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1949-03-18 第5回国会 参議院 運輸委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年三月十八日(金曜日) 午前十時三十九分開会 —————————————
委員氏名
委員長
板谷
順助
君
理事
小泉
秀吉
君
理事
小野
哲君
理事
丹羽 五郎君 内村 清次君 大隅 憲二君
橋本萬右衞門
君 入交 太藏君 植竹 春彦君
前之園喜一郎
君
飯田精太郎
君
高田
寛君
村上
義一
君 結城 安次君 鈴木 清一君 本日の
会議
に付した
事件
○
休会
中の
事件
に関する
報告
○小
委員会設置
の件 ○本
委員会
の
運営
に関する件 ○
調査承認要求
の件 ○
派遣議員
の
報告
—————————————
板谷順助
1
○
委員長
(
板谷順助
君) これより
会議
を開きます。
休会
中におけるでき事について先ず御
報告
申上げます。先般
鉄道用
の石炭問題につきまして、例えば量が
不足
である。
カロリー
が
不足
であ
つて
も
値引
をしないというような、
配炭公團
と非常に不合理な契約をしておるものをこの
委員会
におきまして、嚴重に
決議
いたしましたる結果、幸いに最近におきましては五六七〇
カロリー
を保持するというような好結果を得ております。これについて
石炭廳長官
より御
報告
がありまして、その大体については
專門員
から簡單に
一つ
御
説明
を願います。
古谷善亮
2
○
專門員
(
古谷善亮
君) 御
説明
申上げます。
石炭廳
から十月分と十一月分の
実績
につきまして
報告
が参
つて
おります。十月分につきましては、全國の出炭は
計画
の三百万トンに対しまして二百九十八万トンでございまして、九八%、十一月分は
計画
の三百七万トンに対しまして、二百九十三万トン、九五%と少し下廻
つて
いるのでありますが、
カロリー
の点につきましては、最近の十一月におきましては
平均カロリー
は五六七〇
カロリー
ということにな
つて
おりまして、大体本
委員会
の
決議
の線に副
つたカロリー
を保持して参
つて
いるわけであります。尚一月分、二月
分等
の
計画
につきましても、
平均カロリー
は
決議
通り
配炭する見込であるということを申添えているのであります。尚細かしい
数字等
につきましては省略さして頂きます。大体本
委員会
の
決議
の線に副
つて配炭
をされているということを御
報告
申上げて置きます。
板谷順助
3
○
委員長
(
板谷順助
君) 尚
労需物資
の
配給
の
状況
につきましては未だ
報告
がありませんが、これも催促いたしまして、適当の
機会
に御
報告
申上げたいと思います。 それから
陳情
がこの
休会
中に
相当
に参
つて
おりまするが、
農業協同組合特定免許反対
、これに対する
陳情
が千百五十八通参
つて
おります。それから
タイヤ
の
要求
につきまして二百九十五通参
つて
おります。更に又
道路運送監理事務所
の
地方移讓反対
、これが電信で五十八通、その他書面を以て二十七通、その他
相当
に参
つて
おります。それから
國営自動車民間拂下反
対が七通参
つて
おります。以上御
報告
申上げて置きます。 それからこの際諸君にお諮りいたしたいと思いますが、第五
國会
におきましても從來
通り
請願委員会
、
観光委員会
の小
委員会
を引続いて
設置
したいと思いますが如何がでございましようか。御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
板谷順助
4
○
委員長
(
板谷順助
君) 御
異議
ないものと認めます。そうすると小
委員
の
指名
につきましては
委員長
の御一任を願うことにして追
つて
申上げることにしたいと思いますが、よろしうございますか。 〔「
異議
なし」「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
板谷順助
5
○
委員長
(
板谷順助
君) 御
異議
ないものと認めます。 それからその次には、
法律案
の
予備審査
は御承知の
