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1949-04-26 第5回国会 衆議院 決算委員会 第10号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年四月二十六日(火曜日) 午後一時三十五分
開議
出席委員
委員長
本間
俊一君
理事
川端 佳夫君
理事
永田 節君
理事
戸叶
里子
君
理事
清藤 唯七君
理事
井之口政雄
君
理事
島田 末信君 大上 司君 藤枝
泉介
君 南 好雄君
山口六郎次
君
前田榮
之助君 小林 進君
出席政府委員
大藏事務官
(
主計局長
)
河野
一之君
委員外
の
出席者
会計檢査院事務
総長
東谷傳次郎
君 專 門 員
大久保忠文
君 專 門 員 岡林 清英君 四月二十三日
委員久保田鶴松
君
辞任
につき、その
補欠
として
戸叶里子
君が議長の
指名
で
委員
に選任された。 同月二十五日
委員渡邊良夫
君及び
中原健次
君
辞任
につき、そ の
補欠
として
山口六郎次
君及び
岡田春夫
君が議 長の
指名
で
委員
に選任された。 同月二十六日
理事戸叶里子
君の
補欠
として
戸叶里子
君が
理事
に当選した。 ――――――――――――― 本日の会議に付した
事件
理事
の互選
昭和
二十二
年度
予備費使用
総
調書
、
昭和
二十二
年度特別会計予備費使用
総
調書
(
承諾
を求める 件)
昭和
二十三
年度
一般会計予備費使用
総
調書
(そ の一)、
昭和
二十三
年度特別会計予備費使用
総
調書
(その一)(
承諾
を求める件)
本間俊一
1
○
本間委員長
これより
開会
いたします。 お諮りをいたしたいことがあります。先に
理事
の
戸叶里子
君が
委員
を
辞任
されたのでありましたが、去る二十三日再び
委員
に再任せられましたので、この際欠員と
なつ
ておりました
理事
を補充いたしたいと存じますが、
委員長
よりこれを
指名
するに
異議
はありませんでしようか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
本間俊一
2
○
本間委員長
御
異議
なしと
認め
まして私より
指名
をいたします。
戸叶里子
君
理事
に御
指名
いたします。 ―――――――――――――
本間俊一
3
○
本間委員長
前回に引続きまして、
昭和
二十二年、二十三年両
年度
の
予備費
につき審議を進めます。前会には
大藏大臣
から
提案理由
の御
説明
があ
つたの
ですが、本日は
会計檢査院
の方から一應意見を聞きまして、それから御
質疑
があれば御
質疑
に入りたいと
考え
ますから、さよう御了承願います。
東谷事務総長
。
東谷傳次郎
4
○
東谷説明員
昭和
二十二
年度
の
予備費関係
につきまして、まず御
説明
いたしたいと思います。
昭和
二十二
年度
の
一般会計
におきまする
予備費
の
使用
の
状況
を見ますると、先般
大藏大臣
から御
説明
のありましたごとく、
予算額
は二十億であ
つたの
でありまするが。そのうち
使用決定
された額は十九億七千七百余万円であります。
会計檢査院
が
檢査
をいたしまして、
予備費
の
関係
の
不当事項
が
内閣
、
文部省
、運輸省、
商工省
計六件あるのでございます。それらを見ますると、大体
予備費
の
使用決定
は当を得なか
つたの
ではないかと思われる点、並びに
使用決定
後の
支出状況
がよろしくないというようなものがあるのであります。そういたしまして
特別会計
の方を見ますると、
特別会計
はやはり先般御
説明
がありましたが、
予備費
の
使用額
は四十八億あまりでありますが、
会計檢査
の結果
特別会計
の
関係
では特に批難すべき
事項
はなか
つたの
でございます。
会計檢査院
は
一般
の
支出
の場合と同樣に、
予備費
につきましても、
内閣
の
予備費
の
使用決定
後におきまする各省々々の
支出
の当否につきまして、
嚴重
なる
檢査
を執行いたしておるのであります。そういたしまして、その
予備費
の
支出
の
基本
と
なつ
ておりまする
内閣
の
予備費
の
使用決定
すなわち
予備費
の
支出
の
緊要性
、
金額
の
適否
、並びに積算の
基礎等
をも
調査
いたしておるのであります。
昭和
二十二
年度
の
予備費調査
の結果を見ますると、
先ほど
も申し上げましたが、
予備費関係
の
不当事項
として
調査報告
に掲記いたしておりまするのは、合計六件でございます。それらは
予備費使用
の
決定
を受けた
予算
の祖当
部分
を
大藏大臣
の
承認
をも得ないで、他の
費目
に流用いたしましたり、または
科目違い
の
支出
をしたり、もしくは
年度区分
をみだ
つた
ものなどであります。 なお
支出
の
基本
とた
つて
おりまする二十二
年度
予備費使用
の
決定
につきましては、まだ
國会
の
承諾
が済んでいなのでありますが、
会計檢査院
の
調査
するところによりますると、
先ほど
申し上げましたる六件のうち、廣島
工業專門学校
、
総理廳
、
経済安定本部
及び
水路部
の四件は、その
予備費使用
の
決定
にあたりまして、
所要経費
に関する内容の檢討が不十分で
科目
を間違えたり、あるいは過大なる
予備費
の
要求
を容認して、その
使用
を
決定
していると
認め
らるるのであります。 なお二十三
年度
の
予備費使用
の
決定
についての
会計檢査院
の
調査
並びにその後の実際の
支出
、こういうことについての
檢査
は、
会計檢査院
で
目下書面
並びに実地につきましてせつかく檢討中であります。それから
先ほど
申し上げました四件すなわち
総理廳経済安定本部
、廣島
工業専門学校
及び
水路部
の四件につきまして、その概要を申し上げたいと存じます。まず
総理廳
の件でございます。これはお
手元
に配付してあるかと思いまするが、
会計檢査院
の
昭和
二十二
年度
檢査報告
の四十二ページのところに、四十四
号案
として掲記されておる
事案
でございます。これは
総理廳
の
事案
であります。御承知のごとく昨年の二月二十六日に
総理廳
が
火災
のため焼失いたしたいのでありまするが、その際にいろいろなものが焼けまして大切な
中央公職適否審査委員会用
の
調査表カード
も焼けたのでありまするが、それの
復旧費
に関しての
事案
でございます。
復旧費
の
調査表カード
の再
調達費
として五百万十七万二千円が
予備費
で
使用決定
に相
なつ
ておるのでありまするが、ここにも掲げてありまするように、実際にこの
予備費
から
調査表カード
としてお使いにな
つたの
は四十九万円のほんのわずかなのでありまして、その他のものは三百万円は
所要額
とし、
あと
の三百十一万円は元
來大藏大臣
の
承認
を経て流用すべきものを
承認
を経ないで他の
費目
に流用しているという
事案
なのであります。これは三月
年度
末の
予備費
の
承認
でありまして、こうい
つた
ような
調達費関係
のものは、とても三月に入りまして、
予備費
の
使用
を
決定
いたしましても、なかなか使い切れるものでもありませんし、
かたがた会計檢査院
で調べてみますると、そのときの
