「
新生」と
差当り同じものにして置くつもりでありますが、これも良質の紙が得られ次第もつ
ちよいものにいたしたいと思
つております。それから「
ゴールデンバット」は、これは以前に非常に
大衆に親しまれておりました
煙草であります。「きんし」が戰爭中に「
バット」の
名前を変えまして「きんし」といたしましたので、その後「きんし」で今日まで
参つたのでありますが、これは何か外の
名前に変えた方がいいのじやいかということを前々から
考えてお
つたのであります。やはり昔の「
ゴールデンバット」にした方がよいという私共
事務当局の
考えで一應こういうことにいたしたわけであります。これも
只今御回覧申上げたような
図案でやるつもりでありますが、これも紙の質がまだその
程度のものしか十分に得られませんので、甚だ貧弱と思いますが、これもその方の工程と相俟
つて漸次改善いたしたいつもりであります。
それから
内容の点につきましては、これも漸次改善して質のよいものを作りたいつもりでありますが、これも早急にはよくなるということも困難でありますのですが、この「きんし」には今日まで全体の量の一割以内を「
いたどり」を入れてお
つたのでありますが、本
年度からは「
いたどり」はもう買わないことにいたしまして、全部
煙草の葉で作る
予定でございます。今出ておる「きんし」はまだ「
いたどり」の入
つたものが多少あるわけでありますが、今後そういうものは漸次無くなると思います。
品質の点につきましてもできるだけよくするように努めるつもりでございます。それから
パイプ煙草の「
日光」は、これは
懸賞募集で「
日光」という
名前にいたしましたもので、それからその
図案は
杉浦非水画伯の
図案で、これも四つか、五つか書いて頂きまして、それを選んだわけでありますが、これは
品質の点から申しまして、「
桃山」より少し低い
程度のものでございます。もう少し
大衆向きで、四十グラム
当り百円にして、相場も大体その
程度ならばよいんじやないか。まあそういうところで立案したような次第でございます。大体そんなところでございます。