通り運輸省関係
の
法案
が
相当
に出まするので、いつも
会期切迫
の間際に
予備審査
であると
言つて本院
に
廻つて來
るということでありますが、これは幸いに
運営委員長
がおられると思いますから、成るべく
相当
の
審査期間
のありますように、
運営委員会
においても御
協力願つて
我々にその
審査
の
期間
を
相当
に與えるように
一つ
御配慮を願いたいと思います。
村上義一
6
○
村上義一
君 今
委員長
の御説の
通り
でありまして、從來の
実績
に鑑みますると、
法律案
につきましても、亦
予算案
につきましても、どうも
参議院
においての
審議
に
愼重
を期する
期間
が不十分だという
実情
であるが、今日種々の
情勢
から
審議
を急ぐということもよく分かるのであります。併し
愼重
に
審議
をせんきやならんということはこれは申すまでもないことでありまして、自然成るべく
審議期間
を
余裕
のあるように
衆議院
から回付を受けるということにして行かんければならん。又できる限り
予備審査
を行な
つて
処理して行くことはもとより必要でありますが、これの問題につきましては
休会
中にも
相当
議院運営委員会
を開催いたしまして、
政府
とも連繋を取り、又
要望
を繰返して述べ、一面
衆議院
に対してもその
要望
を傳えておるような次第であります。
議院運営委員会
としてもその点については勿論
最善
を盡して行きたいと考えておる次第であります。まあ結局
予備審査
を成るべく綿密にやり、
政府委員
を十分督励して
所管大臣
及び
政府委員
に
例席
を求めて
審査
を進捗せしめるということは努力して行かんきやあならんと思うのであります。これらの点につきまして、お互いに
最善
を盡して行きたいと念願いたしておる次第であります。
板谷順助
7
○
委員長
(
板谷順助
君) 今
議会
には
只今皆様
のお手許に差上げてあるように、
運輸省関係
の
法案
が
相当
に提出をされまして、而もその問題が余程重大と考えまするので、どうか
委員各位
においても努めて御
出席
を
願つて
十分の御
審議
を願いたいと思います。 それから尚、前
議会
におきまして、この
委員会
におきましては
國鉄法案
に対する
修正案
を出すことに大体
意見
が一致をいたしましたところが、
関係方面
において、
修正
は後に
讓つて
、とにかくこの
法案
を通せということでそのまま原案の
通り通
つたわけでありまするが、先般
國鉄審議会
におけるいろいろ
意見
を聞いて見、或いは又
國鉄審議会
の
答申案
を見ましても、
相当
に
修正
すべき
箇所
があるように考えるのであります。で果して
政府
が
修正案
を出すかどうか、若し出さん場合におきましては、我々
委員会
においては独自の
立場
において
相当
の
修案
を出すということが適当でないかと考えるのであります。
從つて
聞くところによれば四月の
実施
が六月に延期をされたということでありますから、
相当
の
期間
もありますので、これについて例えば
修正
するについてどういうような
方法
によ
つて
やるか、或いは又その必要はないというようなことについて御
意見
がありましたならば、この際お申出でを願いたいと思います。
村上義一
8
○
村上義一
君
只今
の
お話
の件については、私としても
只今委員長
の
お話
と同様の感を深くいたしておるのでありまして、それで六月一日に
施行
が延びると予定されておるようであります。併しすでに三月も下旬に入らんとしておる
状態
でありますし、成るべく速かに
機会
を
作つて政府
の意図を聞き、そうして
政府
の、
運輸省
の進み方如何によ
つて
は当
委員会
で立法するという手段を取ることが必要じやないかと思うのであります。先ず以て
運輸省当局
がどういう心構えで、如何に
審査
又立法を進捗しておるかということを一應聞くことが必要じやないかと思うのであります。
小野哲
9
○
小野哲
君 先般
日本國有鉄道法案
の
審議
に当りまして、私G・H・Qの方との
折衝
を担当してお
つたの
でありますが、当時のG・H・Qの
考え方
としては一
應國有鉄道
を
公共企業体
に供するということを前提としてあの
法律案
を処理するというふうな建前であつたと思
