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深澤委員 山添さんが
農政局長時代にこの問題は問題にいたしまして大体研究をするというような
計画に
なつておるはずであります。
從つてその点についての
事務の
引継ぎ等もおやりにな
つたのではないか、あるいは十分できていないのではないかとも思うのでありますが、これは全國にわたる重大問題であると考えます。
政府は
輸出産業のために
桑園を奨励しておる。だが
食糧確保のためにそこを
農業計画の
作付面積として確保しなければならない。
農民口政令二途に出て、いずれに帰すべきかといことで非常に迷つておる。こういうふうに、
農民から申しますれば、まつたく
政府自体が
統一性のとれていないものを
農民に押しつけておる。こういうような
農業計画では承知できないという
意見が非常に強くあるのです。
從つてこういう点は、すでに現在の麦の供出問題にも響いております、そういう
桑園地帯であつたものが
麦地帯に
なつておる所が、今年度の旱害の大被害を受けまして、収穫皆無というよう状態にも立至つておるのであります。こういう所は、当然
先祖傳来
桑園として経営して来ておるのであります。地質上
桑園に適するのでります。それを
戦時中の
軍閥政府が強制的に罰則まで適用して抜根して、それに麦の
作付をさせたのであります。
從つて農業計画の上において
適地適作を考えて行かなければ、この供出問題を円滑に解決する上においても、大きな支障を来たすということを考えますがゆえに、
至急に
蚕糸局あるいは食管それから
農政局が十分
協議いたしまして、具体的な対策を決定されるよう希望したいと思います。