既定予算
で、
総理廳
におきましても、あるいは
事務局
の分におきましても、
既定予算
で十分間に合うほどの
予算
があ
つたの
でありまして、
使用
を
決定
される場合の
査定
が
調査
不十分であ
つたの
ではなかろうかと
考え
ておる次第であります。 その次は、やはり四十二ページにございます四十五
号案
、
経済安定本部
の
案件
でありまするが、三千五百万円の
予備費
を
使用決定
されておるのであります。これは
電話交換機
の四百回線のものを十台買う
経費
として、一台当り三百五十万円として
決定
されておるのでありまするが、四百回線を
購入
するとしても、三百五十万円は非常に高過ぎる。現に
経済安定本部
で買
つて
おりますものは、八百回線を一台だけでありますが、二百七十万円ぐらいで買
つて
おるのでありまして、この見積りが非常に過大だという点、及び
経済安定本部
の
地方
の
経済安定局
などの
機構
の現状から見まして、三百人内外の
機構
のところに、四百回線を
設置
するということ自体は、少しルーズな
査定
ではないかと
考え
られるのであります。そういたしまして、実際に三千五百万円をどういうふうに使うておるかということを見ますると、三千五百万円のうち、
支出
になりましたのは、四百七十万円にすぎないのであしまして、他の
費目
に二千四百万円を流用し、五百万円を不要に帰しておらるるのでありまして、
使用
の実続並びに
査定
、当時の実情から見ましても、
調査
が十分ではなか
つた
ように
考え
られるのであります。次ははなはだ恐縮でありますが、二十一
年度
の
決算報告
に、二十二
年度
分として掲げたものの
一つ
でありますが、百四ページ
昭和
二十一
年度
会計檢査報告
でありますが、もしお
手元
にございましたらごらんを願いたい。これは
金額
といたしましてはあまり大きな
金額
ではないのでありまして、三十万円の
予備費
の
関係
であります。
連合軍
の
移轉命令
がありました
建物
の中にございますものの
移轉
の
経費
は、
終戰処理費
でまかなうということにきま
つて
おるのでありまして、
大藏省
からも二十一年の十月から
通牒
が出ております。これを受けまして
文部省
も末端に
通牒
を出しておるようなわけでありまして、かような
経費
四十四万円を廣島
工業專門学校
から
要求
いたしたのでありますが、初めから
終戰処理費
で出すべきものでありまして、これを
査定
の上
文部知
が
予備費要求
をしたのは、
文部省
の間違いであ
つた
わけでありますが、その間違いがそのまま
内閣
における
査定
におきましても、
自分
の方で
終戰処理費
でやるという
方針
が示されておるにかかわらず、やはり
予備費
でその
金額
の支払いに充つべき
予算
を
認め
たのでありまして、その点はあやまちと言いますか、少しお調べになればおわかりにな
つたの
ではなかろうかと思うのでありまして、やはり
予備費
の
使用決定
当時における
調査
が十分でなか
つた
ように
考え
られるのであります。この
案件
は実は
会計檢査院
の
檢査報告
では、おしまいの方に
前期配付予算
三十万円は不用に帰しておる。これは当然不用に帰すべきものでありますから、こういうふうに掲げたのでありますが、実際に
支出
したもの、すなわち
決算
を見ますると、全部使
つて
しま
つて
おる。これははなはだおもしろくない
事案
なのでありまして、三十万円のうち、十七万円は
自分
のところの廣島
工業專門学校
で使
つて
おります。
あと
の約十三万円は、他の
工業專門学校
に全部使
つて
しま
つて
おるというので、初めの
使用決定
も
調査
が十分でなか
つた
ように
考え
ますが、その後全部使
つて
しまいましたので、結局三十万円で済むべきものが七十四万円かか
つた
と同じことにもなるわけでありまして、はなはだおもしろくない
事案
だと
考え
ておるわけであります。 最後に
水路部
の
関係
で、ございまして、三百四十二
号案
として
昭和
二十二
年度
の
檢査報告
の百五十六ページに掲げてある
事案
でありまするが、これはごく簡單な
事案
でありまして、
水路部
が戰災で焼失いたした、その際に
水路図誌
が焼けまして、これの各
方面
にあります
水路図誌
の
回收
でありまするが、
要求
は百四十八万枚を
回收
するのだという
予備費
の
要求
をして、それに相当する
運搬費
として百三十三万円を
使用決定
されたのでありまするが、あにはからんやそのうちの百二十万枚は前の年に
回收
が済んでおる。実際は二十数万枚を
回收
すればよろしか
つたの
でありますが、それをそのまま容認されまして、
予備費
の
使用
の
決定
をしておられるのであります。そういたしまして、その後の
支出
の
状況
はどうかと申しますると、残額はほとんど全部
大藏大臣
の
承認
も経ないで他の
費目
に流用しておるという
事案
であります。
本件
は
先ほど
申しました
三つ
の案とは多少――
三つ
の案はどうもその
使用決定
をなさる分の
調査
が明らかに不十分であ
つた
ような
氣持
がするのでありますが、
本件
は
考え
方によりますると、
水路部
の方できわめて功妙に
要求
をいたしますると、
内閣
の方で
査定
される場合
査定
のしようがなか
つたの
ではないかというような
氣持
もするのであります。ただ前
年度
におきまして、百六十何万枚を
回收
しておるのでありまして、そのときにおそらく
自分
のところで
回收
すべきものは百八、九十万枚あるというような
説明
もされてお
つたの
ではないかと思うのでありますが、そういたしますると、これもまた
使用決定
の分の
調査
が行き届いていなか
つたの
ではないかと
考え
られるのであります。そのほか
北海道大学
とかあるいは
商工省
などに
予備費
に関連しましたる
使用決定
後の
支出
の当を得ないものがありまするが、この際の
説明
といたしましては以上の四件の
説明
にとどめておきたいと思います。
本間俊一
5
○
本間委員長
御
質疑
がありますれば御
質疑
を願いたいと思います。
井之口政雄
6
○
井之口委員
四件だけですか、
あと
の二件はどういうふうに
なつ
ておりますか。
東谷傳次郎
7
○
東谷説明員
先ほど
ちよ
つと申し上げましたが、
予備費関係
の
不当事項
としては六件を摘記いたしておるのでありますが、そのうち
内閣
における
使用決定そのもの
の批判といいますか、それに直接触れておりますのは四件でありますので、四件だけを御
説明
いたしたわけであります。
あと
の
商工省
の
案件
及び
北海道大学
のものは、
使用決定そのもの
は、
会計檢査院
ではやはりある
程度
の
使用決定
をなさるのは御無理はないというふうに
考え
ております。すなわち
使用決定
後の
支出
がよろしくないというふうな
考え
を持
つて
おりまするので、今後の機会に
説明
いたしましたらと、こういうふうに
考え
ております。
井之口政雄
8
○
井之口委員
会計檢査院
においてはこういう
支出
が
予備費
で
支出
されていいかどうかというふうなところまでは立ち入
つて
審査
なさいませんでしようか。たとえばもう
内閣
において
閣議
をも