つて
おりますが、最近の
情勢
から考えますと、
國有鉄道
が
公共企業体
として
独立採算制
を確立するということが主な狙いにもな
つて
おるようでありますので、その
運営
の点につきましても、單に
公共企業体
に移行するという意味ばかりでなしに、実体的な問題を取上げて
檢討
を加える時期に到達しておるのではないかと考えられます。尚又
参議院自体
とした改正を必要とする問題もあるようでありますので、先程
委員長並び
に
村上議員
から仰せになりましたように、この際
運輸省当局
の
考え方
をも聽取いたしまして、速かに成案を得るように本
委員会
においても御
檢討
を願いたいことを希望いたしておきます。
板谷順助
10
○
委員長
(
板谷順助
君) そうすると、又適当な時期に
大臣
初め
当局
に聞くことにいたしましよう、成るべく早い時期に……。
皆さん
よろしうございますか。 〔「
賛成
」と呼ぶ者あり〕
板谷順助
11
○
委員長
(
板谷順助
君) それではそういうことにいたしましよう。 それから今
監理局長
が
來ます
間、
観光事業
に対する
調査承認要求書
が出ております。 即ち
調査
の
目的
は
外客來訪
の
本格的段階
に対処し、
國内受入態勢
の
急速整備
並びに
海外観光宣傳
の活溌なる展開を推進するため、その
具体的整備方策
並びに
実行要領
を
調査
檢討
し、併せて
観光事業関係
の
陳情
並びに
請願
の
審査
を行う。こういう
要求書
が
高田委員
から出ておりまするが、これに対して
皆さん
の御
意見
如何でございますか。承認することに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
板谷順助
12
○
委員長
(
板谷順助
君) それでは承認することに決定いたしました。 それから先般
休会
中に
名古屋方面
まで、例えば
電化
問題、
港湾
の問題、或いは
商船学校
の問題について
議員
を派遣したわけでありまするが、私は
差支
があ
つて
行きませんので、その際
小野
君が
團長
としておいでになりましたので、
小野
君から
一つ
大体の
報告
をお願いいたします。
小野哲
13
○
小野哲
君 それでは御
指名
によりまして、先般
愛知縣
、
靜岡縣
、
神奈川縣
の各縣に亘りまして、
運輸委員会
から
視察
に参りました
報告
を申上げたいと存じます。多少時間を拜借いたしたいと存じますので、予め御了承を願いたいと存じます。派遣されました
議員
は
飯田議員
、
橋本議員
、
小野議員
、
仁羽議員
でございましたが、
仁羽議員
は
清水
から御参加になりました。 三月一日に
東京
を立ちまして
名古屋
に到着いたしまして、
駅本屋
を
見学
いたしたのでありますが、全体には明るく清潔であるという感を強く懐いたのであります。尚引続いて時間の
余裕
がございましたので、
名古屋鉄道局
及び
東海海運局共同主催
の
官民懇談会
に
出席
することといたしまして、その前に
新聞記者
との会談を行な
つたの
でございます。この席上での話題は、
鉄道
の
電化
、
買收鉄道
の
拂下
、
道路監理事務所
の存廃問題、
機帆船運賃
の値上、
各省設置法
及び
行政整理等
の
関係
でございました。次いで
官民懇談会
に
移つたの
でございますが、極めて熱心な
意見
の
関陳
、
希望事項
の
発言
がございまして、誠に有意義であつたと思います。その要点を申上げます。先ず第一は
倉庫
でございますが、
三河地方
の震災と空襲で全部の七三%を失
つて
しま
つたの
で、
貿易再開
で
名古屋
港も重要港とは
なつ
たけれども、
地元
だけではこれが復旧も困難な
状態
にあるから、
是非國営
で
臨港倉庫
を
建設
して欲しい。次は
電化
でございまして、
東海道線浜松
から米原間を二十四
年度
に完成し、
尚武農線
、
中央線
及び
関西線
も適当な区間
電化
して欲しい。次は
築港
の問題で、
築港
にも
是非力
を入れて欲しい。又
名古屋
港は横浜、
神戸
港に比較するとややなおざりにされておる虞れがあるので、
荷役作業
も早く、殊に
輸入羊毛
のごときは現在
神戸
及び四日市港に陸揚げされておるが、その大半は
名古屋
を
中心
