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説明員(
近藤直人君)
只今淺岡委員のお尋ねでございますが、御
意見の点は私はよく了解できるのでございます。実は私も妙なことを申上げますが、
安本の
建設局次長になる前に、元は
大藏省ではございませんが、文部省の
会計課長を一年半ばかりいたしまして、丁度
文教の六・三
予算にぶつかりまして、
会計課長として非常に当時を思い出しまして非常に苦労した点がございますので、それで
只今の
厚生省の
予算につきましても、やはり同じようなことがあるような氣がするのでございます。先程
來岡元委員の御
質問にお答えしましたように、どうもこの
厚生予算、
治安行刑、
文教予算というものは
公共事業費の中ではどうしても
重点が低く見られ
勝ちでありまして、私
安本の
建設局に入りまして
公共事業費予算を直接見て参りまして、その点を非常に痛憾するのでございます。どうしてもこれは、この
公共事業費予算の枠から外しまして、やはり
一般行政部門の方に持
つて行かなければならんような氣がいたすのであります。私のところえも
兒童福祉法の
関係で多数の方面からお
見えになりまして、
母子寮その他の点につきまして陳情受けるのでございますが、そのときも申上げましたのですが、どうもこれは
公共事業費の
予算の中に入れて置くということがどうも
工合の悪いように思うんです。從いましてどうしてもこれは外しまして、別途
行政部費の方へ入れまして、
大藏省予算としまして、
向うの方で檢討する。
向うへ持
つて行けば必ず
予算が殖えるというわけではございません。これはいろいろ情勢がございますけれども、少くともプライオリテイと申しますか、
優先順位と申しますか、そういう面から制約はなくなるわけでありますから、どうしてもそうしなければならんのじやないか、悪いのじやないか、という氣がしてならないのであります。併しながら
只今の
状況におきましては、まあ手遅れでありますので、私といたしましてはできるだけこの
公共事業費の
予算の中でも、特に比較的弱いものと見られる
行政予算、
文教予算その他
治安行刑予算、或いは
官廳営繕予算、
そういつた面については極力
重点的にまあ
考えるように実は
努力いたしておるのでございます。何と申しましても非力でございますので、これをどのような
予算が取れますものやらどうやら、実は自信がないのでございます。併しながらそういう
氣持で極力
努力いたしておりますから、その点は御了承願いたいと思います。