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石田(博)
委員 緊急質問の
取扱いにつきまして、與意、野党の間に意見の対立が起
つてただいま休憩
願つて、両者それぞれ協議を行いかつともに
交渉を重ねて参りました結果、妥協点がついて参りましたので、その点をここでお諮りを願いまして、御決定を願いたいと思うのであります。
まず私
どもの方といたしまして、なぜ私
どもがこのたびの
緊急質問の
取扱いにつきまして、非常に厳重な
態度をと
つているかという
意図を申し上げて御了解をいただきたいと思うのであります。もとより議会の
運営はこれを円満にや
つて参りたいという趣旨におきましては、人後に落ちないのでありますけれ
ども、私
どもは今回の
國会開会にあたりまして、絶対多数を掌握して
運営の
責任を担当して参りますときにあた
つて、逐次旧弊を除去して参りたいと考えているのでありますが、少くとも今
國会中に私
どもといたしましては二つ、三つのいい慣例を残して参
つたと考えているのであります。その慣例の題一は時間を励行するということであります。これは各位の御努力によりまして前回の
國会とは全然おもむきをことにした、
運営の方法にな
つているのであります。次は
從來非常に濫発される氣味がありましたところの
緊急質問の
取扱いを
從來の
考え方を改めまして、眞に
権威のあらしめるものにして行き、同時に国会の
運営を現在の
國会法の精神に基いて
常任委員会を
中心に
運営をして行くということ。第三点は
発言の
取扱いにつきましてみだりに小会派の二人とか、四人、五人の代表にも同様の
発言の機会を與えるという
議院全体として、不公平な
取扱いになるようなことを避けて
交渉團体制の確立へ向
つて進んで参りたい。こういう
考え方を持
つて進んで來てお
つたのであります。ただいまの
緊急質問の
取扱いにつきましては、種々折衝しておりまする過程において、野党の代表の
諸君におかれて私
どもの考えておりますこの
原則について御賛同を得、御協力を得るというお言葉がありましたので、私
どもといたしましては、今後
各派とも協力して、なるべく円満にや
つて行くという
建前のもとに
炭鉱ストに関する
緊急質問問題は明日に迫
つているきわめて重大なかつ緊急なものと認めまして、これを本日上程方を承認する。また
中小炭鉱に関連する
社会党の方から
提出せられております
緊急質問も同様の
意味におきまして特に今回の炭鉱の
ストライキがその主なる原因をそこに発しているという
建前におきまして、これも本日おやりを
願つてさしつかえないと考えます。但し両方とも時間は十分以内、それから第三点は残された二件につきましては私
ども今
國会が会期切迫しておりまして、かつ重要なる法律案が山積しております状況にありますので、法案の
審議の見通しがつきました時期におきまして、できるだけすみやかにこれをやらせるということに私
どもの
話合いがつきましたので、これをお諮りいたしたいと思うのであります。その協定をいたしまする裏にいろいろお
約束をいたしたのでありますが、それらをこの公の席上で申し上げるのもいかがかと存じまするので、これはこの際省きますが前回も同様のお
約束をいたしました。それがはつきりと守られているという
現状を相互に信頼いたしまして、それをこの際具体的には申し上げないで、今申し上げた條項について御賛同を得たいと考えるのであります。