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1949-03-29 第5回国会 衆議院 議院運営委員会 第8号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十四年三月二十九日(火曜日) 午前十一時十五分
開議
出席委員
委員長
大村
清一君
理事
石田
博英君
理事
今村
忠助君
理事
佐々木秀世
君
理事
山本 猛夫君
理事
土井 直作君
理事
志賀 義雄君 大石 武一君 岡西 明貞君 倉石 忠雄君 田中 元君 田渕 光一君 西村 直己君 福永 健司君 園田 直君 坪川 信三君 橘 直治君
淺沼稻次郎
君 松井 政吉君 林 百郎君 平川 篤雄君 山手
滿男
君
出席政府委員
内閣官房長官
増田甲子
七君
委員外
の
出席者
副 議 長 岩本 信行君 事 務 総 長
大池
眞君 ————————————— 本日の
会議
に付した
事件
委員派遣
に関する件
予算
の
審議機
間に関する件 —————————————
大村清一
1
○
大村委員長
これより
会議
を開きます。
法務委員会
の
委員派遣承認申請
の件について
議長
から諮問があります。
総長
から御
説明
を願います。
大池眞
2
○
大池事務総長
私から御報告申し上げます。
法務委員長
の花村さんから
横浜地檢問題調査
のために
北川定務
さん、
金原舜
二さん、
田嶋好文
さん、
大西弘
さん、
猪俣浩三
さん、
梨木作次郎
さんの六人を三月三十日から一週間
横浜
市、名古屋市及び
岡崎
市の三市に
派遣
の
承認方
を求めて参
つて
おります。
委員長
からの
委員派遣理由
は、
昭和
二十三年四、五月ごろ、
岡崎
市にある
花園繊維株式会社
が、
横浜
市の
交通局ヘガラ紡四百
六十ヤールを横流しした物
價統制令違反事件調査
のため、
委員
を
派遣
したいというのであります。これについて御
決定
を願いたいと思います。
石田博英
3
○
石田
(博)
委員
これに強い
反対意見
ではないが、
從來
の慣例からこの問題を考えていただきたいと思う。いままで
委員派遣
を各
委員
が求めて來られた場合は、たとえば福井の震災とか、その他
突発事項
が起
つた
場合に、きわめて限られた員数を
派遣
することにとどめてお
つたよう
に思います。こういう場合は、私
ども
はむしろ
関係者
と目せられる者を本院に召喚をして
調査
することが順当で、
会期
中あまり
議員
が方々に出張して留守をするような習慣をつけたくないことが一点と、もう一つは
委員
の
調査
はできるだけ本院において行うという
建前
から、むしろ逆に疑わしい
人たち
を本院に証人として召喚して
調査
する
方法
を
とつ
たらどうかと思います。
大池眞
4
○
大池事務総長
御
参考
までに
從來
の
委員派遣
に関する
決定
というか、
申合せ
というか、標準を申し上げます。当時いろいろそういう要求がありまして、どれを許すか困難なので、一定の基準をつくりたいというのでつくりましたときには、
委員派遣
に関する件 一、
昭和
二十二年十月十六日
議院運営委員会
において
委員派遣
に関する件。 左の通り
決定
した。 記 一、
会期切迫
と
議案山積
の状況により、今
会期
中は原則として眞にやむを得ざるもののほかはこれを認めない。 二、
委員派遣
を認める場合は左の場合に限るものとし、または
委員会
の審査、
調査
が
派遣調査
以外の
方法
によ
つて
は不可能と考えられる場合に限定する。 イ、
天災地変
の
突発事項
にして
調査
緊急を要するもの。 口、立法上
現地調査
を絶対必要とするもの。 こういうふうに
決定
しておりますから、一
應御参考
までに申し上げます。
淺沼稻次郎
5
○
淺沼委員
それを記録に残して、そのままで行こう。
大村清一
6
○
大村委員長
ちよ
つと
速記
をとめて……。 〔
速記中止
〕
大村清一
7
○
大村委員長
ただいま
事務総長
から前例を
説明
されました点は、この
運営委員会
で再確認をすること、それからただいまの
事件
は
議長
においてこれを
承認
すべきものと答申することにいたし、また次回からこのような
申請
に対しては、
委員長
の
出席
を求めて
説明
を求めるというようなところで、本件を
承認
することに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
8
○
大村委員長
それではそのように決します。
今村忠助
9
○
今村
(忠)
委員
副
利小委員会
の
参議院
と
合同
で協議した結果を簡單に御報告申しあげます。 前会の
運営委員会
の問題になりました
手当
二百円を五百円にすることと、
秘書
の
手当
七千円を九千円にすること、この二つの点でありますが、適当な時期に
衆議院
、
参議院
の両
運営委員長並び
に両
福利小委院長
の四名がGHQに
交渉
に行くことにな
つて
おります。但しその時期は、今
予算
問題で
政府
が
折衝
中でありますから、來月に入
つて
から適当の時期に
交渉
に行くことにな
つて
おります。その他の点でもいろいろ打合せがありましたが、特別あらためて御報告することはありません。
交渉
の結果はまたあらためて御報告申し上げます。
