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大池事務総長 それから第二点は衆議院の二十五
年度の
予算並びに今
年度の
補正予算の
要求をいたさなければなりません。ただいま増田
官房長官からも
お話がありました
通り、逐次
決定になろうと思いますので、至急に私
どもの方の
予算も
提出いたしたいというのでお願いをいたしますのと、それから衆議院の方で所管をいたしております
訴追委員会の経費、これも
要求いたしたい。この点につきましては角田さんもおられますので、御
質問があればお願いいたすことといたします。
ごく概括的に
お話を申し上げます。お手元に差上げました衆議院の
昭和二十五
年度国会所管の
要求書でありますが、これは御
承知の
通り、来
年度の
予算の全般的のものがなければ、
補正予算を
要求する場合にも困難を生ずることにな
つておりまして、それとのにらみ合せで補正の
予算が確定されるという形でありますから、二十四
年度の補正追加
予算要求書に関連をいたしまして、二十五
年度の
予算も早急に
要求書を出さなければならぬのであります。
そこで大体の
予算の方針は、前
年度、つまり本
年度の
予算以上の特別な追加
要求、新規
要求は全面的に認められないというのが建前でありまして、その建前を堅持しつつやむを得ざるものだけの増を
要求いたしまして事務
折衝を進めて、大体八、九分
通り予定をされたものを今お手元に配
つてあるわけであります。その中で
あとから申し上げます二点だけが確定いたしておりませんが、大体は見当がついておるわけであります。
第一項の
議員歳費、これはかわりはございません。歳費が上
つておりませんために四百六十四人分の
議員歳費の合計として一億六千百万円余、これが載
つておるわけであります。
第二の職員俸給は、
議員会館その他で増員をされております。表面的の新規増として昨
年度五十一名分ばかり認められまして、それ以外にさらに新規のものを加えまして、職員の全人員が千二百九十名分にな
つております
関係から、千二百九十名分の一人平均單価というものがきま
つておりまして、大体衆議院の実積から考えまして、一人の平均單価七万八千七百二十円というものを千二百九十倍いたしたものが載
つておるわけであります。
従つてその内訳はこの人数に応じた單価の平均給をかけたものが載
つておりまして、この方も特別に手の加えようがないのであります。
三の職員手当、この中の勤務地手当、扶養手当、超過勤務手当、特殊勤務手当、これは法的にはきま
つておるから
関係ございませんが、超過勤務手当、この点は御
承知の
通り従来
開会中は五十時間と三十時間という二つの実積を認められてお
つたのであります。けれ
ども閉会中の分については、何としても昨
年度までは各省とにらみ合せ、三時間だけしか認めてもら
つておりません。ですから考査
委員会その他についても非常に御不便を願い、事務職員にも非常な御迷惑をかけてお
つたのでありますが、その後の実績を調べて、その実績に応じたものを事務的
折衝で一応認めてもらう。それが大体閉会中を七箇月とみまして、三時間の五倍の十五時間だけ事務的
折衝で認めてもらいましたので、それが載
つておるわけであります。これによ
つて今後閉会中に多少のゆとり
——これで十分でなければさらにまたお願いすることにいたしまして、本年の現実の実績を具体的数字をあげまして
折衝いたした結果認められた数字が載
つておるわけであります。
その次の四項の諸手当及び給與金、これを御
説明申し上げます。
議員通信手当はかわりありません。
議員秘書手当は今七千円でありますが、ベースの階梯を直せば九千円になるということで、一応九千円をここで認めてもらつたことにして出してあるわけであります。そこでここに二千円の増額をして四百六十六名分が載
つております。それから非常勤職員の方は大したかわりはありませんが、その次の
委員手当、これは御
承知の
通り閉会中
委員が来て審査いたします場合は、現在一日三百円ということにな
つておりますが、これは滯在雑費等とにらみ合せる必要がありますので、後に申し上げますが、滯在雑費を五百円に上げております
関係上、閉会中の審査手当は税金を取られますから、税金を差引いて滯在雑費五百円ということになるように、一日七百五十円というものを予定いたしまして
委員手当としてここに載せておるわけであります。
従つて二百五十円くらい差引かれるとみまして七百五十円ということにしてあります。それから衞視被服手当等はかわりありませんが特にふえました分としてはそういうものが載
つております。
それから六の旅費のところでありますが、その一番しまいに書いてあります滯在雑費、これは日額五百円にいたしまして
通常国会百五十日分を載せてあるわけであります。これは大蔵大臣その他に福利
委員長その他が交渉の結果、滯在雑費五百円並びに秘書手当の九千円というものを一応御了承願
つております
関係でここに載せてあるわけであります。それ以外の
予算といたしましては国政調査旅費であります。これは今まで頂戴した国政調査の分は現実に費用も非常に少く、将来の費用に足らないとも聞いておりますが、もうすでに足らない面がございますので、
委員旅費、証人の旅費、公述人旅費というようなものは相当に認めてもら
つておるわけであります。そこで特に
委員旅費等は前
年度は百八十万円でしたが、これも相当に高額に増額を願
つております。証人旅費も相当に認めてもら
つております。そのかわりに職員旅費の方で随行旅費が現実には相当出ておりますけれ
ども、諸調査旅費、これが前
年度三百八十七万円でおりましたのを七百八十五万円まで認めておられますので、
議員随行旅費の方をちよつと落しまして、百九十二万円前年盛
つてお
つたのを百七十五万円、ちよつとそこで二十万円減
つておりますが、その次の諾調査旅費で融通がとれるようにいたしてあります。その
