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關説明員 この問題はこの席で初めてお伺いする次第であります。そういう問題に対する局の立場は、ただいま局長から申し上げた通り、できるだけ多数の者が、そういう
状態にある人でも
選挙権を
行使するようにすることが正しいことである。それがその人の持
つておる基本的な
人権を擁護することであると考えております。
第一にただいま事前にその問題の大体の大綱を伺いましたから、局員をいたしまして、いかなる
方法があるか、いかなる場合にどういう交渉をしたらよろしいかということをただちに研究しておるのであります。大体のところは
行刑当局と縣の
選挙を管理する方々によく
お話をいたしまして、できるだけ多くの者が
選挙権を
行使するような
方法を、今明日にわたりまして努力いたしたいと思
つておるわけであります。そういたしまして、なお
梨木委員の
お話では、
食糧管理法違反の者が
被疑者ということにな
つておりますが、実は多分浦和の刑務所にも、
埼玉縣の者でいろいろの罪名で勾留されている者があるのでなかろうかと思うのであります。それでそのすべてにわた
つて、たとえば逃走の危險がある者についてどういうふうな
処置をするか、またはたしてそういう者に
行刑当局あるいは
裁判所側においていかなる判断を下すか、これらは私どものいかんともなすべからざるところでありますが、できるだけただいまの食糧管理法の問題で何ら逃走その他のおそれのない者につきましては、ただちに
選挙権を
行使するようにいたしたい。なおこの問題は一般的な問題でありますから、
人権擁護局といたしましては、そういうような場合にはできるだけ
選挙権を
行使させるようにすべく、勧告を全國的にいたしてみたらどうかというような案を今考えております。
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