大池眞
10
○
大池事務総長
ただいまの
今村
さんの御報告の件でありますが、この間の
両院
の
福利小委員会
の
合同審議会
の席上では、
秘書
の
手当
七千円を九千円にされた場合、それから
滯在雜費
の増額された場合の
予算的措置
は、そういうことにきまれば、
予備金
の中にそういうものを含めて出し得るように國として用意をすることに、
大藏省側
と
参議院
の
福利小委員会
で打合せたときにはな
つて
お
つた
そうでありますところがその後聞くところによりますと、そういう未確定の金額は全部今度の
予算
の
折衝
中には削減を受けたというように承
つて
おりますので、もしただいまの
両院
の方が
向う
と御
折衝
の結果、それが許される場合には、当然
追加予算的処置
が必要となりますから、その点をひ
とつ
お含みおき願いたいと思います。それから一点御報告申し上げておきたいことは、三月一ぱいまで
議員
さんのお手元に都電、
バス共通
の
乗車証
が
從來
行
つて
おるわけでありますが、東京都の
交通局
が今年度の赤字が約二億円ばかりにな
つて
おり、明二十四年度は約六億六千万円になるという見込みだそうであります。
從つて独立採算
の
特別経済
をとらなければならぬ
建前
から、
バス事業
については、その
経営費
が非常に多額を要するので、
收支
の均衡をはかるための
方法
として、この際
バス
に
限つて優待乗車証
を廃止する。
從つて議員
さんの方へ差上げられる
優待乗車証
は電車だけに
なつ
たそうでありまして、そのことが
交通局
から正式に私の方に通知が参りましたから、一應御了承願いたいと思います。 それからもう一点御了承願いたいと思う点があります。それは先日の
社会保障制度審議会
の
委員
、これには
両院議長
で御相談をして、早く人名を通知してもらいたいとい
つて
來ておるわけであります。その十人の
割振り
を一年と二年の
任期
の
関係
で
偶数
で分けないと困難でありますので、
衆議院側
六人、
参議院
四人に願いたいということを
向う
の
議員
に強く申し出ておるわけであります。
從つて向う
の
運営委員会
に
参議院議長
からその旨を申し傳えて協議を願
つて
おるわけでありますが、
参議院側
としては最初から五対五の
主張
をしております。実は
委員会
であの法案が通る際に、
委員
の
割振り
は大体半々にするという言質をと
つて
あるかのように聞いております。
從つて
そういう
関係
でいまさら二年、一年の
任期
をたてに
委員数
が違うことは困るということで、
向う
も五対五を
主張
して参
つて
おるわけでありますが、こちらは八対二でもいいのだが、六対四に負けておるのにという意味で申込んでおります。
從つて
その後
向う
でその点再
調査
したのでありますが、やはり五対五の
主張
が強く、
議長
としてもただちに
承認
をしかねる事情にな
つて
おるそうであります。
参議院
でも
常識論
では六対四でもいいじやないかという方もあるそうですが、
民自党並び
に
社会
党が五対五を
主張
しておる
関係
もありますので、当
委員会
の
社会
の方に御盡力を
類つて
、六対四に早くなるようにお骨折りを願いたいと思います。
林百郎
11
○林(百)
委員
参考
に申し上げますが、共産党はぜひ一人入れたい。われわれの方では七対三という割合も出ております。
大池眞
12
○
大池事務総長
大局から見て六対四、七対三も出ますが、二年と一年の
任期
がありますので、どうしても
偶数
でわけて
半数改選
でないと非常に運営上困る。それで八対二か、六対四かというと、一番穏当なところが六対四だろうということに
なつ
たわけであります。このほか別に私の方から申し上げることはありません。
大村清一
13
○
大村委員長
いかがでしよう。
官房長官
の
出席
を要求されておる方もありましたから、
運営委員会
は
暫時休憩
ということにしておいて、小
委員会
を開いてもら
つた
ら……。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
大村清一
14
○
大村委員長
それでは
運営委員会
を
暫時休憩
といたします。 午前十一時三十七分
休憩
————◇————— 午前十一時四十二分
開議
大村清一
15
○
大村委員長
先ほどに引継いで
運営委員会
を再開いたします。
林百郎
16
○林(百)
委員
本日の閣議で、
政府
は十五日分の
暫定予算
を出すことにし、本
予算
は大体四日ごろに出されることに
なつ
たそうですが、この前
増田
さんも、
大藏大臣
も、
予算審議
の
期間
は少くとも二週間いると言
つて
おるが、四日に出て二週間というと二十日ごろになりますが、その点どうですか。
増田甲子七
17
○
増田政府委員
私
ども
は
國会
には
慎重審議
を願わなければならぬ。それがためには二週間くらいの
審議期間
はぜひとも必要であるということを、私
國会議員
という立場から考えておることは、この前申し上げた通りであります。
大村清一
18
○
大村委員長
ちよ
つと
速記
をとめて……。 〔
速記中止
〕
大村清一
19
○
大村委員長
それでは
速記
を始めてください。
運営委員会
にこれにて散会いたします。 午前十一時四十八分散会