とした地区で消化されておるのであるから、是非昔のように
名古屋
港で陸揚げするようにして欲しい。次は
観光ホテル
の問題でありまして、現在主なる
ホテル
は進駐軍とバイヤーの用に供されておる。
観光客
のための
ホテル
がないから
観光審議会
でも
計画
されてはおるけれども、
地元
としては
名古屋
観光ホテル
を
中心
として三千坪の
計画
を立てておるから、資金、資材の
方面
で
援助
して欲しい。第五は
貨物自動車関係
で、
中古車
は
稼働率
及び
燃料消費
の面からも不経済であるから新車の増産を希望する。尚又
購入費
の点についても各
業者
共に困
つて
おるから、
金融方面
を
援助
して欲しい。次は
乘用自動車
でありまして、乘用車の
新造許可
と
拂下
車の
輸先配給
を希望する。次は小
運送
の問題といたしまして、小
運送業
の
民主化
、即ち
複数制
を叫ばれておるか、
名古屋
としては
駅中心
として適当なる單位にして欲しい。又
港湾運送
は
船車一貫作業
が能率がよいから、是非そうできるように努力して欲しい。次は
名古屋高速度鉄道
の
建設
の問題でありまして、現在すでに
輸送力
も限度に達しておるので、
市有民営形態
の
高速度鉄道
の
建設
をその筋に
認可申請
中であるから、実現できるように是非
援助
して欲しい。次は
道路補修
の
関係
で
道路
が非常に
惡いため
に
ガソリン消費税
、
自動車税等
を
目的税
として、
道路補修費
の一部として使用し、
道路
の完全を期して貰いたい。更に省
営バス
、
鉄道地方線
の
拂下
を希望するものにつきましては、
拂下げ
て欲しい。次に
労働基準法
は
運輸交通事業
に対して不適当な
箇所
があるので、
運輸交通特別法
とでもいうべき
法律
を考えて貰いたい。 大体以上のような
意見
が各
出席者
から
発言
があ
つたの
であります。 三月二日は
トラツク業者
の
タイヤ事情
、車輛の
修理状況等
を見るため名
貨株式会社
に立ち寄りまして、引き続き
名古屋
港に行きまして、港内を一巡し
視察
をいたしたのであります。
施設
も可なり復旧しており、
荷役作業
の
機械化
の方も着々と進んでいるということでございました。午後
名古屋
から
バス
で挙母の
豊田自動車工場
に
参つたの
であります。
工場
では
当事者
から
全般
に
亘つて説明
を聞きました後に
見学
をいたしました。
整理整頑
も行き届いておりまして、
從業員
の
作業意欲
も高く、誠に感じよい
見学
を行な
つたの
でございます。ここにも
労働基準法
に対して、問題がありまして、即ち戰時中は全部
女子
でや
つて
おりましたという
鑄型職場
も、
基準法
の
施行
によ
つて
どうしても男子の
從業員
を必要とするように
なつ
たということでありました。これなどは、
労働基準法
が
女子
を保護する半面、
女子
の職場を
狹め
るものではないかという
意見
であ
つたの
であります。 同日は蒲郡に一泊いたしまして、翌三日蒲郡を出まして、
浜松
の
工機部
を
見学
いたしたのでございます。
部長
から
工機部
の概略の
説明
を聞きました後に、
労働組合
の
代表者
とも会見をいたしました。
部長
の
説明
によりますと、戰災のために職員の多くが宿舎に困
つて
いるということでありました。又食糧の
配給
も不十分でありまして、殊に端境期には遲配と
代用食
の
配給
で
作業
の上にも影響することが多いということでございました。この
工場
はすでに
運輸省
の
独立採算制
の
試驗工場
に指定されているということでございましたが、尚
準備
中でございまして、まだ具体的な成果は出ておらないようでございました。現在この
工場
で
修正
いたしておりますものは、主として
蒸氣機関車
でありますが、
電氣機関車
、
自動車
、
荷役機械等
の
修理
も併せて行な
つて
おります。又
民間会社
の
委託修理
も
実施
いたしているのでございます。
補修材料
、特に鋼材については質の低下と適材の
不足
で、これが再
準備
のために
相当
時間の無駄があるということでありました。
組合代表者
からは
労需物資
の
配給
について努力して欲しいという申し出がございました。又
工場
の
経営
に関しましては、