つて
決定
されて
しまつた
ならば、
そのもの
は
予備費
として
支出
しても
適法
であるというふうに
考え
るから
承認
なさるのでございますか、たとい
閣議
で
決定
されても、そいいう
費目
は
予備費
で
支出
してはどうも不適当であるというふうなところまでつつ込んで
審査
なさいますか。
東谷傳次郎
9
○
東谷説明員
先ほど
も廣島
高等專門学校
のところで御
説明
いたしましたが、あれなどは
予備費
で出すべきものではないというふうに
考え
まして
檢査報告
に揚げておるわけであります。ただ嚴格に申しますると、
先ほど
もそれで
説明
いたしたわけでありまするが、
予備費使用決定
後の
支出
につきましては
嚴重
なる
檢査
を執行しておるのでありまするが、その
予備費使用決定そのもの
がいいか
惡いか
ということにつきましては、その算出の
基礎
とか、あるいは元
來予備費
で出すべきかどうかというふうな点につきましては、
檢査
の最も緊密なる
事項
としまして
嚴重
な
調査
をいたしておるわけであります。
井之口政雄
10
○
井之口委員
それともう
一つ
、二十一
年度
の
会計檢査院
の
決算
の
審査
などでは、相当つつ込んでいろいろな
物品
の
購入費目
というふうなものまで立ち入
つて
、それが
適法
の
價格
であるか、あるいは
払下げ物資
が相当の時價に積られて正しいものであるかというふうなところまでつつ込んで
檢査
がされておるよりですが、今度の二十二
年度
、二十三
年度
の
予備費
の
使用
については、そういう
方面
までは手が延びていないように思われるので、もつとこれをつつ込んで、そういうところの買入れたもの、あるいはまた
支出
して使
つた
ものというようなものが
價格
が適正であるかどうかというふうなところまで、もつと
廣汎
になされたか
つた
ものでございましようか、どうでしようか。あるいはそれが正しか
つた
からして
檢査
しても何らのそういうふうなのが出なか
つたの
だというようなお
考え
でしようか。
東谷傳次郎
11
○
東谷説明員
ただいまの点はごもつともな点でありまして、
会計檢査院
ではこの二十一
年度
だけではございません。二十二
年度
にもその
科目
ではよくなか
つた
、あるいはこれはべらぼうに高過ぎた、あるいはこの工事はすべきものではなか
つた
というふうなものがたくさんこの
檢査報告
に掲げておるわけであります。ただたまたまこの
予備費
の
関係
のただいま
説明
いたしました分につきましては、たとえば
電話機
なら
電話機
の
購入
の價絡が高過ぎたというようなことは、
檢査事項
としては
上つて
ないのであります。結局
嚴重
な
檢査
の結果では、大体適当な値段で買
つて
おられるというふうに見ておるのであります。
井之口政雄
12
○
井之口委員
たとえば
一般会計
の方から
使用
したもので、
経済安定本部
の
機構拡充
に必要な
経費
で、約六千六百万円も使
つて
おるわけです。これはいろいろなところに散在したのも集ま
つて
いるのですが、これは多分一個所だ
つた
と思いますが、こういうふうなものも
経済安定本部
の
機構
をほんとうに
拡充
してやるためにはやはり
一般予算
を組んでやられる
性質
のものじやなかろうか、あるいはまた
予備費
としてやられるようなものは、
震災
だとか
火災
だとか、そういうふうなものから出て來てとうしても仕方のないようなものというふうにも理解されるのでありまするが、こういう
方面
をひとつ――六千六百万円も大きな金が出て來るのですが、これはどうしても出さなければならないものと
会計檢査院
の方ではお
認め
になりますか。あるいはその次の同じく
地方経済安定局
の
設置
についても、こうした役所の
設置
は当然
一般会計
において、普通の
予算
において組んでやらるべき
性質
のもののように思われるのであります。と同時に
共同生命保險株式会社
に対する
損失補償金
というふうなものも五千万円から出ておる。なぜこれの
損失補償
を
予備費
をも
つて
しなければならなか
つた
か。
会計檢査院
の方でそれを妥当とお
認め
にな
つた
ならば
ちよ
つとその
理由
をお聞かせ願いたいのであります。
東谷傳次郎
13
○
東谷説明員
ただいまの御質問に対しまする答弁は、
政府当局
から答弁された方がよろしいのではないかと思うのでありますが、結局
一般
の、正式に
國会
へ出して、
國会
の協賛の
議決
のもとに、こうい
つた
ような
機構
の
拡充
、新設などはやるべきだというようなお言葉と拝聽いたしたのでありまするが、やはりそういうふうに私ども
考え
ておりまするが、これは
國会
の
開会
中でなか
つた
ときに、いわば急に起りましたる
機構
の創設、
拡充
でありまして、一應この
國会
でおきめになりましたる二十億の
予備費
の範囲で、いずれこれも
予備費
と言いましても、
國会
できま
つた
予算
でありますので、その
予算
を
使用
されておやりになることも、やむを得ないじやなないかというふうに
予備費使用
については
考え
ております。但し
先ほど
も申し上げましたように、一
應使用決定
になりましても、
決定
後の
支出
がどうであるかということについては
檢査
をいたしておるのでありますが、その
檢査
の結果は、
先ほど
申しましたように、大体は
適法
に、
目的通り
に使われておる。ただここに掲げておりますように、元來は
公共事業費
でやるべきものであ
つたの
に、この
経費
で
決算
しておられる、あるいはその
年度
で使わないのに、あたかも
使つたよう
に
決算
しておられるような点があ
つた
。その点はここに揚げて非難しておるわけであります。
河野一之
14
○
河野
(一)
政府委員
こうい
つた
機構拡充
のごとき
経費
は、当然議会へ
予算
を出してやるのが至当なのでございまするが、
國会閉会
中におきましては、これがために特に
國会
を召集いたしまして早急に御
議決
を願うようなこともかえ
つて
経費
がかさみまする点もございまするので、
本件
につきましては
予備費
の
使用
をいたしたわけでありまするが、
経済安定本部
につきまして申し上げますると、
昭和
二十二年の五月十六日に実は
開議
決定
いたしておるのでありますが、当時
國会開会
中じやございませんで、たしか五月の二十日ぐらいから新しい憲法に基く
國会
が召集せられたというふうに記憶いたしております。そうして
経済安定本部
の
設置
は早急にきまりまして、たしか五月一日から発足するようなことになりまして、
経費
が当時としてはありませんので、やむを得ずその
経費
を
予備費
から
支出
したわけでございます。それから
共産生命
に対する
損失補償
でございまするが、これはすでに
法律
がございまして、いわゆる
戰時損害保險
に対する
補償
でございますが、これに対しては
法律
上
補償
することに
なつ
ておるのであります。この
経費
を当時
國会
が開かれておらなか
つた関係
上
予備費
の中から
支出
したわけであります。原則的には
金額
の大きなもの、ことに
機構
の改正を伴うようなすきなものはいたさない
方針
であるのでありますが、事の緊急を要するという
関係
