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淺沼委員 昨日の運営
委員会で私が問題を提起いたしまして、
大藏大臣においでを願つたわけでありますが、
大藏大臣にお聞きしたいことは、きのう官房長官から本日やるべきところの
総理大臣の施政方針の演説を先に延ばしてもらいたい、またこの際に予算の提案が大分遅れる、こういう申入れがあつたわけであります。その折に官房長官もいわゆる予算の内示案という
言葉を使われました。また新聞にも内示案という
言葉が使われているのであります。しかしわれわれの理解するところによれば、わが國の予算は
政府の
責任においてこれを組むのでありまして、今まで予算がいろいろ出て來る場合におきまして、
関係方面との折衝のあつたことは、私
どもはこれを認めるのでありますが、しかし内示案を示されたのは今回が初めてであります。しかも聞くところによりますと、示された内示案についていろいろ
修正方の要望を
政府並びに與党である民自党ではなされているようでありますが、なかなか打開の道がないやに承
つているのであります。
從つてその内示案というものは、非常な強制力を持つた勧告であるかどうか、これはどういう程度のものであるかということをひ
とつ聞かせていただきますならば、非常に好都合だと
考えます。これは
内容自身の程度いかんによりましては、
議会自体が審議をして行く上に、非常にわれわれは
考えねばならぬ点があろうと思うのでありまして、そういう点を聞かせていただけば非常に幸いだと思います。
それから昨日官房長官の話によりますと、日割予算、あるいは月割予算あれな
どもはつきりしなければならぬが、結局の場合においては十五日ぐらいの日割予算をきめたい、そういう結果になるであろうというようなことが言われております。そこで私は
大藏大臣にお伺いしたいのは、今までの折衝にかんがみられまして、いつその予算案が提出になるのであるかどうか、さらにその場合においてはやはり一本予算で行かれるのか、もう時間が現在にな
つておりますから、自然四月一日から予算を執行しなければならぬ現在において、一本予算はもう不可能の
事情であります。もし不可能であるとすれば、幾日くらいの余裕をも
つてその月割予算、あるいは日割予算を組まれるのであろうか、もう一点は少くとも今までの成績にかんがみましても、衆参両院を通じて予算案の審議の期間というものは、相当の時間を與えてもらわなければ、十分審議するわけには参らぬのであります。ことに経済安定九原則という上に立
つてつくられて参ります予算案につきましては、そのことの
國民生活に及ぼす
影響は、非常に重大なものがあるのでありますから、自然われわれ議員側から申し上げますれば、相当の審議期間を與えていただかなければならぬと
考えているのでありますが、そういうことについて
大藏大臣は
いかようなお
考えを持
つておるのか、お伺いしたいのであります。