工機部長
の
権限
の拡大と
民主的経営
を
要望
いたしておりました。尚
政行整理
による
人員
の
整理
につきましては、正面より
反対
の意を表明いたしております。
工機部
は
運輸省
という
行政機構
の一部にはな
つて
いるけれども、実質は
生産工場
と大差がないので、むしろ
人員
の
整理
を行わずに、それだけの仕事を與えることによ
つて
、
生産
の増加を図り得るということを主張いたしておりました。
夕刻清水
に向い、翌日午前
清水港
及び
高等商船学校
の
視察
を行な
つたの
であります。
清水港
はほぼ戰前に復帰いたしまして、岸壁の
荷役機械
は戰前以上に整備されているものと思われたのであります。この港は三保の突端から興津の線を結ぶ防波堤の築造を考えているようでありますが、今日の
國情
といたしましては、單なる
理想案
として現在のところ
折戸湾
を浚渫して
太洋汽船
の停泊に供しようという
計画
が建てられ、一部
作業
が進められているのであります。又漁業の根拠地としての使命も大きいのでありますが、漁港の方は未だ明確な
計画
が立
つて
おらないようでございます。
高等商船学校
は校内を一巡いたしました後に、
学校側
との
懇談会
を開きまして、当面の問題である
高等商船学校
の
商船大学昇格
を
中心
に話が進みまして、
学校当局
より極力
援助方
を懇願がございました。
商船大学昇格
問題につきまして、この際その
経過
を申上げて置きたいと存じまするが、今
運輸省
と
文部省
との間に存在する難点は、
形式
上の
所管
の点と実際
教育
の点でございまして、相互に譲らず今日に至
つて
おるような
状態
でございます。
運輸省
と
文部省
との
交渉経過
は
大要次
のようなものと相成
つて
おります。 即ち
文部省
は昨年十一月十九日に
運輸省
に対しまして、
商船学校等
の
所管
について次のような提示をいたしております。即ち一、
学校教育
としての
船員教育
に関しまして、現在の
商船学校
及び
高等商船学校
はいずれも旧
学校令
による
実業学校
及び
実業專門学校
であるから、新
学制
に照らして
学校教育法
に認める
高等学校
及び
大学
に切替える際に、
文部省
に移管するのが当然の措置である。ただ
商船教育
には他の
教育機関
に比して
相当
の
特殊性
があり、特に
船員養成
上の制約や
船舶運営上
の
條件等海運行政
の
主管省
たる
運輸省
と関連して
実施
せざるを得ない
現状
であるから、当分の間これらの
教員
は
文部教官
兼
運輸教官
として
教育
に当るものとする。 二は、再
教育
又は
補導教育
としての
船員教育
につきまして、
船員
の
資格付與
又は
資格向上等
のための再
教育
又は
補導教育
については、
事業
の性質上
運輸省
において
実施
されるのが適当であ
つて
、そのための
訓練施設等
は当然に
運輸省所管
であるべきである。併しこの種の
教育
は前項の
学校教育
と関連するところが少くないし、
現状
は両
機関
の
提携協力
を必要とする点もあるので、当分の間これらの
施設
の
教員
は
運輸教官
兼
文部教官
の
立場
で
教育
に当るものとする。 三、
船員教育運営委員会
(仮称)の
設置
につきまして、
文部省
に
船員教育運営委員会
を
設置
し、
関係官廰又
は
團体
の
代表者
、
学識経驗者等
を
委員
として
船商関係学校
の
教育全般
につき、特に
海運行政
との関連を考慮しつつ
方針
、
方法等
を
審議
し、
運営
の円滑を図ると共に、
委員会事務局
を附置し、
関係視学官
、
事務官等
を置き、これが
実施
に当る。 右に対しまして、昨年十二月十四日
船員教育委員会臨時総会
は、
商船学校等
の
所管
について左のような
意見
を開陳いたしておるのであります。「
商船教育
の
特殊性
と
船員需給
及び
補修教育等
の
現状
に鑑み、
船員教育全般
に一貫した体系を保
つて
運営
さるる必要があるので、
船員教育機関
はすべて
運輸省
で
経営
し、
学校教育法等
の
施行
に関しては、
海運総局長官
及び
商船大学学長
は
文部大臣
の
監督
を受けることとする。」という
決議
をいたしておるのであります。本年一月十二日になりまして
