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姫井参議院議員 くどいようでございますが、
最後の
お願いといたしまして、
國民の全体である
消費者が、その
消費を少しでも高めて行くという
一つの頼りといたしましては、
自己資金をも
つて仕事の基本とする。
自分の力でやるのだ貯蓄にあたる金を外へ預けて、その金を借り入れるということよりも、
自分たちが持寄
つてやる。
自分たちの
持寄りの金を働かすということと、間接に外から借りるという、ここが非常に心理上の違いがあることは申すまでもありません。ここに
消費改善の
根拠があると思うのでありますから、できますことならば、どんな
條件をつけられましても、あるいは
監査監督につきましてどんな厳重な御
規定をおこしらえになりましても、この
組合の生命といたしまして、これを生かしていただきたい。しかも
生産業でないということもございますが、しかし
生産は物をつく
つて賣
つて利益をする。
消費者は
自分が働いて
生産をいたしましたその賃金をも
つて、
自分の
生活を守
つて行く。給料によ
つて消費して行く。だから裏づけはあるのでありまして、物をつくります
根拠にも、その働く人の力がなければ物はできないのでありますから、私は必ずしも
消費であるから消極的であるとのみ考えることはどうかと思うのであります。さらに
金融といつたように外に貸し付け、営利を
目的としてやるといつたような弊害の生ずるものではございません。さつき申しましたような
運営によるのでございますから、私は、
厚生委員の
皆様の御
好意に、この上おすがりすることは失礼かとも存じますけれ
ども、あの
勧告案が絶対的のものでないというところに、何か御考慮を煩わしまして、衆議院でお
生み出しになりましたこの
消費生活協同組合にほんとうに正しく生きて行く道をお與えくださいまするよう、いま一應お考えを願いたいということを切に
お願い申し上げるのであります。もししかしながら、それがどうしてもいけないのだ、この
法案はだめだぞ、
流産だぞ、こうおつしやるなら私は一歩下ります。その点は一歩下りまして、
あとに残るところのものはせめて
皆さんの方でお
受入れを願いたい。それらの
取扱い技術につきましては
法制部の方で御研究も願いたいと思いますが、要旨を申し上げますと
連合体は都道府縣、さらに全國的のもの、
現行の
規定によりますと、全國的の
連合会は
連絡指導機関のみにな
つておりまするが、この
連合会にやはり現在定められてありますところの
購買事業、
共同購入、そういう
仕事を
連合会に持たしていただく、その上に
指導連絡の
仕事をや
つていただくようにする。そうしてその会員でありますところの各
單位組合は、その
消費の
目的を達成するような
方法を講じていただきたい。でありますから
法文上で申し上げますならば、十條の第三項を結局削
つていただくことになるのであります。それから
出資の方におきましては、もし
金融事業ができないといたしまするならば、
出資の持ち得る数は
現行通りに
お願いいたしたい。三十分の一に減りましたのでありますが、これを元の
通りに
お願いをいたしたいのでございます。それから百
八條の次に一項を加えます。
農林中央金庫との
関係で、これもやはり
最後の
お願いといたしまして、これを残していただかなければ
金融の道はまつたく断ち切られるのでありまして、ことに
從來信用事業を兼営しておりました
産業組合から移行する上におきましても非常な悩みがございます。支障がございますから、やはり中央金庫との
連絡は
奬來協同組合が特別の
金融機関を持ち得る限りは、これをやはり認めていただきたい。もう
一つは俗にいう
予約加入の仕方にな
つておりますが、半年を
限つて、
選挙権などは與えませんが
組合並みに取扱
つて行くという、この
條項があります。これだけをお認め願いたいと思うのであります。從いまして私が今申し上げましたことは
参議院で可決してこちらに参りました
改正案に対するまた
修正案といたしまして、
皆様方から御提案願えますならば、御
賛成をいただきまして、それぞれこれに應答いたしますが、
参議院の方は何とか了解を得て
お願いするようにいたしたいと思うのであります。私の方の
改案を出しますことは
参議院を通過しております
関係上、私といたしまして
責任は持てないのでありますから、
皆様の方でしかるべく
改正案に対する
修正といたしましておとり
はからいが願いたいと存ずるのでございます。