上、そういうことをいたしたわけであります。
ちようど共産生命保險会社
は
昭和
二十二年の九月に、
法律
でも
つて
生命保險中央会
から継承いたしました
保險業務
による
損失
を
補償
する必要がありましたので、当時
國会
が終了いたしました後でありましたのでやむを得ず
予備費
を
使用
してその
損失
を
補償
してや
つた
という
関係
に
なつ
ております。
井之口政雄
15
○
井之口委員
それでは二十一
年度
、二十二
年度
をまとめてあちらこちら少しばかり御質問したいと思います。今も申しました
通り
、たとえ
法律
をも
つて
きめられてお
つて
も、その
法律
が制定されるときにすでにその
支出
は
予算
に組み込まなければならないので、
突発事件
等々が起
つて
、その
突発事件
の
費用
として
予備費
などが
使用
されれば非常に
適法
なものではなかろうかと思うのであります。去年でしたか、
福井縣
に大きな災害が起りました。ああいう場合に
政府
はあのために幾らぐらいの
予備費
を
支出
なさ
つて
いらつしやいやすか、お聞きしたいと思います。
河野一之
16
○
河野
(一)
政府委員
もし記憶が違いましたら
あと
で速記を御訂正願いますが、
公共事業費
の中に純粹の
予備費
ではございませんが、
予備費
的なものがあります。その中から繰りまわして使
つて
おるものが八億、純粹の
予備費
を
使用
いたしましたのはたしか三億
程度
ではなか
つた
かと思います。
井之口政雄
17
○
井之口委員
なおこの
福井縣
のような
震災
の場合に
寄附金
なども集ま
つたの
ですが、そういう
寄附金
の使い途も、非常に疑わしいいろいろなことを聞いておるのであります。そういう点は
会計檢査院
においては御
調査
なさいましたかどうですか。
東谷傳次郎
18
○
東谷説明員
寄附金
を國が受けた場合、普通ならば
寄附
を受ければ
会計檢査院
の態度としては、これは歳入に編入しなければならない。そうしてもし使う必要があれば
議定予算
で使つ行てかなければならぬ。こういうふうに
考え
るのでありまして、今年は初めて
寄附金
により廳舍を整備して
予算
の制をみだ
つた
という批難を掲げておるのであります。多くの場合は
寄附
を受けましても一應その
寄附
をする人は金でお出しになるのでありますけれども、受ける方の
公共團体
の方ではこれは物、
建物
とか
物品
とかいうようなもので受取ることに整理が
なつ
ておるのでありまして、
福井
の方の
関係
はおそらく國でなしに
地方廳
の
関係
ではなかろうかと存ぜられるのでありまして、この
檢査報告
の三十一ページに掲げてあります
法務廳並びに檢察廳
の
法務部
並びに
裁判所
の
関係
でありますが、これをごらん願いましても、
福井
の
関係
はここにも出ておらぬのでありまして、おそらくそれは
地方廳
の
関係
ではないかと存じます。
井之口政雄
19
○
井之口委員
福井
の方はどこに出ておりますか。二十二
年度
のその中に出ておりますか。
河野一之
20
○
河野
(一)
政府委員
出ております。いろいろの項目で出ております。
福井
の
震災関係
の
経費
の大
部分
は
公共事業費
の中で支弁いたしております。そのほか事務的のいろいろの
應急救助
の
経費
でありますとか、あるいは小さな、たとえば
裁判所
その他の根本的の
建直し
という分は別でありますが、小さな修繕でありますとか、そういう
ちよ
こ
ちよ
こした小さたもので約十件ほど出ております。
井之口政雄
21
○
井之口委員
そういう
公共事業費
というものは当然
予算
を組まれる場合には
震災
を予想しないで、
使用額
が先にきま
つて
おるものではありませんでしようか。そうするとそういう
方面
からこつちに流用して來たら、こつ
ちの方
の
予算
に組まれておる
部分
の
公共事業
がおろそかに
なつ
て来るということにならないてしようか、われわれが
考え
ますれば、むしろ
予備費
のようなものをも
つて
こうした
天災地変
の期待しないところの
費用
に充てるべきものであ
つて
、むしろ充て方が間違
つて
おるのではないかと思いますが……。
河野一之
22
○
河野
(一)
政府委員
現在
公共事業費
は一應
予算
に積算すると申しますか、
予算
を
現実
に今
年度
で申しますれば、五百億でありますが、これを配分する一應の計画はあるわけであります。
現実
の
使用
にあたりましては各
四半期ごと
に
事業
の
重要性
を見てやる。こういう建前に
なつ
ております。
從つて
当初
予算
の
説明
その他において予定いたしております分が実際にあた
つて
はこれは
経済安定本部
の認証を得るわけであります。その点で相当かわ
つて
参ります。ことに
福井
市の
震災
のごときは突発的の
事件
でありましたので、その方に重点的に
使用
いたすという
考え
から、そちらの方に優先的にや
つた
わけでございます。ことに
昭和
二十三
年度
の
予算
でありますると、たしか当初は予備的な
事業費
として二十億
程度
のものが保留せられてお
つた関係
もありまして、その
方面
から
福井
の
震災
のみならず、昨年の風水害の
関係
の
経費
も、優先的に充当したという
関係
にた
つて
おります。
井之口政雄
23
○
井之口委員
二十三
年度
の使い方を見ますると、
檢察審査会法施行
に必要な
経費
として約一億四千万円も出している。家庭
裁判所
新設に必要な
経費
として一億一千五百万円も出している。初任警察官の訓練に必要な
経費
として一億八千四百万円も出している。徴税を強化するために徴税費として八億七千万円も出している。風水害の應急救済にはわずかに一億円ぐらいのものを出して、
あと
は檢察廳とか警察署とかそれに似たような徴税官とか、あるいは汽車の中の取締を
嚴重
にして小やみをふん縛る警官をふやすとか、そういう
方面
に
予備費
が
支出
されることは、どうも
予備費
の使い途が見当違いに
なつ
ているのではなかろうかと思いますが、
政府
はこれらの
方針
が正しいと、お
考え
になりますか。
河野一之
24
○
河野
(一)
政府委員
ただいま御指摘になりました点については、多少事情がございまするので、申し上げたいと存じます。
昭和
二十三
年度
の当初
予算
に計上いたしてありました
予備費
は二十億円でございます。それが先般の第四
國会
において四十五億ふえまして、六十五億という
予備費
に
なつ
ておるのでございます。当時
政府
職員の六千三百円ベースの問題がございまして、早急にその
予算
を提出する必要が起
つた
わけでございます。しかしながら、当時
年度
当初からいろいろな事情がございまして各省として追加
予算
の
要求
が相当巨額に上
つたの
でございます。大体七百億円ぐらいの、追加
予算
の
要求
がございいました。件数にして約一千件
程度
のものがあ
つた
と思うでありますが、その際としては一々
予算
を積算いたしまして、
予算
に組んで出すのが実は至当であ
つたの
でございますが、ただいま申しましたような事情で、これを一括四十五億円の範囲内でまかなうというようにいたしまして、四十五億の
予備費
を増額計上いたしまして、この前の
國会
に補整
予算
