○
久下政府委員 お話の
通り、
國立病院の職員の定員は、定員それ自体から見ましても、決して私
ども病院運営上理想とし、適当と
考えまする数字からはやや低い
ようでございます。相当低いのでございまして、私
どもは実は本年の
予算の折衝にあたりましても、当初の要求としては、現在以上に増員することをお願いをし、折衝いたしましたのでありますが、
一般的な行政整理の方針に從いまして、その増員は一切押えられてしまいました。第二段の数字といたしまして、先ほ
ども申し上げております
ように、それでは現在おる人の整理はしないでもらいたいということで話合いをいたしまして、少くとも
医療技術員に関する限りは絶対に整理の対象としないという了解をいただいておる
ような次第でございます。
現在の欠員の状況につきましての
お尋ねでございます。総括的に申し上げすまると、技術職員につきましては、定員が
國立病院全部で一万六千三百二十七名でございます。現在員が一万六千百九名おります。
從つて欠員は百八十八名ということにな
つております。こういう数字から申しますると、そう大きな欠員はないということにな
つておるのでありまするが、これはたとえば一番問題になりますのが看護婦でございます。定員約八千五百名ほどにな
つておるのでありますが、欠員が七百名を越えております。全体として欠員が少いのは、これらの看護婦が
從來十分にございませんので、用人をも
つてこれを代替をして、用人の面では八百十七人の超過を見るという運用をいたしておりますので、全体としては百八十八名の技術職員の欠員という数字にな
つておるのであります。最近の状況では、医師、あるいは看護婦等の補充は逐次好轉をして來ている
ように聞いております。まだ全國的の趨勢と申せるかどうか存じませんけれ
ども、私
どもが各
施設からちよいよい機会あるごとに耳にいたしますところでは、最近は看護婦の補充等も非常によくな
つて來たということを聞いておりますので、この問題は遠からず解決を見るものと思
つておる次第であります。