○風早
委員 実は專賣
関係の
法案が続続と出て來るのでありまして、專賣というものにつきましては、
相当戰後はその役割がかわ
つて來ておるようにも思われますので、この際当局の專賣に対する御意見を伺いたいと思
つたのでありますが、それに先だちまして目下非常に急を要する問題の解決のために、ひ
とつ具体的な
質問をいたしたいと思います。それは先ほどからいろいろ各
委員から御
質問が出ておりますのと同じ点なのでありますが、國内
製塩のトン当りの
價格の問題であります。実は今度の
説明書などによりましても、内地塩は大体
生産目標は四十万トン、トン当り一万一千円ということに
なつておるわけであります。今までは大体それぞれの
生産樣式によりまして、平
がま式幾ら、眞室式幾らという若干の
價格の差異があ
つたようにも存じておるのでありますが、今度は一本建にして一万一千円にきめておる。これは眞に一本建でこの
價格ができておるのか。平均
價格であるのか。もしも一本建であるとするならば非常な問題があるわけであります。大体
眞空式ならば一万三百円くらいのところで平均的なコストが出ておると思うのであります。平
がま式に至
つては一万三千円はかか
つておる。少くも一万二千五百円なければどうにもならないというように、
業者の方々は言われておるわれであります。しかもこの平
がま式は先ほ
ども数字の御
説明があ
つたようでありますが、大多数の今日の國内
製塩業者を占めておるのでありまして、この人たちがこの採算割れでま
つたくその生業を失おうとしておる。現にもうどうにもならないからやめてしま
つて、あとにはぺんぺん草がはえておるというようなことが新聞にも出てお
つたと思います。そういう際に
政府は速急に平
がま式につきまして、つまり非常に低能率の
業者たちの
生産につきまして、適正な
價格を
決定してやる必要はないか。この一万一千円という一本建ということは、これは事実、実情に合わないとわれわれは考えております。また今日
業者は痛切に、少くも一万二千五百円、できれば一万三千円くらいの
價格を望んでおるということは、十分当局として御承知であろうと思います。この点も
價格がきまらないために、非常に行き悩んでおるという向きがたくさん出ておるのでありまして、一刻も早くこの
價格を内示してもらいたいのであります。そういう
意味で
原田長官から今日この際どういう考えでありますか。またできれば大体の見通しておられます
價格について、はつきりした御意見を承りたいのであります。