を提出した次第でございます。そうしてその審議の途中におきまして、この四十五億の
予備費
の
使用
方につきましては、実は
予算
をしました当初においてはまだ内容に
決定
いたしておりませんが、実はこういうようなことでこれこれの件数のものに対して
使用
するのであるということで、この内容を全部
國会
の方に参考書としてお出ししてある次第でございます。
國会
終了後その趣旨に從いまして予佛費を出しましたので、実はほかの
予備費
に比して多少異例に属しておりますが、そういう
関係
でいわば
予算
の補整的なものとして出しておるような次第でございます。
井之口政雄
25
○
井之口委員
その四十億の
予備費
は項目をあげて議会の協賛を経ているのでございますか。
河野一之
26
○
河野
(一)
政府委員
協賛とは申し上げかねますが、
予算
委員
会におきまして、四十五億の
予備費
はこういう項目に対して幾らを
支出
するということを、各
委員
に書類をも
つて
御配付申し上げまして御
説明
した次第でございま
井之口政雄
27
○
井之口委員
予算
委員
会で
説明
しただけであ
つて
、議会の協賛を経てないわけでありますか。
河野一之
28
○
河野
(一)
政府委員
それはそうではございません。こういう予定でございますということを御
説明
申し上げたわけでございます。
井之口政雄
29
○
井之口委員
多分そうだろうと思う。この二十三
年度
の
一般会計
のところを見てみますと、警察管区の警察学校の用に供する土地
建物
を買收したのが百六十五万円からあります。あるいはお墓の守衞職員の移管に件い必要な
経費
として六百万円から出しておる。お墓の墓守さんなどというものは、前も
つて
わか
つて
おることであ
つて
、決して
予備費
をも
つて
まかなあればならぬようか
性質
のものではないと思うのであります。それからあちらこち
ちよ
つと見ましても、たとえば警察通信施設強化に必要な
経費
、これがやつぱり
予備費
から一千八百万円も出ておるずいぶん大きな金であります。警察装備に必要な
経費
といたしましてまた八千二百万円も出ておる。一億近くの金がこうして出されておるのであります。なお都道府縣の國家
地方
警察本部並びに警察学校等々にもたくさんなものが出ております。初任警察官の訓練に必要な
経費
だけでも一億八千四百万円からのものが
予備費
から出ております。こういうものは当然
一般予算
に組んで出さなければならぬ。とりわけこういう警察費は一時で済むものではなく、後々までも
一般予算
から出して行かなければならぬものでありまするから、私はやはり議会の協賛を経るのが適当であろうと思われるのであります。 なお
一つ
お聞きしたいことがあります。この二百四十三ページをあけてみますと、進駐軍需要物資納入業績等特に顯著なる業者を表彰するためとして十二万円も使われている。こういうものは当然
終戰処理費
の
一般会計
に組まれているものだろうし、
終戰処理費
はそういう
方面
にも使
つて
いいもので、別にして
予備費
から出さぬ使い方が正しくはなかろうかと思います。また芝パーク・ホテル
設置
に必要な
経費
などというものが千八百万円も出ておりますが、一体こんなものを
予備費
で
支出
するのは妥当でございましようか。このパーク・ホテルというのは一体何ものでございましようか。ひとつ御
説明
願いたい。
河野一之
30
○
河野
(一)
政府委員
パーク・ホテルは貿易使節團の宿舍に充てられているのでございますが、ここの設備は
一般会計
でやることに
なつ
ております。但しそれに基きまするいろいろな
使用
料とか何とかいうものは、バイヤーの
経費
として別に貿易資金の方でとられるわけであります。ただ設備
そのもの
は
一般会計
でやるのでありますが、急速に貿易再開のことがきま
つた
ものでございまするから、その
経費
がないためにこういうことをいたしたわけであります。 それから
終戰処理費
と他の
経費
との
関係
でございますが、これは最近において多少はつきりして來た点もありますけれども、大体わけ目が非常にむずかしい。直接的に占領の目的のために、
支出
する
経費
、及びその占領のために日本側として協力しなければならない行政
機構
の
経費
などになりますると、これは
終戰処理費
になりまするが、必ずしもそうでないものが相当あるありであります。たとえて申しますれば、
國会
にもございますが、渉外
関係
の事務をや
つて
いるものとかあるいはほかの方の、占領軍にも
関係
するけれども、日本
政府
の
関係
のものもある。あるいは占領軍からの特別の強い指示によ
つて
おるけれども、事柄自体は日本
政府
としてやるべきもの、こういうようなものは、
一般
的に
終戰処理費
から出しておらない建前です。表彰式というのは、これは言葉は惡いのでありますが、
商工省
の資材部でおりましたか、そうい
つた
ところで、進駐軍
関係
の資材の統制事務をや
つて
おりますしそれからおもに家具でありますが、そうい
つた
ものに非常に成績のよか
つた
者に対して、ある
程度
の表彰をやるというようなことは、これは進駐軍の直接のものだという点もなくもないのでありますが、
一般
的な國内的な産業水準の向上とか、あるいは工業水準の向上とかいうようなとから出しましたので、必ずしも
終戰処理費
というように、現在の取扱いでは
なつ
ておらない次第であります。
井之口政雄
31
○
井之口委員
一つ
積極的な面をお聞きしたいと思います。二十二
年度
、二十三
年度
において農業上においてもいろいろな災害が起
つた
と思います。そういう
方面
は、当然今の
費用
でも
つて
支弁しなければならぬと思いますが、そういう農業の災害、またはいろいろな傳染病の流行とかなんとかいう、緊急を要するものでま
つた
く
予算
を組まれていなか
つた
というような点がいろいろあるだろうと思う。そういう点で
予備費
の
支出
された額は、幾らぐらいに達しておりましようか。
河野一之
32
○
河野
(一)
政府委員
農業
関係
の災害のことでございますが、
予備費
といたしましては、そうい
つた
公共事業費
関係
のものは原則として
公共事業
の中でやる。ことに昨
年度
は災害
関係
として補正
予算
におきまして六十億円追加いたしておりますが、これで農業の耕地復旧でありますとか林道の復旧でありますとか、そうい
つた
ことをや
つて
いるわけでありまして、そのほかに
予備費
として、災害
関係
として出て参りまするものは主して事務費その他の事務的な
経費
が多いのであります。
公共事業
に関連いたしません
部分
が大
部分
でありまして、
昭和
二十二
年度
におきまする四日々の
支出
を
一般会計
におきまして
性質
別にわけて申しますと、二十億の
予備費
が、行政
機構
の改編
関係
で五億一千五百万円、それから
年度
の途中におきまする物價の騰貴、給與水準の引上げに伴いまして六億三千九百万円、それから災害復旧の
関係
で七千二百万円、それから
連合軍
のいろいろな指示要請に基くものが二億一千百万円、その他が五億三千九再万円、こういうような数次に
なつ
ております。それから同樣の内容を
昭和
二十三
年度
末までに
使用決定
いたしましたもので分類いたしてみますと、昨年六十五億の
