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宮崎政府委員 保險料が高いから
引下げた方がいいというお
言葉がございましたけれ
ども、この点につきましては、先ほど
青柳委員に申し上げましたように、
失業保險の分につきましては、
陸上との
均衡上、何らかの
措置を講ぜられる方が私
どももけつこうであると思うのでございますが、あとの点につきましては、これを下げるということが
保險経済上非常に困ると存じますので、この点につきましては私
どもといたしましては、
保險経済の安定上非常に困ると申し上げるよりほかないのでございます。
それから
養老年金が一年以内に発生する場合におきまして、今の
仰せは、最近の
報酬に月数をかけて
年金を
佛つた方がよい、こういう
お話でございます。これは理論的に申し上げますると、
積立金で
運用するわけでございますので、
從來の
報酬を全部加えまして、それを割りまして、それで
年金の
基礎が始まるわけでございます。しかしながら今
お話がございましたように、
從來の
報酬と申しまするのは、戰爭以前の
報酬から始ま
つておりますので、きわめて少いわけでございます。それを
基礎にいたしまして、四箇月分出しましても、知れた金であるということにつきましては、私
どもも同樣に感じております。そこで一方は
積立金の
経済の
関係がございまするし、それから
年金給付の額の点が今
仰せになりましたようにございます。こういう点につきまして、これから私
どもも
研究いたしますが、
委員会等におきましても、十分
研究いたしまして、この
保險経済からという
ぐあいな給付をいたすかという点、それから同時にこれは
國庫の
負担になる
部分が非常に多いのでありますし、また
國庫からどのぐらいの金が出るかという問題がございます。これは
大藏省の問題にも
なつておりまするし、
厚生省の問題にも
なつておりまするし、また
船員保險委員会等の問題にもなりまするので、この点はこれから発声までにおきまして、十分に
檢討いたしたいというつもりでございまして、
結論はまだ出しておりませんので、こういたしますということは申し上げられませんけれ
ども、十分
檢討して、各
方面で
研究いたしまして、
経済と
給付とのバランスを見ながら何らかの
措置をつけたい、こう思
つております。