○淺沼
委員 小澤君が
大臣になられて以來、行政
整理の問題について、大いに
從業員の立場を
考えてやられておるという心持は、私
どもよくわか
つております。
從つて小澤君をいじめるつもりで私は申し上げるのではないのでありまして、その点はあらかじめ御了承願いたいと思うのであります。ただ数字の点を見て、
お話を伺
つておる間に、現実においては三万八千人だけを減ずるという
予算が出ておるのでありますから、
政府が忠実なる
予算の執行者であつたならば、三万八千人以上は首が切れぬということになる。もしその三万八千人以上を首切るということになれば、
政府は忠実なる
予算の執行者ではない。なおかつ
國会の意思をも
つて決定した
予算を、
政府の意思でも
つて変更するという形が現われて参りますから、これは
國会の意思を尊重してもらわなければ困るのであります。
從つて三万八千人以上のものは、実際は
國会の意思が
予算面においてそうきま
つておるのでありますから、それ以上のものにかえるときは、また
國会の意思を
予算の面においてもかえて來なければならぬという結論が、ここに出て來る。そこで今二割は予想しておらないということでありますから、それならばまことに
けつこうでありますから、なるべく二割を予想しないで、いわゆる本多
大臣の言うことを聞いておりますと、天引き首切りで、実際
行政機構の改革というものが、
國家の
機構から、國民に対するサービスの
機構たらしめるという前提ではなく、ただ財政的見地という点に重点が置かれているところが、われわれ納得の行かないわけであります。しかしそれで首を切る方が少いということになれば、八万人にならぬように御努力を願いたいと思うのであります。しかし小澤
大臣は先ほど、
一般会計で三割現業では二割ということを言われて、また
あとで訂正されるから、それではおかしいじやないかということで、
政府の
方針は二割である。
從つて政府の
方針を忠実に執行する國務
大臣ということであれば、やはり二割というものが出て來る。二割出て來ると
國会の意思において三万八千人以上は減額しないのを、今度は定員法を出して來て修正しようと思
つても、
國会の意思はきま
つております。
國会の意思に対し、もう一ぺん今度は三万八千人以上にかえるということにな
つて來ると、そこに大きな問題が出て來るのでありまして、御返事はなくて
けつこうですから、ただそういう問題が残るということだけを御指摘申し上げまして、
あとは数字だけをお聞かせ願いたいと思います。