○加藤(隆)
委員 石神井
郵便局の電話を即時方式に改めていただきたいという
請願の
要旨でありますが、これは代表者がここに大分長く
請願の
趣旨をつづ
つてありますけれ
ども、私は要約して申し上げておきたいと思います。
請願の
紹介議員と申すよりは、私自身が
請願申し上げたいのでありまして、私は石神井
郵便局管内に現に住居している者でありまして、その隘路をよく
承知し、しこうしてその改善につきまして、当局の熱意ある御
努力を煩わしたたいと、常に考えておるものであります。石神井
郵便局の電話は、
昭和十年に実は実施されましたが、越えて
昭和二十二年の十一月ににな
つて、自動式准即時方式と
なつたにもかかわらず、現在に相な
つております。このせつかく自動式准即時方式と
なつたにもかかわらず、先ほど御
紹介申し上げた練馬電話と違いまして、自動式にな
つているにもかかわらず、それが准即時でありまして、
従つて一々電話分局を経由し、あるいは
地区によ
つては、もちろん市内の方へは中央電話局で中継するというようなことでありまして、その通話の間におけるところの隘路は、実際日々私
どもが味わ
つているような次第であります。
従つて今日通話の申込みに対しまして、時間があまりにもかかりますので、取消しなどがたくさん出て参りまして、本年の一月あたりの調べによりましても、七百八十七口に対して、取消しが一千七百四といつたような数字を示しているところを見ましても、いかにこの電話の利用に隘路があるかということを、指摘せざるを得ないような現状であります。御
承知の
通り電話は実施された当時におきましては、ほんとうに
地方への公用を便ずる
程度にとどま
つておりましたが、今日は経済的に、あるいはあらゆる方面に発展を遂げて参りましたので、現に石神井電話といたしましても、その通話申込の八〇%は東京市内でありまして、いわゆる市内通話という現情から見ましても、まことにどうも今日のこの准即時というようなことが
——現に私、用がありまして、國会からお知らせを願うときにも、石神井
郵便局の電話は通じないというので、間々手違いを生ずるようなことも聞いておりますような現状から見まして、どうかせつかく自動式にな
つているものですから、いま一歩進んでこれを即時通話に改善方を、特にお願い申し上げたいというのが、本
請願の
要旨であります。
次は板橋区の電話加入区域の変更という
請願であります。これは実は東京都板橋区の一部並びに練馬区の一部が、しかもその加入区域は埼玉縣の大和電話局の区域でありまして、現にこの大和電話の加入区域であるために、その方へ吸収さている、
加入者が六十八口ありまして、この電話が、私
どもはあまりよく存じませんが、中継その他の関係から見まして、その通話に時間を要することは、実にお話にならないのであります。きよう、朝申込んでも、おそらくその日のうちには通話でき得ないような現状でありまして、私は夜分あそくかけましても、どうしても待
つておれぬようなことで、取消しをするような現状でありまして、その隘路はまつたく想像に余りあるものがあるのであります。東京都区内におる
加入者たちが、この不便を取除いていただくために、先年当局に陳情すること再三に及んでおるのでありまして、私
どももつぶさにその
加入者各位の不便をお察し申し上げているのでありますが、私
どもはこの自動式を、即時通話にというのではありません。今の埼玉縣の大和電話局の区域が、東京都の区内をも包容しているその矛盾を、この際取除いていただいて、六十八人の現在の
加入者を、磁石式で、これも非常な旧式な局でありまするが、練馬北町
郵便局の北町電話に、区域の変更をお願いしたいというのが、せめてものお願いであります。御
承知の
通り、ここは板橋区内のいわゆる工業指定区域内にある
地区でありますから、この辺には大分工業方面が発展しておりまして、
工場がたくさんあります。
從つてその生産面に対して、かように電話が旧式なために、しかも埼玉縣を迂回して行くようなことから、その日の用には立ちませんので、ほとんど電話は現在使
つておらぬ。かような現状から見まして、私は当局に、この際この一部の人の不便、しかも今度のいわゆる生産方面に対するところの隘路を打開していただくことこそ、最も意義あり、また急速にこの
請願を受入れていただくべき筋合いのものであるということを、切願している次第でありまして、この点の
実情につきましては、実は私は事情をよく
承知しておるのでありますが、ただの
請願ではないのであります。心から当局の反省を促し、この改善方について、とくと御
考慮を煩わしたいという氣持から、特にお願い申し上げまして、
請願要旨の
説明といたす次第であります。