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水久保甚作君 私は
さつき懇談会のときも申上げましたのでありますが、この際この
引揚同胞の
特別委員というものが、この
委員会というものがどんな地位を持
つておるかということも考えんければなりません。それで殆んど一千万に達しておるというような
関係のある
委員会であるのでありますが、この重大なる
委員会が今日どの面に動いて善処すればいいかということは又たびたび問題にされた問題でもありますが、今この問題はその中途にあるのでありまして、まだ
引揚も殆んど五十万という人々が残
つておる、こういうような
現状であります。
引揚てもおらんのでありますから、この際は今
政府に向
つて強き
信念を持
つて行かなければなりません。強き
信念を持
つて爭うて行かなければならない問題が多かろうと思うのであります。
かくのごとき
現状でありますことは賢明なる
皆さんには御
承知の
通りでありますが、
かくのごとき場合において、今日この
委員会において私は強し
信念の下に
委員長の
選衡をして頂きたいとこう思うのであります。そうでありますから、どこに出してもこの
委員長でなければならん、本当に
引揚者の一千万を助けるものはこの
委員会であるという
國会の
委員会の権威というものを持たなければなりません。これによ
つて民主政治は行われまして、誠に結構なことでありますけれども、こういうふうなときにおいては
皆さんと共に
一つ考えなければならんと私は思うのでありまして、それで私は先に
矢野委員から人を指定して、そうして求められておりますが、私は今申しましたように、結果からいたしましてどうしても私の考えはそう
簡單に行かないと考えております。事はこれはG・H・Qに対しても、亦院内においても活溌なる活動をしなければなりません。そうして又その
予算方面に対しましても、閣僚に対し、又は各省との
連絡も取らなければなりませんし、又非常なる政治的の頭が要すると思うのであります。この点からいたしまして、私は今日今の
動議は反対をいたしまして、私は
人材本位によ
つて今日は
互選せられんことを望みます。