○藥師神
委員 それではちよつとお伺いいたします。この自治
監査の廃止について、これまでやつていた
監査連の経過を見ますと、相当單位
組合から負担金を徴收しておるのであります。それで
監査連の方へ
政府の方からの
助成金がなく
なつたために、
監査連は、自立ができなく
なつた。それでこの過渡期に処するために、つまり会員募集と申しますか、相当單位
組合から金を出させているわけです。われわれはこれは当然もうつぶれるのではないかという感じを持つてお
つたわけであります。各
府縣に設けられた
監査の
機関というものは、できれば地方廳と相談をして、その職員もその方へ吸收するというような中央から指令が來てお
つたはずであります。それで各
府縣においても、できるだけ縣の方へ吸收してもらうという、これは私は暫定措置と思つてお
つたのであります。二十四年三月一ぱいくらいの問題でなか
つたかと思うのです。先ほど
山添局長のお話では、この面に二千幾百万円という金を出して、そうしてこの規模の面において
監査ができるというお話であ
つたのでありますが、私はその点がちよつと理解しかねるのであります。縣の方にできたのは、つまり
農業協同組合に基礎を置いたその過渡的
段階において
監査をやらせるということは、これは暫定措置であ
つたと思うのでありますが、その点をお伺いしたいのと、それから
政府の
助成金がなく
なつたということも、これはいろいろな事情があると
考えますけれども、
監査連は最後まで一生懸命あがいた。そうして各
府縣によつて必ずしも同じではないのでありますけれども、相当会員を募集しており、募集している所は相当金を集めておるわけであります。それで実際における
監査は、少々の金があ
つたところでやれません。また
府縣に二人や三人の者が駐在したところで、それくらいの人員では実際の
監査は容易にできるわけではありません。それで実際において
監査の
仕事はしないが、会費は集めて、最後のしりをぬぐわぬで
解散をしてしまうということに各種のうるさい問題が起ると思うのでありますが、こういう問題に対する善後処置というものは、何か
農林省の方でお
考えに
なつておるかどうか。これを承つておかぬと、非常にうるさいことが発生しはせぬかと思うわけであります。それで私
たちは、今の
監査連が將來継続して行くと仮定いたしましても、これは
組合員の負担に大部分まつわけでありまして、しかもその点において、今言
つたように一
府縣に二人や三人の者が駐在したのでは仕方がない。そこに二班なりあるいは三班なりの
監査ができるようなことにしますれば、何年に一回かは單位
組合の
監査ができるわけであります。われわれの縣でいえば二百、三百以上の
組合を持つておるわけでありますから、これもやつてみると、実際問題として、どうしたつて、五人や六人の者では
監査らしいことはできぬのです。それで
政府の
助成もなくなるし、あるいは合員も一面においてはその
監査を喜ばないというような傾向も多いのであります。これは名目は自治
監査に
なつておりますけれども、とにかく
監査を受けるというその気持を好まないのが多いのであります。その衝に当る者の態度その他にも
関係はありましようけれども、そういう氣持が多いのであります。われわれは
監査ということも必要でありますけれども、これをむしろ経理面の
指導を主にするところに、先ほども役員の啓蒙ということをおつしや
つたが、役員の啓蒙も必要であるけれども、実際において経理面の
指導という問題が、切実な問題ではないかと思うわけであります。自治
監査という問題を廃止することは、今の場合やむを得ないかもわかりませんが、しかし各
府縣に二千万円や三千万円の金を振りまいてみたところで、実際の
監査はできぬと思うのであります。むしろそれよりも今言
つたような経理面の
指導ということ、これならば相当多数の者を一堂に会して、講習会なり何なりを開くことができると思いますが、こういう面に力を注ぐ方が適切ではないか、実際のところ、私どもの携わつておるところから見て、こういうふうに思つておるのですが、この点に対する
政府側の御
所見を伺つておきたいと思います。
なお、さらに
協同組合の方の
トラックなどの
利用事業の問題でありますが、今の御答弁によりますと、五分の一以内云々ということがありましたが、私の聞き違いかもわかりませんが、われわれの縣で交渉の結果、
利用事業として、農協が
トラックの一般地場運送をやることの了解ができたということを聞いて來たのですが、
間違つておるでしようか。その点を伺つておきたい。