文部省学校教育局長
は
海運総局長官宛
に
商船大学
の
設置
について文書を以て、「
商船大学
の
所管
については先に申し置きたる当省の
方針勘案
の上目下御考究中とのこととは思うが、すでに
設置委員
の
現地視察
も終
つたの
で、
事務処理
上速やかに決定する必要があるにつき結論的御
意見
を至急承知したい」と照会しておるのであります。これに対して、更に今年一月十三日
運輸省
から
文部省宛
に「
商船学校等
の
管理
について」として、「
船員
になろうとする者及び
船員
である者に対して
教育
を施すため、
運輸省
に左の
船員教育機関
を置く。但し、
基本的教育
に関する
事項
は
内閣教育刷新委員会
並びに
文部大臣
の定むるところによ
つて
実施
する。」その
学校
は
商船大学
、
商船高等学校
、
航海訓練所等
でございます。更に本年二月二十六日になりまして、
運輸省
から
文部省宛
に、「
船員教育機関
の
所管
について」ということで、左のような案を示しております。「一、
船員
になろうとする者及び
船員
である者に対して
教育
を施すため、
運輸省
に左の
教育機関
を置く。」
商船大学
、
商船高等学校等
であります。「但しこれらの一部は
船員教育学制改革案
に
從つて
逐次廃止又は他の
教育機関
に切換える。二、
商船大学
、(
高等商船学校
)一、
学校教育法
による
監督
の
権限
は
文部大臣
とする。二、
一般教養学科
の
教官
は、
文部大臣
の推薦を受けた者を
運輸大臣
が任命し、
身分
は
運輸教官
兼
文部教官
とする。三、
学長
は
運輸教官
兼
文部教官
とし、
一般教育
に関しては
文部大臣
の
監督
を受ける。
運輸大臣
は
学長
の任命に当
つて
は、
文部大臣
と協議しなければならない。四、
專門学科
の
教官
、
事務官等
は、
運輸教官
、
運輸事務官等
を以て充て、
身分
は
運輸教官
兼
文部教官
とする。五、
國有財産
及び
学校経理
の
管理者
は
運輸大臣
とする。但し
予算編成
に当
つて
は
文部大臣
と協議して定めなければならない。六、
高等商船学校
(再
教育
を含む)は、
昭和
二十七
年度
より廃止する。」要するに、
文部省
は
一般教養学科
を
所管
とし、
最後
の
実施教育
は
運輸省
に一任してもよろしいというのでございますが、
最後
の
実地教育
を
運輸省
に一任するなら、初めから
運輸省
に委せてもよいのではないかというのが
運輸省当局
及び
学校
の
当事者
の言い分であります。而して両者は新
年度
より
大学
として新らしく出発することを切望いたしまして、あらゆる努力を続けておりますので、
國会
においても極力その方向に進むように御
援助
が賜りたいということでございました。午後は
東京
までの
國道視察
を試みるために、いすずデ
イーゼル自動車
を利用いたしまして、
清水
を出発いたしたのでございます。
清水東京
間を箱根を
中心
に東と西に二分いたしますると、
西側
は
状況
が惡く、東側は良好なものでございました。
西側
特に
由比附近等
の
人家連担
の地域につきましては、
道路
の幅が狹く、
幹線道路
としては不適当であると思われる
箇所
が
相当
あり、又カーブの点につきましても直角の
状況
でございまして、その他舖裝の
施行
は勿論、路線の
変更等
を行な
つて
相当
思い切
つた改良
をする必要があることを認めたのでございます。以上御
報告
申上げます。
板谷順助
14
○
委員長
(
板谷順助
君) ちよつと
速記
を止めて下さい。 〔
速記中止
〕
板谷順助
15
○
委員長
(
板谷順助
君)
速記
を始めて。どうですか、今の
小野委員
の
お話
の
商船学校
の問題につきましては、この
委員会
としてどう取扱つたらいいですか。
小泉秀吉
16
○
小泉秀吉
君 最近聞きますと、
予算
の問題をめぐ
つて
、
CTS
で
商船教育
を
大学
にしてやる必要がないのだというような
意見
が
相当
きつく言われておるようなことで、
長官
或いは
大臣
と
CTS
の
当局
と
交渉
が行き悩んでおるようなふうに聞きましたけれども、
実情
はどういうふうにな
つて
おるかということは至急に
