○小川友三君 立会
演説会の開催地が人口五千人以上という
規定の中で、立会
演説会を開催して非常な不成績なところが多いのでありまして、その実例を申上げて御参考にしたいと思いますが、五千人以上、大体大きな村ですと五千人ぐらいあります。そこでこの一月の
衆議院の
選挙のとき、五千人ぐらいの村でや
つた立会
演説会の例を申しますと、
候補者がそこに全部集
つたところが、村はポスターを僅かに二十枚
程度しか貼
つてありません。
選挙管理委員会で大体二十枚ということですから、二十枚、それもタブロイド版の、こんな小さいものですから、村の人は殆んど知らないでおる、村の人が集
つて來そうな時間まで
候補者は待
つておる、ところが僅か二、三十人の人しか來なか
つたという例がありまして、
候補者が二、三十人の人に
意見を述べて、そのして貴重な時間を費してしま
つたということであります。五千人というのは非常に少い、一万人以上の町村はどうか、数百名以上の者が立会
演説会に入
つておりました。千人以上の人が入るのは一万人以上の町村の会場であり、五千人
程度のところで僅かに松の木や電信柱に二十枚くらいのポスターを貼
つて立会
演説会をやるということは
候補者の
選挙運動のむしろ妨害になる、決して利益にならないというようなことで、
臨時特例法が五千人というのは一万人以上ということに御訂正を賜わりたい、私はこういうふうに思
つております。
それからポスターを三日以内に貼る、この三日以内に貼るということは実に怪しからんのでありまして、貼
つても家の中に作業しておる人はポスターを貼
つてあることに全然氣が付かない、どんなに遅くも一週間くらい前に公示して貰わないと噂にも上らないという弊害がございますので、一週間前に貼
つて置くというようにした方が実績が上ると思
つておるのでありますが、立会
演説会に行かれた天田先生始め幾多の方が御経驗がおありだと思
つております。(笑声)村の立会
演説会に至
つては少しばかりの人に沢山の
候補者が集
つて意見を述べる、こういう例が相当あります。
もう
一つは実施の問題でありますが、各班に分れまして一班に当
つた人は五千人くらいの町村でや
つた場合は人もいない、
選挙管理
委員がいるところだけで、そうした人は決ま
つておる、人もいないところで時間
通り二十分や
つてしまう、而も最後の仕舞頃に漸く数十名集
つて來たという例が沢山あるのでありまして、これは一万人以上、一万五千人以上にすべきが妥当である、かように思います。それは各府縣の
演説会は、一万人以上の町村が勿論三十箇所以上あると思
つておりますので、どうかそういうふうにお取計らいをお願いいたしたい。