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1949-10-03 第5回国会 参議院 議院運営委員会 閉会後第8号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十四年十月三日(月曜日)    午前十時三十七分開会   —————————————   本日の会議に付した事件 ○事務総長辞任の件 ○職員の人事に関する件   —————————————
  2. 高田寛

    理事高田寛君) それではこれより議院運営委員会を開きます。本日は御通知にありました通り役員辞任の件についての会議であります。最初に議長から発言を求められております。議長どうぞ。
  3. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) 小林事務総長より辞職の申出がございまして、その経緯につきまして今日御報告を申上げ、御了承を得たいと存じます。一昨々日即ち金曜日九月三十日突然総長が私のところに見えまして、自分來年参議院議員選挙に出たいという決心をいたしました、それでそれには事務総長の職を成るべく早く辞任して置いた方がいいと自分は考えるので、今日辞表を提出するために参りましたと言つて、九月二十九日付の辞表を提出されました。で私も突然のことでありましたが、先ず議会開会までには暫く時日もありますから、或いは慰留をすることが至当かとも思いましたけれども、選挙に出ようという決心をされたならば、やはり成るべく速かに事務局を去つた方が、私は主義としてもいいと思つておりましたし、又総長のそういう決心は至極尤もなことであると思いましたから、それで一應法規の方をお聞きいたしましたが、國会法第三十條によつて、閉会中には役員辞任議長において許可することができるという規定があるそうであります。それで又総長本人の切なる希望もありましたから、同日即ち三十日付で許可することに決しまして、その旨を総長に話したのでございます。それでそのことは成るべく早く、運営委員会の方に御報告をして、そうして辞任の始末を御了承を願いたいというつもりで、今日お集りを願つた次第であります。どうぞその点について一つ了承を願いたいと思います。それから尚総長がそういうようなことでありますから、國会法の二十九條の規定によりまして、後任総長が決まりますまで近藤次長において総長の仕事を処理することになつておりますから、これも御了承願います。
  4. 島清

    島清君 ちよつと議長にお伺いしたいのですが、理由はたつたそれだけでございますか。事務総長参議院並びに貴族院時代からおられたので事務総長任期というものがないので、而も來年は三年議員選挙である。事務総長議員よりも長期にわたる任期を勤めるというようなことと関連をして、何かそういう方面に新例を作りたいといつたような理由はないのですか。
  5. 松平恒雄

    議長松平恒雄君) それは何もございません。今申上げた外に何もそういうようなことはございません。
  6. 島清

    島清君 そうですか。
  7. 門屋盛一

    門屋盛一君 これは承諾するとか、せんとかという問題でもないでしようけれども、両方とも小林総長のお辞めになる理由もはつきりしており、議長がお許しになることも適当だと思います。從つて事務総長の決定しますまで近藤次長において代理せしめるということも結構だと思います。私は素直にすんなりと承認したいと思います。別に改つた承認事項ではないのですね。
  8. 高田寛

    理事高田寛君) 議長から報告をして御了承を願う、こういう御趣旨でありますから、御了承願つたものと認めます。丁度小林事務総長が一言御挨拶に出たいというお話でありますからお許し願いたいと思います。
  9. 小林次郎

    ○前事務総長小林次郎君) ちよつと御挨拶を申上げます。参議院議員に立候補するには事務総長は一日も早く辞めた方がよかろうと考えまして、三十日の日に議長さんに辞職願を差出して手続を願つたのであります。ところが非常にスピーデイに運びまして、昨日よかろうというお話を承りまして非常に安心いたしました。参議院成立以來二年有半の間、浅学ひ才の私がこの重責をどうにか切り拔け得たということは同僚の協力は別といたしまして、偏に皆様方議員諸公、殊に運営委員諸公の同情ある御支援の賜物と存じて、深く感謝いたしております。今日はそのお礼を申上げますと共に、將來とも一層の御支援を頂きたいということをお願い申上げる次第であります。(拍手)
  10. 高田寛

    理事高田寛君) では今日は外に何か御発言はございませんか。   —————————————
  11. 門屋盛一

    門屋盛一君 今議長から近藤次長事務総長代理としてやるということは、これは至極適当なことでありますが、今近藤次長は、次長議事部長総務部長とお兼ねになつておる。今又総長代理をやらなければならんと、この前の議運総務部長のあれは前総長から推薦されておるのですが、二つの見方があるのです。新らしい総長ができて、総務部長を決めるということも考えられるのですが、大体國会の参事以上を決めることは、総長推薦によつて議運でこれを決めるという建前になつておりますのは、ただ單に総長の意思のみによつて動かされない、議運としてやらなければならんという建前なのですから、前総長から推薦になつておることでもあるし、この間のあれは保留になつておりますけれども、何らか近い將來総務部長だけでも決めないと、事務次長の方が議会開会を前にして荷が重いのじやないか。殊に第五國会以來継続した懸案のものもあり、第六國会へき頭から波瀾を予想されておるので、一應今整え得る陣容は整えて置いた方がいいのじやないかと思うのですが、どんなものでしようか。総長はやはり本会議を開かなければ後の総長が決まらないのですから、本会議を開いて総長を決めて、それからずつと総務部長以下を決めると、その間近藤次長が余り忙しいのじやないか、どんなものでしようか。
  12. 高田寛

    理事高田寛君) 如何いたしましようか。
  13. 原虎一

    原虎一君 近藤次長が兼職を行い過ぎるということになれば、総長次長総務部長、これは一貫したものだと思います。だから議事部長というものを誰か外に選ぶか、或いは当分兼務さして置くという方法を講じたらいいのではないか、そういう点については、議長委員長相談の上、次の機会にでも原案を作つたら如何ですか。
  14. 門屋盛一

    門屋盛一君 どつちにしても、本会議前にもう一度議運を開いてやるということにして置かれたらどうでしようか。
  15. 高田寛

    理事高田寛君) 如何でしようか、どうせ又次臨時國会の開かれる前に、数回議運も開かれるだろうと想像されますが、いろいろお考え置きを願いまして、又次議運のときに御相談願つた如何でしようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  16. 高田寛

    理事高田寛君) それでは大体、次の議運のときまで、一つよくお考え置きを願いまして、外に御発言がなければこれを以て散会いたします。    午前十時五十一分散会  出席者は左の通り。    理事            川村 松助君            大隈 信幸君            高田  寛君    委員            島   清君            下條 恭兵君            原  虎一君            小林 英三君            重宗 雄三君            山田 佐一君            門屋 盛一君            小林 勝馬君            藤井 丙午君            兼岩 傳一君   —————————————    議長      松平 恒雄君    副議長     松嶋 喜作君   —————————————   事務局側    参     事    (事務次長)  近藤 英明君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (委員部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    前事務総長   小林 次郎君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第二部長)  寺光  忠君