一つ
確かめることも必要だろうと思うし、私自身はやはりこの問題はこの
委員会
としても折角
委員
の方々が御
視察
にな
つて
、
只今小野委員
の御
報告
もあつたようなことなんですが、一
應委員会
として取上ぐべきものだと思
つて
おるし、又取上げて頂きたいという
意向
でございます。
板谷順助
17
○
委員長
(
板谷順助
君)
さつき速記抜き
にして
お話
して置きましたが、私も個人としてはいわいる
船員
の
教育
は
海上実地練習
の
教育
が多いから、どうしても
運輸省
に一元的にやらなければいんかということをいろいろ力説して、
文部当局
にも
お話
したわけです。
只今小野
君からも
文部大臣
にいろいろ御
折衝
に
なつ
た
経過
も承
つたの
でありますが、この
委員会
として取上げて、どういう
方法
を取つたらいいか、これはあなた極く
関係
の深いことだが、あなた
一つ
お考えをお述べ願いたい。
委員会
としてどういうふうにしたらいいか。
小泉秀吉
18
○
小泉秀吉
君 私は大体
大学設置委員会
でも、
商船教育
を
大学
にするということが多分
決つた
だろうと思うのですが、二、三日前
総会
で確定するということでありましたが、私の聞いた範囲では小
委員会
といいますか、
視察
した
方面
では確定しておるが、
総会
は
形式
だけというふうに聞いております。事実かどうか知らんが、
大学
私は
大学設置委員会
の
意向
に同調して、
商船教育
はやはり
大学
としてそこで
教育
すべきものだという主張を持
つて
おります。 それから
文部省
と
運輸省
との両方の
行政官廳のど
つちにつけるべきかというようなことは、これは私そのためにそれが遅れるというようなことであるなら、成るたけ両
当局
で話のつく程度に歩み寄
つて
頂いて、そうして本
年度
から
大学
としての行き方にスタートして貰
つて
欲しい。そういうことのためにこの
委員会
としても至急に両
当局
の
意向
を確めて、それについて適当な
意見
を纒めて意思を表示するというようなことにして頂きたいと思います。
板谷順助
19
○
委員長
(
板谷順助
君) いや、それは
小泉
さん何ですね。例えば
運輸省
は
運輸省
に移管して貰いたい。それから
文部省
の方は、つまり
教育
の一元化の意味において成るべく離したくない。こういうような
意見
で、両方の
意見
を確かめて見たところがなかなか折合が困難だ、今の
情勢
が……。そこで問題は、この
委員会
として、つまり
運輸省
に移管すべきものかどうか、或いは
文部省
でもよあか、その
意見
を定めて
一つ
何ですね、この
委員会
の決定として
意見
書を出すかというような運びにしたらどうかと私は考えております。これも本
会議
に持ち出す程のものではないと思いますが……。
小泉秀吉
20
○
小泉秀吉
君
懇談会
でもよいから一應速急に両
当局
の責任者と懇談をして、そのポイントを確めて見る必要があると思います。つまり
委員会
が
意見
を決めるという前にでも……。
委員長
ははつきりした見透しがおつきにな
つて
いられるが、私共は一体
文部当局
に本当に持
つて
行くという理由もはつきり実は知
つて
おらんのです。それで
所管
官廳の
当局
の
意見
だけで
設置
が遲れるのだということは非常に残念でもあるし、遺憾でもありますから、或る程度折合がつくものなら折合をつけて、そうして至急に
設置
をするという、この二十四
年度
から
商船大学
にしたいというのが念願であります。
板谷順助
21
○
委員長
(
板谷順助
君) それでは成るべく早い
機会
にこの運輸並びに文部の
関係
当局
を呼んで一應双方の
説明
なり、主張を聞く、こういうことにしますか。それじやそういうことに取計らいします。 それから
監理局長
が來ておられますから、これは
懇談会
にしますか、
速記
は止めまして。 それでは本日はこれにて散会いたします。次回の日程は公報を以て御通知申上げます。 午前十一時二十六分散会
出席者
は左の
通り
。
委員長
板谷
順助
君
理事
小泉
秀吉
君
小野
哲君
委員
内村 清次君 入交 太藏君
飯田精太郎
君
高田
寛君
村上
義一
君 結城 安次君 常任
委員会
專門 員 古谷 善亮君