予備費
のうち昨年末までに
使用決定
したものが約五十一億でございますが、そのうち四千五百万円が行政
機構
の改編
関係
、それから物價騰貴及び給與水準の引上げで四億三千四百万円、それから災害復旧
関係
で三億九千四百万円、それから
連合軍
関係
で五億七千二百万円、その他で三十六億というふうに
なつ
ているのであります。今御指摘のありました点は、災害復旧の前々
年度
におきましては七千二百万円、前
年度
は三億九千四百万円でありますが、これは
公共事業費
関係
とは全然別でありまして、たとえて申しますれば、
應急救助
、たき出しの
経費
でありますとか、あるいは復旧
関係
の小営繕でありますとか、ことに
建物
の
関係
になりますと、從來百万円以上の工事は
公共事業
として扱
つて
おりますが、百万円以下の小さなものについては
一般
の
経費
でやる、こういう原則に
なつ
ておりますので、小補修と申しますか、同じ災害
復旧費
でありますが、そうい
つた
関系の
経費
が主と
なつ
ております。その他外債
関係
の
事業費
、旅費とい
つた
ようなものでございます。
井之口政雄
33
○
井之口委員
なおその点二十二
年度
、二十三
年度
をもう少し目的別に詳しくわけたものを資料として出していただきたいと思います。 最後に給與改善費として船舶運営会の補助に必要な
経費
が二億一千五百万円出ておりますがこれは主して給與改善のために出されたものでございましようか、どうでしよう。
河野一之
34
○
河野
(一)
政府委員
これは御承知の
通り
、運営会は
一つ
の独立した
政府
機関といたしまして
事業
をいたしておるわけでありますが、そういう船舶運営に基きます收支の差額は國から補助する建前に
なつ
ておるのであります。從いまして船員の給料が上りますと、この分を補助しなければならないことになりますが、ここに御指摘の二億一千五百万円と申します分は、一昨年の暮から昨年の春にかけましで生活補助金といたしまして二・八箇月分の補給金を出しております。これを運営会の職員につきまして、ベースその他で換算いたしたら大体二箇月分になるのであります。その分を支給いたしました結果、赤字が出で來るということで、これを
予備費
として
支出
した次第でございます。
井之口政雄
35
○
井之口委員
船舶
関係
でさえ二億から出ておりますのに、
一般
の官公労その他学校の先生方等の給與があの時分に非常に窮迫いたしましてインフレが盛んに起
つて
來る。物價は高くなるみな生活が破壞されるような状態であ
つたの
に、そういう
方面
に使われた給與改善費は、特用会計で二十二
年度
二億七千四百万円ぐらい、
一般会計
は四千万円ぐらいにしか
なつ
ていないようでございますが、このつり合いはどんなものでしようか。あの人たちは当時非常に苦しか
つた
ろうということは、この点からでも推察できますが、
政府
の方ではこの問題に対してつり合いがどんな状態に
なつ
ておりますか。
河野一之
36
○
河野
(一)
政府委員
一般
の官公労の二・八箇月分は実は二十二
年度
の追加
予算
で出ているのでございます。第一
國会
におきまして一箇月分、第二
國会
におきまして一箇月分、それから翌年になりまして〇、八箇月分、三回にわけて出ておりますが、これはいずれも
予算
で御
承認
を願
つて
おるわけであります。その
金額
は全体でたしか八十億
程度
ではなか
つた
かと存じますが、これはいずれも
予算
的な措置としてや
つて
おるわけでございます。運営会につきましては、これは当時労働
関係
が別にた
つて
おりまして、
一般
の官公とは同じようには取扱われませんので、船員の労働
委員
会がありまして、そこの裁定に基きまして出したわけであります。それで
一般
官公労とは別個に事態が進行いたしたものでありますから、
予算
に形状するいとまなく、しかも年末をさしひかえしまして、早急に
支出
する必要がありましたので
予備費
から
支出
した、こういう
関係
に
なつ
ております。
井之口政雄
37
○
井之口委員
予算
で
一般
官公労の方々の給與の引上げが行われたということはわかりますが、それにしても
予備費
というふうなものは、そういう
予算
が組まれるまでの時間のずれを非常に考慮して、生活を破壞しないように、そういう
方面
に、その間のつなぎとして使われるというふうであ
つた
ならば、きわめて
予備費
の運営が巧妙に行くのではなかろうかと思います。そうでなくして、警察とかそういう
方面
の
拡充
に使われておるのは、どうも
予備費
の使途が不適当ではなかろうかと思うのでありますが、どうでしようか。
河野一之
38
○
河野
(一)
政府委員
その辺のいきさつは非常にむずかしいところでありまして、船舶運営会の問題といたしますと、当時運営会の職員は
政府
の職員より相当給料が高か
つた
わけでございます。それで
政府
職員の方が上
つた
からとい
つて
、それにスライドして上るという仕組ではもちろんございませんで、当時としては
政府
職員に対しまして中労委の裁定いたしておりましたのは、御承知の
通り
二・八箇月分というところが出たのでありますが、
政府
といたしましては二箇月分くらいにしたいというふうな経緯があ
つた
ことは御承知の
通り
だと思います。それでそういうような官公労の問題につきましても、やはり財政の見地その他からいろいろ問題はございましたし、いわんや船員
関係
につきましては、別途の労働問題でありまするので
予算
面としては見越せなか
つた
わけであります。ところがこれが議会が終りました後に急速にそういうふうなことにきまりましたので、これを
予算
に計上するいとまなしに
予備費
を
支出
した、こういうことに
なつ
ております。 それから警察
関係
でございますが、御指摘の点は昨年の第四
國会
における問題でございますが、
予算
を提出する時までに具体的にどの
経費
に対してどの
程度
の
金額
を盛るかということが
決定
いたしておりませんでした。従いましてそれが
決定
した以上、
予算
として、あるいは補正
予算
なり何なりで御決議いただくのがあるいは正当であるかとも思うのでありますが、当時の政治情勢といたしまして、早急に議会力終了して、あるいは解散ということも急がれておりましたし、そういう特別の政治情勢から、さらに追加
予算
を提出いたすことになりますと技術的に相当の日時もございますので、そうい
つた
諸般の事情を考慮しました結果、
予備費
でも
つて
これを処理いたすことに
方針
としてきま
つた
わけでございます。必ずしもそのことがいいと申すわけではございませんが、この間の事情を御了承願いたいと存ずる次第であります。
井之口政雄
39
○
井之口委員
最後にもう
一つ
お聞きいたします。最近新聞なんかにも出ており、いろいろ聞くのでありますが、親を失
つた
子供が世を浮浪しておる、ああいう子供を收容するいろいろな收容所がみな悲惨な状態に
なつ
てお
つて
、
予算
の面もいろいろ足りないのでございましようが、子供らがみな逃げ出すという状態が非常に起
つて
おります。こういうことは今までわからなか
つた
から
予算
も組なか
つたの
でございましようが、そういう事実が明かにわか
つて
みれば、こうした社会厚生施設を急々になんとか改善して行
