○
齋藤(三)
政府委員 御指摘の
通りに、名古屋近傍において三重に一箇所、岐阜に一箇所、それから名古屋の市内に
——市内と申しましても町はずれでありますが、そこに女子の
施設を一箇所、それから知多半島の先の方に肺病の子供を入れる
施設を
一つ計画しております。ほとんどいずれも完成に近いような
状況に
なつております。この計画については從來
少年保護團体に收容しておりました
少年の数、これが保護團体が廃止になりますと、その大部分は
國立少年院に收容すべきものというふうに勘定いたしました。名古屋の瀬戸の
少年院長が審判所長などといろいろ相談をされまして、その近傍で大体各府縣に一箇所くらいはやはり
家庭裁判所に対應してさような
收容施設が必要であろうというふうな見込みのもとで、以上申し上げましたような
施設を計画いたしておるのであります。なお
少年院は普通の学校のような対象者ではございませんで、普通の学校教育と違
つて一ぺん落第したむずかしい子供を扱うのでございますので、どうしても画一的な集團的な教育ではなくして、個別的な教育
——その本人の
ほんとうのひねくれた癖をのみ込んで、徐々によりをもどして行くというふうな個別教育を
建前といたしておりますので、
いかなる名院長が現われようとも、三百、五百というような数はとうてい收容し切れません。現在では百五十人くらいが一番よいのじやな
いか、大体二百人程度が最大限度というように
考えております。瀬戸をもつと大きくして行
つたらどうかということも一應
考えられますけれ
ども、やはり今後
家庭裁判所が動き出した際の人数と
考え合せまして、各府縣に一箇所くらいずつつくるというふうな計画で進みました次第であります。