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柄澤委員 國鉄は機構改革、簡素化ということをもとにいたしまして、九万数千を
整理されたのでございます。その当時この大出血をいたします際には、
運輸委員会でも相当に
論議が闘わされまして、そうして
政府のこれに対するご決意も私
どもとしてはいろいろ伺つたはずでございまして、ただ單に今一言で、それで能率が改善されるならばいいと思うというような御
意見では、当初
大臣が明らかにされましたように、現場を主にして機構簡素化をするというようなことと、食い違
つている点を御
質問申し上げたのでございますから、そういうような抽象的なことでおきめになりませんで、もつと良心的な、あの首切られて
整理されて行きましたところの從業員諸君に対しましても、この改革が決してそう
軽々にして行われたのでないということが、証明されなければならないと思いますが、ただいまの御
答弁ではたいへん遺憾でございますから、もつと具体的に、今度の北海道の改革はどういうふうにな
つておるかというような点までも御
答弁願いたいと思います。特に申し上げたいことは、昨日の調査の御
報告のときには、
運輸大臣は退場なさいまして、おいでにならなかつたのでございますが、北海道の場合には、與党の民自党の運輸
委員のみではなく、野党もでございますが、全部の
委員が一致いたしまして、北海道の場合には
独立採算制が成立たぬという結論を出したのでございます。冬を控えまして、札幌
鉄道局長初め
國有鉄道の責任者達は、全部口をそろえまして、現在の定員では冬に
なつたらやれぬということも出たのでございますが、そういうことにつきまして
運輸大臣の御見解を聞かせていただきたいと思います。冬にな
つて定員が足らなかつたたらば、ふやすおつもりであるかどうか。また
独立採算制は現に破綻を來しているというこの
状態に対して、
運輸大臣はどういうふうなお考えをお持ちにな
つておられるかという点を、つけ加えて承りたいと思います。