つて
、そうして將來の
予算
の拡張へのまずつなぎに
予備費
を使うというふうにしたならば、
予備費
の使い方が生きて來るのじやなかろうかと思いますが、今まで二十二
年度
並びに二十三
年度
においてもそういう厚生施設
方面
に使われた
部分
がございましたならば、
先ほど
申しました目的別
使用
の方にこれを詳しく分析して、項目を分けて御提出のほどをお願いいたします。これをもちまして終ります。
河野一之
40
○
河野
(一)
政府委員
浮浪者その他の
経費
でございますが、これは生活保護費あるいは兒童保護費で相当ゆたかにと申しますとい語弊があるかも存じませんが、
予備費
ということでなしに、相当余裕をも
つて
予算
に計上するという行き方で、今まで
考え
ております。浮浪兒ばかりではございませんが、兒童の保護施設といたしまして今
年度
の
予算
で予定しております大体二十万人
程度
の
予算
は一應
考え
ておるわけでございます。ただ世間にいろいろうるさくなるのでありますが、これも
予算
が足りないと申しますより、やはり実際の指導なり保護の方法においていろいろ欠陷がございまして、一旦入りました者も出て來てしまうという点において支障があるようでございます。
予備費
としてこれに対して特に
支出
をいたすということは、その人数がふえたからとい
つて
支出
いたすというようなことは、現在のところでは
予算
の積算の上から行きましても、そこまでの必要はなかろうと思
つて
おります。最近におきまして特にこれがために
予備費
を
支出
したというような大きな例はございません。
本間俊一
41
○
本間委員長
小林君。
小林進
42
○小林(進)
委員
私も
予備費
が本來の性格を少し離れて使われているのではないかという感じを受けたのでありますが、それは大体井之口さんが個々にわた
つて
御質問されましたので、そういう重複の点を避けたいと思ひますが、同じく二十二
年度
の
予算
の中で閉鎖機関の整理
委員
会に七百万円立てかえられております。その
説明
に、回轉資金が必要だが、こういう
委員
会の
性質
上金を貸してくれるものもないのだから、
政府
の予備金で立てかえたという御
説明
がついておるようであります。これは貸してくれないことは最初からわかりき
つて
おることでありますので、それをわざわざ
予備費
からお出しに
なつ
ておるのもふしぎでありますし、そういうことの御
説明
とあわせてこの金が一体
回收
されたかどうか、
回收
されたとすればいつごろされたかということをお聞きしたいと存じます。
河野一之
43
○
河野
(一)
政府委員
閉鎖機関と申しますのは、主として外地
関係
のものが多いのでありますが、こういう機関は清算いたしまして解散いたすことになるのでありますが、御承知のような事情でなかなかその段階に至らないのでございます。しかしこの
関係
に從事しております職員がおりますし、生産
関係
に伴ういろいろな
経費
がいるわけでございます。この
経費
は國からネツトの
支出
になるのでなしに、
関係
の閉鎖機関から最後的にはとることに
なつ
ているのであります。ところが預金その他かありますうちはそれを割当ててと
つて
行く、あるいはほかのある所から立てかえて行くことも
考え
られるのですが、だんだん経済情勢がむずかしくなりまして――と言
つて
その給與を払わなければいかず、生産のいろいろな
経費
もいりますので、当時
國会
も開かれておりません
関係
上、やむを得ず
予備費
支出
にいたした次第であります。今
年度
の
予算
にはたしか一千万円計上しておりますが、これも同じような趣旨でございまして、これからこうい
つた
ものにつきましては
予算
を
國会
に出すことになりますので、その点はあらかじめはつきりして参りたいと思います。この金については実はまだ未解決でございます。
小林進
44
○小林(進)
委員
今年の
予算
で一千万円を組まれたというのでありますが、最初からそういう金が必要だということを予定することはできなか
つたの
でありますか。それから
回收
の時期はいつでございましようか。
河野一之
45
○
河野
(一)
政府委員
当初は預金を持
つて
もおりましたし、それから閉鎖機関、これはどのくらいありますか、二百
程度
あると思いますが、お互いの間に融通がついたのでありますが、だんだんその点が苦しくなりまして、その結果そういうような事態になりましたので、一應閉鎖機関の財産を押えているわけでございますが、担保的なものは残
つて
おるわけでございます。清算をいつ完了するか、これはだんだんと進行はいたしておりますけれども、外地
関係
の機関が大都分でありますので、講和條約その他の処理方法の
基本
的な
方針
がきまりませんと、ことに賠償の問題その他がきまりませんとなかなか行きませんので、私ども行き悩んでいるわけであります。ただいまのところいつ結了いたしますか、
ちよ
つと予測を立てることは困難な事情にありますことを御了承願いたいと思います。
小林進
46
○小林(進)
委員
その問題はそれで了承いたしました。次に外務省
関係
なんですが、國際学友会の補助に必要なる
経費
として二百五十万円ですか、これは外國人の留学生の補導費等のために使われるというのですが、今占領軍下にあ
つて
、われわれは占領下の民で、國際的には何ら発言権も対等の位置も與えられていないのです。こういう留学生などにこうした金を出すことが何か腑に落ちないような感じがするのですが、そういう内容に
なつ
てどういうふうにこの
経費
を使われておるのか、一應御
説明
願います。
河野一之
47
○
河野
(一)
政府委員
この國際学友会と申しますのは、中國の学生、それからもとの大東亞地域と申しますか、マレー、フイリピン、ビルマ、ああいうところの学生でありまして、戰時中たくさん日本に留学したのであります。しかし戰爭終了後方々の学校に入
つて
おりまして、せつかく学業を続けておりますものを退学して帰
つた
者も相当あるのであります。学業を続けて行きたいと思いましても、中國でありますと華僑その他からの補助もある
程度
あ
つたの
でありますが、南方地域の分については送金もありませんし、学生としては非常に氣の毒な状態にあります。
從つて
これは將來の國際友誼の上からも、また学生個人の点から言いましても、いろいろな御希望もございまして、これの
経費
―將來の問題は別でございますが、わが國のためから言いますならばこの学業を継続させてや
つた
方がよいのじやないかと思いますので、國際学友会に補助いたしましてその学生に間接的に学資を給與してやる、こういう制度をやむを得ずと
つて
おるわけであります。これは前
年度
の
予算
には一部あ
つたの
でございますが、物價騰貴その他によ
つて
足りなくな
つた関係
もありまして計上したわけであります。
小林進
48
○小林(進)
委員
そういう
経費
は、日本を占領しておる
連合軍
があるのですから、
政府
としてはそこへ一應話をも
つて
行
つて
、
連合軍
の方からそういうふうな処置をすべきものではないのですか。
河野一之
49
○
河野
(一)
政府委員
ちよ
つと速記をとめていただきたいと思います。
本間俊一
50
○
本間委員長
それでは速記をとめてください。 〔速記中止〕
