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風早委員 私もド
ツジ公使とあなたとのことは別に伺いたくないのですが、ただ今の御
説明では非常に樂観しておられる。現にそういうふうな
宣傳もききまして、
新聞で見ましても
株式取引所なんかであの
通り買氣が殺到して、扇風機をかけなければならないという大騒ぎにな
つておる
状態です。ところがこれはとんでもない話で、やはりこの一週間における
國際情勢の
変化をもう少し深刻にまじめに
考えて、これを
國民にもやはり明らかにして行く責任が
政府としてもあると思う。このままで行けば、どうしても國際的な大きな混乱の中へ、
日本がひつくるめて巻き込まれて行くという危險さえも出て來ておると思う。極東の
情勢ともにらみ合せて、どうして急にこんなふうにかわ
つたかということについて、もう少し率直な御感想を伺いたい。
政府としては一体どの
程度にその問題を
考えておられるか。ただ内部でやりくりがでるのだというだけの問題ではないと思う。結局この問題の根本は、まず第一に貿易計画がはたして
実行できるかどうかということに來ると思う。その点についてすでに
アメリカ側におきましても、現在立てられた
日本の貿易計画が、その計画
通りには実現しないという
見通しを早くから持
つてしま
つた。それについてこの一週間の
國際情勢の
変化、ことに極東
情勢の
変化、こういう点について深刻に
政府としては
考えておられるはずだと思うのでありますが、それをどういうふうに
考えておられるか。そうしてまた
政府としては、やはり
國民にそれだけのことを明らかにして行く必要があるわけであります。それでなければ、
國民としてもこの
決定した
予算の
実行について、ほんとうに協力して行くことがなかなかむずかしかろう。相当の大問題である。ただ形式的な
数字上の問題じやないと思う。そういう点についての御感想をもう少し率直大胆に御披瀝を願いたい。