あとの消耗品費その他は大してかわりはございません。交際費等は前年以上にお使いにならぬことにしてそのままにな
つております。
営繕費の中で問題になりますのは衆議院
議員会館の新営費、これは
参議院が千万円あ
つて、こつちが千万円ないという
関係から、一度燒けた
関係がございます
関係上、残りの百五十日分というものが六千四百万円だけ入
つておるわけであります。これが実は私
どもの方では入れてありますが、
関係方面の方で非常にむずかしい、つまり新営費
議員会館が足らないのですから、残りの分をここに
要求してありますが、これが本
年度は新営工事は相たらぬというような非常に強い御意向があるやに聞いておりますので、この点はまだ確定いたしておりませんが、事務的
折衝では一応認めてもら
つておるわけでおります。それと会館に必要な総合電話及び交換所の新設費というものもこの中に四千五百万円載つけてあります。それを合せまして総計の六千四百万円に四千五百万円、この交換所並びに総合電話は、これをつけませんと、でき上
つております分の会館の運用にも困りますので、これは大体ある
程度目鼻がつきつつありますが、これさえも非常に文句を
言つておる。新営費の
議員会館の六千四百万円の残りの分は十中の八九までよいと申し上げる時期にはな
つておりませんが、一応時期でもありますので、事務
折衝をいたした分だけでも早く出したいと考えております。
そこで、今まで申し上げました分で非常に疑問に相な
つておりますのは、今の新営の
議員会館の分と、
議員の滯在諸雑費の五百円に上る点と、秘書の九千円に上る点、それから
委員手当の閉会中七百五十円に上る分、この三点はまだ確定というところまでに至
つておりません。大蔵省と私
どもの方では了承できましたが、一に
関係方面の意向にかか
つておる。その他の点では大体問題はなかろうと思います。従いまして、本
年度の
補正予算は、これは御
承知の
通り、この前の
会期延長の分並びに閉会中の剩費の方からとりかえてありまする分を全部載つけました分と、それに今度の臨時
議会に必要な応召旅費等を加えただけの
補正予算でありまして、職員の超過勤務手当も五月の
会期延長の実績と第六
国会の五十時間分というものの合計がここに載
つておりますから、これは問題はない。それから
議員秘書手当、これは二十四
年度の補正は大体既定
予算でとりかえた分と、それから
臨時国会に必要な分だけを載つたものだけしかくれませんが、超過勤務手当の九百六十八万四千円というものは五月の
会期延長にすでに出してあります合計と、本
年度の第六回
国会の十一月からの五十時間をかけたものの合計がここに載
つておるわけであります。それからこの
議員秘書手当が、今、七千円ありますものを十一月から九千円にしてもらいたいということで、その増額の二千円を載つけたものにすぎませんが、この
議員秘書手当と六、旅費のうちの滯在雑費、これが十一月から五百円差上げたいということでありましたが、その総計の金額、その二つが実は
関係方面では困難だ、これだけは少くとも二十五
年度分について考慮の余地があるようです。今
年度の補正を増加することはとうてい困難らしいということを聞いておりますが、これは一応、
衆参両院の福利
委員長から
関係方面に御足労を願うほかにないと思います。特に秘書の九千円というものは当然スライドすればそこにいくのではないかと思
つておりますが、望み薄だということを二日ばかり前に聞きました。こちらで政治的に御足労願いたいと思うわけであります。それから応召旅費、これは問題ございません。それから
委員旅費。証人旅費、公述人旅費、これは閉会中の実績の不足をあげたものですから、これは問題ありません。
議員随行旅費、調査旅費もその
通りであります。そこで一番しまいに、衆議院
議員会館、新営費の四千五百二十万円、これが事務的には一応了承されておりますが、ドッチさんが来た場合にどうなりますか、そこまでは明言できないことにな
つております、一応事務的には認められております。
そこで、一応この中に載
つておりますものに考査特別
委員会、これは決議によ
つて月平均百万円以内ということに、な
つておりますが、現実には百万円で、まかなうことが非常に困難な事情にな
つておりますので、十一月から月百五十万円ということにして載つか
つております。
委員の派遣等も、この百万円の範囲内から処分をいたさなければならぬ建前で困難を感じておるやに聞いておりますので、百五十万円ということに、事務的に
折衝はついております。それから
選挙法の特別
委員会、これは月二十万円ということに決議がな
つておりまして、それも十一月分載つか
つております。これは決議ができておりますから問題はありません。今までの不足分だけを頂戴するわけです。
ただ、これだけの総金額一億二千九百万円の補正でありますが、この補正の全額をとります場合には、事実上の追加でありますので、現在こちらに予備金があるわけです、そういう予備金を残したまま追加という
要求ができませんから、予備金をここにさしはさんでこういうものは、皆、入れて
——その残りをとるということで
——一億二千九百万円だけかかることはわか
つても、その中の予備金の残額と、本
年度の既定
予算の節約額というものを合せまして、約一千万円
程度のものだけは、この中から出るわけでおります。現実には、どこからどういうふうに出るということは、具体的に数字にございませんから、今すぐ出て参りませんが、最終にはそういうことになります。一番問題にな
つておりますのは、ここで
補正予算でどうしてももらわなければならぬが困難であるのが、秘書の九千円に上る二千円分、それと滯在雑費の五百円の分、これは一応了承されたので、補正で落ちた場合は、来年の本
予算でもらえるかと言えば、それはド
ツジさんが来てからでなければわかりません。
あとは事務的の点で、これという特殊の点はないように聞いております。