本間俊一
51
○
本間委員長
速記を始めてください、
小林進
52
○小林(進)
委員
北海道大学
以下その他の学校の石炭
購入
費の問題でありますが、あれは
昭和
二十三年の一月に
予備費使用
の
決定
をみておるのであります。そうすると
年度
がわりまでに三箇月くらいしかないのでございます。この期間を予定してこれほどの尨大な
購入
費を組まれて、それを他に流用されたのでありますが、その
理由
に、結局石炭の
状況
等、配給
機構
の改変等によ
つて
予定の数量が買えなか
つた
というような
理由
をあげられておりますが、わずか三箇月くらいの間にそれほどの見通しのつかない
予算
のとり方をするというところに、これは最初から金を他に流用するという隠れた
一つ
の意図があ
つたの
ではないかと
考え
られる。
会計檢査院
の方ではそういうことをお調べに
なつ
て、そういうことは確かにないという確証があるのでありましよう、かどうか、いま
一つ
はこの
予算
は
現実
に本省から
地方廳
まで行
つて
、
地方
聴から各学校までわた
つて
行
つたの
か、あるいは
地方廳
だけでとどま
つて
いて、
地方廳
がそういう
予算
のやりくりをや
つたの
か、各学校がや
つたの
か、というようなところを、私これだけでは
ちよ
つとわからないのでありますが、その点もあわせて御
説明
願いたいと思います。
東谷傳次郎
53
○
東谷説明員
ただいまの御質問でありますが、これはただいまの御質問の中にありましたように、二十三年の一月に石炭
購入
費として
予備費
の
使用
の
決定
を受けたわけでありますが、見通しとしては総額に対する四割あるいは五割近いものがほかへ使われておりますので、
使用決定
のときの見通しも、いくらか、といいますか、
嚴重
な意味では申さないのでありまするが、どうも
使用決定
のときの見通しも誤
つて
おられたのではないかという感じは持
つて
おるのであります。しかし大体が四割近くでありますので、見通しは幾らか甘くありましても。その結果
会計檢査院
といたしましては、三百五十万円ばかりのものが残
つたの
でありまするが、これを使わなか
つたの
でありますから、そのまま不用額にすべきであ
つた
と
考え
ておるのであります。しかるに
北海道大学
におきましては、他の
費目
に、しかもこれは
予備費
でありまするから、
予備費
本來の
要求
した目的に使わなければならないのは、その
性質
上当然でありますので、ほかへ持
つて
行く場合はその事由を付しまして
大藏大臣
の
承認
を得ることに
なつ
ておりますのに
大藏大臣
に出しますとなかなか
承認
が得られないであろうというようなことからいたしまして、
大藏大臣
の
承認
は得ないで、勝手にほかへ持
つて
行
つて
使
つた
というようなことで、
会計檢査院
の批難はむしろ
大藏大臣
の
承認
を得ないで
予備費
であるところのものを他の
費目
へ持
つて
行
つて
使
つて
おることはよろしくない、こういうように批難しておるのであります。いくらか
内閣
の
査定
の時分も、甘か
つた
とは
考え
得るのでありますが、甘過ぎたということに行くのはどうであるかというように
考え
ておるわけであります。 なお次に北海道第一師範学校ほか七つの直轄学校でありますがこれは大体同じでありまして、やはり
会計檢査院
といたしましてはこの分も同じように不用額にすべきである。元來このものにいるとい
つて
普通の
予算
でなしに緊急心ものとして
予備費
を
要求
したのでありますから、それはやはり不用額にすべきである。また
大藏省
といいますか
内閣
の方のお
考え
でもそれに使わないものは不用額、すベきものと初めから思
つて
おられたろうと思うのです。ただ例外として
大藏大臣
の
承認
を得ればその例外が
認め
られるように会計法規の
関係
は仕組んでありますので、この点は遺憾に思
つて
おるのであります。それからこれは
地方
にある各学校でこういうことをしておるのであります。
小林進
54
○小林(進)
委員
どうも惡意の推定をすることは、建前上よろしくないとは思いますが、えて終戰後そうした
会計檢査院
の公式的な
調査
の書類の面には現われて参りませんが、われわれが個々に知
つた
ところによると、そうした
科目
流用が相当に行われているようであります。そして書類面だけはつじつまを合せて
会計檢査院
に提出する。これが各官廳の
一つ
の公然なしきたりに
なつ
ているのではなかろうかというような感じを受けるのであります。それで今御質問申し上げたのも、
会計檢査院
としましては、
檢査
の態度としてこういう
予算
をもらうとき、ほんとうに突発の事情で、もらうべきものがもらえないで他に流用したというのではなく、最初から他に流用することを目的として
予算
をとるだげと
つて
しまえというような
氣持
が、
調査
の過程において発見できなか
つた
かどうかということを私はお聞きしたいのであります。そういうことを
調査
の対象として大いに注意をしていただいて、將來ともそういうことがないように、いま少し深みのある
檢査
をしていただきたいのであります。
東谷傳次郎
55
○
東谷説明員
御注意をいただきまして、今後その
通り
にやりたいと思
つて
おります。
本件
はそういう意図もあ
つた
かもわからないのでありますが、
会計檢査院
で
調査
した結果は、そこまでは突きとめることができなか
つたの
であります。その後の分を批判しておるのでありますが、ただいまの分のお答えというか
説明
し言いますか、この点でひとつ御了承を願いたいのであります。百五十六ページの
水路部
の
予備費
の
支出
でありますが、
予備費
の
使用
を
決定
する
内閣
の
調査
が、一面においては杜撰ではないかというふうに
考え
るのであります。他面におきましては、百四十八万枚を
回收
する
運搬費
として
要求
したのでありますが行
つて
よく
調査
いたして見ますと、このうち百二十万枚は前の
年度
にすでに
回收
しておるのであります。この
年度
に
予備費
をも
つて
回收
すべきものは二十万余しかないのでありまして、これは
先ほど
も
ちよ
つと御
説明
したのでありますが、どちらが巧妙といいますか、非常に惡く申し上げてはなはだ恐縮でありますが
水路部
の方は
内閣
の方で納得してもら
つて
、去年
回收
したものをさらに
回收
するように、計数は二十数万枚であるのを百四十八万枚と掲げて行
つて
、そのまま
内閣
がこれを
認め
たという形でありまして、これは
ちよ
うどお話のところを
会計檢査院
が突いておると思うのであります。
小林進
56
○小林(進)
委員
ついで私
水路部
の方を質問しようと思
つたの
にあらかじめお話がありましたからこれは打切りますが、こういう例が各省各局の
予算
の使い方の中に相当見えておる。どうかこういう面も、将來ぬかりなく、國民になりかわ
つて
御指摘、御
調査
か綿密にお願いしたいということを、希望意見として申し上げておきます。
本間俊一
57
○
本間委員長
ほかに御
質疑
はございませんか。――御
質疑
がないようでありますから、次会は五月六日午後一時から開くここにいたしまして、本日はこれで、散会をいたします。 午後三時二十二分散会